JIS L 0855:2005 窒素酸化物に対する染色堅ろう度試験方法 | ページ 2

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L 0855 : 2005
j) スルホこはく酸ジ‐2‐エチルヘキシルナトリウム 標準アニオン界面活性剤。
k) 標準染色布(テストコントロール試験片) アセテート平織物(約70 g/m2)をC.I.ディスパースブル
ー56で染色したもの。
l) 標準退色見本 暴露によって退色した標準染色布と比較するもので,標準退色は,変退色用グレース
ケール3-4号とする。
m) 補充布 JIS L 0803に規定する添付白布。
n) 変退色用グレースケール JIS L 0804に規定するもの。
o) 水 JIS L 0801に規定する水。

6. 緩衝尿素溶液の調製

 1 L中に次に示す分量の薬剤を含む緩衝尿素溶液(pH 7)を調製する。
尿素 10.0g
りん酸二水素ナトリウム二水和物 0.4g
りん酸水素二ナトリウム・12水 2.5g
スルホこはく酸ジ‐2‐エチルヘキシルナトリウム 0.1g

7. 標準染色布,試験片及び補充布の調製

 標準染色布,試験片及び補充布の調整は,次による。
a) 試験片の調製及び水分調整は,JIS L 0801の6.1(試験片の調製)及び7.(試験片,添付白布などの水
分調整)によって行う。また,試験片,標準染色布及び補充布の大きさはいずれも10 cm × 4 cmとす
る。
b) 試験すべき繊維品が糸の場合には,図4に示す試料ホルダに,糸を平行,かつ,密に巻く。

8. 操作

8.1 窒素酸化物発生操作

 窒素酸化物発生操作は,次による。
a) 窒素酸化物貯蔵器に水を満たし,次に窒素酸化物発生容器に硫酸[密度1.603(g/cm3)]を約300 ml
入れる。次に亜硝酸ナトリウム飽和溶液(1) 100 mlを排気管付き滴下漏斗内に入れ,更に水酸化ナトリ
ウム溶液(10 %)を安全トラップ付きフラスコに約100 ml入れる。
コック3を閉じ,次にコック1を開き,更にコック2を開いて亜硝酸ナトリウム飽和溶液を1滴ず
つ徐々に滴下し,窒素酸化物を発生させる。発生した窒素酸化物及び窒素酸化物発生容器中の空気を
排気管から逃がす。約30秒後,コック1を閉じ,直ちにコック3を開き,次にコック4及びコック5
を開いて,発生した窒素酸化物を窒素酸化物貯蔵器に約75 %満たす。
その後,コック2を閉じ,再びコック1を開いて窒素酸化物を逃がす(図2参照)。
注(1) 亜硝酸ナトリウム飽和溶液の濃度は,44.9 %(20 ℃)である。
b) )の操作によって窒素酸化物貯蔵器に窒素酸化物を満たすことと空にすることを5回繰り返し行った
後,窒素酸化物を窒素酸化物貯蔵器に容量の50 %程度満たし,次にコック4を閉じる。このときコ
ック1及びコック5は,窒素酸化物発生器内の圧力を過大にしないように開いておき,この状態で窒
素酸化物を使用する。
さらに,窒素酸化物を貯蔵器に供給するときは,2,3滴の亜硝酸ナトリウム飽和溶液を滴下して窒
素酸化物を発生させる。

8.2 暴露試験操作

8.2.1  予備操作 試験容器内空気をあらかじめ清浄にした後,次の操作を行う。

――――― [JIS L 0855 pdf 6] ―――――

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a) 各試験片の短辺を図4に示す放射状試料ホルダに試料挟みで止める。試験片の1回分の収容数は12
枚とする。
なお,試験片が12枚に満たない場合は,その不足分だけ補充布によって満たす。補充布は試験片の
うち最も数の多い繊維と同種類の未染布とする。
試験片を取り付けた試料ホルダを試験容器内のフレームに固定する。
b) 次に,標準染色布を標準染色布ホルダに取り付け,試験容器内の側面上部にある栓孔を通して固定す
る。
c) ふたを閉じないままで,試験片,標準染色布及び試験容器に直射日光が当たらないようにして少なく
とも12時間,温度20 ℃±2 ℃,相対湿度(65±2)%の標準状態(2) のもとに置いた後,試験容器の
ふたを固定する。
注(2) 試験室の温湿度調整が困難な場合は,飽和硝酸アンモニウム溶液(未溶解分混在液 : 20 ℃)を
洗気瓶に入れ,アスピレータを用いてこの中を通した空気を15分間試験容器に通入した後,試
験容器の注入口及び取り出し口を閉じる。
8.2.2 弱試験(1サイクル試験)
a) 窒素酸化物貯蔵器から注射器を用いて窒素酸化物約10 mlを抜き取り,試験容器の窒素酸化物注入口
から注入する(3)。直ちにプロペラを回転(200300 min−1)して内部の窒素酸化物濃度を均一にする。
注(3) 試験容器の容量が15 L以外の場合は,容量1 L当たり窒素酸化物0.65 mlを用いる。
b) 次に外部から標準染色布を観察し,変退色用グレースケール3-4号と同程度に退色したとき(以下,
これを標準退色という。),直ちにプロペラの回転を止める。
c) 試験装置のふたを開き,各試験片及び標準染色布を大気中に取り出し,これと同じ大きさの各原染色
布片とともに緩衝尿素溶液中に室温で5分間浸せきする(浴比50:1)。次に,これらを取り出して水
洗した後,ろ紙の間に挟んで脱水し,そのまま風乾する。試験結果を報告し,この試験を終了する。
変退色用グレースケール4号に達しないときは,引き続き8.2.3の操作を行う。
8.2.3 強試験(3サイクル試験)
a) 8.2.1の予備操作に続いて,8.2.2 a)及び8.2.2 b)の操作を行い,標準染色布が標準退色したならば,試
験容器から標準染色布を抜き取り,新しい標準染色布と交換し,窒素酸化物貯蔵器から注射器を用い
て窒素酸化物約3 ml(4)を抜き取り,8.2.2 a)と同じく試験容器に注入し,プロペラを回転して試験操作
を続ける。
注(4) 窒素酸化物の添加量は,試験容器の容量が15 L以外の場合は,容量1 L当たり0.2 mol/Lとする。
取り出した標準染色布は8.2.2 c)と同様に緩衝尿素溶液中に浸し,続いて水洗,乾燥する。
なお,試験片は3回の試験操作を終了するまで試験容器から取り出さないで操作を続ける。
b) )の操作を繰り返す。
c) )の操作(第3回目の操作)が終わった後,8.2.2 c)の操作を行う。
d) ) c)の標準染色布及び試験片の変退色程度を同様に緩衝尿素溶液で処理した原試料と比較し,変退
色用グレースケールによって等級を判定する。
備考 試験操作のとき発生する窒素酸化物について,試験者の健康及び安全のため,並びに環境への
影響を低減するため,排気に当たっては,活性炭フィルタなどのろ過装置を通過させるなどの
浄化処理をして排出する。

――――― [JIS L 0855 pdf 7] ―――――

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9. 判定

 各試験片の変退色の判定は,JIS L 0801の10.(染色堅ろう度の判定)によって,緩衝尿素溶液
で後処理したものについて行う。

10. 記録

 窒素酸化物に対する染色堅ろう度は,JIS L 0801の11.(記録)によって記録する。
例1. 窒素酸化物試験(強) 2級(Bl)
例2. 窒素酸化物試験(弱) 3級(R)

――――― [JIS L 0855 pdf 8] ―――――

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附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS L 0855 : 2005 窒素酸化物に対する染色堅ろう度 ISO 105-G01 : 1993,繊維−染色堅ろう度試験−G01窒素酸化物に対する染色堅ろう度
(I) ISの規定 (II) 国際規 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差異の理由及び今
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項目ごとの
格番号 評価及びその内容 後の対策
表示箇所 : 本体
表示方法 : 点線の下線又は側線
項目番号 内容 項目 内容 項目ごとの 技術的差異の内容
番号 評価
1.適用範囲 ISO 105-G01 1 IDT
2.引用規格 JIS K 8019 − MOD/追加 JISは,試薬のJISを追加。 JISとして試薬のJISを追加することは必要。
JIS K 8576 − MOD/追加 JISは,試薬のJISを追加。
JIS K 8731 − MOD/追加 JISは,試薬のJISを追加。
JIS K 8951 − MOD/追加 JISは,試薬のJISを追加。
JIS K 9009 − MOD/追加 JISは,試薬のJISを追加。
JIS K 9019 − MOD/追加 JISは,試薬のJISを追加。
JIS L 0801 2 ISO 105-A01 IDT
JIS L 0803 2 ISO 105/F IDT
JIS L 0804 2 ISO 105-A02 IDT
3.試験の種類 1及び3サイクル試験 − MOD/追加 JISは,種類の項を追加。 構成変更のため,技術的差異なし。
4.要旨 3 原理 IDT

――――― [JIS L 0855 pdf 9] ―――――

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(I) ISの規定 (II) 国際規 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差異の理由及び今
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項目ごとの
格番号 評価及びその内容 後の対策
表示箇所 : 本文
表示方法 : 点線の下線
項目番号 内容 項目 内容 項目ごとの 技術的差異の内容
番号 評価
5.装置及び材料 4 装置及び材
a) 窒素酸化物試験装 4.1 料 IDT

b) 窒素酸化物発生装 4.1 IDT

c) 注射器 4.9 IDT
d) 硫酸 4.3 MOD/変更 JIS試薬を追加。 JISとしてJIS試薬を追加することは必要。
e) 亜硝酸ナトリウム 4.4 MOD/変更 JIS試薬を追加。 JISとしてJIS試薬を追加することは必要。
f) 水酸化ナトリウム 4.5 MOD/変更 JIS試薬を追加。 JISとしてJIS試薬を追加することは必要。
g) 尿素 4.6 MOD/変更 JIS試薬を追加。 JISとしてJIS試薬を追加することは必要。
h) りん酸二水素ナト − MOD/追加 ISO規格は,4.6の中で記述。 構成変更のため,技術的差異なし。
リウム二水和物
i) りん酸二水素ナト − MOD/追加 ISO規格は,4.6の中で記述。 構成変更のため,技術的差異なし。
リウム・12水
j) スルホこはく酸 − MOD/追加 ISO規格は,4.6の中で記述。 構成変更のため,技術的差異なし。
k) 標準染色布 4.7 MOD/変更 ISO規格は,人体安全上必要あ ISO提案中。
り。JISは,別のものを規定。
l) 標準退色見本 4.8 MOD/変更 技術的差異は軽微。
見本の作成が遅れているため,従
来JISの方法を規定。
m) 補充布 4.10 IDT
n) 変退色用グレース 4.11 IDT
ケール
o) 水 4.13 IDT
4.12 MOD/削除 JISは,8.操作の中で規定。 構成変更のため,技術的差異なし。
6.緩衝尿素溶液の 4.6 MOD/変更 JISは,6.緩衝尿素溶液の調製の構成変更のため,技術的差異なし。
調製 項を設けた。

――――― [JIS L 0855 pdf 10] ―――――

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JIS L 0855:2005の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 105-G01:1993(MOD)

JIS L 0855:2005の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 0855:2005の関連規格と引用規格一覧