JIS S 0121:2021 乳幼児に配慮した製品の共通試験方法―隙間・開口部による身体挟込み | ページ 2

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S 0121 : 2021
3.11
足部プローブ
1歳児の足部の最小サイズ及び6歳児の足部の最大サイズを想定したプローブ
3.12
下たい(腿)部プローブ
1歳児の下たい(腿)部の最小サイズ及び6歳児の下たい(腿)部の最大サイズを想定したプローブ
3.13
大たい(腿)部プローブ
1歳児の大たい(腿)部の最小サイズ及び6歳児の大たい(腿)部の最大サイズを想定したプローブ
3.14
脚部プローブ
下たい(腿)部プローブと大たい(腿)部プローブとを組み合わせた,乳幼児の下肢を想定したプロー

3.15
指プローブ
6か月児の指の径の最小サイズ及び6歳児の指の径の最大サイズを想定したプローブ
3.16
メッシュ用指プローブ
6か月児の指が伸縮素材に挟み込まれることを想定したプローブ
3.17
進入
隙間·開口部が存在する面から内側に入ること
3.18
通過
完全に通り抜けること

4 身体挟込み

4.1 身体挟込みの種類

  乳幼児が接触可能な隙間·開口部には,隙間·開口部の形状·寸法及び位置並びに接触する身体部位に
よって様々な身体挟込みのリスクが存在する。これらのリスクのうち,身体に及ぼす重篤度又は発生頻度
が高いと予見される身体部位として,頭及び首,つま先から大たい(腿)部並びに指が挙げられる。身体
の挟込みの例を,図2に示す。

――――― [JIS S 0121 pdf 6] ―――――

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身体部位 隙間·開口部の種類
完全閉塞開口部 部分閉塞開口部 V字形開口部
硬質 軟質
頭及び首
(脚部方向からの − − −
進入を想定)
頭及び首
(頭部方向からの
進入を想定)
つま先から
− −
大たい(腿)部
指 −
図2−身体の挟込みの例

4.2 身体挟込みのハザードとなる可能性の確認

  頭及び首,つま先から大たい(腿)部並びに指の挟込みのリスクを回避するためには,ハザードとなる
可能性を確認することが重要である。こうしたリスクは,隙間·開口部の寸法及び深さを制限することで
回避することが可能であり,プローブを用いてハザードとなる可能性を確認する方法が有効である。
頭及び首,つま先から大たい(腿)部並びに指の挟込みのハザードとなる可能性の確認は,隙間·開口
部の形状及び位置と乳幼児の年齢及び発育程度とを予見した上で,ハザードとなる可能性が考えられる身
体部位及び確認する挟込みの項目を選定し,4.34.5に従って行う。また,選定した身体部位及び確認す
る挟込みの項目が複数ある場合は,全ての身体部位及び確認する挟込みの項目でハザードとなる可能性を
確認する。各身体部位の挟込みのハザードとなる可能性の確認内容を,表1に示す。

――――― [JIS S 0121 pdf 7] ―――――

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表1−各身体部位の挟込みのハザードとなる可能性の確認内容
対象身体部位 確認する挟込みの項目確認フロー例 試験方法及び 製品の隙間·開口部の例
確認方法
頭及び 頭部/けい 図3
脚部方向から隙間·開口 4.3.5.1 a) 椅子の背もたれと座面との
首 (頚)部 部に進入する場合の頭 隙間·開口部など
部及び胴体の挟込み,並
びにけい(頚)部の挟込

図4
頭部方向から隙間·開口 4.3.5.1 b) 仕切り柵の格子状の隙間·開
部に進入する場合の頭 口部など
部の挟込み,及びけい
(頚)部の挟込み
けい(頚)部 けい(頚)部の挟込み 図5 4.3.5.2 仕切り柵上部のV字形の切
込み
つま先の挟込み
つま先から大たい(腿) 図15 4.4.4.1 扉の下枠と受枠との隙間·開
部 口部など
図16
下たい(腿)部及び大た 4.4.4.2 仕切り柵の格子状の隙間·開
い(腿)部の挟込み 口部など
指 図21
隙間·開口部の素材が伸 4.5.4.1 プラスチック製及び金属製
縮素材又はメッシュ素 の管など
材ではない場合の指の
挟込み
隙間·開口部の素材が伸 4.5.4.2 プラスチック製のメッシュ,
縮素材又はメッシュ素 毛糸で編んだネットなど
材の場合の指の挟込み

4.3 頭及び首の挟込み

4.3.1 一般
頭及び首の挟込みは,乳幼児が隙間·開口部に脚部方向から進入して頭が抜けない場合,及び頭部方向
から進入して引き抜けなくなった場合に発生する。こうした場合に,乳幼児が首で体重を支えているとき,
又は首にかかる外圧を自力で解除できない状態にあるときにこのような挟込みが発生すると重大な事故に
つながる。これによって,気道閉塞及び血流障害を引き起こし,脳機能障害にまで至ることがある。
頭及び首の挟込みの発生頻度は,乳幼児の運動量及び運動能力に比例して増大し,より多くの製品で直
面する事態となる。この挟込みは,隙間·開口部の寸法及び深さを制限することで回避することが可能で
ある。
4.3.2 頭部/けい(頚)部及びけい(頚)部の挟込み
頭及び首の挟込みは,乳幼児が隙間·開口部に進入して頭が抜けなくなるかどうか[頭部/けい(頚)
部の挟込み],及び隙間·開口部にけい(頚)部が挟み込まれるおそれがある形状かどうか[けい(頚)部
の挟込み]の2種類とする。
4.3.3 ハザードとなる可能性の確認手順
4.3.3.1 頭部/けい(頚)部の挟込みのハザードとなる可能性の確認手順

――――― [JIS S 0121 pdf 8] ―――――

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頭部/けい(頚)部の挟込みが疑われる隙間·開口部について,隙間·開口部への乳幼児の進入方向を
考慮し,脚部から進入する場合と頭部から進入する場合とについて頭部/けい(頚)部の挟込みのハザー
ドとなる可能性の確認を行う。なお,隙間·開口部が十分に大きく,かつ,けい(頚)部の挟込みが疑わ
れる隙間·開口部の場合(隙間·開口部の一部にV字形又はそれに類似した開口部がある場合)は,4.3.3.2
によってけい(頚)部の挟込みのハザードとなる可能性の確認を行う。脚部方向からの進入を想定した頭
部/けい(頚)部の挟込みのハザード及び頭部方向からの進入を想定した頭部/けい(頚)部の挟込みの
ハザードとなる可能性の確認フローの例を,それぞれ図3及び図4に示す。
脚部及び頭部の両方からの進入が共に疑われる隙間·開口部は,脚部から進入する場合及び頭部から進
入する場合のそれぞれについてハザードとなる可能性の確認を行う。また,他の身体部位の挟込みが疑わ
れる隙間·開口部については,その身体部位についてもハザードとなる可能性の確認を行う。
図3−脚部方向からの進入を想定した頭部/けい(頚)部の挟込みのハザードとなる可能性の
確認フローの例

――――― [JIS S 0121 pdf 9] ―――――

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図4−頭部方向からの進入を想定した頭部/けい(頚)部の挟込みのハザードとなる可能性の
確認フローの例

――――― [JIS S 0121 pdf 10] ―――――

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