JIS S 0021-2:2018 包装―アクセシブルデザイン―開封性 | ページ 2

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S 0021-2 : 2018 (ISO 17480 : 2015)
− 使用者の手の大きさ又は力に関係なく,スムーズに開けることができるように包装設計する。
− 漏れを防止し,使用者がけがをする危険がないように包装設計する。
4.2.3 開封強さ及び取扱い
包装の開封に必要な強さ及び取扱い方法は,開けやすさを付与するものでなければならない。包装の開
封に必要な強さの設定値は,対象となる使用者(例えば,子供,障害者,高齢者など)の多種多様な開封
力及び包装の密封性に適応するものでなければならない。
使用者の器用さには多様性があることを配慮して,包装及びその開封機構は,使用者(例えば,子供,
障害者,高齢者など)が容易に操作できるものでなければならない。
注記 人間の力及び器用さに関する裏付けデータを,附属書Cに示す。
4.2.4 包装の再封
包装の再封(該当する場合)は,使用者が容易に行えなければならない。この要求事項は,次の設計上
の配慮事項を適用することによって達成される。
− 再封方法は,使用者が瞬時に分からない場合も容易に理解できるようにする。
− 絵文字のような文字又は画像を用い,色,大きさ,書体及びコントラストを適切に組み合わせること
によって,再封の方法及び手順を明確にする。
− 再度スムーズに開けることができるように,再封可能な包装を設計する。
例 包装が再封されたことを確認できるように,触覚又は聴覚(例えば,カチッと音がする。)を用
いた機構を使用する。

5 開封性の評価

5.1   一般
計測機器による開封性の評価は,物理的試験における強さ又はトルクのように,定量化されたデータを
得るために用いる。
現在の形態の計測機器を用いる評価方法(附属書B参照)は,開封に必要な強さ又はトルクの設定値に
関して指標となる尺度を与えるが,使用者の能力に関して厳格な範囲を規定するものではない。したがっ
て,計測機器を用いた試験結果を補完するために,計測機器を用いた試験と並行して使用者による試験を
行う必要がある。すなわち,計測機器による測定で,包装Aが包装Bよりも開封強さが小さければ,包装
Aはより多くの人がより簡単に開けられると分かる。
使用者による評価は,計測機器を使用するかどうかにかかわらず,使用者の感覚的,身体的及び認知的
な側面を評価するための手掛かりとなる。
5.2 計測機器を用いる評価
計測機器を用いる評価方法は,特定の性質[例えば,トルク,離強さ,引張強さ(機械的)など]に
関して定量的データを与えることができる。包装の設計面での特性(例えば,輝度,色のコントラスト,
摩擦,大きさ,重量,温度など)の評価は,様々な種類の計測機器を用いて測定することができる。
開けやすい包装を設計するときには,計測機器で得られたデータを,箇条4で規定した他の重要な設計
基準と組み合わせて用いなければならない(附属書B及び附属書C参照)。
これらの計測機器を用いた評価方法で得られたデータは,関連する包装様式の特性を比較したり,設計
改良のための手掛かりを与えるために用いることができる。
5.3 使用者による評価
パネル試験は,包装設計を定性的に評価できるのに加え,包装の開封性及び取扱いに対する使用者の対

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処方法について理解を深めることができる。パネル試験は,アンケート,インタビューなどの他の定性的
評価方法と併用して用いることができる。パネル試験は,開発プロセスに役立ち,得られたデータは,所
定の基準に照らし合わせたときの包装の性能に関する情報を提供することができる。
これらの使用者による評価方法で得られたデータは,設計改良のための手掛かりとして用いることがで
きる。
一般的な集団で試験する代わりに,被験者の特性及び包装を使用する能力に基づいて,その試験に最適
と考えられる集団から試験集団を選ぶことができる。その結果は,一般的な集団にも有効である。
その例として,CEN 15945[11]では,一般的な集団よりもその試験に最適と考えられる6580歳の人々を
含むパネルを選定した。使用者による評価を計画し,実行する方法に関する一般情報は,ISO 20282シリ
ーズの規格に記載されている(附属書D及び附属書E参照)。
消費者包装の情報デザイン及び取扱いに関する基本性能を素早く検査できるように,附属書Fにチェッ
クリストを添付してある。

6 適合性

  この規格の,全ての要求事項を満たすことによって,この規格に適合となる。包装がこの規格の要求事
項を満たしていると宣言する場合には,その包装が,この規格の要求事項を満たしていることを決定する
ために用いた手順を明記しなければならない。手順をどの程度詳細に明記するかは,関係当事者間の協議
によって決める事項である。
この規格の使用者は,附属書Gに示す手順及び様式を利用するか,それぞれのニーズに合わせた別の手
順を開発することができる。

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附属書A
(参考)
開封方式の例
A.1 回して開封する方式
スクリューキャップは,開封しやすさを高めることができる(図A.1参照)。
図A.1−スクリューキャップ付きの容器
A.2 破いて開封する方式
切欠き又はミシン目は,指先で包装を開封しやすくするのに役立つ(図A.2参照)。
図A.2−ヒートシールされた軟包装袋
A.3 引きがして開封する方式
フィルムに施された,つまむのに十分な大きさの開封用タブ又はミシン目は,包装を開封しやすくする
のに役立つ(図A.3参照)。
図A.3−シュリンクフィルム

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A.4 がして開封する方式
つまむのに十分な大きさの開封用タブは,包装を開封しやすくするのに役立つ(図A.4参照)。
図A.4−ヒートシールされた半剛性容器
A.5 引っ張って開封する方式
リングに指を入れ,引き上げることで蓋を簡単に開封し取り除くことができる(図A.5参照)。
図A.5−プルタブ方式の包装
A.6 押して開封する方式
裏面のシート(アルミニウム箔製,紙製など)を押し破ることで包装を簡単に開封することができる(図
A.6参照)。
図A.6−ブリスター包装,カートンなど

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A.7 押す又は押し上げて開封する方式
押す又は押し上げることで包装が簡単に開封する(図A.7参照)。
図A.7−ヒンジ付きの蓋,ワンプッシュオープン式(押して開封する)の容器など
A.8 つまんでがすことで開封する方式
所定の部分をつまんでがすことで包装が簡単に開封する(図A.8参照)。
図A.8−軟包装袋

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JIS S 0021-2:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 17480:2015(IDT)

JIS S 0021-2:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS S 0021-2:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ0108:2012
包装―用語