この規格ページの目次
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T 62563-1 : 2019 (IEC 62563-1 : 2009,Amd.1 : 2016)
3.1.13
画像表示デバイス,モニタ(image display device,monitor)
アナログ又はデジタルインタフェースを通じて提供される画像を表示するために使用する特定のハード
ウェア又は機器。
3.1.14
画像表示システム(image display system)
画像表示デバイス,ディスプレイコントローラ,並びにコンピュータのハードウェア及びソフトウェア
によって構成される画像表示が可能なワークステーション。
3.1.15
輝度(luminance)
1平方メートル(m2)当たりに照射される光量[単位 : カンデラ毎平方メートル(cd/m2)]。
注記 この定義は,DIN 5031-3:1982-03[18]に由来する。また,国際電気技術用語集(The International
Electrotechnical Vocabulary,IEV)での定義と同じである。
3.1.16
位相アーチファクト(phase artefact)
内部ドットクロックの位相と入力アナログ信号のドットクロックの位相とが異なる場合に発生する,固
定画素方式の画像表示デバイス(例えば,LCD)のスクリーン上に見られる,文字,ラインなどのエッジ
がぼやけるアーチファクト。
3.1.17
精密さ(precision)
定められた条件下で得られる独立的な測定結果の間の一致の程度(JIS Z 8103参照)。
注記 JIS Z 8402-1では,“精度”という。
3.1.18
注記 定義した用語が,対応国際規格のAmendment 1:2016によって本文中で使用しなくなったため削
除する。
3.1.19
解像度アドレサビリティ比,RAR(resolution addressability ratio,RAR)
アドレス指定可能な領域のサイズに対する,輝度プロファイルのピークの50 %で測定した画素サイズ
(半値幅)の割合。
3.1.20
空間解像度(spatial resolution)
画像内の関心対象を空間的特徴で識別するための画像表示システムの能力を調べる評価基準。
注記 医用画像を表示した場合に関心対象の空間的な細部まで保持されていることを保証するために
は,適切な空間解像度特性をもつように設計されているシステムが必要である。不十分な解像
度の画像表示デバイスで画像データを表示した場合は,放射線画像診断の精度が損なわれる。
3.1.21
試験画像,テストパターン(test image,test pattern)
画像表示システムの性能を試験又は検証するための画像。
3.1.22
ベイリンググレア(veiling glare)
――――― [JIS T 62563-1 pdf 6] ―――――
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T 62563-1 : 2019 (IEC 62563-1 : 2009,Amd.1 : 2016)
内部散乱過程にて発生する,画像表示デバイス上で測定可能な輝度の増加。
注記 輝度増加分は,周りの画像の明るい部分に依存して影響を受ける。
3.1.23
ウィンドウ設定(window setting)
デジタル画像内に存在する画素値の一部を表示すること。
注記 ウィンドウ設定は,ウィンドウ幅及びウィンドウレベル(センタ)によって決定し,コントラ
スト強調に用いる。
3.2 記号
この規格で使用する物理的パラメータの記号を,表1に示す。
表1で参照できる全ての測定値は,画像表示デバイスの中央部で測定する。輝度は,この規格に規定し
た方法によって,ほかの位置で測定する場合があるので注意する必要がある。
表1−物理的パラメータの定義の一覧
記号 式 定義及び説明
Lamb 画像表示デバイスがオフの場合に,画像表示デバイス表面上で環境光に
よって発生する輝度
Lmin DDL=0時の画像表示デバイスの画面中央部の輝度。測定に使用するテ
ストパターンには,特有のベイリンググレアを含む。測定は,環境光を
完全にオフした状態(暗室)で行う。
Lmax DDL=最大時の画像表示デバイスの画面中央部の輝度。測定に使用する
テストパターンには,特有のベイリンググレアを含む。測定は,環境光
を完全にオフした状態(暗室)で行う。
L'min Lmin+Lamb DDL=0時に人間の目が画面中央部で知覚する輝度。ベイリンググレア
及びLambを含む。
L'max Lmax+Lamb DDL=最大時の画像表示デバイスの画面中央部の輝度。ベイリンググレ
ア及びLambを含む。
Rd 拡散反射係数(製造業者が特定する方法で測定した値。CIE標準の光源
A及び輝度計の直径よりも20 %30 %大きい開口サイズを使用する方法
が理想的である。)
r' L'max/L'min ベイリンググレア及びLambを含んだ画像表示デバイスの輝度比
E 照度
a Lamb/L'min 安全係数
− − 注記 対応国際規格ではaRが追加されているが,規格中にて使用されて
いないため削除した。
Δu'v' [(u1'−u2')2+(v1'−v2')2]1/2
u'-v'色空間の偏差
3.3 略語
この規格で使用する略語を,次に示す。
CRT 陰極線管(cathode ray tube)
CT コンピュータ断層撮影(computed tomography)
DDL デジタルドライビングレベル(digital driving level)
DICOM 医療におけるデジタル画像及び通信(digital imaging and communication in medicine)
LCD 液晶ディスプレイ(liquid crystal display)
MR 磁気共鳴(magnetic resonance)
――――― [JIS T 62563-1 pdf 7] ―――――
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T 62563-1 : 2019 (IEC 62563-1 : 2009,Amd.1 : 2016)
4 概要
画像表示システムにおいて,あらゆる構成要素は,画像表示システムの画質を制限したり,低下させた
りする可能性がある。したがって,品質監視のために適切な測定方法を採用することが必要である。画像
表示システムが正しく調整及び保守される場合は,これらの装置は,終始一貫して同質の画像を表示でき
る。
試験の目的にかな(適)った精度をもつ試験器具(輝度計,試験画像など)を使用する。試験の前に,
全ての試験器具は,製造業者の仕様に従って,その機能を点検しなければならない。
製造業者のデータ(例えば,動作電圧,湿度などに対する要求事項)が画像表示システムの正しい設定
及び設置のために必要である。製造業者のデータは,画像表示システムの技術資料と同こん(梱)しなけ
ればならない。
この規格に規定した試験方法は,画像表示システムを試験するために使用する全ての評価方法の編さん
(纂)物である。これらの試験項目又は試験方法のサブセットを,画像表示システムの用途に応じて選択
して,いかなる順に適用してもよい。
移動形画像表示システムについては,特定の場所を画像表示システムが実際に使用される場所と仮定し
て試験を行わなければならない。また,試験場所の環境光が適切な明るさに調整できるよう,注意を払う
ことが望ましい。
5 必要条件
画像表示システムの試験の前に,次の事項を考慮しなければならない。
a) 画像表示システムの試験は,ソフトウェア,ハードウェア及び画像操作の設定を含むシステム全体を
含まなければならない。
b) 試験を行う全ての画像表示システムについて,コンピュータ,画像表示デバイス,ビデオカード及び
表示ソフトウェアを含む全ての要素及びソフトウェアバージョンが,トレース可能でなければならな
い。
c) 試験画像及び臨床画像は,画像表示システム上に,同一方法で表示しなければならない。
d) 試験を始める前に,画像表示デバイスの画面を取扱説明書に従って清掃しなければならない。
e) 画像表示システムの公称設定値は,以前の値から何も変更されていないことを保証しなければならな
い。
f) 部屋の照明,窓,ビューイングデバイスなどが,画像表示デバイス上に妨害になる反射を起こしては
ならない。反射防止の方法は,ISO 9241-302,ISO 9241-303,ISO 9241-305及びISO 9241-307に規定
されている。
g) 部屋の環境光は,通常の使用条件に保たなければならない。
h) 試験の開始前に,画像表示システムは安定した性能を保証するため,製造業者の推奨に従って設置及
び始動をしなければならない。また,画像表示デバイスは,安定した性能を確保するため,試験の前
に,製造業者が推奨する時間(例えば,30分間),通電しなければならない。画像表示システムは,
望ましい表示関数に設定するのがよい。グレースケール標準表示関数(GSDF)が推奨され,幾つか
の試験においては,これは必要不可欠な条件である。
――――― [JIS T 62563-1 pdf 8] ―――――
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T 62563-1 : 2019 (IEC 62563-1 : 2009,Amd.1 : 2016)
6 試験器具及びテストパターン
6.1 輝度計
輝度計は,次を満たさなければならない。輝度計の測定範囲は,少なくとも画像表示システムの輝度範
囲を,精密さ5 %以内(繰返し性),精度10 %以内で測定できるもので,一次標準試験所にトレース可能
な校正が行われているものでなければならない。計器の製造業者は,明確な校正手順を提供しなければな
らない。開口角は,5°を超えてはならない。相対分光感度は,ブライトネスCIE標準比視感度(明所視)
に一致しなければならない(CIE S 010/E:2004参照)。分光感度のずれによる影響は,この段落で記載して
いるように,全体で,±10 %の精度でなければならない。
密着形輝度計の場合,あらかじめ指定した角度及び測定距離によって,測定範囲の大きさが決定される。
測定の間,測定対象エリアは,指定された測定領域よりも十分大きい領域(又はパッチ)によって表示し
なければならない。
輝度計は,画像表示システムに組み込んでもよいし,独立のデバイスでもよい。
6.2 照度計
画像表示システムの試験に用いられる照度計は,1 lx1 000 lxの測定範囲で,精度10 %以内及び精密さ
5 %以内(繰返し性)が要求されることがある。照度計の校正は,一次標準試験所に対してトレース可能
で,明確な校正プログラムをもたなければならない。また,ランバート光源に対し,均一な応答をもたな
ければならない。
附属書Bに記載している方法B,方法C及び方法Dにおいて,照度計は,スクリーンの中央部で外向き
に配置するのが理想的である。同様の測定値が得られる限り,スクリーンの脇に配置することも許容でき
る。
6.3 色度計
色度計は,画像表示システムの試験に必要になることがある。この計器は,画像表示システムの輝度範
囲において,CIEの色度座標(JIS Z 8781-1:2012参照)をu',v'色空間で±0.004の精度(x,y色空間で±
0.007の精度)で評価できなければならない。色度計の校正は,一次標準試験所にトレース可能で,明確
な校正プログラムをもたなければならない。
6.4 テストパターン
表示試験に使用するテストパターンは,表2による。
表2−表示試験に使用するテストパターン
TG18-QC OIQ TG18-MP TG18-LN8-01
全般的画質評価用 全般的画質評価用 グレースケール分解能評 輝度評価用
(CRT用及びLCD用) (LCD用) 価用
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T 62563-1 : 2019 (IEC 62563-1 : 2009,Amd.1 : 2016)
表2−表示試験に使用するテストパターン(続き)
TG18-LN8-18 TG18-UN10 TG18-UN80 TG18-CT
輝度評価用 輝度均一性評価用 輝度均一性評価用 輝度応答評価用
ANG GD TG18-UNL80 TG18-GVN
視野角特性評価用 輝度均一性評価用
幾何学ひずみ(歪)評価用 ベイリンググレア評価用
TG18-GV TG18-CH TG18-KN TG18-MM1
ベイリンググレア評価用 胸部X線画像見本 四肢X線画像見本 乳房X線画像見本
TG18-MM2 BN01 BN18
乳房X線画像見本 輝度評価用(LCD用) 輝度評価用(LCD用)
これらのテストパターンのサブセット又はその構成要素は,試験するモダリティの意図した用途に応じ
て,複合テストパターンを形成するために使用してもよい(追加情報は,附属書Cを参照)。
――――― [JIS T 62563-1 pdf 10] ―――――
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JIS T 62563-1:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62563-1:2009(IDT)
- IEC 62563-1:2009/Amendment 1:2016(IDT)
JIS T 62563-1:2019の国際規格 ICS 分類一覧
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