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L 1030-1 : 2012
意する必要がある。
b) 法(フィルム法) 試料を表2の溶解試薬に溶解し,蒸発皿に流して,真空乾燥又は試料が分解し
ない範囲で加熱乾燥する。次に,乾燥したフィルムを破らないようにしてぎ取り,これを適切な大
きさに切り取り,ボール紙などに挟んで,JIS K 0117によって赤外吸収スペクトルを測定する。フィ
ルムは,透明になる厚さとする。また,フィルムの大きさは,使用する赤外分光光度計によって異な
るため,少なくとも1 cm2以上とする。
c) 法[ATR法(Attenuated total reflection method)] 試料表面を十分平滑にし,ATRプリズムに試
料を載せる。試料の裏面から圧力を加えてプリズムに均一に密着させ,JIS K 0117によって赤外吸収
スペクトルを測定する。試料の屈折率を考慮し,適切なプリズム材質及び赤外光の入射角を選ぶ必要
がある。また,対照試料としてはプリズムだけを用いる。
7 試験報告書
試験結果の報告書は,次の事項を含むものとする。
a) 試験年月日
b) 規格番号
c) 試験の種類
d) 試験方法
e) 試験結果(繊維名)
――――― [JIS L 1030-1 pdf 6] ―――――
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L 1030-1 : 2012
表1−各種繊維の赤外吸収スペクトルによる主な吸収帯及び特性波数
番号 繊維名 試料調製法 主な吸収帯及びその特性波数 cm−1
1 綿 K 3 4503 250 2 900 1 630 1 430 1 370 1 100970 550
2 亜麻(リネン) K 3 4503 250 2 900 1 730 1 630 1 430 1 370 1 100970 550
3 ちょ(苧)麻(ラミー) K 3 4003 350 2 900 1 630 1 430 1 370 1 100970 550
4 毛a) K 3 4003 250 2 900 1 7201 600 1 500 1 220
5 生絹b) K 3 3003 200 2 950 1 7101 500 1 220 1 050
6 練絹 K 3 3002 950 1 7101 630 1 5301 500 1 440 1 220 610 540
7 スチレングラフト加 K 3 300 3 050 2 950 1 7101 630 1 5301 490 1 450 1 220
工絹 750 690 540
8 ポリスチレン F 3 050 2 950 1 600 1 490 1 450 1 020 750 690 540
9 レーヨン K 3 4503 250 2 900 1 650 1 4301 370 1 060970 890
10 ポリノジック
11 キュプラ・リヨセルc)
12 アセテート F 3 500 2 950 1 750 1 430 1 370 1 230 1 040 900 600
13 トリアセテート
14 プロミックス K 3 300 2 900 2 250 1 6801 630 1 530 1 450 1 230 540
15 ナイロン6 K 3 5003 250 2 950 2 850 1 6801 630 1 5601 510 680
16 ナイロン6 F 3 300 3 050 2 950 2 850 1 630 1 530 1 450 1 250 680 570
17 ナイロン66 K 3 5003 250 2 950 2 850 1 6801 630 1 5601 510 930 680
18 ナイロン66 F 3 3002 950 2 850 1 630 1 530 1 470 1 270 930 680 570
19 ビニロン F 3 4002 950 1 4301 400 1 0901 050 1 020 850 790
20 ビニリデン K 3 000 1 730 1 400 1 350 1 270 1 070950 590 530 450
21 ビニリデン F 3 000 1 730 1 400 1 350 1 070 1 050650 600 530 450
22 ポリ塩化ビニル F 2 950 2 900 1 420 1 350 1 250 1 090950 690 650600
23 ポリエステル K 1 7701 670 1 500 1 410 1 320 1 200 1 1301 050 870 720
24 ポリエステル F 1 730 1 410 1 340 1 250 1 120 1 100 1 020870 720
25 アクリルA F 2 950 2 250 1 730 1 450 1 360 1 220 1 160 1 060 540
26 アクリルB
27 アクリルC F 2 950 2 250 1 730 1 450 1 360 1 220 1 0701 020
28 アクリルD F 2 950 2 250 1 730 1 680 1 450 1 360 1 160 1 070 530
29 アクリル系A F 2 950 2 250 1 510 1 450 1 360 1 250 990 620
30 アクリル系B F 3 550 2 950 2 250 1 730 1 450 1 250 1 050 990 620
31 ポリエチレン F 2 900 2 850 1 470 1 460 1 370 740 720
32 ポリプロピレン F 2 9702 940 2 850 1 450 1 370 1 160 990 970 840
33 ポリクラール K 3 400 2 900 1 430 1 240 1 1001 050 1 010 850 600
34 ベンゾエート F 1 710 1 610 1 510 1 360 1 270 1 240 1 160 1 100 1 050
930 840 770 690
35 ポリウレタンA F 3 300 2 950 2 850 1 730 1 630 1 590 1 530 1 410 1 370
36 ポリウレタンB 1 300 1 220 1 100 760 650 510
37 ポリウレタンC
38 ポリウレタンD F 3 300 2 950 1 730 1 590 1 530 1 410 1 300 1 220 1 160
1 070 810 760 510
39 アラミドA K 3 5003 200 1 650 1 540 1 510 1 400 1 310 1 260 1 110
1 020 890 860 820 780 720 520
40 アラミドB 3 5003 200 1 660 1 600 1 540 1 480 1 430 1 410 1 300
1 240 780 720 680 570
41 アラミドC 3 5003 200 1 650 1 600 1 510 1 400 1 310 1 260 1 210
1 140 1 020 890 860 830 780 720 520
――――― [JIS L 1030-1 pdf 7] ―――――
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L 1030-1 : 2012
表1−各種繊維の赤外吸収スペクトルによる主な吸収帯及び特性波数(続き)
番号 繊維名 試料調製法 主な吸収帯及びその特性波数 cm−1
42 ポリ乳酸 F 1 760 1 460 1 380 1 360 1 270 1 180 1 130 1 090 1 050
870 760
注記1 試料調製法欄のKは臭化カリウム錠剤法,Fはフィルム法による赤外吸収用試料を示す。
注記2 繊維名欄のA,B,C及びDは,繊維のタイプを示す。
注記3 各繊維の吸収波数は,使用する赤外分光光度計によって±20 cm−1程度の差異がある。
注記4 改質繊維などのスペクトルは,繊維自身の吸収に改質物質の吸収が重複する。
注a) 毛は1 800 cm−11 000 cm−1の間で,全般的にブロードな吸収を示す。
b) 生絹は1 710 cm−11 370 cm−1の間で,全般的にブロードな吸収を示す。
c) キュプラ及びリヨセルはその性質がほとんど同じであるため,鑑別できないことがある。
表2−赤外吸収スペクトル測定(フィルム法)における各種繊維の溶解試薬
繊維名 硝酸 氷酢酸 アセト ジメチ テトラ ジオキ モノク キシレ ニトロm-クレ ジクロ ジメチ デカヒ クロロ
ン ルホル ヒドロ サンロルベ ン ベンゼ ゾール ロメタ ルスル ドロナ ホルム
ムアミ フラン ンゼン ン ン ホキシ フタリ
ド ド ン
アセテート − ○ ○ ○ ○ ○ − − ○ ○ − ○ − −
トリアセテート − ○ ○ ○ − ○ − − ○ ○ ○ ○ − −
ナイロン6 ○ ○ − − − − − − − ○ − − − −
ナイロン66 ○ ○ − − − − − − − ○ − − − −
ビニロン − − − − − − − − − − − ○ − −
ビニリデン − − − ○ ○ ○ ○ − ○ − − ○ − −
ポリ塩化ビニル − − − − ○ − ○ − − ○ − − − −
ポリエステル − − − − − − − − ○ ○ − − − −
アクリルA − − − − − − − − − − − ○ − −
アクリルB − − − − − − − − − − − ○ − −
アクリルC − − − − − − − − − − − ○ − −
アクリルD − − − − − − − − − − − ○ − −
アクリル系A − − − − − − − − ○ ○ − ○ − −
アクリル系B − − − − − − − − ○ ○ − ○ − −
ポリエチレン − − − − − − − − − − − − ○ −
ポリプロピレン − − − − − − − ○ − − − − ○ −
ベンゾエート − − − − − − − − ○ ○ − − − −
ポリウレタンA − − − ○ − − − − ○ ○ − ○ − −
ポリウレタンB − − − ○ − − − − ○ ○ − ○ − −
ポリウレタンC − − − ○ − − − − ○ ○ − ○ − −
ポリウレタンD − − − ○ − − − − ○ ○ − ○ − −
ポリ乳酸 − − − ○ − − − − ○ ○ ○ − − ○
○印がその繊維の最適溶解試薬。
――――― [JIS L 1030-1 pdf 8] ―――――
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L 1030-1 : 2012
表3−繊維鑑別のための各種繊維の性質表(参考)
燃焼試験 塩素の 窒素の 顕微鏡下における外観形状 よう素−よう化 キサント
繊維名 有無 有無 カリウム溶液に プロテイ
炎に近づけるとき 炎の中 炎から離れたとき 臭い 灰 側面 断面
よる着色 ン反応
綿 炎に触れると直ち 燃える 燃焼を続け,非常に速紙の燃える臭い 非常に小さく柔ら なし なし へん平なリボン状で全長にわ
そらまめ形,馬てい形など 淡く薄茶に着色 なし
に燃える やかに燃える。残照が かくて灰色 種々のものがあり中空部分が
たり天然よりがみられる(マ するが,時間経過
ある ーセル化綿ではよりは少な ある(マーセル化綿は丸くなとともに消失す
い) る) る(マーセル化綿
は淡い青色)
麻 同上 同上 同上 同上 同上 なし なし 繊維軸方向に線条が走り, 亜麻(リネン)は多角形で中淡く薄茶に着色 なし
[亜麻(リネン)及びち 空部分がある。ちょ(苧)麻
所々に節をもつ。先端は亜麻 するが,時間経過
ょ(苧)麻(ラミー)] (ラミー)はへん平なだ円形
(リネン)が鋭く,ちょ(苧) とともに消失す
麻(ラミー)は鈍角である で中空部分がある る
絹 縮れて炎から離れ 縮れて燃える 毛に似ているが,やや毛髪の燃える臭い 黒く膨れあがり,もなし あり 表面は滑らかで変化がない 三角形 淡黄色 あり
る ひらめいて燃える ろく容易に潰れる
毛 同上 同上 困難ながら燃焼を続 同上 同上 なし あり うろこ片がみられる 円形のものが多い 同上 あり
け,燃えるに先立って
縮れる
レーヨン 炎に触れると直ち 燃える 燃焼を続け,非常に速紙の燃える臭い ダルでなければ灰 なし なし 輪郭は不規則な花弁状
繊維軸方向に数本の線条が走 黒青緑色 なし
に燃える やかに燃える。残照は はほとんど残らな っている
ない い
ポリノジック 同上 同上 同上 同上 同上 なし なし 表面にあれがみられる 円形 同上 なし
キュプラ・リヨセルa) 同上 同上 同上 同上 同上 なし なし 表面は滑らかである 同上 同上 なし
アセテート 溶融し炎から離れ 溶融して燃える 溶融しながら燃焼を続酢酸臭 黒く硬くてもろい なし なし 繊維軸方向に12本の線条 クローバの葉状 淡黄色 なし
る ける 不規則な形 が走っている
トリアセテート 同上 同上 同上 同上 同上 なし なし 同上 同上 同上 なし
プロミックス 収縮しながら炎を 燃える 燃焼を続ける 毛髪の燃える臭い 黒色のややもろい なし あり 繊維軸方向に細い線条が走っ
周辺に不規則な凹凸のあるだうすい茶色 あり
上げて燃える 灰 ている 円形又はまゆ形
ビニロン 縮んで溶融する 溶融して燃える 同上 ポリビニルアルコ 硬くて焦茶色の不 なし なし 中央部に繊維軸方向に走る白
まゆ状コアー層の存在が認めうすい暗青色 なし
ールの燃えるとき 整形の塊状 い線がみられる られる。円形のものもある
の特有の甘い臭い
ナイロン 溶融する 同上 燃焼を続けない アミド特有の臭い 硬く焦茶色から灰 なし あり 表面は滑らかである 円形のものが多い うすい茶色 なし
色のビーズ
ビニリデン 縮れて炎から離れ 溶融し煙を上げて燃 同上 ぴりっとした刺激 もろい不規則な黒 あり なし 同上 同上 着色せず なし
る える。基部は緑色を 臭 塊
呈す
ポリ塩化ビニル 同上 溶融して黒煙を上げ 同上 ビニリデンに似て 同上 あり なし 同上 同上 同上 なし
て燃える いるが弱い
ポリエステル 溶融する 溶融し黒煙を上げて 燃焼を続ける 非常に甘い臭い(弱硬く丸い黒色 なし なし 表面は滑らかであるが,種類 同上 同上 なし
燃える い) が多く一様でない。
アクリル 溶融して着火する 同上 速やかに燃える 肉を焼いたときの 硬く黒く不ぞろい (なし)あり 種類が多く一様ではなく,表
円形のものが多いがハート形うすい茶色 なし
臭いにやや似てい のものもある
面が滑らかなもの又は,表面
る があれたものがある。
アクリル系 縮れて炎から離れ 溶融し黒煙を上げて燃焼を続けない 石けんを焼いた臭 もろい不規則な黒 (あり)あり 繊維軸方向に1本の太い線が馬てい形 うすい茶色 なし
る 燃える いに似ている 塊 走っている
ポリプロピレン 同上 溶融し煙を上げなが 緩やかに溶融しながらパラフィンの燃え 硬く灰色のビーズ なし なし 表面は滑らかである 円形 着色せず なし
ら緩やかに燃える 燃える る臭いに似ている
――――― [JIS L 1030-1 pdf 9] ―――――
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L 1030-1 : 2012
表3−繊維鑑別のための各種繊維の性質表(参考)(続き)
燃焼試験 塩素の 窒素の 顕微鏡下における外観形状 よう素−よう化 キサント
繊維名 有無 有無 カリウム溶液に プロテイ
炎に近づけるとき 炎の中 炎から離れたとき 臭い 灰 側面 断面
よる着色 ン反応
ポリウレタン 溶融する 溶融して燃える 燃焼を続けない 特異臭 粘着性をもつゴム なし あり 表面は滑らかである 種類が多く一様でない 焦茶色 なし
状の塊
ベンゾエート 同上 溶融し黒煙を上げて 燃焼を続ける 非常に甘い臭い(弱硬く焦茶色の塊状 なし なし 同上 三角形 着色せず なし
燃える い)
ポリクラール 縮れて炎から離れ 同上 燃焼を続けない 甘い刺激臭 黒いまわりに焦茶 あり なし まゆ状
繊維軸方向に太い線条が走っ うすい暗青色 なし
る 色 ている
アラミド(A) 赤熱するが,有炎燃赤熱する 赤熱が消える 甘い刺激臭 繊維状のまま,黒いなし あり 円形
表面は滑らかで変化がない。 なし なし
焼しない 灰が残る 節状のものが見られる場合も
ある
アラミド(B) 縮れて,炎から離れ縮れて,燃える 燃焼を続けない 甘い臭い 黒く,硬く,もろいなし あり ハート形に近い
表面は滑らかで,繊維方向に なし なし
る 1本の線条が走っている
アラミド(C) 赤熱し,炎を上げて燃える しばらく燃えるがやが甘ずっぱい臭い 黒く,硬く,もろいなし あり 表面は滑らかである 円形 なし なし
燃える て自消する
ポリ乳酸 溶融する 溶融して燃える 緩やかに溶融しながら香ばしくやや甘い 硬く黒い塊状 なし なし 同上 円形のものが多い 着色せず なし
燃える 香り
注記1 レーヨン以下の繊維の顕微鏡的外観は,標準品種についての性質であり,改質された繊維にあっては異なる場合が多い。
注記2 塩素の有無の欄中( )のものは,タイプによって異なる場合がある。
注記3 アラミドの窒素の有無の確認については,リトマス紙の変色反応が僅かであるため,注意が必要である。
注a) キュプラ及びリヨセルはその性質がほとんど同じであるため,鑑別できないことがある。
――――― [JIS L 1030-1 pdf 10] ―――――
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JIS L 1030-1:2012の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 1030-1:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0117:2017
- 赤外分光分析通則
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0208:2006
- 繊維用語―試験部門
- JISL1030-2:2012
- 繊維製品の混用率試験方法―第2部:繊維混用率