JIS L 1021-7:2020 繊維製床敷物試験方法―第7部:動的荷重による厚さ減少試験方法 | ページ 2

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L 1021-7 : 2020
厚さ減少値(mm)=t0−t
厚さ減少率(%)=100×(t0−t)/ t0
ここに, t0 : 試験前の厚さ(mm)
t : 試験後の厚さ(mm)

4.8 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記入する。
a) この規格番号及び箇条番号
b) 試験前の厚さ(mm)
c) 厚さ減少値(mm)
d) 厚さ減少率(%)

5 動的荷重による厚さ減少

5.1 原理

  裏面に二つの鋼鉄製の脚をもつ衝撃子で,試験片へ周期的に自由落下を繰り返しながら荷重を加える。
また,試験片をゆっくりと左右に動かし,試験片の衝撃を受ける面積には,衝撃子の脚のエッジによって
水平方向にせん断力を与える。
試験片の厚さは,JIS L 1021-3の箇条4(全厚さ測定方法)に従って,試験の前後で測定するが,厚さが
変化している部分から20 mmの範囲内であっても測定してもよい。

5.2 装置

5.2.1  動的荷重試験機 附属書JAに示すように,ゆっくりと移動する試料台に取り付けられた試験片上
に二つの鋼鉄製の脚をもつ衝撃子を所定の間隔で自由落下させることができる装置。
主要部の性能は,次のとおりとする。
a) 衝撃子 裏面に断面が長方形の二つの鋼鉄製の脚をもち,脚間の内側の距離は38.0 mm±0.5 mmとし,
衝撃子の質量は1 279 g±13 gでなければならない。
また,衝撃子の裏面の各脚は,次の寸法とする。
− 幅6.5 mm±0.5 mm
− 長さ51.0 mm±0.5 mm
− 深さ(高さ)9.5 mm±0.5 mm
衝撃子は,4.3秒±0.3秒ごとに1回,試験片表面に63.5 mm±0.5 mmの高さから自由落下する。ま
た,衝撃子は,横に動いたり回転したりしないで落下するように誘導する。しかし,その誘導が衝撃
子の自由落下に対して,無視できる摩擦であることは極めて重要である。
なお,衝撃子の1回の落下を1衝撃とする。
b) 鋼鉄製試料台 長さ150.0 mm±0.5 mm,幅125.0 mm±0.5 mmの鋼鉄製で,試験片の両端を長さ150.0
mm±0.5 mm,幅20.0 mm±0.5 mmの2本の鋼鉄製の固定板で,ねじ止めによって固定できるもの。
試料台は,左右にゆっくり移動し,衝撃子の1回の落下ごとに3.2 mm±0.1 mmずつ移動し,逆方
向に移動するときは,最初の方向に対して約半分,すなわち,1回の落下ごとに1.6 mm±0.1 mmだけ
ずれた位置に衝撃子が落下するように移動する。1往復で25回の衝撃が与えられ,全衝撃負荷面積は
幅約50 mm×長さ約90 mmとなる。これによって,試験片の中央部は凸状になる。
なお,装置を使用する前に,垂直方向の誘導,表面状態,ベアリング,カム及び潤滑油が正常であ
ること,並びに衝撃子が誘導に従って自由落下することを確認する。

――――― [JIS L 1021-7 pdf 6] ―――――

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c) 衝撃回数計数器 衝撃の回数を計数できるもの。
注記 装置の原理図(一例)を附属書JAに示す。
5.2.2 厚さ測定器 JIS L 1021-3の4.2.1に規定する厚さ測定器又はこれと同等の性能をもつ厚さ測定器
で,試験片を試料台に固定したまま,2.0 kPaの標準圧力下で,0.1 mm単位で正確に試験片の厚さを測定
できるもの。
5.2.3 直定規 直角のエッジをもつ金属製直尺など。試験片の表面をブラッシングできるものとする。

5.3 試験片の調製及び試験条件

  試験片の調製及び試験条件は,JIS L 0105の5.1.1による。

5.4 試験片の採取

5.4.1  JIS L 1021-1によって,選択した試料から,2枚以上の試験片を採取する。試験片の寸法は125 mm
×125 mmとする。このとき,一辺は生産方向に対して平行とし,試験片は同一のたて糸又はよこ糸を含
まないようにする。また,試料の端から50 mm以上離れた部分から採取する。
5.4.2 試験片が,複数の厚さ又は複数のパイル構造で構成された繊維製床敷物の場合は,同じ構造の部分
の中央付近から試験片を採取し,生産方向に対して平行に75 mm以上,生産方向に対して直角に112.5 mm
以上の試験片を2枚以上採取する。

5.5 試験片の準備

  パイルのある試験片は,直定規(5.2.3)を用いて,パイルの毛並みの向きに対して最初は逆方向に,次
に順方向に使用面を軽くブラッシングする。試験片は5.3の規定によって24時間以上,使用面を上にして,
平らにして1枚ずつ並べて,調製する。

5.6 手順

5.6.1  厚さ測定器を用い,JIS L 1021-3の箇条4によって,試料台に厚さ測定器の加圧子を接触させ,ゼ
ロ点を調整する。試料台の移動方向に対して,試験片のたて方向(又は生産方向に対して平行な方向)が
直角になるように,試験片を鋼鉄製試料台にねじ止めする。このとき,試験片の裏面が試料台に密着し,
かつ,曲がらないようにする(ねじの締めすぎは,曲がりを生じさせる原因となる。)。2枚の試験片につ
いて,各脚によって衝撃が加えられる部分の中央の厚さを,それぞれ2.0 kPa±0.2 kPaの標準圧力下で,0.1
mm単位で測定する。
5.6.2 動的荷重試験機に試験片を固定した試料台を取り付け,衝撃子と試験片表面間との距離(落下高さ)
を63.5 mm±0.5 mmに調整した後,50回の衝撃荷重を与える。衝撃荷重を与えた後,直ちに試験前に測定
した位置と同じ位置の厚さを測定する。ただし,中央の凸部は測定してはならない。測定後,直ちに衝撃
荷重を加えるため,試験片を固定した試料台を試験機に取り付ける。厚さの測定は,衝撃荷重を1 000回
与えた後に行う。厚さの測定は,50回,100回,200回の衝撃荷重後ごとに行う。また,衝撃荷重を1 000
回以上与えて,厚さを測定してもよい。必要があれば,試験終了後,所定の回復時間経過後の厚さを測定
してもよい。
5.6.3 各試験片について,5.6.1及び5.6.2に規定する操作を繰り返す。

5.7 試験結果

  各試験片の各衝撃負荷部分に対して,標準圧力下における初期厚さ及び各試験終了時の厚さを,0.1 mm
単位まで記録し,各衝撃回数終了ごとの厚さ減少値を求める。試験前の試験片の厚さの平均値及び各衝撃
回数終了時の厚さの平均値を,0.1 mm単位で求める。試験に,複数の厚さ又は複数のパイル構造で構成さ
れた繊維製床敷物を用いた場合は,それぞれの構造ごとに試験結果を計算する。2枚の試験片からそれぞ
れ得られた厚さ減少値の平均値の差が10 %より大きい場合は,更に2枚の試験片を追加して試験を行う。

――――― [JIS L 1021-7 pdf 7] ―――――

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5.8 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 試験片を採取した試料名
b) この規格番号及び箇条番号
c) 試験前の試験片の厚さの平均値及び各衝撃回数終了時の厚さの平均値(0.1 mm単位まで)
d) 複数の厚さ又は複数のパイル構造で構成された繊維製床敷物を用いた場合は,それぞれの構造ごとの
個々の試験結果

――――― [JIS L 1021-7 pdf 8] ―――――

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附属書JA
(参考)
動的荷重試験機の原理図(一例)
図JA.1に動的荷重試験機を示した図(一例)を示す。
A 衝撃子

B カム

C 試料台

D 回転軸

E カンチレバー

動的荷重を受けた部分
図JA.1−動的荷重試験機の原理図(一例)

――――― [JIS L 1021-7 pdf 9] ―――――

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L 1021-7 : 2020
L1
2
附属書JB
0 2
(参考)
1-
7 : 2
JISと対応国際規格との対比表
020
ISO 2094:1999,Textile floor coverings−Determination of thickness loss under dynamic
JIS L 1021-7:2020 繊維製床敷物試験方法−第7部 : 動的荷重による厚さ減少試
験方法 loading
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 1 JISとほぼ同じ 変更 JISでは“摩擦を伴った動的荷重試対応国際規格に規定されている装
験機による繊維製床敷物の厚さ減 置とは全く異なる装置を用いてお
少試験方法”を追加している。 り,三つの製品規格(JIS L 4404,
JIS L 4405,JIS L 4406)に引用さ
れているため,追加規定した。
2 引用規格
3 用語及び定 JIS L 0212-1による 3 JISとほぼ同じ 変更 JIS L 0212-1は用語の定義であり, −
義 技術的差異はない。
4 摩擦を伴っ 試験片の調製及び試験 − 追加 JISでは“摩擦を伴った動的荷重試我が国独自の試験方法であるが
た動的荷重に 条件 験機による繊維製床敷物の厚さ減 ISOの見直し時に提案を検討す
よる厚さ減少 少試験方法”を追加している。 る。
附属書JA
(参考)
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 2094:1999,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。

JIS L 1021-7:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2094:1999(MOD)

JIS L 1021-7:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 1021-7:2020の関連規格と引用規格一覧