14
Q 21503 : 2021 (ISO 21503 : 2017)
6.6 便益のマネジメント
6.6.1 一般
この細分箇条では,便益の特定,分析,及び管理について規定する。
6.6.2 便益の特定及び分析
便益の特定及び分析は,プログラムの検討の段階で開始することが望ましい。プログラムが確立された
後には,現実化される一連の詳細な便益が特定され,分析され,優先順位付けられることが望ましい。便
益の特定及び分析には,次の事項を含んでもよいが,これに限定されない。
− 期待される便益を特定する。
− 現実化される便益ごとに便益を確保するための責任者を特定する。
− 戦略的及びその他の目的に沿って,便益の現実化を計画する。
− パフォーマンスの測定の基準を明確にし,便益ごとに報告する。
− 便益の現実化の時間軸を決定する。
6.6.3 便益の管理
便益の管理には,次の事項を含んでもよいが,これに限定されない。
− プログラムのライフサイクルを通じて,期待される便益の現実化に向けた進捗状況を測定し,管理す
る。
− 便益ごとのパフォーマンスの測定値を収集する。
− ステークホルダに便益の状態を報告する。
− プログラムのライフサイクルを通じて後発的な便益を特定する。
便益は,プログラムの実行中,プログラムの終了時,又はプログラム終了後に現実化される。プログラ
ムの終了前に,将来の便益を現実化する責任を,新しい責任者に移管してもよい。
6.7 プログラムの終結
プログラムの終結には,次の事項を含むことが望ましいが,これに限定されない。
− プログラムの構成要素の成果物の受入れを検証する。
− プログラムの便益が現実化又は移管されたことを検証する。
− プログラムの構成要素を終結又は移管する。
− プログラムの最終報告書を完成させる。
− 得た教訓を収集,文書化,伝達,及び保管する。
− プログラムの資源を解放する。
− 契約を終了し,会計を締める。
− プログラムの記録を保管する。
――――― [JIS Q 21503 pdf 16] ―――――
15
Q 21503 : 2021 (ISO 21503 : 2017)
参考文献
[1] JIS Q 21500 プロジェクトマネジメントの手引
[2] ISO 21504,Project, programme and portfolio management−Guidance on portfolio management
[3] ISO 21505,Project, programme and portfolio management−Guidance on governance
JIS Q 21503:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 21503:2017(IDT)
JIS Q 21503:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 03 : サービス.経営組織,管理及び品質.行政.運輸.社会学. > 03.100 : 経営組織及び管理 > 03.100.01 : 経営組織及び管理一般