この規格ページの目次
4
L 1059-2 : 2009
頭上の蛍光灯は,観察板用の唯一の光源であって,室内の他の光源はすべて消さなければならない。
注記1 観察板近くの側面の壁からの反射光は,判定結果に影響することが,多くの観察者の経験
で知られている。反射光の影響を除くため,側面の壁を黒塗りにするか,又は観察板のい
ずれかの側面を黒のカーテンで覆うことを推奨する。
c) 観察者は,観察板の前面下部から1.2 m離れて試験片のまっすぐ前に立つ。
注記2 便宜上決めた1.5 mの目の高さの位置は,観察者の身長差によって,若干上下の変動があ
るが,その程度では判定結果にあまり影響しないことが知られている。
d) 1枚の試験片の外観に最も近いレプリカの番号を選び等級で判定する(表1参照)。
注記3 5級は,WR-5のレプリカと同程度であり,最も滑らかな外観を呈し,しわ付け前の外観
を最もよく保っている。一方,1級は,WR-1のレプリカと同程度であり,最もしわの多
い外観を呈し,しわ付け前の外観の保持性が最も劣っている。
e) 同様に,観察者は,残り2枚の試験片も別々に判定する。他の二人の観察者も同じやり方で独自に等
級を判定する。
表1−生地のしわの判定基準
等級 しわの判定基準
5 WR-5のレプリカの外観と同程度のもの
4 WR-4のレプリカの外観と同程度のもの
3 WR-3のレプリカの外観と同程度のもの
2 WR-2のレプリカの外観と同程度のもの
1 WR-1のレプリカの外観と同程度か,又はその程度を超えるもの
10 試験結果
3枚の試験片から得られた,9個の判定値の平均を計算し,小数点以下1けたを0又は5に丸める1)。
注1) 平均値の小数点以下1けたの数値を0又は5に丸める方法は,次による。
a) 平均値の小数点以下2けたまでの値が,0.00以上0.25未満の場合は,小数点以下1けたを
0に丸める。
b) 平均値の小数点以下2けたまでの値が,0.25以上0.75未満の場合は,小数点以下1けたを
5に丸める。
c) 平均値の小数点以下2けたまでの値が,0.75以上1.00未満の場合は,平均値の整数に1
を加え,小数点以下1けたを0に丸める。
11 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 試験年月日
b) 規格番号
c) 試験結果
――――― [JIS L 1059-2 pdf 6] ―――――
5
L 1059-2 : 2009
附属書JA
(参考)
サンレイ法によるしわ回復性測定法
序文
この附属書は,主に毛織物及び絹織物の多方向の防しわ性を評価する方法として有用であるため記載す
るものであって,規定の一部ではない。
JA.1 適用範囲
この附属書は,高湿度下でしわ付けされた織物のしわ回復性を測定する方法について記載する。
注記 人間が正座したときのひざ裏に挟まれた衣類に生じるような,実用的なしわに対する回復性を
評価するものである。
JA.2 原理
円形の試験片を扇形状に折り畳み,高湿度の恒温槽内において,しわ付け装置で規定時間及び規定荷重
をかけ,試験片をしわ付けする。試験片を標準状態で調整し,試験片の試験前の面積と試験後の水平投影
面積とを測定し,その比から防しわ率を求める。
JA.3 装置
JA.3.1 サンレイ形荷重装置 図JA.1に示すように,扇形状に折り畳んだ試験片及び同形のブロック構造
をもち,荷重が試験片全体に均等に加わるものとする。
JA.3.2 恒温恒湿装置 内部の温度及び湿度をそれぞれ温度30 ℃±2 ℃,相対湿度 (90±5) %に保つこと
ができ,サンレイ形荷重装置を収納可能なものとする。
JA.3.3 回復板 大きさ250 mm×250 mm以上の平らなガラス板に,ポリテトラフルオロエチレンフィル
ムをはったものとする。
――――― [JIS L 1059-2 pdf 7] ―――――
6
L 1059-2 : 2009
単位 mm
図JA.1−サンレイ形荷重装置の一例
JA.4 調整及び試験用環境条件
調整及び試験用環境条件は,次による。
a) 調整は,JIS L 0105に規定された標準状態
b) 試験用環境条件は,温度30 ℃±2 ℃,相対湿度 (90±5) %
JA.5 試験片
織物の試料から,直径200 mmの円形の試験片を3枚採取する。試験片は,生地のしわのない部分から
採取する。ただし,しわを避けて採取することができない場合には,軽く蒸気アイロンでプレスしてから
採取する。
JA.6 手順
試験手順は,次による。
a) 試験片を均整な扇形状に折り畳むため,試験片にあらかじめ 図JA.2のように印を付け,直径50 mm
の内円を切り取り,外円から内円までたて糸方向に裁断し,図JA.3のように,一方の切り端から2
列の印につき,2本の針でそれぞれ1本は外側の印を,1本は内側の印を順次刺す。
b) 刺し終わった試験片を,形が崩れないように注意しながらサンレイ形荷重装置のブロックに移し,余
分なしわがないことを確認して,中ぶたを2本の針が試験片固定孔に通るようにして試験片の上に降
ろし,ゆっくりと針を抜き取り,58.8 Nの荷重を加え,試験片を収めたサンレイ形荷重装置を,直ち
に恒温恒湿装置[温度30 ℃±2 ℃,相対湿度 (90±5) %]に入れる。
c) 60分後に除重し,しわの形態を崩さないように注意深く試験片をブロックからピンセットで取り出し,
あらかじめ標準状態の試験室に用意した回復板の上に移して両方の切り端が回復板に接するように置
き,形を整える。
――――― [JIS L 1059-2 pdf 8] ―――――
7
L 1059-2 : 2009
d) 標準状態に24時間放置後,試験片の水平投影面積を測り,次の式によって防しわ率 R (%) を求める。
S
R = 0S × 100
ここに, R : 防しわ率 (%)
S : 試験後の試験片の水平投影面積 (mm2)
S0 : 試験前の試験片の面積 (mm2)
単位 mm
図JA.2−試験片のマーキング
図JA.3−試験片の折り畳み
JA.7 試験結果
3枚の試験片の平均値を整数位まで表す。
参考文献 JIS C 7601 蛍光ランプ(一般照明用)
JIS L 0805 汚染用グレースケール
――――― [JIS L 1059-2 pdf 9] ―――――
L1
8
附属書JB
059
(参考)
-2 : 2
JISと対応する国際規格との対比表
009
ISO 9867:1991,Textiles−Evaluation of the wrinkle recovery of fabrics−Appearance
JIS L 1059-2 : 2009 繊維製品の防しわ性試験方法−第2部 : しわ付け後の外観評価
(リンクル法) method
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術
国際規 ごとの評価及びその内容 的差異の理由及び今後の対策
格番号
箇条番号及 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
び名称 の評価
1適用範囲 繊維製品のしわ付けされ 1 削除 ISO規格の“混用品を含むい 実質的な差異はない。
た後の生地の外観を評価 かなる繊維製品の生地にも適
する試験方法。 用できる。”を削除。
2引用規格
3用語及び JIS L 0105及びJIS L − − 追加 ISO規格に記載はないが,他
定義 0208による。 のJISの様式に合わせた。
5.4観察装 照明ランプはJIS C 7601 4.3 図3による。 変更及び ISO規格は2.4 m でJISは1.2 日本では2.4 m の蛍光灯が一
置 のFL40 S・Wのものを通 図3の注 削除 m と蛍光灯の大きさに差があ般的でないため,1.2 m を使
常4本とするが,2本の a) 2.4 m の蛍光灯(cool るが,必要とされる照度に差用可能とした。また,照度の
照明ランプでもよい。照 white) で調整板やガラス 異はない。 規定がISO規格に規定されて
明ランプの照度は,観察 がないもの。 いないが,“観察中は常に一
中は常に一定とする。 定とする”とした。
8手順 f) 試験機の機種が異な 7 7.6試験機の機種が異な 変更 ISO規格では上部フランジ+ 機種差によるおもりの調整方
る場合,上部フランジの る場合,おもりが相違す おもりの合計が3.5 kgと規定法を,ISO規格の原案になっ
重さが相違するかもしれ るかもしれない。その場 されているが,上部フランジたAATCC試験法 128:1999
ない。その場合には,補 合には,補助的なおもり に合わせた。
(鉄ばねなどを含む)。+おも
助的なおもりを加え,上 を負荷して上部フランジ りの合計荷重を39.2 Nと変
部フランジ,クランプ, に載せ,上部フランジの 更。
L1
鉄ばね及びおもりの合計 おもりの質量が3.5 kgに
0
荷重が39.2 Nになるよう なるようにする。
59
にする。
-2 : 2009
8
――――― [JIS L 1059-2 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS L 1059-2:2009の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9867:1991(MOD)
JIS L 1059-2:2009の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 1059-2:2009の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0208:2006
- 繊維用語―試験部門