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Q 14044 : 2010 (ISO 14044 : 2006)
ii) 結果に及ぼす選択の影響
iii) 質量,エネルギー及び環境のカットオフ基準の含有
d) CI
1) データ収集の手順
2) 単位プロセスの定性的及び定量的な記述
3) 公開された文献の出典
4) 計算の手順
5) 次を含むデータの妥当性確認
i) データ品質の評価
ii) 欠落データの取扱い
6) システム境界の精査のための感度分析
7) 次を含む配分の原則及び配分の手順
i) 配分の手順の文書化及び根拠の確認
ii) 配分の手順の統一的な適用
e) 適用可能な場合には,LCIA
1) CIAの手順,計算,及び調査の結果
2) CAの設定された目的及び調査範囲に関連したLCIA結果の限界
3) CIA結果の設定された目的及び調査範囲に対する関係(4.2参照)
4) CIA結果のLCI結果に対する関係(4.4参照)
5) 選択した根拠及び出典の引用を含む,考慮した影響領域及び領域指標
6) すべての前提条件及び限界を含む,使用したすべての特性化モデル,特性化係数及び方法の記述又
は引用
7) 影響領域,特性化モデル,特性化係数,正規化,グルーピング,重み付け及びLCIAのその他の部
分で,それらの使用のための根拠,並びに結果,結論及び提言に及ぼす影響に関連して使用された
すべての価値観の選択の記述又は引用
8) CIA結果の記述は,相対的な表現であり,影響領域内エンドポイント,しきい(閾)値からの超
過若しくは安全性の限界又はリスクへの影響を予測するものではない。
LCAの一部として,次の事項を含む。
i) 定義の説明及び根拠,並びにLCIAのために使用された新規の影響領域,領域指標又は特性化モ
デルの説明
ii) 影響領域のグルーピングの記述及び根拠
iii) 結果として得られた指標を変換する更なる手順及び選択した参考資料,重み付け係数などの根拠
iv) 例えば,結果に対するいかなる示唆も含む,感度分析及び不確実性分析,又は環境データの使用
である結果として得られた指標の分析。
v) 正規化,グルーピング又は重み付けをする前に得られたデータ,及び結果として得られた指標は,
正規化,グルーピング又は重み付けされた結果と合わせて使用できるようにしなければならない。
f) ライフサイクル解釈
1) 結果
2) 関係する方法論とデータとの両方の結果の解釈に関連する前提条件及び限界
3) データ品質の評価
――――― [JIS Q 14044 pdf 31] ―――――
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Q 14044 : 2010 (ISO 14044 : 2006)
4) 価値観の選択,論理的な根拠及び専門的な判断に関する完全な透明性
g) 適用可能な場合には,クリティカルレビュー
1) レビュー実施者の氏名及び所属
2) クリティカルレビュー報告書
3) 提言に対する対応
5.3 一般に開示することを意図する比較主張のためのより詳細な報告要求事項
5.3.1 一般に開示することを意図する比較主張を支援するLCA調査の場合は,5.1及び5.2で特定した事
項に加えて,次の事項も報告書に記載しなければならない。
a) 物質及びエネルギーのフローの取捨選択の根拠となる分析
b) 使用したデータの精度,完全性及び代表性の評価
c) 4.2.3.7に従って比較されるシステムの同等性についての記述
d) クリティカルレビューのプロセスについての記述
e) CIAの完全性の評価
f) 選択した領域指標及びその使用に対する根拠に関して,国際的に受け入れられるかどうかの記述
g) 調査に使用した領域指標の科学的かつ技術的な妥当性と環境との関連性に関する説明
h) 不確実性分析及び感度分析の結果
i) 得られた差異の重要性の評価
5.3.2 さらに,LCAにグルーピングを含める場合には,次の事項を入れる。
a) グルーピングに使用した手順及び結果
b) グルーピングから誘導された結論及び提言は,価値観の選択に基づいている旨の記述
c) 正規化及びグルーピングのために使用した基準の根拠(これは,個人的,組織的又は国家的な価値観
の選択が考えられる。)
d) “JIS Q 14044は,いかなる特定の方法論を規定し,又は影響領域をグループ化するために使用した根
底にある価値観の選択を支持していない”という記述
e) “グルーピングの手順の範囲内での価値観の選択及び判断については,調査の責任者(例えば,政府,
自治体,組織など)の全面的な責任事項である”との記述
6 クリティカルレビュー
6.1 一般
クリティカルレビューのプロセスは,次の事項を確実にしなければならない。
− LCAを実行するために使用した方法が,この規格に合致している。
− LCAを実行するために使用した方法が,科学的かつ技術的に妥当である。
− 使用したデータが,調査の目的に照らして適切かつ合理的である。
− 解釈は,特定された限界及び調査の目的を反映している。
− 調査報告は,透明性及び整合性がある。
望まれたクリティカルレビューの適用範囲及び種類は,LCAの調査範囲の段階で設定されなければなら
ず,クリティカルレビューの種類に関する決定を記録しなければならない。
一般に開示することを意図する比較主張の支持のためにLCA結果を用いようとする場合は,外部の利害
関係者への誤解又は悪影響の可能性を軽減するため,利害関係者の委員会がLCA調査のクリティカルレビ
ューを実施しなければならない。
――――― [JIS Q 14044 pdf 32] ―――――
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Q 14044 : 2010 (ISO 14044 : 2006)
6.2 内部又は外部の専門家によるクリティカルレビュー
クリティカルレビューは,内部又は外部の専門家が実行してもよい。その場合には,当該LCAとは独立
した専門家がレビューを行わなければならない。レビュー文書,LCA実施者のコメント及びレビュー実施
者の提言への対応は,LCA報告書に含めなければならない。
6.3 利害関係者の委員会によるクリティカルレビュー
クリティカルレビューは,利害関係者によるレビューとして実行してもよい。その場合には,外部の独
立した専門家が,少なくとも3名の委員からなるレビュー委員会の委員長として,当初のコミッショナー
によって選任されることが望ましい。調査の目的及び調査範囲に基づき,委員長は,他の独立した適格な
レビュー実施者を委員として選任することが望ましい。この委員会には,LCAから得られた結論によって
影響を受ける,例えば,政府機関,非政府団体,競合者及び影響を受ける業界のような他の利害関係者を
含めることがある。
LCIAについては,他の専門知識及び関心事項に加えて,調査の重要な影響領域にかかわる科学分野で
のレビュー実施者の専門的な知識を考慮しなければならない。
レビュー文書及びレビュー委員会報告書は,専門家のコメント及びレビュー実施者又は委員会による提
言へのすべての対応とともに,LCA報告書に含めなければならない。
――――― [JIS Q 14044 pdf 33] ―――――
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Q 14044 : 2010 (ISO 14044 : 2006)
附属書A
(参考)
データの収集シートの例
A.1 一般
この附属書のデータのインプットシートは,指針として使用できる例である。この目的は,単位プロセ
スの報告現場から収集される情報の内容を示すことである。
シートに使われるデータは,慎重に選択することが望ましい。データ及び仕様の詳細度は,調査の目的
と整合している必要がある。したがって,示されるデータの例は,単なる例示にすぎない。ある種の調査
には,非常に細分化されたデータを必要とし,例えば,土壌への放出のインベントリでは,ここに示すよ
うな一般的なデータではなく,特定の化合物を考慮することもある。
これらの例示されたシートには,データの収集シート及びインプットシートの記入に関する個別の指示
を添付してもよい。インプットに関する質問を加えて,インプットの内容及び報告する数量の求め方を更
に特徴付ける一助としてもよい。
例示されたシートには,データ品質(データの不確かさ,測定データ/計算データ/推定データの別)
など,他の係数のための欄などを修正してもよい。
A.2 上流の輸送のためのデータシートの例
この例では,輸送データが要求されている中間製品の名称及びトン数が,調査対象のシステムのモデル
の中に既に記録されている。二つの単位プロセスの間の輸送形態は,道路輸送とみなしている。同等のデ
ータシートを,鉄道輸送又は水上輸送に対しても使うことが望ましい。
中間製品の名称 道路輸送
距離 トラック積載容量 積載量 帰り便
km t t (空車/積載)
燃料の消費量,及び関連する大気への排出量は,輸送モデルを使用して計算する。
A.3 サイト内部の輸送のためのデータシートの例
この例では,工場内の内部の輸送のインベントリを扱っている。数値は,特定の期間内に収集されたも
のであり,かつ,燃料の実際の消費量を示す。これと異なる期間の最小値及び最大値が必要な場合は,デ
ータシートに欄の追加が必要になる。
内部の輸送は,例えば,サイトでの全電力消費量と同様の配分の問題を引き起こす。
大気への排出量は,燃料の消費のモデルを使用して計算する。
輸送されたインプットの総量 燃料の総消費量
ディーゼル油
ガソリン
LPG a)
注a) 液化石油ガス
――――― [JIS Q 14044 pdf 34] ―――――
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Q 14044 : 2010 (ISO 14044 : 2006)
A.4 単位プロセスのためのデータシートの例
実施者名称 : 記入完了日 :
単位プロセスの名称 : 報告現場名 :
期間 : 年 開始月 : 終了月 :
単位プロセスの説明記載(要求があれば,追加のシートを添付すること。)
物質のインプット 単位 量 サンプリングの手順の説明 投入元
水の消費量a) 単位 量 サンプリングの手順の説明 投入元
エネルギーのインプットb) 単位 量 サンプリングの手順の説明 投入元
物質のアウトプット 単位 量 サンプリングの手順の説明 投入先
(製品を含む。)
このデータの収集シートに記載されるデータは,特定期間内の未配分のデータの総量を示している。
注a) 例えば,地表水,飲料水。
b) 例えば,重質油,中質油,軽質油,灯油,ガソリン,天然ガス,プロパン,石炭,バイオマス,購入電力。
――――― [JIS Q 14044 pdf 35] ―――――
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JIS Q 14044:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 14044:2006(IDT)
JIS Q 14044:2010の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.020 : 環境保護 > 13.020.60 : 製品のライフサイクル
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.020 : 環境保護 > 13.020.10 : 環境マネジメント
JIS Q 14044:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISQ14040:2010
- 環境マネジメント―ライフサイクルアセスメント―原則及び枠組み