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T 7201-1 : 1999 (ISO 5358 : 1992)
図1 本体側コネクタ (body) とナット・ニップル (nut and nipple) 部とのガス別特定の連結部
6.2 ボンベ用のヨークが備わっている場合は,麻酔器からガス配管又は大気中へのガスの逆流が,麻酔
器内ガス配管からの定格供給圧で,20℃で101.3kPaに補正した状態で50ml/minを超えないような一方向
弁が付いていなければならない。
6.3 6.1に規定する以外のガスについてのガス配管の受入口(吸引に対しては送出連結部)がある場合は,
それらはガス別特定でなければならない。
7. 圧力計と圧・容量表示器
7.1 一般要求事項
備考 圧力計は,液化ガスを含んでいるボンベの容量を表示することはできない。
7.1.1 ボンベ内圧で麻酔器へ供給される各ガスは,ボンベ圧力計又は容量表示器でモニタされなければな
らない。圧力計及び容量表示器の目盛は, (20±3) ℃で,ボンベの充てん(填)圧又は充満表示位置より
も少なくともその33%以上までの目盛がなければならない。
7.1.2 一連の容器連結部に対して,ただ1個だけ計器が備えられている場合は,どの順序でボンベの弁を
開けてもそれぞれボンベの圧力を測定することができなければならない。
1個以上の容器連結部がある場合には,1個の圧力計又は容量表示器が,それぞれの接続部に付けられる
ことが望ましい。
7.1.3 医療ガス配管設備から供給されるガスは,圧力計(ゲージ)又は表示器でモニタする。これらの計
器及び表示器は,一方向弁(6.2参照)の上流で,ガス配管供給ホース内のガス圧をモニタする。もし,圧
力計が用いられている場合は,配管の定格供給圧よりも少なくともその33%以上の目盛がなければならな
い。
7.1.4 すべてのボンベ及び配管の圧力計は,kPa×100の単位で目盛られていなければならない。しかも,
その単位は目盛盤(4.3参照)上に明確に表記されていなければならない。付加的な表示及び目盛の単位(例
えば,kgf/cm2)が用いられてもよい。
7.1.5 すべての計器及び表示器の最大誤差は,フル・スケール値の±4%を超えてはならない。
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T 7201-1 : 1999 (ISO 5358 : 1992)
7.1.6 単一故障状態において,感圧部の圧力が計器の容器及び内部部品に伝えられた場合,計器は感圧部
を取り去った状態でも,目盛盤及び表示面に示される最大圧に等しい圧力が計器に作用したとき,いかな
る部品も計器本体から飛び出すようなことがないように設計され,製作されていなければならない。その
ため,計器の容器は,容器内の圧力上昇を防ぐための排気装備を備えていなければならない。計器の圧受
入口連結部にはリストリクタ(流量制限器)を設けてもよい。
7.2 アナログ目盛付計器
7.2.1 円弧形ボンベ圧力計は,すべて±10°以内の等しいスパン角度をもたなければならない。最低圧表
示から最高圧表示までのスパン角度は,目盛盤上で6時と9時との間に当たる位置を最低圧目盛表示にし
て,180°よりも小さくてはならず,また300°より大きくてもいけない。
7.2.2 針の表示端は,見るとすぐに分かりやすく,背景とコントラストがなければならない。針は,目盛
表示と重なってもよいが,不明りょうであってはならない。針の尾側端は,針の表示端よりも短くし,ま
た背景ととけ合ったりして,視野から隠れて見えないような工夫がされていなければならない。
7.2.3 アナログ計器は,50mm以上の目盛の長さをもたなければならない。また,円弧形である場合は,
直径が少なくとも38mm以上でなければならない。それらの計器は,モニタしているガスの種類がすぐわ
かるものでなければならない。
8. 圧力調整器
8.1 ガスボンベから麻酔器に供給される個々のガスに対して,自動圧力調整システムがなければならな
い。各々のシステムは,1個の自動圧力調整器か,直列の2個又はそれ以上の数の自動圧力調整器から成
り立っていてもよい。麻酔器が,医療ガス配管とボンベとの両方に連結されている場合は,調整器には医
療ガス配管からのガス供給が規定どおりになされているとき,そのガスをそれ以外からの供給よりも優先
して用いられるように,調整されていることが望ましい。
8.2 2l/minと表示された酸素の流量で,フラッシュとフラッシュの間を5秒間開けて各10秒間の酸素フ
ラッシュを10回作動した後,流量が (2±1) /minに戻るまでの時間は,2秒を超えてはならない。
8.3 単独の圧力調整器又は直列の最初の調整器は,正常の送気圧の2倍を超えない圧力で開く安全弁を
備えていなければならない。
単一故障状態においても圧力調整システムの本体は堅ろう(牢)さを保ち,安全弁は供給圧が定格最大
値よりも,その50%だけ上回ったとき,システム内の圧力を設計作動圧力の3倍を超えないように制限す
ることができるものでなければならない。
9. 麻酔器内ガス配管
9.1 麻酔器内ガス配管は,設定作動圧の少なくとも2倍の圧力に耐え,破裂してはならない。
9.2 流体制御器及びガス圧作動器具から酸素や空気の排気(ベント)機構がある場合を除いて,流量調
節弁よりも上流での配管からのガス漏れは,各種ガス供給について,設定作動圧においては20℃,標準大
気圧101.3kPaの状態に補正して,25ml/minを超えてはならない。
その測定方法は,すべての流量調節弁を閉じた状態でホース連結部から定格供給圧のガスを入れた後,
そのガス源を切ってから1分後に7.で規定する圧力計又はガス源への逆流防止弁の下流に別に設けた圧力
計の読みが低下する程度と,流量調節弁よりも上流の麻酔器内ガス配管の容積(概算値)によって計算に
よって求める。
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T 7201-1 : 1999 (ISO 5358 : 1992)
9.3 流量調節装置とガス共通流出口との間の配管からの漏れは,各種ガス供給に際して3kPaの配管内圧
力で,20℃,標準大気圧101.3kPaの状態に補正して50ml/minを超えてはならない。このことは以下の条
件において満たされなければならない。
a) 気化器をONにしたとき
b) 気化器をOFFにしたとき
c) 気化器を取り外したとき(麻酔器に操作者が取り外しできる気化器が装備されている場合)
その測定方法は,流量調節弁及びガス共通流出口を完全に閉じた状態で,±10%の精度をもつ流量計並
びに±0.01kPa [{±0.1cmH2O}] の精度をもつ圧力計を別に麻酔器内ガス配管に連結して,その内圧を3kPa
[{30cmH2O}] に保つために必要なガスの流量を測定する。
9.4 麻酔器内ガス配管の接続が非互換性である箇所を除いて,配管の合流接続部及び配管が部品に接合
される箇所には,それぞれのガスの名称,化学記号又はガスを示す識別コードの表示(JIS T 7111参照)
がなされていなければならない。
9.5 配管を構成する部材は,単独でも,又は組み合わされていても,麻酔ガスと適合性がなければなら
ない。
10. 流量調節装置
10.1 流量調節装置は,各ガスごとに備えられていなければならない。ガスの流量調節が不正確になるこ
とを防ぐために,ガス共通流出口まで配送される各ガスの流量調節装置は一つだけでなければならない。
備考 酸素が他のガス(亜酸化窒素)と混じって流れることによって生じる低酸素混合ガスの発生を
防止する安全装置(10.5備考参照)は,流量調節装置とはみなされない。
10.2 供給圧とガス共通流出口での圧力が,製造業者によって指定されている圧力の範囲内で変化すると
きは,各流量調節装置は,流量を目盛値の±10%又は±30ml/minのうちで,いずれか大きい方の範囲内に
入るように10分間維持できなければならない。
10.3 回転式流量調節弁は,そのノブを左(反時計方向)に回すことによって連続的に流量を増し,右(時
計方向)に回すことによって連続的に流量を減らすことができなければならない。
10.4 ガス共通流出口が大気に開放されている場合,各回転式流量調節弁は,二酸化炭素用とチクロプロ
パン用を除いて,流量計又は流量指示計の最高目盛の90%を調節するのに,少なくとも180°回すもので
なければならない。
10.5 回転式流量調節弁又はガスの流れを遮断する他の装置からの漏れは,設計圧の下では5ml/minを超
えてはならない。
備考1. 酸素と亜酸化窒素(笑気)を使用している際に,その混合ガスの酸素濃度が25% (V/V) を下
回らないような機構をもつ麻酔器が増加している。
2. ある種の麻酔器は,あらかじめ決めた最小限流量の酸素が流量計内へ流入する機構をもって
いる。
10.6 各流量調節弁は,調節する流量計又は流量指示計の近くにあるか,若しくはすぐに相互の関係を識
別できなければならない。
10.7 流量調節弁又はその周囲には,ガスの名称又は化学記号が容易に消えず,かつ,読みやすいように
表示されていなければならない。
10.8 各回転式流量調節弁の回転軸は,道具を使用せずには弁座から外れないような構造であることが必
要である。
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10.9 回転式酸素流量調節弁のノブは,図2に一致して形態的に識別できるものでなければならない。他
の流量調節弁のノブは,すべて円形でなければならない。各種ガス流量調節ノブが並んでいる場合,酸素
の流量調節ノブは,他のガスの流量調節ノブよりも突き出るように調整されていなければならない。
図2 酸素流量調節ノブの輪郭(気化器専用流量調節つまみを除く。)
酸素の流量調節ノブの直径は,他のガスの流量調節ノブよりも小さくてはならない。酸素以外の流量調
節ノブは,のこぎり(鋸)歯状表面仕上げの場合,その深さは1mmを超えてはならない。
10.10 流量調節装置がねじ式ニードル弁の構造のものである場合,最高目盛値の25%の流量を流しながら,
流量調節弁を回転させないで軸方向に (10±2) の力で押したり引いたりしても,流量の変動は目盛値の
±10%又は±10ml/minのうちで,いずれか大きい方の範囲内を超えてはならない。
11. 流量計(フローメータ)
11.1 この項に規定された要求項目は,単一ガスの流量計又は混合ガスの流量計に適用される。流量計の
チューブの内側と外側及びチューブタイプの流量計の外装(ハウジング)には,静電気帯電を最小限にお
さえる手段がとられていることが望ましい。
備考 麻酔器には,供給されるガスごとに,流量計が少なくとも1本は必要であるが,それ以上の数
の流量計を装備していてもよい(10.1参照)。
11.2 各流量計は,20℃,標準大気圧 (101.3kPa) の状態で流量を校正されなければならない。
すべての流量計は,l/minの単位で目盛るものとする。流量が1l/min以下の場合は,ml/min又は0.Xl/min
(小数点の前に必ず0を置く。)の単位で目盛る。流量が1l/min及びそれを超える細分目盛がある場合,
1l/minを超える細分量は,小数点下1位の単位で目盛る (1.X l/min) 。同一麻酔器での複数の流量計の目盛
り方は,すべて同じ方法でなければならない。
チューブタイプの流量計が用いられている場合は,流量計の目盛はチューブ上に表示するか,又は正面
から見てチューブの右側に表示するものとする。すべての流量計にはガス又は混合ガスの名称若しくは化
学記号を表示しなければならない。流量計の目盛の表示は,目盛に垂直な中心線から左右45°の範囲で見
えなければならない。
チューブタイプの流量計は,その目盛とチューブと浮子(フロート)とが互いにはっきり関連している
ことが分かるように設計されていることが望ましい。
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使用者が流量計の位置を別のガスの位置に入れ換えたり,又は同一ガスの流量計の間でも違った位置に
入れ換えたりしないように,製造業者は,流量計のチューブの非互換性を確保することが望ましい。
11.3 麻酔器の流量計の目盛の精度は,フルスケールの10%又は300ml/minのどちらか大きい方とフルス
ケールの100%との間の範囲で,20℃,101.3kPaの大気中に放流した場合の流量が,目盛指示値の±10%以
内になければならない。
11.4 酸素と他のガスが,それぞれの流量計を経てマニフォールドの共通出口へ供給されている場合,酸
素は,すべての他のガスの下流側に供給されなければならない。
11.5 酸素の流量計は,一連の流量計のなかで向かって最右端に備えなければならない。
11.6 流量計の浮子(フロート)は,すべての設定位置で操作者から見えなければならない(4.3参照)。
11.7 浮子(フロート)の読み取り方は,流量計のセットの上に表示しなければならない。
12. ガス混合器
12.1 ガス混合器が麻酔器に装着され,又は組み込まれている場合には,12.212.6に要求されている事項
を満たさなければならない。また,空気と酸素との混合器を除いて,混合ガスの酸素濃度が,25% (V/V) 以
下とならないような工夫がなされていなければならない。
12.2 供給される混合ガス中の酸素濃度 [% V/V] は,ガス混合器の調節器の上又は近くに表示されなけれ
ばならない。
12.3 ガス混合器に供給されるガスを調節する流量計がある場合には,その流量計は,11.3の規定に適合
しなければならない。ガス混合器の流量調節装置は,すべて10.2の規定に適合しなければならない。
ガス混合器が,各ガスの独立した流量計に加えて,又は流量計の代わりに使用される場合には,調節さ
れているガスの種類,混合ガス中の酸素濃度及び新鮮ガスの総流量が表示されなければならない。
参考 ガス混合器のガス出口部の流量計は,総流量を表示しているが,その精度は供給されるガスの
組成に影響される[19.h)参照]。
12.4 流量及び流入圧が使用者のための取扱説明書に記載されている範囲内であれば,供給されるガスの
酸素濃度は,指示値の±5% (V/V) 以内でなければならない。
12.5 ガス混合器が調節するガスの名称又は化学記号は,ガス混合器の流量調節装置の上又はその近くに
表示されていなければならない。
12.6 ガス混合器が装着されている麻酔器を,附属書Aに規定されている方法によって試験する場合には,
一つのガス入口からその他のガス入口に流れるガスの量は,5ml/minを超えてはならない。
13. 気化器
13.1 一般的要求事項
13.1.1 麻酔器には,流量計(又はガス混合器)のマニフォールドの流出口と酸素フラッシュの接合部との
間に,1個又はそれ以上の数の気化器を取り付けられるようになっていなければならない(16.参照)。
13.1.2 気化器の流入口及び流出口に円すい接合が用いられている場合には,その接合部はJIS T 7201-2-1
(ISO 5356-1) に従う23mmサイズでなければならない。
その接合のインレット(入口側)はおす(雄),アウトレット(出口側)はめす(雌)とする。気化器に
付く他種のいかなるコネクタ類も,意図された方向に限ってガスが流れるように確実に気化器を取り付け
られる構造になっていなければならない。
13.1.3 気化器を通して流れるガスの方向は,矢印で表示する。
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JIS T 7201-1:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 5358:1992(MOD)
JIS T 7201-1:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 11 : 医療技術 > 11.040 : 医療設備 > 11.040.10 : 麻酔設備,呼吸設備及び蘇生設備
JIS T 7201-1:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JIST7201-2-1:2017
- 吸入麻酔システム―第2-1部:麻酔用及び呼吸用機器―円すい(錐)コネクタ―円すい(錐)及びソケット
- JIST7201-2-2:1999
- 吸入麻酔システム―第2-2部 麻酔用及び呼吸用機器―円錐コネクタ―ねじ式耐重量コネクタ