JIS S 1203:1998 家具―いす及びスツール―強度と耐久性の試験方法 | ページ 3

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S 1203 : 1998 (ISO 7173 : 1989)
図7 脚部の強度試験
7.8 脚部の静的側方強度試験
この試験は,脚部の静的前方強度試験と同じように行う。ただし,一対の前脚と後脚とが移動しないよ
うにストッパに当て,座面と同じ高さでいすの横部中央に水平力を加える点が,脚部の静的前方強度試験
と異なる。座面の水平力を加えない側の縁から150mm以内の位置に表から選ぶ釣り合わせのための力を
加える。水平力は10回加え,各回ごとに力は少なくとも10秒間維持する。試験は,表から選ぶ力の値で
行う[図7b)参照]。
水平力を加えない側の縁から最も遠い位置に釣り合わせのための力を加えた状態でも試験体が転倒しそ
うになる場合には,転倒しなくなるまで水平力を小さくし,実際に用いた力を記録する。
備考 脚部の試験は,脚又は支柱があるいす及びスツールに適用する。いす及びスツールの脚部の後
方強度は,背当ての強度試験(7.2)によって確認されるため,脚部の後方強度試験を行う必要は
ない。
同様に,背当てがないスツール及び明確な前後の区別がないスツールの脚部の強度も,背当
ての強度試験(7.2)で確認されてしまうため,これらのスツールに,脚部の試験を適用する必要
はない。
背当てがあるスツール及び座の形状によって前後の区別が明確であるスツールの場合には,
脚部の試験は,いすと同じように行うことが望ましい。脚が3本のスツールの静的側方強度試
験を行う場合には,前後方向中心線上にある1つの脚とその他もう1つの脚をストッパに当て
なければならない。
脚も支柱もないいすについては,底部の対角強度試験(7.9参照)を行う。
7.9 底部の対角強度試験
底部の対角強度試験は,支柱も脚もないいす又はスツールに適用する。支柱又は脚があるいすについて

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は,脚部の静的強度試験(7.7及び7.8を参照)を行わなければならない。
試験体の対角に向かい合う一対のかどに,表から選ぶ2つの対抗力を同時に加える。この力は,最下点
にできるだけ近い位置に10回加え,各回ごとに力は少なくとも10秒間維持する(図8参照)。
図8 底部の対角強度試験−力の方向
7.10 座面の耐衝撃性試験
座面の上に発泡体(6.7参照)を置く。
次に,負荷位置決めジグ(附属書及び図9参照)で決まる座面負荷位置に,表から選ぶ高さから座面衝
撃体(6.8及び図16参照)を自由落下させる。この試験を10回繰り返す。破壊しやすいと思われる他の位
置についても,この試験を繰り返す。
軟らかいいす張り材料の場合には,小形座当て板(6.4参照)を介して質量2kgのおもりを座面に加えた
位置を基準として,落下の高さを決める。

――――― [JIS S 1203 pdf 12] ―――――

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図9 座面の耐衝撃性試験
7.11 背もたれの耐衝撃性試験
この試験は,衝撃ハンマ(6.9)を用いて行う。
試験体を設置し,その前脚が前方に移動しないようにストッパに当てる。
背もたれ最上部の外側の中央又は背当てがない場台には座面の後縁の中央を,表から選ぶ高さ又は角度
から落下する衝撃ハンマによって,水平に打撃する。この手順を10回繰り返す。
前後が判別できないスツールの場合には,スツールが最も転倒しやすい方向に試験を行う。
いすに頭もたせがある場合には,いすの向きを変え,1つの頭もたせの最上部の外側を,その表面に対
し直角に打撃し,次に最も故障しやすい位置を打撃する。反対側の脚は移動しないようにストッパに当て
る。

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図10 背もたれの耐衝撃性試験
7.12 ひじ部の耐衝撃性試験
この試験は,背もたれの耐衝撃性試験(7.11参照)と同じように行う。ただし,衝撃は一つのひじ部の
外側面の最も故障しやすい位置に,内側に向けて加える(図11参照)。

――――― [JIS S 1203 pdf 14] ―――――

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図11 ひじ部の耐衝撃性試験
7.13 落下試験
1つの脚に対して,その脚と対角線上反対側にある脚を結ぶ直線が水平に対し10度傾き,残りの両脚を
結ぶ直線が水平となるように,試験体を支える。脚が3本のスツールの場合には,2つの脚を結ぶ直線が
水平で,3番目の脚すなわち衝撃を加える脚からこの直線の中点に至る直線が水平に対し10度傾くように,
スツールを支える(図12参照)。
試験体の脚又は支柱の形式ごとに,表の参考値又は受渡当事者間の協定などによって定めた高さまで,
試験体をつり上げる。試験体を前脚の1つから10回,後脚の1つから10回,脚が3本の場合には,2本
の脚についてそれぞれの脚から順に,標準の床面上(6.1参照)に落下させる。
備考1. この試験は,水平に対し10度傾斜した平面に対して,試験体が正しい向きになるように長さ
を調整した3本のひもを用いて,試験体をつり上げる方法によって行ってもよい。
2. 積み重ねることが可能ないす及びスツールは,他の形式のいすよりも落とされることが多い。
適切な高さによって,落下試験を行うことが望ましい。

――――― [JIS S 1203 pdf 15] ―――――

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