JIS T 7201-1:1999 吸入麻酔システム―第1部 麻酔器(本体) | ページ 4

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T 7201-1 : 1999 (ISO 5358 : 1992)
附属書A(規定) ガス交さ(叉)汚染試験方法
A.1 図A.1のようにガス混合器の回路を組み立て,ガス源1からガス源2へのガス混合の有無をA.2か
らA.8によって測定する。
A.2 ガス混合器の調節を50%に設定し,混合器から出る流量をゼロに設定する。
A.3 ガス源2に関して遮断弁2よりパイプライン及び混合器内の回路の内部容量V1(l単位で)を誤差±
10%以内で測定する。この容量は約300mlであることが望ましい。
A.4 両方のガス源の圧力を設計圧に設定し,ガス源1の圧力P1をkPa単位で測定する。
A.5 遮断弁2を閉じる。
A.6 排気弁2を開き,圧力を35kPaだけ減少させる。排気弁2を閉じ,圧力を安定させるために10秒間
待つ。安定した後の圧力P2をkPa単位で測定する。
A.7 ストップウォッチをスタートし,2.5分後 (t1) に圧力計2に示された圧力P3をkPa単位で測定し,
かつP1が変化していないことを確認する。
A.8 ガス源1からガス源2へのガス交さ(叉)汚染量Cを,ml/minで算出するのには次の式を用いる。
V1 (P3P2 )
C 1000
t1 P1
記号はA.3からA.7で示したものと同じ。
A.9 A.1からA.8と同じ方法でガス源2からガス源1へのガス交さ(叉)汚染量を測定する。
図A.1 ガス交さ(叉)汚染を測定する試験装置

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T 7201-1 : 1999 (ISO 5358 : 1992)
附属書B(規定) 逆圧無負荷時の気化器の精度の試験方法
B.1 一般
B.1.1 麻酔器に気化器,呼吸回路及び可能ならば製造業者又は販売元が推薦する人工呼吸器を装着して試
験する(19.参照)。気化器の下流に装着されている器具によって試験結果が影響されないかどうかを確認
する。結果に影響を与える因子として,例えば,揮発性麻酔薬の吸収,反応時間の遅延,漏れがある。
B.1.2 製造業者の勧めるキャリアガス及び分析方法を用いる[規格本体の19.m)4)参照]。分析方法の精度
は,規格本体の13.2.7で示す許容範囲の±10%以内とする。
B.2 手順
B.2.1 空の気化器を麻酔器の定められた場所に装着する。
B.2.2 麻酔器と麻酔薬とを試験室に少なくとも3時間置き,このとき,室温を (20±3) ℃とし,この温
度を試験中維持する。
B.2.3 気化器に専用の麻酔薬を,液レベル指示器の最小量マークまで注入し,更に (10±1) lを加えて,
気化器をそのまま少なくとも45分間放置する。この操作はB.2.2で規定した3時間以内で行ってもよい。
B.2.4 気化器をONにして最高濃度に設定する。気化器に流量2l/minで3分間ガスを流して洗う。
B.2.5 揮発性麻酔薬濃度測定器を麻酔器のガス共通流出口,又はもし適切にできるならば人工呼吸器の吸
気口に接続する。気化器を “OFF” に設定したまま麻酔器のガス流量を (2±0.2) /minとし,さらに,もし
適切にできるならば,人工呼吸器の吸気流量を最大に設定した状態で呼吸数を毎分 (15±2) 回に,吸気 :
呼気比を1 : (2±0.4) に調節する。ガス共通流出口の圧変動は,−0.5kPaから+0.5kPaの範囲内であること
を確認する。
人工呼吸器の設定値によって,新鮮ガス流量を規定する麻酔器では,分時流量が (2±0.2) /minとなる
ように設定する。そのガス流量を1分間維持し,揮発性麻酔薬の濃度を測定する。
B.2.6 B.2.5に記載された手順を,表B.1に示した順番に次々と規定値を変えて繰り返す。表B.1に示す
濃度設定値が当該気化器に表示されていない場合には,表B.1に示した値に最も近い濃度設定で行う。表
B.1に示した値が気化器の目盛の中間である場合には,気化器の目盛の低い方に合わせる。
B.2.7 B.2.5とB.2.6に記載された手順を,新鮮ガス流量を (8±0.8) /minにして繰り返す。
新鮮ガス流量が人工呼吸器の設定値によって決まる麻酔器では,分時流量を (8±0.8) /minに設定する。
B.2.8 B.2.6の手順を繰り返す。このとき,ガス流量及び可能ならば人工呼吸器の設定値は,製造業者が
気化器を試験するのに推奨している値を用いる[本体規格の19.m)4)参照]。

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T 7201-1 : 1999 (ISO 5358 : 1992)
表B.1 気化器の精度及び試験するために用いる設定値
試験の順番 設定値[麻酔薬の% (V/V)](1)
1 OFF,及び別に表示されている場合には,0(ゼロ)
2 0(ゼロ)より上の表示最低濃度
3 0.5
4 1
5 2
6 4
··· ···
最後 最高濃度(フル・スケール)
(1) 0.5%が最低濃度の場合には,2番は省略する。

――――― [JIS T 7201-1 pdf 18] ―――――

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T 7201-1 : 1999 (ISO 5358 : 1992)
附属書C(規定) 逆圧負荷時の気化器の精度の試験方法
C.1 一般
C.1.1 麻酔器に気化器,呼吸回路,それに専用の人工呼吸器がある場合には,それらを付けた状態で,製
造業者又は販売元が推奨する方法の試験を行う(規格本体の19.参照)。
C.1.2 製造業者が推奨する測定法を用いる[規格本体の19.m)4)参照]。測定技術の精度は,規格本体の
13.2.8で規定した許容値の±10%以内とする。
C.2 手順
C.2.1 気化器を麻酔器に装着し,気化器内の残留薬剤を排液する。
C.2.2 麻酔器及び揮発性麻酔薬を,室温 (20±3) ℃の場所へ少なくとも3時間放置する。その環境温度
は試験実施中持続する。
C.2.3 気化器に専用の麻酔薬を液レベル指示器の最小量マークまで注入し,更に (10±1) lを加えて,
気化器を少なくとも45分間そのまま放置する。
C.2.4 気化器をONにして最高濃度に設定する。気化器に流量2l/minで3分間ガスを流して洗う。
この操作は,C.2.2で規定した3時間以内で行ってもよい。
C.2.5 揮発性麻酔薬濃度測定装置を麻酔器のガス共通流出口に,又は適切にできる場合には,人工呼吸器
の吸気口に接続する。気化器を “OFF” に設定したまま麻酔器のガス流量を (2±0.2) /minとし,さらに人
工呼吸器の吸気流量を最大に設定した状態で呼吸数を毎分 (15±2) 回に,吸気 : 呼気比を1 : (2±0.4) に
調整する。
C.2.6 ガス共通流出口に (2±0.3) Paの圧変動をつくる。この状態は200ml/kPaのコンプライアンスと可
変抵抗をもつテスト肺を使用することにより設定できる。吸気終末における気道内圧を100%とし,そこ
から呼気時における圧力が33%に低下するまでの時間が0.6秒以下であることを確認する。人工呼吸の設
定によって新鮮ガス流量が規定される麻酔器では,分時流量が (2±0.2) /minになるように設定する。
C.2.7 気化器の目盛をその最大目盛の20%に当たる目盛に,また,その最小目盛が最大目盛の20%より
大きいときには最小目盛に合わせる。気化器にこの濃度の目盛がない場合は,最も近い目盛に合わせるか,
もし,得られた値が二つの目盛の中間である場合には,低い方の目盛に合わせる。
上記の圧変動を3分間続け,さらに1分間圧変動を維持しながら揮発性麻酔薬の蒸気濃度を測定する。
流出したガスの全量から麻酔薬の平均蒸気濃度を計算する。
C.2.8 新鮮ガス流量を (8±0.8) /min,新鮮ガス出口の圧変動を (5±0.4) Pa [{ (50±4) mH2O}] とし,上
記と同じ操作を繰り返す。人工呼吸器の設定によって新鮮ガス流量が規定される麻酔器では,分時流量を
(8±0.8) /minに設定する。

――――― [JIS T 7201-1 pdf 19] ―――――

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T 7201-1 : 1999 (ISO 5358 : 1992)
附属書D(規定) 麻酔薬気化試験前の気化器への注入法
D.1 一般 麻酔器に気化器が装着されていれば,気化器を試験する。気化器の取扱説明書によって,揮
発性麻酔薬を気化器の容量の半分だけ注入し,5分間待つ。次にD.2又はD.3に記載する方法によって,
試験を行う。
D.2 揮発性麻酔薬を瓶から直接注入するための充てん(填)器。
D.2.1 充てん(填)器注入口の栓を外す。
D.2.2 取扱説明書によって,注入口より揮発性麻酔薬を液があふれるところまで注入する。
D.2.3 薬液のあふれがおさまるまで待ち,注入口の栓を閉める。
D.3 揮発性麻酔薬の瓶が直接気化器と接続する注入器(麻酔薬液別注入装置)。
D.3.1 気化器を満たすのに十分な量の入っている揮発性麻酔薬の瓶をとる。
D.3.2 取扱説明書によって,揮発性麻酔薬を気化器に薬液の流れが止まるまで注入する。
D.3.3 注入器が取り外せるものなら,注入器を取り外す。そして余剰液を排液する。注入口の栓を閉める。

――――― [JIS T 7201-1 pdf 20] ―――――

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JIS T 7201-1:1999の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 5358:1992(MOD)

JIS T 7201-1:1999の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 7201-1:1999の関連規格と引用規格一覧