この規格ページの目次
JIS Q 14064-3:2011 規格概要
この規格 Q14064-3は、GHGに関する主張の妥当性確認及び/又は検証を実施又は運営管理する者のための,原則及び要求事項について規定。
JISQ14064-3 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Q14064-3
- 規格名称
- 温室効果ガス―第3部 : 温室効果ガスに関する主張の妥当性確認及び検証のための仕様並びに手引
- 規格名称英語訳
- Greenhouse gases -- Part 3:Specification with guidance for the validation and verification of greenhouse gas assertions
- 制定年月日
- 2011年3月22日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 14064-3:2006(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 13.020.40
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 環境マネジメント 2020
- 改訂:履歴
- 2011-03-22 制定日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS Q 14064-3:2011 PDF [41]
Q 14064-3 : 2011 (ISO 14064-3 : 2006)
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[4]
- 2 用語及び定義・・・・[5]
- 3 原則・・・・[9]
- 3.1 一般・・・・[9]
- 3.2 独立性・・・・[10]
- 3.3 倫理的行動・・・・[10]
- 3.4 公正な報告・・・・[10]
- 3.5 職業専門家としての正当な注意・・・・[10]
- 4 妥当性確認及び検証に関する要求事項・・・・[10]
- 4.1 妥当性確認を行う者又は検証を行う者・・・・[10]
- 4.2 妥当性確認及び検証プロセス・・・・[10]
- 4.3 妥当性確認又は検証の保証水準,目標,基準及び範囲・・・・[11]
- 4.4 妥当性確認又は検証アプローチ・・・・[12]
- 4.5 GHG情報システム及びその統制の評価・・・・[13]
- 4.6 GHGのデータ及び情報の評価・・・・[13]
- 4.7 妥当性確認又は検証の基準に照らした評価・・・・[14]
- 4.8 GHGに関する主張の評価・・・・[14]
- 4.9 妥当性確認及び検証の声明書・・・・[14]
- 4.10 妥当性確認又は検証の記録・・・・[14]
- 4.11 妥当性確認又は検証の後に検出された事実・・・・[14]
- 附属書A(参考)この規格の利用に関する手引・・・・[16]
- 参考文献・・・・[39]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS Q 14064-3 pdf 1] ―――――
Q 14064-3 : 2011 (ISO 14064-3 : 2006)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS Q 14064の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS Q 14064-1 第1部 : 組織における温室効果ガスの排出量及び吸収量の定量化及び報告のための仕
様並びに手引
JIS Q 14064-2 第2部 : プロジェクトにおける温室効果ガスの排出量の削減又は吸収量の増加の定量
化,モニタリング及び報告のための仕様並びに手引
JIS Q 14064-3 第3部 : 温室効果ガスに関する主張の妥当性確認及び検証のための仕様並びに手引
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS Q 14064-3 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Q 14064-3 : 2011
(ISO 14064-3 : 2006)
温室効果ガス−第3部 : 温室効果ガスに関する主張の妥当性確認及び検証のための仕様並びに手引
Greenhouse gases - Part 3: Specification with guidance for the validation and verification of greenhouse gas assertions
序文
この規格は,2006年に第1版として発行されたISO 14064-3を基に,技術的内容及び構成を変更するこ
となく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
この規格の“注記”に記載した情報は,関連する要求事項を理解するための,又は明確にするための手
引である。
気候変動は,各国,政府,企業及び一般市民が,今後数十年間に直面する最大の課題の一つとされてい
る。気候変動は,人為的システムと自然システムとの双方に影響し,資源の利用,生産及び経済活動に重
大な変化を生じさせるおそれがある。これを受け,大気中の温室効果ガス(以下,GHGという。)の濃度
を安定化させるため,国際,地域,国内及び地方のレベルでの取組が策定され,かつ,実施されている。
このようなGHG対策には,GHGの排出量及び/又は吸収量の定量化,モニタリング,報告及び検証が不
可欠である。
JIS Q 14064-1では,組織又は企業が行うGHGインベントリの設計,開発,管理及び報告に関する原則
及び要求事項が記述されている。JIS Q 14064-1には,GHGの排出量の境界の判定,組織によるGHGの排
出量及び吸収量の定量化,並びにGHG管理の改善を狙いとする具体的な企業の行動又は活動の特定に関
する要求事項が含まれる。また,インベントリの品質管理,報告,内部監査及び検証活動における組織の
責任に関する要求事項並びに手引も含む。
JIS Q 14064-2では,特にGHGの排出量の削減又は吸収量の増加を目的とするGHGプロジェクト又は
プロジェクトに基づく活動に焦点を当てる。JIS Q 14064-2は,プロジェクトにおけるベースラインシナリ
オの決定,並びにベースラインシナリオに関連したプロジェクトにおけるパフォーマンスのモニタリング,
定量化及び報告のための原則及び要求事項を含むとともに,GHGプロジェクトの妥当性確認及び検証のた
めの基盤を提供する。
この規格では,GHGインベントリの検証に関する,及びGHGプロジェクトの妥当性確認又は検証に関
する原則及び要求事項を詳述する。この規格は,GHGに関する妥当性確認プロセス又は検証プロセスにつ
いて規定するとともに,妥当性確認又は検証の計画,アセスメント手順,及び組織又はプロジェクトによ
るGHGに関する主張の評価のような構成要素を特定する。この規格は,組織又は独立当事者が,GHGに
関する主張の妥当性確認又は検証に用いることができる。
JIS Q 14064-1JIS Q 14064-3(以下,JIS Q 14064規格群という。)の関係を,図1に示す。
――――― [JIS Q 14064-3 pdf 3] ―――――
2
Q 14064-3 : 2011 (ISO 14064-3 : 2006)
JIS Q 14064-1 JIS Q 14064-2
組織のGHGインベントリの GHGプロジェクトの
設計及び開発 設計及び実施
GHGインベントリの GHGプロジェクトの
文書化及び報告 文書化及び報告
該当するGHG
意図した利用者 プログラム又は
GHGに関する主張 GHGに関する主張
のニーズに 意図した利用者
沿った 妥当性確認及び/ の要求事項
検証 保証水準 又は検証
JIS Q 14064-3
検証プロセス 妥当性確認プロセス及び検証プロセス
例えば,JIS Q 14065
プログラム別 妥当性確認又は検証を行う プログラム別
機関に対する要求事項
図1−JIS Q 14064規格群の各部間の関係
JIS Q 14064規格群は,GHGインベントリ又はGHGプロジェクトの定量化,モニタリング,報告及び
妥当性確認又は検証に,明確性及び一貫性を与えることによって,全世界の組織,政府,プロジェクトの
推進者及び利害関係者に有益となることが期待される。特に,JIS Q 14064規格群の利用によって,次の事
項が可能となる。
− GHGの定量化における環境の面からの完全性を高める。
− GHGプロジェクトによる排出量の削減及び吸収量の増加を含む,GHGの定量化,モニタリング及び
報告の信頼性,一貫性及び透明性を高める。
− 組織のGHGの管理戦略及び計画の策定,及び実施を促進する。
− GHGプロジェクトの開発及び実施を促進する。
− GHGの排出量の削減及び/又は吸収量の増加におけるパフォーマンス及び進捗状況を把握する能力
を高める。
− GHGの排出量の削減又は吸収量の増加によるクレジット付与,及び取引を促進する。
JIS Q 14064規格群の利用者は,次のような事例に適用することによって便益を得られる可能性がある。
a) 企業のリスク管理 : 例えば,リスク及び機会の抽出,及び管理
――――― [JIS Q 14064-3 pdf 4] ―――――
3
Q 14064-3 : 2011 (ISO 14064-3 : 2006)
b) 自主的取組 : 例えば,自主的なGHGの登録簿制度又は報告制度への参加
c) HG市場 : 例えば,GHGの排出枠又はクレジットの売買
d) 規制当局/政府への報告 : 例えば,早期対応によるクレジット,交渉による合意又は国の報告プログ
ラム
この規格は,GHGの情報の妥当性確認及び検証を行う者に対する原則,要求事項及び手引を規定する。
この規格は,次のような幅広い潜在的利用者にとって有用となることを意図している。
− 第一者,第二者及び第三者の立場でGHGの妥当性確認を行う者及び検証を行う者
− GHGプロジェクトの開発及び委託に関わる組織及び個人
− 自らのGHGの情報の内部監査を行う組織
− GHGの妥当性確認を行う者又は検証を行う者の教育・訓練に関わる組織
− 自主的及び強制的なGHGプログラムの運用者
− 投資家,金融業界及び保険業界
− 規制当局,並びに排出量取引及び排出量又は吸収量のオフセットプログラムの認定,及び適合性評価
に関わる者
この規格の要求事項は,組織又はプロジェクトのGHGに関する主張が,完全性,正確性,一貫性及び
透明性を備え,かつ,重大な不一致がないことを,意図した利用者に保証するためのプロセスを規定する。
妥当性確認及び検証のプロセスは類似しているが,その活動の力点に違いがある。このプロセスには,内
部で適用する場合と外部で適用する場合との二つがある。内部で適用する場合は,この規格を一つの指針
として利用することができるのに対し,外部で適用する場合は,この規格を一連の要求事項として利用す
ることができる。
妥当性確認及び検証の活動の程度は,次のとおりである。
− 要求される保証水準
− 意図した利用者のニーズ
− 妥当性確認又は検証活動の目的
− 妥当性確認又は検証の基準
GHGに関する主張は,次のような,パフォーマンスの様々な側面に関する声明書である場合がある。
a) 組織におけるGHGの排出量又は吸収量の定量化
b) プロジェクトにおけるGHGの排出量の削減又は吸収量の増加の定量化
c) IS Q 14064-1又はJIS Q 14064-2の要求事項への適合性
d) 規制された制度,又はGHGプログラムの原則及び要求事項の順守
e) 内部システム及び統制プロセスのパフォーマンス又は有効性
f) 運用プロセスのパフォーマンス又は有効性
箇条3は,妥当性確認及び検証の原則及び基礎を規定している。これらは,規格の利用者が妥当性確認
及び検証の本質を認識するために役立つとともに,GHGプロジェクトの妥当正確認,並びに組織又はGHG
プロジェクトによる主張の検証の実施に関する要求事項を規定した箇条4に必要な導入部分である。箇条
4の要求事項には,妥当性確認又は検証の目的,基準又は範囲(要求される保証水準を含む。)の設定,妥
――――― [JIS Q 14064-3 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS Q 14064-3:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 14064-3:2006(IDT)
JIS Q 14064-3:2011の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.020 : 環境保護 > 13.020.40 : 汚染,汚染制御及び保護