この規格ページの目次
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L 1021-16 : 2020
5.5 手順
5.5.1 準備
5.5.1.1 試験用サンダルの清掃
5.5.1.1.1 BAMサンダル
試験前に,BAMゴム靴底材料表面に付着した化学物質を取り除く。このとき,工業用エタノール又は
イソプロパノール(5.1.4.3)を含浸させたさら(晒)し綿布(5.1.4.2)を使ってこすって取り除く。次に,
純水(5.1.4.4)を含浸させたさら(晒)し綿布で清掃する。このとき,布に黒い跡が付かなくなるまで繰
り返し行う。この工業用エタノール又はイソプロパノール,及び純水による清掃は,試験片が替わるごと
に,試験前に実施する。
5分以上待ち,靴底が完全に乾いていることを確認する。
靴底がひどく汚れているときは,試験前に,より厳格な清掃処理を必要とする。BAM靴底材料の場合
は,特に目の細かい研磨紙(5.1.4.1)で乾いた靴底を擦りむき,そのダストを取り除くことを推奨する。
通常,試験開始前及びその日の最後に靴底を片付ける前には試験用サンダルを清掃することを推奨する。
5.5.1.1.2 ネオライトサンダル
試験前に,ネオライト靴底材料表面に付着した化学物質を取り除く。このとき,工業用エタノール又は
イソプロパノール(5.1.4.3)を含浸させたさら(晒)し綿布(5.1.4.2)を使ってこすって取り除く。5分以
上待ち,靴底が完全に乾いていることを確認する。
5.5.2 A-1法 : 試験室における試験方法
5.5.2.1 試験手順
5.5.2.1.1 試験条件の記録
温度及び湿度を測定する器具(5.1.7)を用いて,試験直前及び試験直後の試験室の温湿度を測定し,記
録する。
5.5.2.1.2 試験片及び試験器材の除電
5.5.2.1.2.1 ゴムマット上で試験する場合
除電装置(5.1.5)を用いて残留電荷を除去する。接地された金属板(5.1.1)の上に置いたゴムマット(5.1.2)
及びつるしている又は立てかけている試験片の表裏を処理する。試験片がゴムマット上を滑ることもなく,
かつ,試験片が金属板と接触することもないように,ゴムマット上に試験片を慎重に置く。
5.5.2.1.2.2 ゴムマットを使わずに試験する場合
除電装置(5.1.5)を用いて残留電荷を除去する。つるしている又は立てかけている試験片の表裏を処理
する。試験片が金属板上で滑らないように,金属板上に試験片を慎重に置く。
5.5.2.1.3 試験の実施
試験者は,試験片の上にBAMサンダル又はネオライトサンダルを置いてから,それらに足を踏み入れ
る。試験用サンダルは,その中敷が試験者の足に常に接触するように確実に固定する。
試験者は,歩行する直前に,試験用サンダルを履いて試験片上に立った状態で,接地(ゼロ電位)に接
続することによって,試験者及び試験用サンダルの残留電荷を除去する。
試験者は,試験中,常に体が同じ方向を向くようにして1秒当たり2歩の割合で試験片上を歩行する。
試験者は,すり足又は軸足を回転させることがないように,前後に歩行することによって,試験片をくま
(隈)なく踏みつけるようにする。踏みつけ動作は,試験用サンダルの底と試験片とが常時平行となるよ
うにし,試験用サンダルは50 mm80 mm引き上げる。試験者は,壁面又は試験室内にある他のいかなる
物体に対しても0.5 m以内に近づいてはならない。また,試験者は,電圧の極大値が上昇しなくなるまで
――――― [JIS L 1021-16 pdf 6] ―――――
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歩行し続ける。ただし,歩行時間は歩行開始から60秒間までとする。試験者は試験用サンダルを脱いで底
を清掃し,5.5.1.1並びに5.5.2.1.2及び5.5.2.1.3の手順を繰り返し,各試験片に対して3回一組の歩行を行
う。
前の試験で使用した試験片は,その残留電荷がその後の試験に影響しないように保管する。
5.5.3 A-2法 : 施工現場での試験方法
周囲の温度及び相対湿度,床敷物の状態並びに試験前に行った重要な処理(例 清掃,洗浄など)があ
れば全て記録する。
床敷物の試験したい場所に試験用サンダルを置き,できるだけ5.5.2.1.3に合わせて試験を実施する。
5.6 計算及び試験結果の表し方
歩行試験に対する記録計の各グラフにおいて,最も高い谷から順次五つの値を拾い,その算術平均を求
める。求めた値は,0.1 kVの桁までのキロボルト単位で表す。
3回の歩行の平均値,標準偏差及び変動係数(CV %)を計算する。
注記1 この計算に基づく共通の偏差は,測定システムが記録計の記録の山と谷の違いを縮小するよ
うな減衰器を含んでいるときに利用される。グラフの記録が最大値に達しているときはその
中間点を目分量で決定する。この方法は“最も高い谷”を決定するよりも僅かに高い値を与
える。
注記2 符号の異なる結果があるときは,同じ符号の結果が三つ得られるまで歩行の回数を増やす。
5.7 試験報告書
試験報告書には,次の事項を含める。
a) この規格番号及び箇条番号
b) 実施した試験方法(5.5.2のA-1法又は5.5.3のA-2法)
c) 各試料の明細。あれば特殊な前処理の種類を含める。
d) 正確な調製条件及び試験条件
e) 使用したアンダーレイの種類(例 金属板,ゴムマット又はその組合せ)
f) 使用した靴底の種類
g) 各歩行試験の人体帯電圧
h) 最も高い谷の値を発生させる靴底による試験の平均値,標準偏差及び変動係数(CV %)
i) この試験方法以外の操作があれば,その詳細
6 B法(ストロール法)
6.1 装置及び器材
6.1.1 接地された金属板 人体に帯電した電荷を速やかに除去することができるもの。
6.1.2 ゴムマット 約1 m×1 mの大きさで,厚さは5 mm程度とする。JIS L 1021-17の箇条6(B法)
による垂直電気抵抗が1×1010 Ω以上のゴムマット。
6.1.3 試験用履物 次のいずれかによる。
a) 5.5.1.1.1に規定する試験用サンダルでBAMゴム靴底材料を使用したもの
b) 5.5.1.1.2に規定する試験用サンダルでXS-664Pネオライト靴底材料を使用したもの
c) 甲が革,底が合成ゴムの靴。ただし,靴のかかと(踵)から先端までの表面抵抗が1×109 Ω以下のも
の。
d) 受渡当事者間で合意された履物
――――― [JIS L 1021-16 pdf 7] ―――――
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6.1.4 履物の清掃用具 次に示すもの。
a) エタノール又はイソプロパノール
b) さら(晒)し綿布
6.1.5 除電装置 5.1.5に規定する除電装置と同等の性能をもつ装置。
6.1.6 人体帯電圧測定システム 5.1.6に規定する人体帯電圧測定システムと同等以上の性能をもつ電位
測定システム。使用可能な人体帯電圧測定システムの一例を,附属書JAに示す。
6.1.7 接地線 人体に帯電した電荷を速やかに除去することができ,かつ,その線を握った試験者が床敷
物及び6.1.1に規定する接地された金属板上への移乗が容易にできる長さをもつもの。
6.2 試験片の採取
JIS L 1021-1によって,約90 cm×90 cmの試験片を採取する。
6.3 試験室の温湿度
温度23 ℃±1 ℃,相対湿度(25±3)%の試験室で行う。異なる温湿度条件を用いた場合は,その条件
を付記する。
6.4 試験片及び器材の予備調製
試験用履物は調製の前にごみなどを取り除き,エタノール又はイソプロパノールを十分に含浸させたさ
(晒)らし綿布で靴底などを丁寧に拭く。試験片,ゴムマット及び試験用履物は,6.3に規定する温湿度の
試験室内で24時間以上調製する。
6.5 手順
ゴムマット(6.1.2)を除電装置(6.1.5)で入念に除電した後,その上に試験片を入念に除電してから置
き,再度,試験片を除電装置で入念に除電する。試験者は,試験用履物(6.1.3)を履いた状態で接地され
た金属板(6.1.1)の上に乗り,接地線(6.1.7)を握る。次に,静かに試験片上に乗り,静止する。このと
き,電位計の指針がゼロを指していることを確認する。試験者は,接地線(6.1.7)をゴムマット(6.1.2)
の外側に置く。この際,試験者は足を上げてはならない。
試験者は,並み足で床敷物上を30秒間以上歩行し,電位の極大値が上昇しなくなるまで歩行を続ける。
ただし,歩行時間は歩行開始から10分間までとする。歩行は床敷物上をできるだけ広範囲に円形又は8
字状に輪を描くように行い,並み足は,大たい(腿)部と床の角度とが45°程度になるような足の高さで
100歩/minの速度とする。すり足歩行は行ってはならない。
なお,歩行速度は,メトロノームなどを用いて調整することが望ましい。
試験者は履物を脱いで清掃用具(6.1.4)で靴底を清掃し,十分に乾燥させる。試験は同一の床敷物で同
じ手順を3回繰り返す。
6.6に規定する方法によって測定値を求め,測定値に異常がないことを確認する。
6.6 試験結果の表し方
記録紙に描かれた電位の中から,上下の異常値を除き,試験結果が正の値となるときは,極大値の高い
方から順次五つの値と極大値の低い方から順次五つの値を拾い,試験結果が負の値となるときは,極小値
の高い方から順次五つの値と極小値の低い方から順次五つの値を拾い,その算術平均を求め,試験結果は
3回の測定値の平均値で表す(0.1 kVの桁まで)。
6.7 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記入する。
a) 試験年月日
b) 試験実施者名
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c) この規格番号及び箇条番号
d) 正確な試験温湿度条件
e) 試験用履物の詳細,及び試料の詳細
f) 6.6に規定する方法によって求めた3回の測定値の平均値(0.1 kVの桁まで)
g) この規格の規定以外の操作及び方法があれば,その詳細
――――― [JIS L 1021-16 pdf 9] ―――――
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附属書A
(規定)
試験用サンダルの仕様
A.1 概要
試験用サンダルは,モンドポイントサイズ270/100(ISO 9407:1991)であり,つま先が露出し,前の部
分で調整可能なかかとの革ひも及び甲の革ひもを備えているものとする。この革ひもは,ウェッジヒール
が貼り付いた中底につながっており,その全体は一体成型された表底に取り付けられている。中敷全面が
中底に貼り付いている。
表底と試験者との間の電気的な結合をさせるために,ステンレス鋼板が前方中央部に挿入されており,
かつ,アルミニウム製リベットが前方部にも後方部にも挿入されている(図A.1及び図A.2参照)。全ての
リベットが,その下部では表底及びステンレス鋼板と,その上部では試験者の足との間の電気的な接触を
良好にしている。
A.2 靴型
試験用サンダルは,靴型にぴったりと合わせて作る。靴型の底は,“中底模型”とも呼ばれているが,図
A.1に示す中底見本の要件に合わせる。図A.1には,ステンレス鋼板及びアルミニウム製リベットの位置
も示されている。
靴型のアッパーの部分は,履物をぴったりと合わせて製作するために作られている。
なお,中底見本の寸法を,表A.2に示す。
A.3 材料
必要な材料を,表A.1に示す。
A.4 組立て手順
アッパーは四つの革ひもで構成し,足の甲とかかとが共に十分に囲まれるように配置する。革ひも同士
は試験用サンダルが広範囲の足のサイズに対応できるようにするため,面ファスナーテープ(フックアン
ドループファスナー)で固定する。
面ファスナーテープは,革ひもに接着剤で貼り付けてから1本縫いで固定する。しわが寄らないように
するため,上部革と裏革とを互いに靴型にぴったりと合わせるようにくっつける。革ひも及び下端を切り
詰めてアッパーを全部整えてから,全ての端を仕上げる。
中底側から表面側に向かってプレスカットし,それに接着剤を塗る。アッパーと中底とを接着する。こ
のとき,ウェッジヒールと表底との接着をよくするために,表に出ないアッパー及び中底部分をザラザラ
にし,全ての汚れを除去する。
ウェッジヒールを靴型のサンダルに貼り付けた後,中底に中敷を貼り合わせる。この段階でステンレス
鋼板及びアルミニウム製リベットを取り付ける。それらを取り付けた後,サンダルの下側に表底を取り付
け,端部を仕上げる。
電気的な接触を良好にするために,アルミニウム製リベットの先端は上下とも接着剤が付着しないよう
にする。一方で足とアルミニウム製リベットとの間の直接接触があり,他方でアルミニウム製リベットと
――――― [JIS L 1021-16 pdf 10] ―――――
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JIS L 1021-16:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6356:2012(MOD)
JIS L 1021-16:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.150 : 床敷物
JIS L 1021-16:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISL0212-1:2010
- 繊維製品用語(衣料を除く繊維製品)―第1部:繊維製床敷物
- JISL1021-1:2007
- 繊維製床敷物試験方法―第1部:物理試験のための試験片の採取方法
- JISL1021-17:2020
- 繊維製床敷物試験方法―第17部:電気抵抗測定方法