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JIS S 0121:2021 規格概要
この規格 S0121は、製品に存在する隙間・開口部が乳幼児の身体挟込みのハザードとなる可能性を確認する試験方法について規定。
JISS0121 規格全文情報
- 規格番号
- JIS S0121
- 規格名称
- 乳幼児に配慮した製品の共通試験方法―隙間・開口部による身体挟込み
- 規格名称英語訳
- Common testing methods for products with consideration of babies, toddlers and young children -- Bodily entrapment in gaps and openings
- 制定年月日
- 2021年3月22日
- 最新改正日
- 2021年3月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 97.180, 97.190
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2021-03-22 制定
- ページ
- JIS S 0121:2021 PDF [32]
S 0121 : 2021
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[2]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 身体挟込み・・・・[4]
- 4.1 身体挟込みの種類・・・・[4]
- 4.2 身体挟込みのハザードとなる可能性の確認・・・・[5]
- 4.3 頭及び首の挟込み・・・・[6]
- 4.4 つま先から大たい(腿)部の挟込み・・・・[19]
- 4.5 指の挟込み・・・・[26]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS S 0121 pdf 1] ―――――
S 0121 : 2021
まえがき
この規格は,産業標準化法に基づき,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
産業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS S 0121 pdf 2] ―――――
日本産業規格 JIS
S 0121 : 2021
乳幼児に配慮した製品の共通試験方法−隙間·開口部による身体挟込み
Common testing methods for products with consideration of babies, toddlers and young children-Bodily entrapment in gaps and openings
序文
規格には,製品全般に対して子どもの安全確保のための指針,総則などの基本規格,類似の各種製品に
共通して使用することができる試験方法,安全基準などの共通規格,及び個別製品ごとに作成した製品規
格がある。この規格は,各種製品に横断的に適用することができる共通の試験方法の規格であり,製品の
隙間·開口部が乳幼児の身体挟込みのハザードとなる可能性について確認するための規格である。
製品において,身体挟込みは,窒息などの致命傷に至る場合もあるため,隙間·開口部が乳幼児の身体
挟込みのハザードとなる可能性を確認することは重要である。ただし,身体挟込みを生じないほどに隙間·
開口部を完全に排除する,隙間·開口部を広げるなどの対策を行った場合,換気ができなくなる,身体が
隙間·開口部に落ち込んで負傷する,隙間·開口部を通過後に落下する,などの別のハザードが発生する
可能性がある。隙間·開口部への対策においては,乳幼児の身体を挟み込んだ場合のハザード及び隙間·
開口部を排除した場合のハザードの両者を可能な限り調査·検討する必要がある。
1 適用範囲
この規格は,製品に存在する隙間·開口部が乳幼児の身体挟込みのハザードとなる可能性を確認する試
験方法について規定する。また,この規格は,製品を設置した後に生じる製品と製品以外の部分との隙間·
開口部などの,製品の外部に生じる隙間·開口部にも適用可能である。また,この規格は,乳幼児と同等
の身体特性をもつ者についての安全管理を行う場合に適用することも可能である。
この規格の対象とする隙間·開口部は,形状及び寸法が変化しないもの,並びに素材の伸縮によって形
状及び寸法が変化するものとし,製品の一部が可動であることによって隙間·開口部の形状及び寸法が変
化するものは除く。
また,隙間·開口部が十分大きく,奥行きが深い閉鎖空間に上半身が入り込んで体が抜け出せなくなる
ハザード(窒息の可能性があるハザード)は,この規格では扱わない。
この規格は,製品の隙間·開口部が身体挟込みのハザードとなる可能性を確認するものであり,製品の
安全性を担保するものではない。また,製品の隙間·開口部によって生じる身体挟込み以外のハザードの
可能性を判断するものではない。
――――― [JIS S 0121 pdf 3] ―――――
2
S 0121 : 2021
2 引用規格
次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する
JIS Z 8050 安全側面−規格及びその他の仕様書における子どもの安全の指針
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS Z 8050による。
3.1
乳幼児
0歳から満6歳まで(生後0か月以上84か月未満)の者
3.2
完全閉塞開口部
周囲が連続的に部材で囲まれている状態の隙間·開口部
注釈1 完全閉塞開口部には,比較的整形なもの[図1 a)参照]と,複雑な形状のもの[図1 b)参照]と
がある。
3.3
部分閉塞開口部
周囲を囲む部材のいずれかの側の一部分が開放されている形状の隙間·開口部
注釈1 部分閉塞開口部の例を,図1 c)に示す。
3.4
V字形開口部
完全閉塞開口部か,又は部分閉塞開口部かを問わず,全体又はその一部がV字又はV字に類似した形
状の底に向かって狭くなる隙間·開口部
注釈1 V字形開口部の例を図1 d)に,V字に類似した開口部の例を図1 e)に,完全閉塞開口部の一部
にV字形状が含まれる例を図1 f)に示す。
――――― [JIS S 0121 pdf 4] ―――――
3
S 0121 : 2021
a) 完全閉塞開口部の例 b) 完全閉塞開口部の例 c) 部分閉塞開口部の例
(比較的整形なもの) (複雑な形状のもの)
d) 字形開口部の例 e) 字に類似した開口部の例 f) 字形状を含む開口部の例
図1−開口部の例
3.5
製品
一般的に流通し,最終消費者が容易に購入,使用,設置などを行うことが可能な物品
注釈1 乳幼児が家庭内で接触する頻度が多い物品を含む。
3.6
プローブ
人体の特定部分を模擬し,簡略化したもの
3.7
体幹プローブ
乳幼児の各年齢区分における胴体の最小サイズを想定したプローブ
3.8
頭部プローブ(小)
乳幼児の各年齢区分における頭幅,頭長,全頭高及び首の幅のそれぞれの最小サイズを想定したプロー
ブ
3.9
頭部プローブ(大)
乳幼児の各年齢区分における後頭からおとがい(頤)までの最大サイズを想定したプローブ
3.10
けい(頚)部プローブ
乳幼児の首の幅の最小サイズを想定したプローブ
――――― [JIS S 0121 pdf 5] ―――――
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JIS S 0121:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.190 : 小児用設備
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.180 : 種々の家庭用及び商業用設備
JIS S 0121:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8050:2016
- 安全側面―規格及びその他の仕様書における子どもの安全の指針