JIS M 8227:1997 鉄鉱石―すず定量方法 | ページ 2

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附属書2(規定) よう化物抽出原子吸光法
1. 要旨 試料を白金るつぼ中で,硫酸とふっ化水素酸で加熱処理し,二酸化けい素を揮散除去する。残
さを炭酸ナトリウムと四ほう酸ナトリウムで融解し,塩酸で溶解した後,アスコルビン酸で鉄を還元し,
よう化カリウムを加える。生成したよう化すずをトリ-n-オクチルホスフィンオキサイド(以下,TOPOと
いう。)-4-メチル-2-ペンタノンで抽出する。有機相を原子吸光光度計の一酸化二窒素・アセチレンフレー
ム中に噴霧し,その吸光度を測定する。
2. 試薬 試薬は,次による。
a) 塩酸 (1+1)
b) ふっ化水素酸
c) 硫酸 (1+1)
d) 酸化鉄 (III)できるだけ純度の高い酸化鉄 (III) で,すずを含有しないか,又はすず含有率ができる
だけ低くて,既知であるもの。
e) 炭酸ナトリウム(無水)
f) 四ほう酸ナトリウム(無水)
g) (+) -アスコルビン酸溶液 L (+) -アスコルビン酸20gを水に溶解し,液量を100mlにする。この溶
液は,使用の都度調製する。
h) よう化カリウム溶液 よう化カリウム90 gを水に溶解し,L (+) -アスコルビン酸30gと塩酸30mlを
加え,水で液量を200mlとする。この溶液は使用の都度調製する。
i) TOPO4-メチル-2-ペンタノン溶液 TOPO1gを4-メチル-2-ペンタノン100mlに溶解する。
j) 標準すず溶液(20 最一 すず[99.9 % (m/m) 以上]0.100 0gをはかり採って白金皿(100番)に
移し入れ,時計皿で覆い,塩酸5 mlを加えて加熱分解する。冷却した後,500mlの全量フラスコに塩
酸 (1+1) を用いて移し入れ,塩酸200mlを加える。常温まで冷却し,水で標線まで薄めて原液 (200
最一 ‰ 罵 の都度,この原液を塩酸 (1+1) で正確に10倍に薄めて標準すず溶液とする
3. 試料はかり採り量 試料はかり採り量は,1.0gとする。
4. 操作
4.1 試料溶液の調製 試料溶液の調製は,次の手順によって行う。
a) 試料をはかり採って白金るつぼ (30 ml) に移し入れる。
b) 数滴の水で湿した後,硫酸 (1+1) 2 mlとふっ化水素酸5 mlを加え,白金線などのかくはん棒でよく
かき混ぜ少量の水でかくはん棒を洗浄する。るつぼを熱板の低温部に置き,穏やかに加熱し,更に加
熱を続け硫酸白煙を発生させ,これを熱板上の高温部に移し,白煙が出なくなるまで加熱する。次に
バーナーで加熱して硫酸の白煙を発生させ,白煙が出なくなるまで加熱する。さらに,1 000±20℃に
加熱した電気炉中で15分間加熱した後,放冷する。
c) 白金線などのかくはん棒でるつぼ内壁から残さをはく離する。これに炭酸ナトリウム(無水)2gと四
ほう酸ナトリウム(無水)1gを加え,白金線などのかくはん棒でよく混合した後,白金るつぼにふた

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をして,1 000±20℃に加熱した電気炉中で30分間加熱する。放冷した後,るつぼをビーカー (200 ml)
に移し入れ,時計皿で覆い,塩酸 (1+1) 40 mlを加え,約90℃に加熱して融成物を溶解する。るつぼ
を少量の水で洗浄して取り出した後,溶液は冷却する。
4.2 よう化すずの抽出分離 4.1c)で得た試料溶液にL (+) -アスコルビン酸溶液 [2.g) ] 10mlとよう化カ
リウム溶液 [2.h) ] 2mlを加え,振り混ぜる。この溶液を分液漏斗 (200ml) に水を用いて移し入れ,水で液
量を100mlとする。これにTOPO-4-メチル-2-ペンタノン溶液 [2.i) ] 10mlを正確に加えて30秒間激しく振
り混ぜる。しばらく静置して二層に分離させる。下層の水相を捨て,有機相を栓付き容器に乾いたろ紙を
用いてろ過する。
4.3 吸光度の測定 4.2で得た有機相の一部を,4-メチル-2-ペンタノンを用いてゼロ点を調整した原子吸
光光度計の一酸化二窒素・アセチレンフレーム中に噴霧し,波長286.3nmにおける吸光度を測定する。
5. 空試験 試料の代わりに酸化鉄 (III) 2.d) ] 1.0gをはかり採り白金るつぼ (30ml) に移し入れる。以下
4.1b)4.3の手順に従って試料と同じ操作を試料と併行して行う。
6. 検量線の作成白金るつぼ (30ml) を7個準備し,それぞれに酸化鉄 (III) 2.d) ] 1.0gをはかり採って加
え,更に標準すず溶液 [2.j) ] 0ml, 1ml, 2ml, 4ml, 6ml, 8ml及び10 mlを正確に加える。以下4.1b)4.3の手
順に従って試料と併行して操作し,得た吸光度とすず量との関係線を作成し,その関係線を原点を通るよ
うに平行移動して検量線とする。
7. 計算 計算は,次による。
a) すず含有率の計算 4.3及び5.で得た吸光度と,6.で作成した検量線とからすず量を求め,試料中のす
ず含有率を,次の式によって算出する。
A1 A2
Sn 100
m B
ここに, Sn : 試料中のすず含有率 [% (m/m)
A1 : 試料溶液中のすず検出量 (g)
A2 : 空試験液中のすず検出量(1) (g)
m : 試料はかり採り量 (g)
注(1) 空試験に使用した酸化鉄 (III) 中にすずが含まれている場合には,はかり採った酸化鉄 (III) 中
のすず量を差し引く。
b) 酸化すず含有率の計算 試料中の酸化すず含有率は,すず含有率から次の式によって算出する。
SnO2=1.270×Sn
ここに, SnO2 : 試料中の酸化すず含有率 [% (m/m)
Sn : a)に同じ
8. 許容差 許容差は,附属書2表1による。

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附属書2表1 許容差
単位 % (m/m)
室内許容差 室間許容差
D (n) ×[0.007 1×(すず含有率)+0.000 09] 2.8×[0.015 8×(すず含有率)+0.000 13]
n=2のとき,D (n) =2.8
n=3のとき,D (n) =3.3
n=4のとき,D (n) =3.6
参考 この許容差は,すず含有率0.000 6% (m/m) 以上0.014 9% (m/m) 以下の試料を用いて
求めたものである。
原案作成委員会の構成
氏名 所属
(鉄鋼分析部会部会長) 佐 伯 正 夫 新日本製鐵株式会社
(化学分析分科会主査) 岩 田 英 夫 日本鋼管株式会社
(鉄鉱石JIS改正WGリーダー) 岩 田 英 夫 日本鋼管株式会社
(直属幹事) 石 橋 耀 一 日本鋼管株式会社
(委員) 岡 野 輝 雄 川崎製鉄株式会社
杉 原 孝 志 川崎テクノリサーチ株式会社
中 川 孝 川崎テクノリサーチ株式会社
秋 窪 英 敏 合同製鐵株式会社
金 築 宏 治 株式会社神戸製鋼所
川 村 恒 夫 株式会社コベルコ科研
稲 本 勇 新日本製鐵株式会社
大 水 勝 新日本製鐵株式会社
笠 井 茂 夫 新日本製鐵株式会社
鈴 木 興 三 新日本製鐵株式会社(すず担当)
鈴 木 節 雄 新日本製鐵株式会社
土 屋 武 久 新日本製鐵株式会社
蔵 保 浩 文 住友金属工業株式会社
中 里 福 和 住友金属工業株式会社
西 野 和 美 住友金属工業株式会社
平 松 茂 人 住友金属工業株式会社
菅 野 清 株式会社中山製鋼所
平 田 晴 彦 日新製鋼株式会社
小 倉 正 之 日本鋼管株式会社
船 曵 佳 弘 日本鋼管株式会社
大 槻 孝 社団法人日本鉄鋼協会
増 喜 浩 二 社団法人日本鉄鋼協会
上記委員会作成の原案を受けて,次に示す社団法人日本鉄鋼連盟原料標準委員会JM2分科会が最終案を
作成した。
氏名 所属
(原料標準委員会委員長) 安 達 良 英 新日本製鐵株式会社
(JM2分科会主査) 松 村 泰 治 川崎テクノリサーチ株式会社
(委員) 中 林 賢 司 通商産業省工業技術院
藤 本 京 子 川崎製鉄株式会社
滝 沢 佳 郎 川崎テクノリサーチ株式会社
岡 山 和 生 合同製鐵株式会社

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氏名 所属
金 築 宏 治 株式会社神戸製鋼所
今 北 毅 株式会社コベルコ科研
西 埜 誠 株式会社島津製作所
笠 井 茂 夫 新日本製鐵株式会社
菊 池 統 一 新日本製鐵株式会社
鈴 木 節 雄 新日本製鐵株式会社
松 本 義 朗 住友金属工業株式会社
西 野 和 美 住友金属テクノロジー株式会社
原 田 幹 雄 株式会社中山製鋼所
槌 尾 武 久 日新製鋼株式会社
林 三 男 社団法人日本海事検定協会
石 橋 耀 一 日本鋼管株式会社
吉 岡 豊 日本鋼管株式会社
河 野 久 征 理学電機工業株式会社
大 槻 孝 社団法人日本鉄鋼連盟
脊 戸 雄 功 社団法人日本鉄鋼連盟

JIS M 8227:1997の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/DIS 11534:1996(MOD)

JIS M 8227:1997の国際規格 ICS 分類一覧

JIS M 8227:1997の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISM8202:2015
鉄鉱石―分析方法通則