JIS L 0105:2020 繊維製品の物理試験方法通則 | ページ 2

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L 0105 : 2020
100 Rc
m m
100 R
ここに, m : 正量(g)
m' : 試料の質量(g)
Rc : 公定水分率(%)
R : 測定した水分率(%)

5 試験条件

5.1 試験場所

  試験場所は,次による。
なお,温度及び湿度が影響しない試験,又は試験条件を別に規定する試験を行う場合は,この限りでな
い。
5.1.1 標準状態
試験場所は,温度20 ℃±2 ℃,相対湿度(65±4)%の標準状態の試験室又は装置内とする。
ただし,受渡当事者間の同意を得た場合は,温度23 ℃±2 ℃,相対湿度(50±4)%の状態を代替標準
状態とすることができる。この場合は,代替標準状態で試験を行った旨を試験報告書に記載する。
5.1.2 標準状態に保てない場合
a) 試験室又は装置内が標準状態に保てない場合は,できるだけ標準状態に近い場所で試験を行い,試験
時の温度及び相対湿度を試験報告書に記載する。
b) 標準状態の試験室又は装置がない場合は,試料を密閉容器(36 %硫酸在中)内に入れておき,恒温(20 ℃
±2 ℃)になるようにする。この場合は,その旨を試験報告書に記載する。

5.2 温度及び湿度の測定

  温度及び湿度の測定は,JIS Z 8806に規定するアスマン通風乾湿計を用いて温度を求め,次にスプルン
グの式による通風乾湿計用湿度表によって相対湿度を求める。

5.3 試料又は試験片の調製

  試料又は試験片は,試験の目的によって,次のいずれかの状態に調製する。
5.3.1 試料又は試験片の標準状態
試料又は試験片を予備乾燥した後,標準状態の試験室又は装置内に放置し,恒量(長さの測定に関する
試験については恒長)になった状態にする。ここで,予備乾燥とは,試料又は試験片を相対湿度10 %25 %,
温度50 ℃を超えない環境で恒量にすることをいう。この環境は,試験室又は装置内を50 ℃の温度に加熱
することによって得られる。
なお,公定水分率が0.0 %の繊維については,予備乾燥を行わなくてもよい。
5.3.2 試料又は試験片の絶乾状態
試料又は試験片を温度105 ℃±2 ℃の熱風乾燥機2) 中に放置して恒量(長さの測定に関する試験につい
ては恒長)になった状態。この場合の質量を絶乾質量という。
なお,温度の影響を受ける繊維を含んだ試料又は試験片の場合は,105 ℃より低い温度で乾燥を行い,
乾燥温度を試験報告書に記載する。
注2) 熱風乾燥機のほかに赤外線乾燥機,高周波乾燥機,減圧乾燥機などを用いてもよい。この場合
には,乾燥機の種類を試験報告書に記載する。
5.3.3 試料又は試験片の湿潤状態

――――― [JIS L 0105 pdf 6] ―――――

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L 0105 : 2020
試料又は試験片を常温(5 ℃35 ℃)の水中に24時間以上浸せきして十分に吸水させた状態。

6 試料及び試験片の採取及び準備

6.1 繊維状の試料

  試料は,合理的な抜取方法によってランダムに採取する。
なお,温度及び湿度が影響する試験に用いる試料は,5.3.1によって標準状態にしておく。

6.2 糸状の試料

  試料は,合理的な抜取方法によってランダムに採取する。
なお,温度及び湿度が影響する試験に用いる試料は,5.3.1によって標準状態にしておく。

6.3 布状の試料及びその試験片

  試料は,試験片を採取するのに十分な大きさを採取する。試験片は,種類によって次のとおりとする。
6.3.1 織物の場合
織物の耳端から全幅の101以上,端末から1 000 mm以上離れた部分から採取する。ただし,これによっ
て採取できない場合は,織物を代表する部分から採取してもよい。
なお,温度及び湿度が影響する試験に用いる試験片は,5.3.1によって標準状態にしておく。
また,同一試験項目について,二つ以上の試験片を採取する場合は,通常,たて方向及びよこ方向3) の
異なった場所から採取する。
注3) 織物では,たて方向とは,たて糸方向をいい,よこ方向とは,よこ糸方向をいう。
6.3.2 編物の場合
編物の端末から500 mm以上,耳のあるものは耳端から100 mm以上離れた部分から採取する。ただし,
これによって採取できない場合は,編物を代表する部分から採取してもよい。
なお,温度及び湿度が影響する試験に用いる試験片は,5.3.1によって標準状態にしておく。
また,同一試験項目について,二つ以上の試験片を採取する場合は,通常,ウェール方向及びコース方
向4) の異なった場所から採取する。
注4) 編物では,ウェール方向とは,ウェールに平行な方向をいい,コース方向とは,コースに平行
な方向をいう。
6.3.3 その他の布の場合
布の端末から500 mm以上,耳のあるものは耳端から100 mm以上離れた部分から採取する。ただし,
これによって採取できない場合は,布を代表する部分から採取してもよい。
なお,温度及び湿度が影響する試験に用いる試験片は,5.3.1によって標準状態にしておく。
また,同一試験項目について,二つ以上の試験片を採取する場合は,通常,ランダムに採取する。

6.4 製品(縫製品)状の試料の試験片

  製品の縫い目を除いた部分からランダムに採取する。ただし,縫い目が関係する試験に用いる試験片は,
この限りでない。
なお,温度及び湿度が影響する試験に用いる試験片は,5.3.1によって標準状態にしておく。

7 試験報告書

  個別規格の規定による。

――――― [JIS L 0105 pdf 7] ―――――

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L 0105 : 2020
L0
2
附属書JA
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(参考)
5 : 2
JISと対応国際規格との対比表
020
JIS L 0105:2020 繊維製品の物理試験方法通則 ISO 139:2005,Textiles−Standard atomospheres for conditioning and testing
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 繊維製品の物理試験 1 繊維の物理的及び機械 追加 ISO規格は,試験場所の雰囲気だけ試験場所の雰囲気については,一
の共通事項について 的特性の測定のための, について規定。JISは,物理試験方致しており,ISOには提案しない。
規定 試験場所の雰囲気につ 法の通則として必要な事項も規定
いて規定 している。
2 引用規格
3 用語及び 二つの用語(恒量及 2 七つの用語の定義を規 変更 ISO規格では試験場所の雰囲気に 実質的な技術的差異はない。
定義 び恒長)の定義を規 定 関する用語を定義しているが,JIS
定 では試料調整の際の繊維の状態に
ついて規定している。
4 一般的事 公定水分率及び正量 − − 追加 JISとして必要な規定を追加してい物理試験についての規定項目であ
項 の算出式を規定 る。 り,ISOには提案しない。
5 試験条件
5.1 試験場 試験場所の温度及び 3.1 試験場所の温度及び湿 追加 JISでは標準状態の代替措置を追加標準状態及び代替状態の条件につ
所 湿度条件を規定 3.2 度条件について,標準状 している。 いては,技術的差異はない。
3.3 態及び代替状態につい 追加した例外措置は,日本の試
て規定 験・検査機関及び生産工場の試験
環境の事情による。
5.2 温度及 温度及び湿度の測定 4 温度及び相対湿度の測 変更 JISは,測定機器を特定し,精度,実質的な技術的差異はない。
び湿度の測 方法について規定 4.1 定装置の精度装置の不 測定範囲及び不確かさを引用規格
定 4.2 確かさを規定 で規定している。
Annex A

――――― [JIS L 0105 pdf 8] ―――――

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L 0105 : 2020
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
5.3 試料又 試料又は試験片の状 5.3 予備乾燥について規定 追加 JISは,物理試験方法の通則として予備乾燥の条件は一致している。
は試験片の 態について規定 必要な規定を追加。
調製
6 試料及び 試料及び試験片の採 − − 追加 JISは,物理試験方法の通則として物理試験方法に関する規定であ
試験片の採 取及び準備について 必要な規定を追加。 り,ISOには提案しない。
取及び準備 規定
7 試験報告 試験報告について規 6 試験場所の雰囲気の報 追加 JISは個別規格によることとした。 個別規格によることとしたため,
書 定 告について規定 実質的な差異はない。
a) 試験品の識別番号等
b) 規格番号
c) 試料の準備及び試験
の状態(温湿度)の明細
d) この国際規格からの
相違明細
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 139:2005,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。
L01 05 : 2
020
2

JIS L 0105:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 139:2005(MOD)

JIS L 0105:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 0105:2020の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ8806:2001
湿度―測定方法