JIS R 1250:2011 普通れんが及び化粧れんが | ページ 2

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R 1250 : 2011
m1A m1
a 100
m1
ここに, a : 吸水率(%)
m1 : 乾燥質量(g)
m1A : 飽水質量(g)
質量の測定には,最小目盛5 g 以下の質量計を使用する。
なお,窯出し直後のれんがを試験体として用いる場合には,空気乾燥器による乾燥を省略することがで
きる。

7.5 圧縮強度試験

  試験体は,長さ100 mm程度となるように,長さ方向に対し垂直に切断した試験体を用いる。長さ及び
幅方向の面を加圧面とし,7.3によって測定した寸法を用いて開口部を含む加圧面積A(mm2)を小数点以
下1桁まで求める。
加圧面には図3に示すように,加圧面が均一になるようJIS A 1108の附属書1に規定する硬さA65/5
A70/5による硬質ゴム(アンボンドキャッピングに使用する硬質ゴム)をはさむか,又は石こうによるキ
ャッピングとし,毎秒0.51.0 N/mm2の荷重速度で破壊するまで加圧する。試験体が圧縮破壊するまでの
最大荷重W(N)を有効数字3桁まで測定する。圧縮強度は,次の式によって算出し,四捨五入によって
小数点以下1桁に丸める。
C W
A
ここに, C : 圧縮強度(N/mm2)
W : 最大荷重(N)
A : 開口部を含む加圧面積(mm2)
図3−圧縮試験方法の例

7.6 飽和係数試験

  飽和係数を算出するための煮沸吸水率試験を行う試験体は,吸水率試験と同一の試験体とし,次による。
a) 煮沸吸水率試験 煮沸吸水率の測定に当たって,試験体は全形のものを用い,7.4の吸水率試験を終え
た試験体を105 ℃以上の空気乾燥器内で24時間以上乾燥後,室温まで冷却し,その後に質量を測り,
これを乾燥質量m2(g)とする。次に,この試験体を煮沸装置の中に試験体どうしが接触しないよう
に置き,試験体上面が水面下5 cmとなるように煮沸装置に水を注入する。水が煮沸するまで加熱し,

――――― [JIS R 1250 pdf 6] ―――――

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沸騰後3時間この状態を継続する。加熱中は,蒸発によって失われる水を補給し,試験体が常に水面
下5 cmとなるように維持する。3時間経過後,熱源を切り,試験体をそのまま浸した状態でほぼ室温
になるまで12時間以上静置する。
試験体を煮沸装置から取り出し,手早く湿布で表面の水分を拭い取り,直ちに質量を測り,これを
煮沸吸水による飽水質量m2B(g)とする。
煮沸吸水率は次の式によって算出し,四捨五入によって小数点以下1桁に丸める。
m2 B m2
b 100
m2
ここに, b : 煮沸吸水率(%)
m2 : 乾燥質量(g)
m2B : 煮沸吸水による飽水質量(g)
質量の測定には,最小目盛5 g 以下の質量計を使用する。
b) 飽和係数 飽和係数は次の式によって算出し,小数点以下2桁に丸める。
s a
b
ここに, s : 飽和係数
a : 吸水率(%)
b : 煮沸吸水率(%)

8 検査

  検査は,箇条7によって試験したとき,いずれの試験体も箇条6の規定に適合しなければならない。ロ
ットの決め方は,合理的な抜取方式とする。

9 製品の呼び方

  製品の呼び方は,次による。
a) 普通れんが 種類,性能(吸水率及び圧縮強度),形状及び性能(飽和係数)による区分の例を次に示
す。
例1 飽和係数試験を確認していないれんがの表示例
普通れんが 2種 孔あき 又は N-2-h
例2 飽和係数が0.8以下のれんがの表示例
普通れんが 4種 孔あき t1形 又は N-4-h-t1
b) 化粧れんが 種類,性能(吸水率及び圧縮強度),形状及び性能(飽和係数)による区分の例を次に示
す。
例3 飽和係数が0.8を超えるれんがの表示例
化粧れんが a種 中実 t2形 又は F-a-f-t2

10 表示

  れんがは,一結束又は一パレットごとに,次の事項を納入書に表示する。
a) 規格番号
b) 製品の種類
c) 性能(吸水率及び圧縮強度)による区分

――――― [JIS R 1250 pdf 7] ―――――

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d) 形状による区分
e) 性能(飽和係数)による区分
f) 原料にリサイクル材料を用いる場合は,その旨を表示する。
例 普通れんが 4種 孔あき t2形 R 1) 又は N-4-h-t2-R 1)
注1) は,原料としてリサイクル材を用いていることを示す。
g) 製造業者名又はその略号

――――― [JIS R 1250 pdf 8] ―――――

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附属書A
(参考)
鉄筋コンクリート造及び木造の建物の
外装仕上げ材(非構造壁)として化粧れんがを適用した施工例
A.1 施工例
化粧れんがを鉄筋コンクリート造及び木造の建物の外装仕上げ材(非構造壁)として適用した施工例を,
それぞれ図A.1及び図A.2に示す。
鉄筋コンクリート造の場合は,く(躯)体の外側に化粧れんがを用いた外装仕上げ材を設け,補強金物
を用いてく(躯)体に緊結させる。く(躯)体と化粧れんがの外装仕上げ材との間は通気層をとるが,必
要に応じてく(躯)体の外側に断熱材を設ける場合もある。化粧れんが壁体の自重による鉛直荷重は,最
下階においては基礎,各階においては自重受け材(受け金物)で支持する。また,水平力に対しては,引
き金物を適切な位置・間隔に配置し,く(躯)体に堅固に緊結させて面外への転倒を防止する。
図A.1−化粧れんがの施工例 図A.2−化粧れんがの施工例
(鉄筋コンクリート造建物への適用例) (木造住宅への適用例)

――――― [JIS R 1250 pdf 9] ―――――

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同様に木造の場合は,木造の軸材及び外壁材の屋外側に通気層を設け,外装仕上げ材として化粧れんが
を使用し,補強金物を用いてく(躯)体に緊結させる。現在,木造住宅においては,内壁の外側に断熱材
を設け,省エネルギー効果を期待した外断熱工法も広がりをみせている。
参考文献 社団法人日本建築学会建築工事標準仕様書・同解説 メーソンリー工事 JASS 7(第3版
2009.6)

JIS R 1250:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS R 1250:2011の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA1108:2018
コンクリートの圧縮強度試験方法
JISB7516:2005
金属製直尺