JIS L 0104:2000 テックス方式による糸の表示

JIS L 0104:2000 規格概要

この規格 L0104は、単糸及び仕上がり糸の線密度に基づき,テックス方式によって単糸,もろより糸,ケーブル糸,引きそろえ糸などの構造を示す2種類の表示方法について規定。飾り糸,かさ高加工糸などの特殊な糸及び繊維の種類,後加工,荷姿などの表示方法には適用しない。

JISL0104 規格全文情報

規格番号
JIS L0104 
規格名称
テックス方式による糸の表示
規格名称英語訳
Designation of yarns by tex system
制定年月日
1988年12月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 1139:1973(MOD)
国際規格分類

ICS

59.080.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
繊維 2020
改訂:履歴
1988-12-01 制定日, 1994-02-01 確認日, 2000-02-20 改正日, 2005-06-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS L 0104:2000 PDF [8]
L 0104 : 2000

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS L 0104 : 1988は改正され,この規格に置き換えられる。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS L 0104 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
L 0104 : 2000

テックス方式による糸の表示

Designation of yarns by tex system

序文 この規格は,1973年に第1版として発行されたISO 1139, Textiles−Designation of yarnsを元に作成
した日本工業規格(日本産業規格)であるが,対応国際規格に規定されている漁網用糸に係る規定及び用語の定義に係る一
部規定を除き,技術的内容を変更することなく作成している。今回の改正では,引用規格の改正に伴い,
引用規格の項目番号を変更している。
1. 適用範囲 この規格は,単糸及び仕上がり糸の線密度に基づき,テックス方式によって単糸,もろよ
り糸,ケーブル糸,引そろえ糸などの構造を示す2種類の表示方法について規定する。ただし,飾り糸,
かさ高加工糸などの特殊な糸及び繊維の種類,後加工,荷姿などの表示方法には,適用しない。
備考1. 表示は,テックス方式による線密度,フィラメント糸のフィラメント数,より方向,より数
及び合糸数から成る。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 1139 : 1973 Textiles−Designation of yarns (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS L 1013 化学繊維フィラメント糸試験方法
JIS L 1095 一般紡績糸試験方法
3. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。
a) 糸 b) i)に規定する種々なタイプ,構造のものを包含する一般的な用語。
b) 単糸 次の一つから成る繊維素材の最も単純な連続の束。
1) 多くの不連続な繊維をよりによって固定したもので,紡績糸という。
2) 1本又はそれ以上のフィラメントから成るフィラメント糸、よりがある場合とない場合とがあり,1
本のフィラメントから成る糸をモノフィラメント糸,2本又はそれ以上のフィラメントから成る糸
をマルチフィラメント糸という。
c) 引そろえ糸 一緒に引きそろえ,加ねんしていない2本又はそれ以上の単糸から成る糸。
d) もろより糸 1回の合糸操作で2本又はそれ以上の単糸をより合わせて作った糸。
e) 双糸(2本もろより糸) 2本の単糸を一緒に加ねんして作ったもろより糸。
f) 多本もろより糸 1回の合糸操作で,3本以上の単糸を一緒に加ねんして作ったもろより糸の総称。

――――― [JIS L 0104 pdf 2] ―――――

2
L 0104 : 2000
g) 三子糸(3本もろより糸) 1回の合糸操作で3本の単糸を一緒に加ねんして作ったもろより糸。
h) 4本もろより糸 1回の合糸操作で4本の単糸を一緒に加ねんして作ったもろより糸。
i) ケーブル糸 2本又はそれ以上のもろより糸(又は単糸ともろより糸)を1回又はそれ以上の合糸操
作で一緒により合わせて作った糸。
この操作をケーブリングといい,そのよりをケーブルよりという。
j) 線密度 糸の単位長さ当たりの質量。テックス又はその倍数又は約数で表す。
k) 仕上がり糸の線密度 加ねん,もろより又はケーブリングを終えた最終製品の線密度。
備考 化学的,物理的な処理加工によって,その仕上がり糸の線密度に影響があった場合は,その旨
を付記する。
l) より
1) より方向 糸に加えられているよりの方向をいい,S又はZで表す(JIS L 1095の4.4又はJIS L 1013
の7.2.1参照)。
2) より数 より糸1m当たりのよりの数。
4. 糸の表示及び記号
4.1 糸の表示 糸の表示は,次による。ただし,必要がない項目は,省略する。
a) 線密度[3.j)参照]
b) フィラメント数
c) 各々の加ねん操作でのより方向
d) 各々の加ねん操作でのより数
e) 合糸における糸の数
f) ケーブリングにおける糸の数
4.2 記号
a) : 仕上がり糸の線密度に対する記号で,その数値の前に付ける。
b) : フィラメント糸に対する記号で,フィラメント数の前に付ける。
c) 0 : より数が0に対する記号。
5. 単糸の線密度に基づく糸の表示 糸は,単糸の線密度に基づき,次によって表示する。ただし,仕上
がり糸の線密度は補助的な情報として与えられ,セミコロンによって前の部分から分離する。
a) 単糸
1) 紡績糸
1.1) 線密度
1.2) より方向

――――― [JIS L 0104 pdf 3] ―――――

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L 0104 : 2000
1.3) より数
例 40 tex Z 660
2) よりのないモノフィラメント糸
2.1) 線密度
2.2) 記号 : f
2.3) 数 : 1
2.4) 記号 : t0
例 17 dtex f1 t0
3) よりのあるモノフィラメント糸
3.1) よりのないモノフィラメント糸の線密度
3.2) 記号 : f
3.3) 数 : 1
3.4) より方向
3.5) より数
例 17 dtex f1 S 800 ; R 17.4 dtex
4) よりのないマルチフィラメント糸
4.1) 線密度
4.2) 記号 : f
4.3) 一緒になっているフィラメント数
4.4) 記号 : t0
例 133 dtex f 40 t0
5) よりのあるマルチフィラメント糸
5.1) 線密度
5.2) 記号 : f
5.3) 一緒に加ねんされているフィラメント数
5.4) より方向
5.5) より数
例 133 dtex f 40 S1 000 ; R 136 dtex
b) 引そろえ糸
1) 同じ糸から成る引そろえ糸
1.1) )による単糸の表示
1.2) 掛け算の記号 : ×
1.3) 一緒に引きそろえられている単糸の数
1.4) 記号 : t0
例 40 tex S 155×2 t0
2) 異なった糸から成る引そろえ糸
2.1) )による単糸の表示を,括弧内に+記号を用いて併記する。
2.2) 記号 : t0
例 (25 tex S 420+60 tex Z 80) 0
c) もろより糸

――――― [JIS L 0104 pdf 4] ―――――

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L 0104 : 2000
1) 同じ糸から成るもろより糸
1.1) )による単糸の表示
1.2) 掛け算の記号 : ×
1.3) 一緒に加ねんされている単糸の数
1.4) 上より方向
1.5) 上より数
例 34 tex S 600×2 Z 400 ; R 69.3 tex
2) 異なった糸から成るもろより糸
2.1) )による単糸の表示を,括弧内に+記号を用いて併記する。
2.2) 上より方向
2.3) 上より数
例 (25 tex S 420+60 tex Z 80) 360 ; R 89.2 tex
d) ケーブル糸
1) 同じ糸から成るケーブル糸
1.1) )によるもろより糸の表示
1.2) 掛け算の記号 : ×
1.3) 一緒にケーブリングされたもろより糸の数
1.4) ケーブルよりの方向
1.5) ケーブルよりの数
例 20 tex Z 700×2 S 400×3 Z 200 ; R 132 tex
2) 異なった糸から成るケーブル糸
2.1) )による単糸とc)によるもろより糸の表示を,括弧内に+記号を用いて併記する。
2.2) ケーブルよりの方向
2.3) ケーブルよりの数
例 (20 tex Z 700×3 S 400+34 tex S 600) 200 ; R 96 tex
6. 仕上がり糸の線密度に基づく糸の表示 糸は,仕上がり糸の線密度に基づき,次によって表示する。
ただし,単糸の線密度は補助的な情報として与えられ,セミコロンによって前の部分から分離する。
a) 単糸
1) よりのあるモノフィラメント糸
1.1) 記号 : R
1.2) 仕上がり糸の線密度
1.3) 記号 : f
1.4) 数 : 1
1.5) より方向
1.6) より数
例 R 17.4 dtexf 1 S 800 ; 17 dtex
2) よりのあるマルチフィラメント糸
2.1) 記号 : R
2.2) 仕上がり糸の線密度

――――― [JIS L 0104 pdf 5] ―――――

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