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L 1952-2 : 2021
e) 半減期t1/2は,次の式によって算出する。
log2
e
t=
1/2
λ
ここに, t1/2 : 半減期(s)
λ : 減衰定数(s−1)
loge2 2の自然対数
半減期t1/2は,JIS Z 8401の規則B(四捨五入)によって整数位に丸めて表す。
f) 熱保持指数Ihkは,次の式によって算出する。
ΔTmax
I=
hk
2λ
ここに, Ihk : 熱保持指数(℃·s)
λ : 減衰定数(s−1)
ΔTmax : 最大吸湿発熱温度(℃)
得られた熱保持指数Ihk(℃·s)を,JIS Z 8401の規則B(四捨五入)によって整数10の位に丸め
る。吸湿発熱温度保持性の効果指標を附属書Aに示す。
10 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 規格番号
b) 試験年月日
c) 試験に使用した試料に関する説明
d) 試験結果 半減期t1/2(s)及び熱保持指数Ihk(℃·s)
e) この規格で規定されていない諸条件
――――― [JIS L 1952-2 pdf 6] ―――――
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L 1952-2 : 2021
附属書A
(参考)
吸湿発熱温度保持性の効果指標
A.1 一般
繊維素材の吸湿発熱性は,繊維素材が気体の水分子を吸着する量,すなわち,吸湿量に比例して大きく
なる傾向にある。一般的に,セルロース繊維などの親水性繊維は吸湿量が多く,吸湿発熱性は大きい値を
示す。一方,合成繊維などの疎水性繊維は吸湿量が少なく,吸湿発熱性を大きくするために親水基導入に
よる改質又は後加工が行われることもある。
また,吸湿量は繊維素材の熱伝導性にも影響し,吸湿量が多い場合は熱伝導性が高くなる傾向にある。
このように相反する因子がきっ(拮)抗するため,吸湿発熱性の大きさをそのまま保温効果に結び付ける
ことは適切ではない。
このような特性に基づき,吸湿発熱温度保持性の効果指標は,合成繊維の中でも吸湿量の多いナイロン
繊維の熱保持指数を上回るように,考慮されている。
A.2 吸湿発熱温度保持性の効果指標
吸湿発熱温度保持性の効果があることは,9.2で求めた熱保持指数から,表A.1によって確認する。
表A.1−吸湿発熱温度保持性の効果指標
最大吸湿発熱温度ΔTmax(℃)a) 熱保持指数Ihk(℃·s)
1.6 以上 300 以上
注a) 最大吸湿発熱温度ΔTmaxは,JIS L 1952-1によって算出する。
JIS L 1952-2:2021の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 1952-2:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0208:2006
- 繊維用語―試験部門
- JISL1952-1:2021
- 生地の吸湿発熱性試験方法―第1部:最大吸湿発熱温度測定法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方