JIS M 8324:1999 規格概要
この規格 M8324は、チタン鉱石中の鉛定量方法について規定。
JISM8324 規格全文情報
- 規格番号
- JIS M8324
- 規格名称
- チタン鉱石―鉛定量方法
- 規格名称英語訳
- Titanium ores -- Method for determination of lead
- 制定年月日
- 1999年3月20日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 73.060.99
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 金属分析 II 2019
- 改訂:履歴
- 1999-03-20 制定日, 2004-01-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS M 8324:1999 PDF [3]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
M 8324 : 1999
チタン鉱石−鉛定量方法
Titanium ores−Method for determination of lead
1. 適用範囲 この規格は,チタン鉱石中の鉛定量方法について規定する。
2. 引用規格次 に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS K 0015 鉛標準液
JIS M 8301 チタン鉱石の分析方法通則
3. 一般事項 分析に共通の一般事項は,JIS M 8301による。
4. 定量方法 鉛の定量方法は原子吸光法による。この方法は,鉛含有率0.005% (mm) 以上0.05% (mm) 以
下の試料に適用する。
5. 原子吸光法
5.1 要旨 試料を融解剤で融解し,融成物を塩酸で溶解した後,N, N-ジエチルジチオカルバミド酸ナト
リウムを添加し,生成したジエチルジチオカルバミド酸鉛を酢酸ブチルで抽出する。酢酸ブチルを揮発さ
せ,王水を加え加熱し乾固した後,塩酸で溶解し溶液を空気-アセチレンフレーム中に噴霧し原子吸光光度
計を用いて,その吸光度を測定する。
5.2 試薬 試薬は,次による。
a) 塩酸
b) 塩酸 (1+15)
c) 王水(塩酸3,硝酸1)
d) アンモニア水 (1+1)
e) 炭酸ナトリウム(無水)
f) 融解合剤[炭酸ナトリウム(無水)1,過酸化ナトリウム2]
g) 鉄 (III) 溶液 (10mgFe/ml) 硫酸アンモニウム鉄(III)・12水43gを200mlの水に溶解した後,硫酸 (1
+1) 20m吸び水を加えて500mlとする。
h) くえん酸水素二アンモニウム溶液 (200gL)
i) N, N-ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム溶液 N, N-ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三
水和物66gを水で溶解した後,水で全容を500mlとする。
j) 酢酸ブチル
k) 標準鉛溶液 (100 最戀一 寿 99.9% (mm) 以上)]1.000gを硝酸 (1+1) 30mlで加熱して分解し,
――――― [JIS M 8324 pdf 1] ―――――
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温まで冷却した後1 000mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄め原液 (1mgPb/ml)
とする。この原液を使用の都度,必要量を水で正確に10倍に薄めて標準鉛溶液とする。又はJIS K 0015
に規定するPb1 000 (1mgPb/ml) を使用の都度,必要量を水で正確に10倍に薄めて標準鉛溶液とする。
5.3 試料はかり取り量 試料はかり取り量は,1.0gとする。
5.4 操作
5.4.1 試料の分解 試料の分解は,次の手順によって行う。
a) 試料をはかり取り,融解合剤[5.2f) ]8gを入れてあるアルミナるつぼに移し入れ,かき混ぜた後,約2g
の炭酸ナトリウム(無水)を加えて,その表面を覆う。
b) るつぼをふたで覆い,初めは低温で内容物が流動状になるまで穏やかに加熱し,徐々に温度を上げて
るつぼの底部が暗赤色の状態になるように保ち,るつぼを揺り動かしながら(1)約5分間加熱し,試料
を完全に融解する。
c) 放冷した後,融成物をるつぼとともにビーカー (300ml) に移し入れ,温水約100mlを少量ずつ加え,
るつぼを揺り動かしながら融成物を溶解する。ついで塩酸50mlを少量ずつ加え,るつぼは水で洗浄
しながら取り出す。鉄(III)溶液[5.2g) ]2mlを加えビーカーを時計皿で覆い穏やかに加熱し数分間煮沸し
て過酸化物を完全に分解する。
d) 常温まで冷却した後,250mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄める。
注(1) 試料の分解を促進し,るつぼの浸食を防ぐために,るつぼを絶えず揺り動かすのがよい。
5.4.2 鉛の分離 鉛の分離は,次の手順によって行う。
a) 5.4.1a)で得た溶液から正確に50 mlをビーカー (200ml) に分取する。くえん酸水素二アンモニウム溶
液20mlを加え,pH計を用いてアンモニア水 (1+1) でpH9. 09.5とした後,分液漏斗 (200ml) に水
を用いて移し入れる。
b) , N-ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム溶液[5.2i) ]10mlを加えて振り混ぜた後,酢酸ブチル10
20mlを加えて1分間激しく振り混ぜて静置する。
c) 水相を別の分液漏斗 (200ml) に移し入れ,有機相は保存する。水相に酢酸ブチル5mlを加え,1分間
激しく振り混ぜて静置し,水相を捨てる。有機相は先に保存した有機相と合わせ,ビーカー (200ml) に
移し入れる。
d) 加熱して酢酸ブチルを揮発させた後,王水5mlを加えてほとんど乾固するまで加熱して有機物を分解
した後,放冷する。
e) 塩酸 (1+15) 5mlを加え,加熱して塩類を溶解し,常温まで冷却した後25mlの全量フラスコに水を用
いて移し入れ,水で標線まで薄める。
5.4.3 吸光度の測定 5.4.2e)で得た溶液の一部を,水を用いてゼロ点を調整した原子吸光光度計の空気-
アセチレンフレーム中に噴霧し,波長283.3nmにおける吸光度を測定する。
5.5 空試験 5.6の検量線作成操作において得られる,標準鉛溶液を添加しない溶液の吸光度を空試験の
吸光度とする。
5.6 検量線の作成 検量線の作成は,次の手順によって行う。
a) 試料を用いないで,5.4.1の操作を行う。
b) ビーカー (200ml) を4個準備し,それぞれのビーカーに手順a)で得た溶液を正確に50m1分取する。
くえん酸水素二アンモニウム溶液20mlを加え,pH計を用いてアンモニア水 (1+1) でpH909.5と
した後,分液漏斗 (200ml) に水を用いて移し入れる。
c) 4個の分液漏斗のうち,3個に標準鉛溶液[5.2k) ]をそれぞれ1ml,2ml及び3ml(鉛としてl00 柿 200
――――― [JIS M 8324 pdf 2] ―――――
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及び300 柿 を正確に加える。
d) 5.4.2b)5.4.3の手順に従って試料と平行して操作し,得た吸光度と鉛量との関係線を作成し,この関
係線を原点を通るように平行移動して検量線とする。
5.7 計算
a) 5.4.3及び5.5で得た吸光度と5.6で作成した検量線とからそれぞれの鉛量を求め,試料中の鉛含有率
を,次の式によって算出する。
A1 A
502
b
P= 100
m
250
ここに, Pb : 試料中の鉛含有率 [% (m/m) ]
A1 : 分取した試料溶液中の鉛検出量 (g)
A2 : 分取した空試験液中の鉛検出量 (g)
m : 試料のはかり取り量 (g)
b) 試料中の鉛含有率を酸化鉛(III)含有率として表す場合は,次の式によって算出する。
PbO=Pb×1.077
ここに, PbO : 試料中の酸化鉛(III)の含有率 [% (m/m) ]
Pb : 5.7a)で得た試料中の鉛含有率 [% (m/m)
JIS原案作成委員会 構成表 (順不同)
氏名 所属
(委員長) ○ 中 村 靖 株式会社ジャパンエナジー分析センター
揖 斐 敏 夫 通商産業省資源エネルギー庁
大 嶋 清 治 工業技術院標準部
大 島 健 二 古河機械金属株式会社大阪工場
奥 谷 忠 雄 日本大学理工学部
金 築 四 郎 住友シチックス株式会社技術部
○ 河 合 哲 朗 日本酸化チタン工業会
西 島 芳 正 石原産業株式会社四日市工場
○ 服 部 兆 隆 東邦チタニウム株式会社品質管理部
馬 場 央 自 三菱商事株式会社ベースメタル事業部
福 本 寛 堺化学工業株式会社小名浜事業所第一工場
○ 藤 瀬 雅 嵩 チタン工業株式会社宇部工場
藤 貫 正 日本磁気共鳴医学会
○ 細 野 正 富士チタン工業株式会社神戸工場
山 本 浩 司 株式会社トーケムプロダクツ秋田工場
○ 吉 岡 貞 治 テイカ株式会社岡山工場
(事務局) 牧 嶋 作 男 日本酸化チタン工業会
(関係者) 岡 野 修 堺化学工業株式会社
梶 井 義 文 住友シチックス株式会社
奈 良 雄 大 株式会社トーケムプロダクツ
西 原 英 樹 古河機械金属株式会社
藤 井 澄 男 石原産業株式会社
備考 ○印は専門委員会も兼ねる。
JIS M 8324:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 73 : 鉱採及び鉱物 > 73.060 : 金属鉱物及びそれらの濃縮物 > 73.060.99 : その他の金属鉱石
JIS M 8324:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0015:1983
- 鉛標準液
- JISM8301:1997
- チタン鉱石の分析方法通則