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(b) 測定中2個の標準試料は同一温度に保つ。
(3) 測定手順
(a) 図3の基準レベル測定ケーブルを図2の試験装置に接続し,測定する周波数範囲の透過減衰表を測
定し,基準レベル(全透過レベル)とする。
(b) 高さが低い方の標準試料を図3の試験ジグの導体板の中央部に置く。このとき,試料と左右の結合
ループ間の距離が互いに等しくなるように調整する。
(c) 上部導体板を静かに下げて,試料上面に接触させる。このとき,余分な圧力によって導体板の表面
が損傷を受けないように注意する。
(d) ネットワーク・アナライザの画面上でこの共振器のTE011モードの共振ピークをみつける。試料の
外径と高さの比 (d/h) が1.82.3の場合には,低周波側から数えて2番目の鋭いピークが求めるモ
ードである(図6参照)。このモードは,上部導体板を試料からゆっくりと離すと,低周波側にシフ
トすることでも確認できる。
(e) 周波数掃引幅を狭くしてTE011モードの共振ピークだけをディスプレイ上に表示し,試料と結合ル
ープの間隔を調整して,挿入損失 (IA0) を約30dBにする(図7参照)。このときの共振周波数f01
(kHz) ,電力半値幅△f1 (kHz) 及び挿入損失IA01 (dB) を測定する。
(f) 高さがl倍高い方の標準試料について(c)から(e)の手順を繰り返し,TE01lモード(l=3の場合はTE013
モード)の共振周波数 (f0l) と電力半値幅△flを測定する。f0lは,図5の高さが低い標準試料のTE01l
モードの共振周波数 (f01) に一致し,かつ,上部導体板を試料からゆっくりと離すと,低周波側に
シフトする。
(g) 標準試料のf01,△f1,IA01,△f1及びIA0lの測定は複数回(例えば,5回)行い,その平均値を算出
する。
(h) 高さが低い方の標準試料の直径dと高さhを,JIS B 7502に規定するマイクロメータを用いて,1
の精度で測定する。
図6 TE011共振モードの出力波形(試験試料 : 37.5,d=8.0mm,h=3.3mm)
――――― [JIS R 1627 pdf 6] ―――――
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図7 挿入損失 (IA0) ,共振周波数 (f0) 及び電力半値幅 (△f)
(4) 導体板の比導電率の計算 導体板の比導電率は,次の手順で計算する。
(4.1) 高さが低い標準試料の比誘電率と無負荷Q 高さが低い標準試料の比誘電率と無負荷Q (Qu1) は次
の手順で算出し,有効数字は6けた以上求める。
(a) 共振波長
c
0 (9)
f01
ここに, 共振波長 (m)
f01 : 共振周波数 (Hz)
c : 真空中の光の速度 (c=2.9979×108m/s)
(b) 誘電体伝送線路の伝播波長
柿 2h (10)
ここに, 柿 誘電体伝送線路の伝播波長 (m)
h : 標準試料の高さ (m)
(c) 2
2 2
2 d 0
v 1 (11)
0 g
ここに, v2 : 比誘電率を計算するためのパラメータ
d : 標準試料の直径 (m)
(d) 式(11)によって求めたvの値を次の超越方程式に代入して,uの値を求める。
J0 (u) K0 (v)
u v (12)
J1 (u) K1 (v)
ここに, u : 比誘電率を計算するためのパラメータ
K0 (v) : 0次の第2種変形ベッセル関数
K1 (v) : 1次の第2種変形ベッセル関数
J0 (u) : 0次の第1種ベッセル関数
J1 (u) : 1次の第1種ベッセル関数
任意のvの値に対して複数個のuの解が存在するが,求める解は,u01 ただし,u01とu11は,それぞれJ0 (u) =0とJ1 (u) =0を満足する1番目の解である。
――――― [JIS R 1627 pdf 7] ―――――
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(e) 比誘電率
2
0
(u2 v2 ) 1 (13)
d
ここに, 比誘電率
(f) 試料の外部と内部に蓄えられている電界エネルギーの比
2 2
J1 (u) K1 (v)
K0 (v) K2 (v)
W 2 2
(pdf 一覧ページ番号 )
K1 (v) 1 (u) 0 (u) J2 (u)
ここに, W : 試料の外部と内部に蓄えられている電界エネルギーの
比(全電界エネルギーが試料内部に集中したときにW
=Oとなる)
K2 (v) : 2次の第2種変形ベッセル関数
J2 (u) : 2次の第1種ベッセル関数
(g) 無負荷Q
f01
f1
Qu1 IA01
(pdf 一覧ページ番号 )
1 10 20
ここに, Qu1 : 高さが低い試料の無負荷Q
△f1 : 電力半値幅 (Hz)
IA01 : 挿入損失
(4.2) 高さが高い標準試料の無負荷Q 高さが高い標準試料の無負荷Qは,次の式によって算出し,有効
数字6けた以上を求める。
f0i
fi
Qui IA01
(pdf 一覧ページ番号 )
1 10 20
ここに, Qui : 高さが高い試料の無負荷Q
f0i : 共振周波数 (Hz)
△fi : 電力半値幅 (Hz)
IA0i : 挿入損失
(4.3) 導体板の比導電率 導体板の比導電率は,次の手順で算出し,有効数字3けたまで求める。
(a) 導体板の表面抵抗 導体板の表面抵抗は,次の式によって算出する。
3
2 g W l 1 1
Rs 30 (17)
c 1 W l 1 Qu1 Qui
ここに, Rs : 導体板の表面抵抗(
(b) 導体板の比導電率 導体板の比導電率は,式(7)及び式(8)から導かれる次の式によって算出する。
2
2
.0825 10
r f0 (18)
Rs
なお,式(7)において 導体板の透磁率で,導体板として使用する銅や銀の透磁率は,真空の透
磁率(4 107H/m)と等しい。
また,f0は共振周波数をGHzの単位で表した値である。
――――― [JIS R 1627 pdf 8] ―――――
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8. 試験試料の測定
8.1 試験試料 試料は円柱形とし,その上下面を平行に,かつ,軸に垂直になるように研磨する。直径d
は,520mmの範囲,高さhは, (d/h) の比が1.82.3の範囲になるように選ぶ。それが困難な場合は,
0.81.2の範囲に選ぶ。
8.2 手順
8.2.1 びtan
(1) 図3の基準レベル測定ケーブルを図2の試験装置に接続し,測定する周波数範囲の透過減衰表を測定
し,基準レベル(全透過レベル)とする。
(2) 試料を図3の試験用ジグの導体板の中央部に置き,試料と左右の結合ループ間の距離が互いに等しく
なるように調整する。導体板は7.(3)の手順で 爰
(3) 7.(3)(c)(e)の手順で,試料のTE011モードの共振周波数f0と電力半値幅△fを測定する。
(4) 試料の直径dと高さhを,JIS B 7502に規定するマイクロメータを用いて,1 度で測定する。
8.2.2 TCFの測定手順
(1) 図4の試験用ジグに試料を固定し,TE011モードの共振ピークの挿入損失 (IA0) を約30dBに調整する。
(2) 試験用ジグ及び試料を恒温槽に入れ,試料温度が基準温度Tref (24±3℃) に達した後,TE011モードの
共振周波frefを測定する。
(3) 恒温槽の温度を任意温度Tに設定し,試料の温度が設定温度になるだけの十分な時間が経過した後,
温度TにおけるTE011モードの共振周波数frを測定する。
備考 測定誤差を低減するため,恒温槽内の相対湿度を60%以下に保つ。
また,槽内の温度ばらつきを十分小さくする。
8.2.3 tan 湮 依存性の手順 8.2.1と同様の手順で,所要の温度範囲における試料のf0,△f及びIA0
を測定する。Quは湿度の影響を受けやすいため,室温以下の温度における測定では,恒温槽内の相対湿度
が60%以上にならないように留意する。
8.3 計算
8.3.1 比誘電率 比誘電率は,次の手順で計算し,有効数字6けた以上を求める。
(1) 共振波長
c
0 (19)
f0
ここに, 共振波長 (m)
f0 : 共振周波数 (Hz)
c : 真空中の光の速度 (c=2.9979×108m/s)
(2) 誘電体伝送線路の伝播波長
柿 2h (20)
ここに, 柿 誘電体伝送線路の伝播波長 (m)
h : 試験試料の高さ (m)
(3) 2
2 2
2 d 0
v 1 (21)
0 g
ここに, v2 : 比誘電率を計算するためのパラメータ
――――― [JIS R 1627 pdf 9] ―――――
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d : 試験試料の直径 (m)
(4) 式(21)によって求めたvの値を次の超越方程式に代入して,uの値を求める。
J0 (u) K0 (v)
u v (22)
J1 (u) K1 (v)
ここに, u : 比誘電率を計算するためのパラメータ
K0 (v) : 0次の第2種変形ベッセル関数
K1 (v) : 1次の第2種変形ベッセル関数
J0 (u) : 0次の第1種ベッセル関数
J1 (u) : 1次の第1種ベッセル関数
任意のvの値に対して複数個のuの解が存在するが,求める解は,u01 ただし,u01とu11は,それぞれJ0 (u) =0とJ1 (u) =0を満足する1番目の解である。
(5) 比誘電率
2
0
(u2 v2 ) 1 (23)
d
ここに, 比誘電率
8.3.2 tan
(1) 試料の外部と内部に蓄えられている電界エネルギーの比
2 2
J1 (u) K1 (v)
K0 (v) K2 (v)
W 2 2
(pdf 一覧ページ番号 )
K1 (v) 1 (u) 0 (u) J2 (u)
ここに, W : 試料の外部と内部に蓄えられている電界エネルギーの比
(全電界エネルギーが試料内部に集中したときにW=0
となる)。
K2 (v) : 2次の第2種変形ベッセル関数
J2 (u) : 2次の第1種ベッセル関数
(2) 無負荷Q
f0
f
Qu IA0
(pdf 一覧ページ番号 )
1 10 20
ここに, Qu : 無負荷Q
f0 : 共振周波数 (Hz)
△f : 電力半値幅 (Hz)
IA0 : 挿入損失
(3) an
A B
tan (26)
Qu r
ここに, 導体板の比導電率
W
また, A1 (27)
3
0 1 W f0
B 2
(pdf 一覧ページ番号 )
g 30 0
ここに, 5.800×107S/m
4 10−7H/mである。
――――― [JIS R 1627 pdf 10] ―――――
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JIS R 1627:1996の国際規格 ICS 分類一覧
- 81 : ガラス及びセラミック工業 > 81.060 : セラミックス > 81.060.20 : セラミック製品
JIS R 1627:1996の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0601:2013
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISR1600:2011
- ファインセラミックス関連用語