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T 15004-2 : 2013 (ISO 15004-2 : 2007)
ぱ(播)する微小光束によって伝達される放射束。
dA : その光束の面積のうち,与えられた所定の点を含む断面の面
積。
θ : その断面の法線とその光束の方向とのなす角度。
注記1 Lに対するその放射束dΦを放射エネルギーdQに置き換えることで,時間積分放射輝度Liに
対しても同様に定義できる。
注記2 放射輝度は,1 sr,1 cm2当たりのワット数,W/(sr・cm2)の単位で表す。時間積分した放射輝
度は,1 sr,1 cm2当たりのジュール数,J/(sr・cm2)の単位で表す。
3.1.17
放射露光量,H(radiant exposure)
(所定の持続時間にわたる,ある表面の一点における)放射露光量は,その所定の持続時間にわたって,
その点を含む面積要素に入射する放射エネルギーdQを,上記要素の面積dAで除した商。すなわち,次の
式(3)で示される。
dQ
H (3)
dA
又は,放射露光量は,所定の点における放射照度Eを所定の持続時間tについて積分した値。すなわち,
次の式(4)で示される。
H E dt (4)
t
注記 放射露光量は,1 cm2当たりのジュール数,J/cm2の単位で表す。
3.1.18
走査レーザ放射(scanning laser radiation)
基準とする静止基準系に対して伝ぱ(播)の方向,起点,又はパターンが時間的に変化するレーザ放射。
3.1.19
分光放射照度,Eλ(spectral irradiance)
ある面積要素に入射する放射束のうち波長間隔dλ内の分光放射dΦ(λ)を,その要素の面積dA及び上記
波長間隔dλで除した商。すなわち,次の式(5)で示される。
d ( )
E (5)
d d
注記 分光放射照度は,1 cm2,1 nm当たりのワット数,W/(cm2・nm)の単位で表す。
3.1.20
分光放射輝度,Lλ(spectral radiance)
(所定の点における所定の方向の波長間隔dλについての)分光放射輝度は,その点を通過しその所定の
方向を含む立体角dΩ内を伝ぱ(播)する波長間隔dλの分光放射束dΦ(λ)と,その波長間隔dλと,その所
定の点を含み伝ぱ(播)方向に直交する平面で切った前記光束の断面積(cosθ・dA),及びその立体角dΩ
の積との比。すなわち,次の式(6)で示される。
dΦ( )
L (6)
dA cos dΩ d
注記 分光放射輝度は,1 sr,1 cm2,1 nm当たりのワット数,W/(sr・cm2・nm)の単位で表す。
――――― [JIS T 15004-2 pdf 6] ―――――
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T 15004-2 : 2013 (ISO 15004-2 : 2007)
3.2 記号
この規格で用いる記号,物理量及び単位を表1に示す。
表1−記号,物理量及び単位
記号 物理量 単位
E (ある表面上のある点における)放射照度 W/cm2
Eλ 分光放射照度 W/(cm2・nm)
L (ある実平面又はある仮想平面の所定の点における所定の方向の)放射輝度 W/(sr・cm2)
Lλ (所定の点における所定の方向の波長間隔dλについての)分光放射輝度 W/(sr・cm2・nm)
Li 時間積分した放射輝度 J/(sr・cm2)
H (ある表面のある点における所定の持続時間にわたる)放射露光量 J/cm2
Hλ 分光放射露光量 J/(cm2・nm)
ES-CL S(λ)で重み付けした角膜及び水晶体での紫外光による放射照度 W/cm2
EUV-CL 重み付けしていない角膜及び水晶体での紫外光による放射照度 W/cm2
EA-R A(λ)で重み付けした網膜での放射照度 W/cm2
EIR-CL 重み付けしていない角膜及び水晶体での赤外光による放射照度 W/cm2
EVIR-AS 重み付けしていない前眼部での可視光及び赤外光による放射照度 W/cm2
EVIR-R R(λ)で重み付けした網膜での可視光及び赤外光による熱放射照度 W/cm2
LA-R A(λ)で重み付けした網膜での放射輝度 W/(sr・cm2)
Li,A-R A(λ)で重み付けした網膜での時間積分した放射輝度 J/(sr・cm2)
Li,VIR-RR(λ)で重み付けした網膜での可視光及び赤外光による時間積分熱放射輝度 J/(sr・cm2)
LVIR-R R(λ)で重み付けした網膜での可視光及び赤外光による熱放射輝度 W/(sr・cm2)
HVIR-R R(λ)で重み付けした網膜での可視光及び赤外光による熱放射露光量 J/cm2
HIR-CL 重み付けしていない角膜及び水晶体での赤外光による放射露光量 J/cm2
HVIR-AS 重み付けしていない前眼部での可視光及び赤外光による放射露光量 J/cm2
HS-CL S(λ)で重み付けした角膜及び水晶体での紫外光による放射露光量 J/cm2
HUV-CL 重み付けしていない角膜及び水晶体での紫外光による放射露光量 J/cm2
HA-R A(λ)で重み付けした網膜での放射露光量 J/cm2
S(λ) 紫外光によるハザードの重み付け関数(附属書A参照) −
A(λ) 無水晶体眼に対する光化学性の光ハザードの重み付け関数(附属書A参照) −
R(λ) 可視光及び赤外光による熱ハザードの重み付け関数(附属書A参照) −
Δλ 分光加算区間(分光波長間隔) nm
t 露光時間 s
パルス機器の場合 : 当該機器が生成する単一パルス及び任意のパルス群についての
露光時間
Δt パルス幅(最大0.25秒) s
Eλ・t 分光放射露光量 J/(cm2・nm)
(Eλ・Δt)
Δtにおける分光放射露光量 J/(cm2・nm)
4 分類
この規格では,眼光学機器を,潜在的な危険をもたらす可能性がある機器とそうでない機器とを区別す
るために,次の二つのグループに分類する。
a) グループ1機器
b) グループ2機器
注記 この分類手順については,参考として附属書Fにフローチャートを示す。
――――― [JIS T 15004-2 pdf 7] ―――――
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T 15004-2 : 2013 (ISO 15004-2 : 2007)
5 要求事項
5.1 概要
眼光学機器は,その機器の意図する使用法を維持した上で,全ての波長のエネルギーができる限り減衰
するように設計しなければならない。
他の装置と眼光学機器とを組み合わせて使用する場合,接続されたシステムは,いずれの機器の光放射
についての安全性も損なってはならず,かつ,組み合わされたシステムの光ハザードが,この規格に規定
したレベルを超えてはならない。
走査型機器は,走査長が測定開口絞りの直径よりも長い場合には,パルス機器の基準を用いて評価する。
走査長が測定開口絞り以下の場合には,走査型機器は,連続波の基準を用いて評価する。
5.2 グループ1機器として分類するための要求事項
次の基準のいずれか又は全てが当てはまる場合に,眼光学機器をグループ1に分類する。
a) 当該機器の個別規格が存在するが,光ハザードに対する要求事項が個別規格に含まれていない。
b) 当該機器の構成要素,例えば,ランプ,発光ダイオード,固定式のフィルタ,レンズ,ファイバなど
によって,放射量がグループ1機器について規定された限界値を超えないようになっており,その証
明が存在する。このような機器は,更なる測定を必要とせず,当該構成要素自体の製造者による試験
証明書によって,グループ1に分類する。このような構成要素が,グループ1機器について規定した
放射量の全部ではなく一部を遮断する場合,遮断される波長については測定が不要であり,遮断され
ない波長についてだけ測定する。
c) 当該眼光学機器の唯一の光源が,JIS C 6802:2005の分類によるクラス1のレーザである。
d) 当該眼光学機器の放射量が,6.2によって試験したとき,5.4に規定する限界値以下である。
光ハザードに対する要求事項を含む既存の個別規格を参考として附属書Bに示す。グループ1に分類す
ると判断するための限界値は,機器のタイプを考慮した想定露光時間を基に決定する。5.4に規定するグル
ープ1の限界値の基になっている露光時間(基準露光時間)は,2時間である。これらの限界値を,手術
用顕微鏡,眼内照明装置又は連続露光(2時間以上)用に設計された機器を除く全ての眼光学機器に適用
する。手術用顕微鏡及び眼内照明装置については,(想定露光時間を4時間とし)グループ1の限界値を
更に係数2で除す。連続露光用に設計された機器に対しては,限界値は当該機器の意図された使用法にお
ける想定露光時間の1/2の係数(すなわち,想定露光時間/基準露光時間)で除す。
例 想定露光時間が6時間であった場合は,1/2の係数である3で除す。
5.3 グループ2の機器に対する要求事項
5.3.1 グループ2機器は,5.5に規定する放出限界値及びガイドラインによる。
5.3.2 適合しているかどうかの判断に用いる試験方法は,6.3及び6.4による。ただし,当該機器で使用
している構成要素,例えば,ランプ,発光ダイオード,固定式のフィルタ,レンズ,ファイバなどによっ
て,グループ2機器について規定した放射量の全部ではなく一部を遮断する場合であって,それぞれの構
成要素の試験証明書がある場合,遮断される波長については測定が不要であり,遮断されない波長につい
てだけ測定する。
5.3.3 グループ2機器では,光量を変化させる機器上の箇所に,最大強度及び最大強度との割合を示す表
示(インジケータ)を設ける。
5.3.4 グループ2機器では,箇条7で規定する情報を提供する。
――――― [JIS T 15004-2 pdf 8] ―――――
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T 15004-2 : 2013 (ISO 15004-2 : 2007)
5.4 グループ1に分類されると判断するための放出限界値
5.4.1 連続波機器(連続波光源をもつ機器)
連続波機器の基準として直接適用される,角膜及び水晶体,若しくは網膜での最大放射照度,又は眼光
学機器の最大放射輝度についての放出限界値を表2に示す。それぞれの光ハザードの基準値に対する評価
は,それぞれの放射について表2に示す式を用いて行う。これらの式で用いる物理量の説明,及び関連す
る単位については表1による。
光源から250400 nmの波長の光が放出されないか,又はフィルタによって遮断されている場合,表2
の5.4.1.1及び5.4.1.2の測定は不要である。
表2−連続波機器に対するグループ1の限界値
パラメータ 波長 式 限界値
nm
400
5.4.1.1 重み付けした角膜及び水晶体で250400 0.4 μW/cm2
ESCL E ( )
の紫外光による放射照度(ES-CL) 250
角膜及び水晶体での紫外光による放射照度は,角膜面の直径1 mmの
円形領域(7.9×10−3 cm2)に入射する最大局所放射束を平均すること
によって値を求める。
400
5.4.1.2 重み付けしていない角膜及び水 360400 1 mW/cm2
EUV CL E
晶体での紫外光による放射照度 360
(EUV-CL)
角膜及び水晶体での紫外光による放射照度は,角膜面の直径1 mmの
円形領域(7.9×10−3 cm2)に入射する最大局所放射束を平均すること
によって値を求める。
5.4.1.3 無水晶体眼の網膜に対する光化
学性の光ハザード
a)及びb)に規定する限界値は互い
に等価である。無水晶体眼の網膜
に対する光化学性の光ハザード
は,a)又はb)のどちらかで評価す
ればよい。
700
a) 重み付けした網膜での放射照度 305700 220 μW/cm2
EA R E ( )
(EA-R) 305
網膜での放射照度は,角膜における直径7 mmの絞りを通して検出可
能な放射束とし,網膜上の直径0.18 mmの円形領域(2.54×10−4 cm2)
に入射する最大局所放射束を平均することによって求める。ただし,
固定された眼に対して使用する機器は,直径0.18 mmの開口絞りの代
わりに,直径0.03 mmの開口絞り(7.07×10−6 cm2)を用いる。
700
b) 重み付けした網膜での放射輝度 305700 2 mW/(sr・cm2)
LA R L ( )
(LA-R) 305
放射輝度の測定値は,角膜における直径7 mmの絞りを通して検出可
能な放射束とし,0.011 radの直円すい(錐)視野にわたり平均するこ
とによって求める。ただし,固定された眼に対して使用する機器は,
0.011 radの視野の代わりに,0.001 75 radの視野を用いる。
2 500
5.4.1.4 重み付けしていない角膜及び水7702 500 20 mW/cm2
EIR CL E
晶体での赤外光による放射照度 770
(EIR-CL) 角膜での放射照度は,角膜面の直径1 mmの円形領域(7.9×10−3 cm2)
に入射する最大局所放射束を平均することによって求める。
――――― [JIS T 15004-2 pdf 9] ―――――
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T 15004-2 : 2013 (ISO 15004-2 : 2007)
表2−連続波機器に対するグループ1の限界値(続き)
パラメータ 波長 式 限界値
nm
1 200
5.4.1.5 重み付けしていない前眼部での3801 200 4 W/cm2
EVIRAS E
可視光及び赤外光による放射照 380
度(EVIR-AS) 前眼部での放射照度は,ビームウェスト位置における直径1 mmの円
(収束ビームの場合だけ) 形領域(7.9×10−3 cm2)に入射する最大局所放射束を平均することに
よって求める。
5.4.1.6 網膜での可視光及び赤外光によ
る熱ハザード
a)及びb)に規定する限界値は,互
いに等価である。網膜での可視光
及び赤外光による熱ハザードは,
a)又はb)のどちらかで評価すれば
よい。
a) 重み付けした網膜での可視光及 3801 400 1 400 0.7 W/cm2
び赤外光による熱放射照度 EVIR R E ( )
380
(EVIR-R)
照射された網膜領域において放射照度が最大となる位置を特定する。
次いで,最大放射照度位置を中心とする0.03 mmの網膜円形領域に入
射する分光放射束(ΦVIR-R,単位 : ワット)をこの円形の面積(7.07
×10−6 cm2)で除すことによって,重み付けした網膜での可視光及び
赤外光による放射照度EVIR-Rを計算する。この計算を行う手順につい
ては附属書Dによる。
b) 重み付けした網膜での可視光及 3801 400 1 400 6 W/(sr・cm2)
び赤外光による熱放射輝度 LVIR R L ( )
380
(LVIR-R)
放射輝度の測定値は,角膜面の直径7 mmの絞りを通して検出可能な
放射束とし,0.001 75 radの直円すい(錐)視野にわたり平均すること
によって求める。
5.4.2 パルス機器(パルス光源をもつ機器)
連続モードで動作し得るグループ1のパルス機器の紫外放射限界値は,グループ1の連続波機器の値と
同じである。この場合,繰返しパルス機器からの露光量を時間平均することによって修正し,この時間平
均値に対し連続波機器の限界値を適用する。ここで時間平均値は,機器の意図する使用条件に基づく時間
内に放射可能な最大エネルギーを,その時間で除すことによって求める(例1及び例2参照)。
例1 重み付けした角膜及び水晶体での紫外光による放射照度(ES-CL)についての時間平均限界値に
対する有効放射照度は,1パルス当たり1 μJ/cm2のエネルギーのパルスを5秒間に10パルス放
出する機器の場合,10 μJ/cm2/5 s=2 μW/cm2である。したがって,この値はグループ1の限界
値である0.4 μW/cm2よりも大きいことになる。
例2 1パルス当たり1 μJ/cm2のエネルギーのパルスを10秒間に2パルス放出する機器についての時
間平均放射照度は,2 μJ/cm2/10 s=0.2 μW/cm2である。この値はグループ1の限界値である0.4
μW/cm2未満である。
パルス機器に適用する角膜,水晶体,前眼部又は網膜での赤外光による放射露光量に対する限界値を表
3に示す。これらの限界値は,単一パルス及び任意のパルス群のいずれにも適用する。それぞれの光ハザ
――――― [JIS T 15004-2 pdf 10] ―――――
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- ISO 15004-2:2007(IDT)
JIS T 15004-2:2013の国際規格 ICS 分類一覧
JIS T 15004-2:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8120:2001
- 光学用語