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R 6004 : 2020
表2−といしの用語の分類
製法による 用途による 使用方法による 結合剤による分類 といしの種類の例
分類 分類 分類 材質 結合剤種類
人造といし 研削といし 自由研削用研削 有機質 レジノイド結合剤, 研削といし
といし,機械研 熱可塑性樹脂結合剤及びセラ 超重研削用研削といし
削用研削といし ック結合剤 ディスク形研削といし
軸付といし
セグメント研削といし
レジノイド結合剤及び 切断といし
繊維補強付レジノイド結合剤 オフセット形研削といし
ゴム結合剤及び繊維補強付ゴ 切断といし
ム結合剤 オフセット形研削といし
無機質 マグネシア結合剤 研削といし
ビトリファイド結合剤 研削といし
軸付といし
セグメント研削といし
研削といし 機械研ぎといし 有機質 レジノイド結合剤, 超仕上げといし
以外のとい 熱可塑性樹脂結合剤及びセラ ホーニングといし
し ック結合剤
無機質 ビトリファイド結合剤 超仕上げといし
角といし
手研ぎといし 有機質 レジノイド結合剤, 棒といし
熱可塑性樹脂結合剤及びセラ 角といし
ック結合剤
無機質 ビトリファイド結合剤, 棒といし
マグネシア結合剤 角といし
天然といし 無機質 けい酸塩鉱物 角といし
2) 用語及びその定義
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2001 といし bonded abrasive
人造研削研磨材を無機質結合剤又は有機質結合剤で結合させた
工具 products
2002 研削といし 回転させて使用するといし grinding wheels
注釈1 コントロールといし,ホーニングといし及び超仕上げ
といしは,含まない。
2003 研削といし以外の 回転させずに使用するといし bonded abrasive
といし products except
grinding wheels
2004 自由研削用研削と wheels for free
研削といしの切込み又は材料の送りが一定しない研削作業に使
いし 用する研削といし grinding,
注釈1 主として手作業によって研削を行う。 off-hand grinding
wheels
2005 機械研削用研削と 研削といしのうち,自由研削以外に使用する研削といし wheels for mechanical
いし guided grinding
2006 結合剤 といしのと粒どうしを結合する材料 bonds
2007 無機質結合剤 次の無機質の結合剤 inorganic bonds
− ビトリファイド結合剤
− マグネシア結合剤
− その他の無機質の結合剤
――――― [JIS R 6004 pdf 6] ―――――
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番号 用語 定義 対応英語(参考)
2008 有機質結合剤 次の有機質の結合剤 organic bonds
− レジノイド及び熱硬化性結合剤
− 繊維補強付レジノイド及び熱硬化性結合剤
− セラック結合剤
− 熱可塑性樹脂結合剤
− ゴム結合剤
− 繊維補強付ゴム結合剤
2009 レジノイド結合剤 resinoid and other
フェノール樹脂及び/又は他の熱硬化性合成樹脂を硬化させた
有機質結合剤 thermosetting
organic bonds
2010 繊維補強付 reinforced resinoid
ガラスクロスなどの繊維補強材,フェノール樹脂及び/又は他
レジノイド結合剤 の熱硬化性合成樹脂を硬化させた有機質結合剤 bonds
2011 セラック結合剤 shellac bonds
天然樹脂のセラック(シェラック)を硬化させた有機質結合剤
2012 マグネシア結合剤 magnesia bonds,
マグネシアセメント(マグネシウムオキシクロライド)を硬化さ
せた無機質結合剤 magnesite bonds
2013 熱可塑性樹脂結合 熱可塑性合成樹脂を硬化させた有機質結合剤 thermoplastic bonds
剤
2014 ゴム結合剤 rubber bonds
天然ゴム及び/又は人造ゴム,並びに硫黄などの加硫剤で硬化
させた有機質結合剤
2015 繊維補強付ゴム結 reinforced rubber
ガラスクロスなどの繊維補強材,天然ゴム及び/又は人造ゴム
合剤 並びに硫黄などの加硫剤で硬化させた有機質結合剤 bonds
2016 ビトリファイド結 無機物の混合物を磁器化又はガラス化させた無機質結合剤 vitrified bonds
合剤
2017 レジノイド研削と 熱硬化性合成樹脂で結合した研削といし resinoid grinding
いし wheels
2018 マグネシア研削と magnesia grinding
マグネシアセメント(マグネシウムオキシクロライド)で結合し
いし た研削といし wheels,
magnesite grinding
wheels
2019 ビトリファイド研 vitrified grinding
無機物の混合物を磁器化又はガラス化したもので結合した研削
削といし といし wheels
2020 切断といし 切断又は溝入れに使用する研削といし cutting-off wheels
注釈1 主に,レジノイド平形切断といし,レジノイドオフセ
ット形切断といし及びゴム切断といしがある。
2021 レジノイド切断と resinoid cutting-off
切断又は溝入れに使用する熱硬化性樹脂で結合した研削といし
いし wheels
2022 ゴム切断といし rubber cutting-off
切断又は溝入れに使用する天然ゴム及び/又は人造ゴムで結合
した研削といし wheels
2023 レジノイドオフセ depressed center
ガラスクロスなどで補強し,中央部をへこませた形のレジノイ
ット形研削とい ド研削といし wheels with fabric
し 注釈1 レジノイドオフセット形切断といしは除く。 reinforcement
2024 レジノイドオフセ depressed center
ガラスクロスなどで補強し,中央部をへこませた形の切断用の
ット形切断とい レジノイド研削といし cutting-off wheels
し with fabric
reinforcement
2025 超重研削用研削と grinding wheels for
自動ビレット研削盤及び自動スラブ研削盤に取り付け,鋼片の
いし きず取りに使用する研削といし high-pressure
grinding
2026 ホーニングといし honing stones,
円筒内面,球面,平面などの形状面のホーニング加工に使用する
棒状,リング状及びカップ形のといし stones for honing
――――― [JIS R 6004 pdf 7] ―――――
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番号 用語 定義 対応英語(参考)
2027 超仕上げといし superfinishing stones,
超仕上げ加工に使用する棒状,リング状及びカップ形のといし
stones for
注釈1 円筒内面,球面,平面及びその他の形状面を加工する。
superfinishing
2028 手研ぎといし hand finishing sticks
手作業によって工具表面の加工及び刃研ぎ加工に使用するとい
し
注釈1 形状は,角状と棒状とがある。
2029 軸付といし といしを保持し回転させるための軸を付けた研削といし spindle mounted
wheels,
mounted points and
wheels
2030 セグメント研削と segment grinding
数個を組み合わせ,主として正面で研削する断片状のといし
いし wheels
2031 ナット付研削とい grinding wheels with
といしを保持し回転させるためのナットが埋め込まれた研削と
し いし inserted nuts
注釈1 コーン·プラグ形,36号ナット付ディスク形,37号
ナット付リング形などの研削といしがある。
2032 結合度 といしのと粒の結合の度合い grade of hardness,
注釈1 記号(AZ)で表す。 hardness grade
2033 組織 といしのと粒の粗密の状態 structure
注釈1 といしは,組織番号(025)で表す。また,マグネ
シア研削といしの組織記号は,(1S5S)で表す。
2034 と粒率 といしに占めると粒の体積分率 abrasive grain
注釈1 百分率で示す。 volume percentage
2035 補強材 reinforcement
主にガラス繊維類から成る,研削といしの破壊回転強度及び衝
撃強度を増すための材料
2036 ブッシュ bushings
主に金属(ぶりき,アルミニウムなど)又はプラスチック類から
成る,研削といしの孔の部分のライニングとして用いる材料
2037 縁形(ふちがた) 研削に使用する,研削といしの決められた使用面の形状 grinding wheel
profiles
2038 平衡度 研削といしの静的不平衡の程度 unbalance
2039 面振れ 研削といしの回転中心軸に垂直なといし面の振れ axial run-out
2040 外周振れ 研削といしの回転中心軸に平行なといし外周面の振れ radial run-out
2041 最高使用周速度 研削といしが安全に使用できる上限の周速度(m/s) maximum operating
speed
2042 安全度 研削といしの安全性を示す尺度 safety
注釈1 最高使用周速度,安全係数,破壊回転周速度,衝撃強
度及び軸付といしの接着強度で表す。
2043 安全度試験 安全度を測定する試験 safety test
注釈1 回転試験,破壊回転試験,レジノイドオフセット形研
削といしの衝撃試験及び軸付といしの接着強さ試験
がある。
2044 回転試験 研削といしの回転に対する安全度を検査するための試験 rotation test,
safety speed test
注釈1 この定義は,といしの回転試験の定義であり,回転試
験(3028)に定義する研磨布紙の回転試験とは異なる。
2045 破壊回転試験 研削といしの破壊回転周速度を求めるための試験 breakage rotation test,
bursting speed test
2046 衝撃試験 impact test
レジノイドオフセット形研削といしの衝撃に対する強度を測定
する試験
注釈1 レジノイドオフセット形切断といしは除く。
――――― [JIS R 6004 pdf 8] ―――――
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番号 用語 定義 対応英語(参考)
2047 使用面 研削に使用できる,研削といしの決められた面 grinding face,
grinding surface
3) 記号及びその定義
番号 記号 定義
2101 A − といしに用いるアルミナ質研削研磨材を表す記号
− 褐色アルミナ研削研磨材を表す記号
2102 WA といしに用いる白色アルミナ研削研磨材を表す記号
2103 PA といしに用いる淡紅色アルミナ研削研磨材を表す記号
2104 HA といしに用いる単結晶アルミナ研削研磨材を表す記号
2105 C − といしに用いる炭化けい素質研削研磨材を表す記号
− 黒色炭化けい素研削研磨材を表す記号
2106 GC といしに用いる緑色炭化けい素研削研磨材を表す記号
2107 AZ といしに用いるアルミナジルコニア研削研磨材を表す記号
注釈1 Zで表すこともある。
2108 B レジノイド結合剤及び熱硬化性樹脂結合剤を表す記号
2109 BF 繊維補強付レジノイド結合剤及び熱硬化性樹脂結合剤を表す記号
2110 E セラック結合剤を表す記号
2111 MG マグネシア結合剤を表す記号
2112 PL 熱可塑性樹脂結合剤を表す記号
2113 R ゴム結合剤を表す記号
2114 RF 繊維補強付ゴム結合剤を表す記号
2115 V ビトリファイド結合剤を表す記号
c) 研磨布紙
1) 用語の分類 研磨布紙の用語の分類は,表3による。
表3−研磨布紙の用語の分類
基材による分類 研磨布紙の種類の例
研磨布 研磨布シート
研磨布ロール
研磨布ベルト
円筒研磨スリーブ
研磨フラップホイール 軸付研磨フラップホイール
フランジ一体形研磨フラップホイール
フランジ分離形研磨フラップホイール
研磨フラップディスク
研磨紙 研磨紙シート
研磨紙ロール
研磨紙ベルト
耐水研磨紙 耐水研磨紙シート
耐水研磨紙ロール
耐水研磨紙ベルト
研磨ディスク
バルカナイズドファイバディスク
――――― [JIS R 6004 pdf 9] ―――――
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2) 用語及びその定義
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3001 研磨布紙 coated abrasives
研磨布,研磨紙,耐水研磨紙,研磨ベルト,研磨ディスクなどの
総称
3002 研磨布 布の表面に研磨材を接着剤によって固着した研磨工具 abrasive cloths
3003 研磨紙 紙の表面に研磨材を接着剤によって固着した研磨工具 abrasive papers
3004 耐水研磨紙 waterproof abrasive
耐水処理を施した紙の表面に研磨材を耐水接着剤によって固着
した湿式研磨用の研磨工具 papers
3005 バルカナイズドフ vulcanized fibre discs
バルカナイズドファイバ板の表面に研磨材を接着剤によって固
ァイバディスク 着した円形の研磨工具
3006 研磨シート 長方形の研磨布紙の形状による呼称 abrasive sheets
3007 研磨ロール 帯状の研磨布紙の形状による呼称 abrasive rolls
3008 研磨ベルト 研磨布紙を接合して無端状にした研磨工具 abrasive belts
3009 円筒研磨スリーブ 研磨布紙を接合して円筒状にした研磨工具 cylindrical sleeves
3010 研磨フラップホイ flap wheels
研磨布を輪の外径に合うように裁断した羽根片を,軸対称に接
ール 着·固定した研磨工具
注釈1 研磨輪ともいう。
3011 軸付研磨フラップ flap wheels with shaft
研磨フラップホイールを保持し,回転させるための軸を付けた
ホイール 小形の研磨工具
3012 フランジ形研磨フ flap wheels with
研磨フラップホイールを,フランジの軸孔を介して回転軸に装
ラップホイール 着する研磨工具 flanges
3013 フランジ一体形研 flap wheels with
回転軸孔を具備したフランジが結合された形態のフランジ形研
磨フラップホイ 磨フラップホイール incorporated
ール flanges
3014 フランジ分離形研 flap wheels with
分離したフランジを用いて回転軸に装着するフランジ形研磨フ
磨フラップホイ ラップホイール separate flanges
ール
3015 研磨フラップディ flap discs
ディスクグラインダなどに取り付けて使用する短冊状の研磨布
スク を固着させた円盤状の研磨工具
3016 研磨ディスク abrasive discs
ディスクサンダなどに取り付けて使用する主として円盤状の研
磨工具
3017 ラップジョイント lap joint
研磨ベルトの接合方式の一種で,重ね合わせて接着接合するタ
イプ
3018 バットジョイント butt joint
研磨ベルトの接合方式の一種で,突き合わせて裏当材によって
補強し,接着接合するタイプ
3019 ストレート形 円筒研磨スリーブにおいて接合線が直線状の形状 straight type
3020 スパイラル形 円筒研磨スリーブにおいて接合線が渦状の形状 spiral type
3021 基材 研磨布紙などの研磨材を保持する布紙類 backing
3022 接着剤 次の用途に用いる接着剤の総称 adhesive
− 塗装用接着剤 : 研磨材を基材に接着する組成物
− 接合用接着剤 : 研磨ベルトなどの接合部を接着する組成物
− 裏打用接着剤 : スパイラル形円筒研磨スリーブの裏打ちに
使用する組成物
3023 坪量 basis weight,
研磨紙及び耐水研磨紙の基材に用いる紙の単位面積当たりの質
量 grammage
注釈1 平方メートル(m2)当たりのグラム(g)で表す。
3024 周長 研磨ベルトの回転方向の長さ peripheral length
3025 伸び率 研磨ベルトの一定の力を掛けたときの伸びの度合い elongation percentage
3026 耐水性 water resisting
耐水研磨紙,耐水研磨布ベルト及び耐水研磨紙ベルトの水浸に
おける研磨材の離脱の度合い property
――――― [JIS R 6004 pdf 10] ―――――
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JIS R 6004:2020の国際規格 ICS 分類一覧
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