この規格ページの目次
JIS L 1952-2:2021 規格概要
この規格 L1952-2は、生地の片面(肌面)に供給する空気を低湿から高湿に変化させたときに生じる吸湿発熱現象において,最大吸湿発熱温度到達後の吸湿発熱温度保持性を概観できる指標となる熱保持指数を測定する試験方法について規定。織物,編物,不織布などの平板状繊維素材について適用する。
JISL1952-2 規格全文情報
- 規格番号
- JIS L1952-2
- 規格名称
- 生地の吸湿発熱性試験方法 ―第2部 : 熱保持指数測定法
- 規格名称英語訳
- Textiles -- Determination of dynamic hygroscopic heat generation -- Part 2:Test method for heat keeping index of generated heat by humidification
- 制定年月日
- 2021年3月22日
- 最新改正日
- 2021年3月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 59.080.01
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2021-03-22 制定
- ページ
- JIS L 1952-2:2021 PDF [7]
L 1952-2 : 2021
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 原理・・・・[2]
- 5 試験条件・・・・[2]
- 6 試験装置・・・・[2]
- 7 材料・・・・[2]
- 8 試験片の準備・・・・[2]
- 9 試験・・・・[3]
- 10 試験報告書・・・・[4]
- 附属書A(参考)吸湿発熱温度保持性の効果指標・・・・[5]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS L 1952-2 pdf 1] ―――――
L 1952-2 : 2021
まえがき
この規格は,産業標準化法に基づき,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
産業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。
− 氏名 : 一般財団法人カケンテストセンター
− 住所 : 東京都中央区日本橋室町4丁目1番22号
− 工業所有権の種類 : 特許第5503675号
− 登録日 : 2014年3月20日
− 名称 : 収着発熱性測定装置および測定方法
上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施
の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対
しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。
この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ
る。
この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本産業標
準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。
なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。
JIS L 1952の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS L 1952-1 第1部 : 最大吸湿発熱温度測定法
JIS L 1952-2 第2部 : 熱保持指数測定法
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS L 1952-2 pdf 2] ―――――
日本産業規格 JIS
L 1952-2 : 2021
生地の吸湿発熱性試験方法−第2部 : 熱保持指数測定法
Textiles-Determination of dynamic hygroscopic heat generation-Part 2: Test method for heat keeping index of generated heat byhumidification
序文
日本が開発した高機能繊維素材である“吸湿発熱素材”の試験方法として,ISO 18782(Textiles−
Determination of dynamic hygroscopic heat generation)が2015年9月に発行された。
このISO 18782を基とし,JIS L 1952-1(生地の吸湿発熱性試験方法−第1部 : 最大吸湿発熱温度測定法)
において,生地の最大吸湿発熱温度を測定するための試験方法が規定されている。
併せて,この規格においては,吸湿発熱現象の減衰期における吸湿発熱温度保持性を概観できる指標と
なる熱保持指数を測定する方法について,規定している。
1 適用範囲
この規格は,生地の片面(肌面)に供給する空気を低湿から高湿に変化させたときに生じる吸湿発熱現
象において,最大吸湿発熱温度到達後の吸湿発熱温度保持性を概観できる指標となる熱保持指数を測定す
る試験方法について規定する。織物,編物,不織布などの平板状繊維素材について適用する。
なお,この試験方法は,最大吸湿発熱温度が1.6 ℃以上のものに適用する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS L 0105 繊維製品の物理試験方法通則
JIS L 0208 繊維用語−試験部門
JIS L 1952-1 生地の吸湿発熱性試験方法−第1部 : 最大吸湿発熱温度測定法
JIS Z 8401 数値の丸め方
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS L 0105,JIS L 0208及びJIS L 1952-1によるほか,次による。
3.1
吸湿発熱(generated hygroscopic heat)
気体の水分子が生地の繊維表面に吸着し,繊維分子と反応して運動エネルギーなどが奪われることによ
――――― [JIS L 1952-2 pdf 3] ―――――
2
L 1952-2 : 2021
って発生する収着熱。
注記 JIS L 1952-1の3.1参照
3.2
初期温度,Tinitial
低湿空気供給時の試験片の片面(測定面)の初期温度(高湿空気供給への切替直前60秒間の平均温度)。
注記 JIS L 1952-1の3.2参照
3.3
吸湿発熱温度,ΔT(generated hygroscopic heat temperature)
試験片の片面(測定面)における,初期温度と高湿空気供給時の温度との差。
注記 JIS L 1952-1の3.3参照
3.4
最大吸湿発熱温度,ΔTmax(maximum generated hygroscopic heat temperature)
吸湿発熱温度ΔTの,最大値。
注記 JIS L 1952-1の3.5参照
3.5
熱保持指数,Ihk(heat keeping index)
最大吸湿発熱温度ΔTmaxに達した後の温度減衰曲線から,ニュートンの冷却の法則に基づき得られる指
数回帰曲線及び半減期において,この回帰曲線と,最大吸湿発熱温度ΔTmaxから半減期までの時間範囲と
で囲まれる面積。
4 原理
低湿空気を試験片の片面(測定面)に供給して調湿した後,測定面に高湿空気を供給して加湿し続ける。
その際,測定面の温度を経時的に測定する。供給する空気を低湿から高湿に切り替えたとき,試験面の温
度は上昇し,最大吸湿発熱温度に達し(上昇期),その後低下する(減衰期)。
この減衰期の温度減衰挙動にニュートンの冷却の法則を当てはめ,指数関数的に減衰する回帰式を求め
る。この回帰式から半減期を算出し,最大吸湿発熱温度ΔTmaxから半減期までの時間範囲と,指数回帰曲
線とで囲まれる面積を熱保持指数として算出する。
5 試験条件
JIS L 1952-1の箇条5(試験条件)による。
6 試験装置
JIS L 1952-1の箇条6(試験装置)による。
7 材料
JIS L 1952-1の箇条7(材料)による。
8 試験片の準備
JIS L 1952-1の箇条8(試験片の準備)による。
――――― [JIS L 1952-2 pdf 4] ―――――
3
L 1952-2 : 2021
9 試験
9.1 試験手順
JIS L 1952-1の9.1(試験手順)による。
9.2 熱保持指数の算出
熱保持指数の算出は,次による。
a) 4か所それぞれの試験片の吸湿発熱温度ΔTの経時データから,最大吸湿発熱温度ΔTmaxを記録したと
きの時間を原点 (Srd=0) とする減衰経過時間Srd(s)ごとの吸湿発熱温度ΔTデータを求める。以降,
解析には減衰側 (Srd≧0) のデータを用いる。
なお,最大吸湿発熱温度ΔTmaxが同値である時間が複数ある場合は,その中央値を原点とする。
b) 減衰経過時間Srd(s)ごとに,吸湿発熱温度平均値ΔTave(4か所それぞれの試験片の吸湿発熱温度ΔT
の平均値)を求める。
c) この減衰経過時間Srd(s)ごとの吸湿発熱温度平均値ΔTaveデータについて,最大吸湿発熱温度ΔTmax
で除し,“最大吸湿発熱温度ΔTmaxに対する減衰比(ΔTave/ΔTmax)”を算出し,減衰経過時間Srd(s)ご
との減衰比データを得る。
d) 減衰経過時間Srd(s)ごとの減衰比(ΔTave/ΔTmax)曲線から,次の式に示す指数関数に対する回帰式を
求め,減衰定数λを算出する。
y= e−λx
ここに, y : 減衰比(ΔTave/ΔTmax)
x : 減衰経過時間Srd(s)
λ : 減衰定数(s−1)
ただし,回帰式は,1.0 ≧ 減衰比 > 0.4の範囲において算出する。減衰比(ΔTave/ΔTmax)の経時曲線,
回帰曲線及び半減期の例を図1に示す。
(s)
図1−減衰比(ΔTave/ΔTmax)の経時曲線,回帰曲線及び半減期の例
――――― [JIS L 1952-2 pdf 5] ―――――
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JIS L 1952-2:2021の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 1952-2:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0208:2006
- 繊維用語―試験部門
- JISL1952-1:2021
- 生地の吸湿発熱性試験方法―第1部:最大吸湿発熱温度測定法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方