JIS M 0102:2000 鉱山用語 | ページ 6

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M 0102 : 2000
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
2513 短壁式採炭法 たんぺきしき shortwall mining
採炭区域を坑道によって幅狭く区切り,そ
さいたんほう の間を採掘する方法。
2514 柱房式採炭法 ちゅうぼうし 炭層内に炭柱を残して採炭する方法。 room and pillar
きさいたんほ 退却時に炭柱を採掘することもある。 mining

2515 コールカッタ 採炭切羽の炭壁を切せつする機械。 coal cutter
一般には平形切せつ部(ジブ)をもつもの
をいい,ジブの数と形によって種々に分類
される。
2516 ホーベル 切削部を炭壁面に押しつけながら往復さ coal planer,
coal plough
せ,かんなで削るように炭壁を切削する機
械。
2517 ドラムカッタ drum cutter,
コールカッタの切せつ部がドラム形で,切
せつと積込みの両作業を行う機械。 shearer loader
ドラム形切せつ部の数,機構及びその周辺
に取り付けた刃の配置様式によって種々の
形がある。
2518 コールピック coal pick
圧縮空気によって駆動する手持ちの掘さく
機械。
石炭又は軟質岩石の掘さくに使用する。
2519 全断面掘進機 ぜんだんめん full-size tunnelling
爆薬を使用することなく,削り取り,衝撃
くっしんき 作用などによって,全断面にわたって坑道 machine
を掘進する機械。
2520 水力採掘法 すいりょくさ hydraulic mining
ノズルから高圧水を噴射して掘さくする採
いくつほう 掘方法。
6) 支保
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
2601 支保 しほ timbering
坑道,採掘切羽などにおける落ばん,落石
などを防止するために設ける構造物。
2602 坑木 こうぼく 坑内の支保に使用する木材の総称。 timber
2603 三つわく みつわく three-piece tunnel
坑道支保の一種であって,3個の部材を鳥居 もろわ
状に組み合わせた支保。 set く
2604 多角形わく たかくけいわ arch tunnel set
坑道支保の一種であって,部材を多角形状
く に組み合わせた支保の総称。
2605 アーチわく arched support
坑道支保に使うアーチ形をした鉄わくで,
剛性アーチわく,可屈アーチわく,可縮ア
ーチわくなどの種類がある。
2606 剛性支保 ごうせいしほ rigid support
ばん圧を受けても,断面積も形状も変わら
ないようにするための坑道支保。
2607 可縮支保 かしゅくしほ yielding support
ばん圧がある大きさ以上になると,そのば
ん圧を支えながら縮んで破損を防ぐ構造を
もつ支保。
2608 可屈支保 かくつしほ hinged support
部材の連結部で屈折し,組みわく全体の形
状が変わることのできる構造をもつ支保。
2609 インバート inverted arch
支保を強化するために坑道の床面を掘さく
して入れる部材。

――――― [JIS M 0102 pdf 26] ―――――

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M 0102 : 2000
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
2610 築壁 ちくへき masonry wall
れんが,コンクリート,コンクリートブロ
ックなどで築いた壁及びその作業。
立坑支保に使うことが多い。
2611 自走支保 じそうしほ self-advancing
何本かの鉄柱を組みわくとし,水圧によっ
て移動前進できる構造にした支保。 support
2612 鉄柱 てっちゅう steel prop
主として採炭採鉱切羽の支保に使う可縮性
の鋼柱であって,摩擦鉄柱,水圧鉄柱など
がある。
2613 カッペ link bar,
相互に連結できる構造をもつ切羽天ばん用
の金属ばり。 hinged bar
2614 打柱 うちばしら prop post
天ばん保持,支保強化,機器固定などの目 ぼうず
的で立てた鉄柱又は木柱。
2615 木積 こづみ cogs,
天ばんを支えるために,坑木を井形に積み
上げたもの。 crib chock
井形の中に廃石(捨石)を詰めた実木積と
何も詰めない中空の空木積とがある。
2616 ルーフボルト rock bolt
支保の一種で,岩ばんに差し込んで使用す
るボルト及びその附属品。
2617 切張 きりばり brace
アーチわく,三つわく,多角形わくなどの
支保を固定させるため,わくとわくとの間
に入れる部材。
2618 矢板 やいた 支保に使用する板材の総称。 plank
2619 差し矢法 さしやほう spilling,
崩壊性の土砂又は岩石に対して使う支保の
forepoling
方法で,差し矢という先端をそいだ丸太又
は板材をはりの上から前方に打ち込み,順
次支保を進めてゆく方法。
2620 裏込め うらごめ back filling
支保の裏側にそう入する充てん物及びその
作業。
2621 仕繰り しくり 縮小又は変形した坑道を拡大修復するこ repair
と。
2622 鉱柱, こうちゅう, pillar
坑内構造の維持・保安などのために残した
炭柱 たんちゅう 鉱体(炭層)の部分。
2623 充てん じゅうてん filling,
採掘跡,その他の坑内空間などを廃石(捨
stowing,
石),土砂又は選鉱尾鉱などで詰めること。
packing

――――― [JIS M 0102 pdf 27] ―――――

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M 0102 : 2000
c) 運搬
1) 一般
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
3101 鉱車 こうしゃ mine car,
鉱山において,主として鉱石,石炭,廃石
などを運搬するのに使う車両。 mine tub,
通常炭鉱においては炭車と呼ぶ。 tub,
mine wagon
3102 人車 じんしゃ もっぱら人員の運搬に使用する車両。 man car
3103 台車 だいしゃ carriage,
坑木,機器,材料などを運搬するために作
supply car
られた車両で,普通,平らな台に車輪が取
り付けられている。
3104 軌道 きどう track,
路ばん又は道床上に一定の間隔にまくら木
を並べ,レールを敷設したもの。 tram
3105 継目板 つぎめいた fish plate
レール又は形鋼をつなぐために,数本のボ
ルトでつなぐ鉄板。
3106 ワイヤロープ 鋼製の素線をより合わせて製作したロー wire rope 鋼索
プ。
3107 素線 そせん ストランドを構成している鋼線。 wire
3108 ストランド strand
心綱の周囲に巻いた数本又は数十本の素線 子綱
をより合わせたもの。
3109 心綱 しんづな rope core
ワイヤロープ及びストランドの中心に,ワ
イヤロープを形造るためと柔軟性を得るた
めに入れる,適度に油類を含ませた繊維類。
3110 巻綱 まきづな winding rope,
一般に物体を移動させる目的をもって,巻
胴に巻き付けて使用するワイヤロープ。 hoisting rope
3111 普通より ふつうより ordinary lay
ワイヤロープのよりと,ストランドのより
の向きを反対方向にするより方。
3112 ラングより Langs lay
ワイヤロープのよりと,ストランドのより
の向きを同じ方向にするより方。
3113 フリートアン fleet angle
シーブを含む巻胴への垂直面に対して,巻 偏角
グル 胴の表面に巻いたロープのなす最大角度。
3114 キンク kink
ワイヤロープがたるんで輪を生じた場合,
そのまま引張荷重をかけられて生じた異常
変形。
3115 メーンロープ main rope
テールロープ運搬で積載列車を巻き上げる 主索
ために使うロープ。ただし立坑ケーペ巻に
おいてつり合い綱を使用する場合には巻上
用のロープをいう。
3116 テールロープ tail rope
テールロープ運搬で空列車を巻きもどすた 尾索
めに使うロープ。
立坑ケーペ巻においては,つり合い綱をい
う。
3117 平綱 ひらづな flat rope
ストランドを横に並べて,束ねてあるワイ フラッ
ヤロープ。 トロー

――――― [JIS M 0102 pdf 28] ―――――

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M 0102 : 2000
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
3118 ロックドコイ locked coil rope
断面の周囲が完全円になるように外周に異
ルロープ 形の素線を組み合わせたワイヤロープ。
3119 ヘルクレスロ Herkule's rope,
ヘルクレス氏が考案・完成した共心ロープ
ープ の代表的なもの。 strand spiral rope
ロープの心綱に繊維を使わずに綱線を入れ
たもので,柔軟性には欠けるが,有効断面
積及び強度が大となる。
3120 平子綱ロープ ひらこづなろ flattend-strand rope
ストランドを異形にしてより合わせ,表面
ーぷ を円滑にしたワイヤロープ。
3121 プーリ pulley
力を伝達したり巻き上げたりするために, 滑車,
ロープ,ベルトなどの方方を変える案内車。 ベルト

3122 シーブ sheave
プーリと同義の案内車であるが,コンベヤ 綱車
ベルト,平ベルトなどに対しては用いない。
3123 緊張装置 きんちょうそ take up
ベルト又はロープとベルトプーリ又はシー 緩み取
うち ブとの間の摩擦力を適当な大きさに保持し り装置,
て,所要動力を確実に伝達するために,常 テーク
に適当な大きさの張力をベルト又はロープ アップ
に加えておくための装置。
3124 緊張錘 きんちょうす tension weight
重力を利用して,ベルト又はロープなどに
い 常に適当な大きさの張力を与えておくため
の重錘。
3125 巻き付け角 まきつけかく total arc of contact,
駆動巻胴(又はプーリ)の軸心に対して,
contact angle
巻胴(プーリ)に接触しているベルト(又
はロープ)のなす角度。
2) コンベヤ
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
3201 コンベヤ 荷物を連続的に運ぶ運搬機。 conveyor,
conveyer
3202 ベルトコンベ belt conveyor
二つのプーリ又はドラムの間に環状のコン
ヤ ベヤベルトを張り,その上に運搬物を載せ,
ベルトを同一方向に連続的に動かして運搬
するコンベヤ。
3203 ケーブルベル cable belt conveyor
ベルトは運搬する物体を載せるだけの役目
トコンベヤ をし,運搬に必要な張力はワイヤロープに
負担させる方式のコンベヤ。
3204 チェーンコン chain conveyor
トラフの中でチェーンを動かし,物体を運
ベヤ 搬するコンベヤ。
次のような種類がある。
a) シングルチェーンコンベヤ (single
chain conveyor)
b) ダブルチェーンコンベヤ (double chain
conveyor)
3205 ダブルチェー double chain
チェーンを左右両側に備え,その間に形鋼 パンツ
ンコンベヤ 又は鍛造のかき板を適当な間隔に取り付 conveyor, ァコン
け,返りチェーンの支持も兼ねたH形断面Panzer conveyor ベヤ
のトラフの中を走らせて物体を運ぶコンベ
ヤ。

――――― [JIS M 0102 pdf 29] ―――――

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M 0102 : 2000
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
3206 パンコンベヤ pan conveyor
パン又はエプロンと呼ぶ四角形の容器の下
の両側に,適当な間隔でローラを取り付け
て案内レールの上に載せ,1条又は2条のリ
ンクチェーンでつないだコンベヤ。
特に屈曲させて運搬する場合には,カーブ
ドコンベヤと呼ぶこともある。
3207 スクリューコ screw conveyor
軸の周囲にねじ状の羽根を取り付け,これ ねじコ
ンベヤ をU字形のトラフ又はパイプの中で回転さ ンベヤ
せて物体を運ぶコンベヤ。
3208 スクレーパコ 1条又は2条のチェーンにかき板を取り付 scraper conveyor,
ンベヤ fleight conveyor
け,トラフの中の運搬物をかいて運搬する
コンベヤ。
3209 ディスクコン U字形トラフの断面に合ったディスクと呼disc conveyor
ベヤ ぶ鋼板を,適当な間隔でロープ又はチェー
ンに取り付け,トラフ内を走らせて物体を
運ぶコンベヤ。
3210 シェーキング shaking conveyor
鋼板製のトラフの上に運搬物を載せ,トラ シェー
コンベヤ フを小さな加速度で前進させ,次に大きな カコン
加速度で後退させて,慣性によって積載物 ベヤ
を前進させるコンベヤ。
3211 ヘッドプーリ コンベヤの最前部にあるプーリ。 head pulley
3212 エンドプーリ コンベヤの後尾にあるプーリ。 end pulley テール
プーリ
3213 キャリアロー carrier roller
ベルトコンベヤのベルトを支えるローラ。 アイド
ラ ラ
3214 プライ ply
コンベヤベルトの強度を保持する各布層。
3215 レーシング ベルトをつなぐ金具。 lacing ファス

3216 トラフ 物体を運搬するためのとい。 trough
3) 車両運搬
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
3301 シャットルカ shuttle car
水平又は緩傾斜の路上を往復する,高さの
ー 低い自走運搬車両。
ゴムタイヤ車輪を備え,車体の底はコンベ
ヤに作られている。
3302 グランビー車 ぐらんびーし granby car
内容物を放出するのにチップラを使わない
両 ゃりょう 構造の鉱車の一種。
ガイドレールの上に乗って車体が約45°傾
くと同時に,下向きになったほうの側板が
開き,列車の編成を解くことなく徐行運転
中に内容物を放出する車両。
3303 遷車台 せんしゃだい transfer table,
一つ又は二つ以上の軌道をもつ車付きの台
traverse,
で,軌道と直角方向に移動することができ,
traverse table
その上に機関車,鉱車などを載せて,平行
軌道の一方から他方の軌道に移す装置。
3304 転車台 てんしゃだい turn table
機関車,鉱車などを載せて,その向きを変
えるための回転台座。

――――― [JIS M 0102 pdf 30] ―――――

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JIS M 0102:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS M 0102:2000の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISM1001:1994
鉱量計算基準
JISM8801:2004
石炭類―試験方法
JISZ8801:1994
試験用ふるい