JIS L 0111:2006 規格概要
この規格 L0111は、衣料のために用いる身体に関する用語について規定。
JISL0111 規格全文情報
- 規格番号
- JIS L0111
- 規格名称
- 衣料のための身体用語
- 規格名称英語訳
- Glossary of terms used in body measurements for clothes
- 制定年月日
- 1983年2月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.61, 61.020
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 繊維 2020
- 改訂:履歴
- 1983-02-01 制定日, 1988-07-01 確認日, 1992-02-01 確認日, 1997-10-20 確認日, 2003-12-20 確認日, 2006-05-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS L 0111:2006 PDF [16]
L 0111 : 2006
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本アパレル工業
技術研究会(JATRA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS L 0111:1983は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS L 0111 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
L 0111 : 2006
衣料のための身体用語
Glossary of terms used in body measurements for clothes
1. 適用範囲 この規格は,衣料のために用いる身体に関する主な用語について規定する。
備考 身体計測は,通常,被検者に,頭を耳眼平面が水平になるように保ち,両腕を自然に下垂し,
ひざをのばし,左右のかかとを付け,足先を軽く開いた直立姿勢をとらせて行うものとする。
ただし,直立できない被検者の場合は,頭を耳眼平面が垂直になるように保ち,両腕を自然に
伸ばして,手のひらを軽く体側に当て,その他の身体部位は,直立姿勢の場合と同じように保
った仰が(臥)姿勢で行う。
2. 分類 用語の分類は,次による。
a) 身体の基準部位に関する用語
b) 身体の寸法に関する用語
3. 用語及び定義 用語及び定義は,次による(付図16参照)。
備考 用語の下の平仮名は,その読みを示す。
なお,参考として対応英語を示す。
a) 身体の基準部位に関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
101 頭頂点 頭頂部の、正中線上における最高点(付図1参照)。 vertex
とうちょうてん
102 側頭点 euryon
頭部を耳眼水平面に保ったときの,側頭部において最も外側に
そくとうてん ある点(付図1参照)。
103 みけん点 glabella
耳眼水平面に保ったときの左右のまゆの間の点で正中線上最
みけんてん も前方に突き出している点(付図1参照)。
104 後頭点 opistocranion
耳眼水平面に保ったとき正中線上で,後頭部において最も後方
こうとうてん に突出してしいる点(付図1参照)。
105 おとがい点 gnathion
下あご(顎)の下縁のうち、正中線上で最も下方にある点(付
おとがいてん 図1参照)。
106 バックネックポイント 第7けいつい(頸椎)のきょく(棘)突起の先端。 back neck point
けいつい(頸椎)点ともいう(付図1参照)。
107 サイドネックポイント ネックラインと僧帽筋上部前縁との交点。 side neck point
けいそく(頸側)点ともいう(付図1参照)。
108 フロントネックポイント鎖骨内側端の上縁水平位と前正中線との交点。 front neck point
けいか(頸窩)点ともいう(付図1参照)。
109 ショルダポイント shoulder point
側面からみ(視)て上腕上部の幅を2等分する垂直線とアーム
サイラインとの交点。肩先点ともいう(付図1参照)。
――――― [JIS L 0111 pdf 2] ―――――
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L 0111 : 2006
番号 用語 定義 対応英語(参考)
110 肩峰点 acromiale
肩甲骨の肩峰[肩甲骨の背側面にある棚状の隆起の先端が扁平
けんぽうてん な大きな突起となっている部分]の外側縁のうち、最も外側に
突き出している点(付図1参照)。
111 前えき(腋)点 前えき(腋)か(窩)裂上端の点(付図1参照)。 axilla point
ぜんえきてん anterior
112 後えき(腋)点 後えき(腋)か(窩)裂上端の点(付図1参照)。 axilla point
こうえきてん posterior
113 ひじ点 elbow point
尺骨ちゅう(肘)頭のちゅうか (肘窩)の反対側に最も突出
ひじてん している点。
ちゅう(肘)頭点ともいう(付図1参照)。
114 手くび点 wrist point
手くびの小指側で,尺骨茎状突起の最も外側に突出している点
てくびてん (付図1参照)。
115 とう(橈)骨茎突点 stylion
手くびの親指側で,とう(橈)骨茎状突起の下端(付図1参照)。
とうこつけいとつてん
116 指先点 手の中指の最先端(付図1参照)。 dactylion
しせんてん
117 バストポイント 乳頭の中心点。乳頭点ともいう(付図1参照)。 bust point
118 肩甲骨内側突点 肩甲骨内側縁の最も後正中線に近い点(付図1参照)。 angulus inside
けんこうこつないそくと scapulae point
つてん
119 肩甲骨下角点 肩甲骨の最下端(付図1参照)。 angulus inferior
けんこうこつかかくてん scapulae point
120 腸きょく(棘)点 iliospinale
上前腸骨きょく(棘)[腸骨りょう(稜)の前端にある突起]
ちょうきょくてん の最も下縁の点(付図1参照)。
121 転子点 trochanterion
大たい(腿)骨の大転子[大たい(腿)骨の上方外側にある大
てんしてん きな突起]の最上縁の点(付図1参照)。
122 でん(臀)部後突点 peak of buttock
側方からみて最も後に突出したでん(臀)部の点(付図1参照)。
でんぶこうとつてん
123 しつがい(膝蓋)骨中点 Patella center
立位でしつがい(膝蓋)骨の上縁と下縁との中央点(付図1参
しつがいこつちゅうてん照)。
124 けい(脛)骨点 tibiale
けい(脛)骨の内側顆[けい(脛)骨の上部内側部にあるふく
けいこつてん らんだ部分]の上縁で最も高い(近位にある)点(付図1参照)。
125 足くび点 下たい(腿)部の最も細い部位(付図1参照)。 ankle
あしくびてん
126 くるぶし点 足の外くるぶしの最も側方に突出している点。 lateral malleolus
くるぶしてん 外果点ともいう(付図1参照)。 point
127 前けい(脛)骨下点 articulates
けい(脛)骨前面下端で,足根骨と接する点(付図1参照)。
ぜんけいこつかてん inferior tibiae
128 しょう点 pternion
しょう(踵)骨で最も後方に突出している点(付図1参照)。
しょうてん
129 そくせん点 acropodion
足指の最先端(第1指のことも,第2指のこともある。)(付図
そくせんてん 1参照)。
130 正中線 median line
頭部及び体幹部を左右に2等分する体表に沿った線(付図1参
せいちゅうせん 照)。
131 バストライン bust line
女子のバストポイントを通る水平面と体表面との交線(付図1
参照)。
132 アンダバストライン underbust line
女子の乳房直下における水平面と体表面との交線(付図1参
照)。
133 ウエストライン waist line
ろっ(肋)骨の最下端と腸骨との中間でウエストベルトの落ち
――――― [JIS L 0111 pdf 3] ―――――
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L 0111 : 2006
番号 用語 定義 対応英語(参考)
着く位置。必ずしも水平ではない(付図1参照)。
134 腹囲線 abdominal
側方からみた腹部の最突出部における水平面と体表面との交
ふくいせん 線。 extension line
135 ヒップライン hip line
でん(臀)部後突点における水平面と体表面との交線(付図1
参照)。
136 ネックライン neck base line
バックネックポイントとサイドネックポイント,フロントネッ
クポイントを通るくび付根の線(付図1参照)。
137 アームサイライン armscye line
肩峰点,ショルダポイント,前えき(腋)点,えきか(腋窩),
後えき(腋)点を通る腕付根の線。腕付根線ともいう(付図1
参照)。
138 ショルダライン shoulder line
ショルダポイントとサイドネックポイントとを結ぶ線(付図1
参照)。
b) 身体の寸法に関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
201 身長 床面から頭頂点までの垂直距離(付図2参照)。 height,stature
しんちょう
202 全頭高 頭頂点からおとがい点までの垂直距離(付図2参照)。 total head height
ぜんとうこう
203 バックネックポイントの back neck height
床面からバックネックポイントまでの垂直距離(付図2参照)。
高さ
ばっくねっくぽいんとの
たかさ
204 サイドネックポイントの side neck height
床面からサイドネックポイントまでの垂直距離(付図2参照)。
高さ
さいどねっくぽいんとの
たかさ
205 フロントネックポイント front neck height
床面からフロントネックポイントまでの垂直距離(付図2参
の高さ 照)。
ふろんとねっくぽいんと
のたかさ
206 肩先の高さ shoulder height
床面からショルダポイントまでの垂直距離(付図2参照)。
かたさきのたかさ
207 えきか(腋窩)の高さ armscye height
床面からアームサイラインの最下端を通る水平線までの垂直
えきかのたかさ 距離(付図2参照)。
208 乳頭の高さ 床面からバストポイントまでの垂直距離。 bust height
にゅうとうのたかさ なお,下垂している乳房の場合はブラジャーを付けたような
状態での垂直距離(付図2参照)。
209 後ウエストの高さ posterior waist
床面からウエストラインと後正中線との交点までの垂直距離
うしろうえすとのたかさ(付図2参照)。 height
210 前ウエストの高さ anterior waist
床面からウエストラインと前正中線との交点までの垂直距離
まえうえすとのたかさ (付図2参照)。 height
211 へそ(臍)の高さ omphalion height
床面からへそ(臍)の中心までの垂直距離(付図2参照)。
へそのたかさ
212 下胴の高さ lower waist
床面から腸骨直上における水平線までの垂直距離(付図6参
しもどうのたかさ 照)。 height
213 腹部最突点の高さ 床面から腹囲線までの垂直距離(付図2参照)。 abdominal
ふくぶさいとつてんのた extension
かさ height
――――― [JIS L 0111 pdf 4] ―――――
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L 0111 : 2006
番号 用語 定義 対応英語(参考)
214 腸きょく(棘)点の高さ iliospinale height
床面から腸骨きょく(棘)点までの垂直距離(付図2参照)。
ちょうきょくてんのたか
さ
215 ヒップの高さ peak of buttock
床面からでん(臀)部後突点までの垂直距離(付図2参照)。
ひっぷのたかさ height
216 でん(臀)溝の高さ furrow
gluteal
床面からでん(臀)溝の曲線下縁までの垂直距離(付図2参照)。
でんこうのたかさ height
217 また(股)の高さ 床面からまたの位置までの垂直距離(付図2参照)。 crotch height
またのたかさ
218 大たい(腿)最大囲の高床面から大たい最大囲までの垂直距離(付図2参照)。 maximum thigh
さ girth height
だいたいさいだいいのた
かさ
219 ひざの高さ tibiale height,
床面からしつがい(膝蓋)骨中点までの垂直距離(付図2参照)。
ひざのたかさ knee height
220 下たい(腿)最大囲の高 maximum
床面から下たい(腿)最大囲までの垂直距離(付図2参照)。 calf
さ girth height
かたいさいだいいのたか
さ
221 下たい(腿)最小囲の高床面から足くび点までの垂直距離(付図2参照)。 ankle height
さ
かたいさいしょういのた
かさ
222 くるぶしの高さ 床面からくるぶし点までの垂直距離(付図2参照)。 lateral malleolus
くるぶしのたかさ height
223 肩甲骨内側突点の高さ angulus inside
床面から左右肩甲骨内側突点までの垂直距離(付図2参照)。
けんこうこつないそくと byscapulae
つてんのたかさ height
224 肩甲骨下角点の高さ 床面から肩甲骨下角点までの垂直距離(付図2参照)。 angulus inferior
けんこうこつかかくてん scapulae
のたかさ height
225 頭部幅径 左右の側頭点間の投影長(付図3参照)。 head breadth
とうぶふっけい
226 バスト幅径 bust breadth
正面からみた場合のバストラインの投影長(付図3参照)。
ばすとふっけい
227 アンダバスト幅径 underbust breadth
正面からみた場合の女子の乳房直下部における投影長(付図3
あんだばすとふっけい 参照)。
228 ウエスト幅径 waist breadth
正面からみた場合のウエストラインの投影長(付図3参照)。
うえすとふっけい
229 腹部幅径 正面からみた場合の腹囲線の投影長(付図3参照)。 abdominal
ふくぶふっけい breadth
230 ヒップ幅径 hip breadth
正面からみた場合のヒップラインの投影長(付図3参照)。
ひっぷふっけい
231 バスト厚径 bust depth
側面からみた場合のバストラインの投影長(付図3参照)。
ばすとこうけい
232 アンダバスト厚径 underbust depth
側面からみた場合の女子の乳房直下部における投影長(付図3
あんだばすとこうけい 参照)。
233 ウエスト厚径 waist depth
側面からみた場合のウエストラインの投影長(付図3参照)。
――――― [JIS L 0111 pdf 5] ―――――
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JIS L 0111:2006の国際規格 ICS 分類一覧
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