JIS L 0121:1984 シームの分類と表示記号

JIS L 0121:1984 規格概要

この規格 L0121は、シームの分類及び表示記号について規定。

JISL0121 規格全文情報

規格番号
JIS L0121 
規格名称
シームの分類と表示記号
規格名称英語訳
Seam types -- Classification and terminology
制定年月日
1984年7月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
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対応国際規格

ISO

ISO 4916:1982(MOD)
国際規格分類

ICS

61.020
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1984-07-01 制定日, 1990-02-01 確認日, 1995-06-01 確認日, 2001-01-20 確認日, 2006-05-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS L 0121:1984 PDF [62]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
L0121-1984

シームの分類と表示記号

Seam types−Classification and Terminology

1. 適用範囲 この規格は,シーム(1)の分類及び表示記号について規定する。
注(1) この規格でシームとは,1枚又は数枚の布にステッチを連続的に施したものをいう。
備考 この規格で用いる布という用語は,すべての縫製素材の意味である。
引用規格 :
JIS L 0120 ステッチ形式の分類と表示記号
対応国際規格 :
ISO 4916 Textiles−Seam types - Classification and terminology
2. シームの分類
2.1 シームのクラス分類 シームは,構成する布の縁の状態とその組合せ方によって8クラスに分類し,
その内容は次のとおりとする。
構成する布の縁は,シームに関係ある縁を“特定縁”,シームに直接関係のない縁を“非特定縁”と呼び,
その図形は,4.(2)及び4.(3)によるものとする。
なお,シームのクラス分類をまとめると表のとおりである。
(1) クラス1 布は2枚以上で構成する。2枚の場合は,その両方の布とも同じ側の縁が特定縁のものとす
る(図1参照)。
これ以上の場合は,はじめの2枚のいずれかと同じ側又は両側の縁が特定縁のものとする。
図1
(2) クラス2 布は2枚以上で構成する。2枚の場合は,それぞれ相反する側の縁が特定縁で重なり合うも
のとする(図2参照)。
これ以上の場合は,はじめの2枚のいずれかと同じ側又は両側の縁が特定縁のものとする。
図2
(3) クラス3 布は2枚以上で構成する。2枚の場合は,そのうちの1枚は片側の縁が特定縁で,他の1

――――― [JIS L 0121 pdf 1] ―――――

2
L0121-1984
枚は両側の縁が特定縁のもので,前者の縁を後者がくるむものとする(図3参照)。
これ以上の場合は,はじめの2枚のいずれかと同じ側の縁が特定縁のものとする。
図3
(4) クラス4 布は2枚以上で構成する。2枚の場合は,それぞれ相反する側の縁が特定縁で突き合ってい
るものとする(図4参照)。これ以上の場合は,はじめの2枚のいずれかと同じ側又は両側の縁が特定
縁のものとする。
図4
(5) クラス5 布は1枚以上で構成する。1枚の場合は,両側の縁が非特定縁のものとする(図5参照)。
これ以上の場合は,はじめの1枚とは異なり,片側又は両側の縁が特定縁のものとする。
図5
(6) クラス6 布は1枚で構成する。片側の縁が特定縁のものとする(図6参照)。
図6
(7) クラス7 布は2枚以上で構成する。2枚の場合は,そのうちの1枚は,片側の縁が特定縁のものとす
る(図7参照)。これ以上の場合は,はじめの2枚と異なり,すべて両側の縁が特定縁のものとする。
図7
(8) クラス8 布は1枚以上で構成する。すべて両側の縁が特定縁のものとする(図8参照)。
図8
2.2 シームの細分類 シームの細分類はクラスごとに付図18のとおりとする。

――――― [JIS L 0121 pdf 2] ―――――

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3. シームの表示方法 シームは,次のとおり5けたの数字で表示するものとする。
(1) 第1けたは,クラス18の別を表す。
(2) 第2, 3けたは,シームの布の構成の区別を0199で表す。
(3) 第4, 5けたは,(2)の構成内の針の位置及び布の状態の違いを0199で表す。
(4) IS L 0120(ステッチ形式の分類と表示記号)に規定するステッチ形式の表示記号を併記する場合は,
シームの表示記号の後に斜めの線を入れて表示する。

――――― [JIS L 0121 pdf 3] ―――――

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4
表 シームのクラス分類
0121
クラス
-
布の状態
19
1 2 3 4 5 6 7 8
84
2枚以上 1枚以上 1枚以上 −
同一面上で 0(2)
それぞれ 又は 1枚 1枚
1枚以上 1枚以上
− 1枚以上 − −
− − − − 1枚以上 − − −
0(2) 0(2) 0(2) 0(2)
又は 又は 1枚以上 又は 又は − 1枚以上 1枚以上
1枚以上 1枚以上 1枚以上 1枚以上
構成枚数 2枚以上 2枚以上 2枚以上 2枚以上 1枚以上 1枚 2枚以上 1枚以上
布の構成例
注(2) 0は最少枚数で構成する場合には使用しないことを表す。

――――― [JIS L 0121 pdf 4] ―――――

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L0121-1984
4. シームの図示方法 シームの図示方法は,次のとおりとする。
(1) 布の断面は太線で示す。
(2) 特定縁は直線で示す。
(3) 非特定縁は波線で示す。
(4) 針の位置は,直線で示す。
(a) 針が構成布のすべてを貫通する場合は,針の位置の線は突き抜けて示す。
(b) 針が構成布のすべてを貫通しない場合は,針の位置の線は,布の上で止めるか,布に接して示す。
例1 : 例2 :
(c) 針の通過が2か所の場合は,次のように示す。
例1 : 例2 : 例3 :
(5) コード又はしん糸の断面は大きい黒丸で示す。
(6) いくつかの作業を要する場合は,縫い終わった状態で示す。
(7) シームの表示は,次の例のように示す。
例1 : 例2 :
例4 :
例3 :
例5 :

――――― [JIS L 0121 pdf 5] ―――――

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JIS L 0121:1984の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4916:1982(MOD)

JIS L 0121:1984の国際規格 ICS 分類一覧

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規格番号
規格名称
JISL0120:1984
ステッチ形式の分類と表示記号