この規格ページの目次
JIS T 8052:2005 規格概要
この規格 T8052は、防護服に設計された材料及び組立て部品のナイフ,金属薄板部品,金属切りくず,ガラス,刃のある工具,鋳造物などの鋭利な物に対する,切創抵抗性試験方法について規定。
JIST8052 規格全文情報
- 規格番号
- JIS T8052
- 規格名称
- 防護服―機械的特性―鋭利物に対する切創抵抗性試験方法
- 規格名称英語訳
- Protective clothing -- Mechanical properties -- Determination of resistance to cutting by sharp objects
- 制定年月日
- 2005年12月25日
- 最新改正日
- 2015年10月26日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 13997:1999(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 13.340.10
- 主務大臣
- 経済産業,厚生労働
- JISハンドブック
- 労働安全・衛生 2019
- 改訂:履歴
- 2005-12-25 制定日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-26 確認
- ページ
- JIS T 8052:2005 PDF [13]
T 8052 : 2005
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本保安用品協会(JSAA)/財団法
人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標
準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 13997:1999,Protective clothing−
Mechanical properties−Determination of resistance to cutting by sharp objectsを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本
工業標準調査会は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願
公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS T 8052には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考)切創試験の詳細説明
附属書B(参考)この規格に適合する装置
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS T 8052 pdf 1] ―――――
T 8052 : 2005
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[1]
- 4. 試験片採取・・・・[1]
- 4.1 試験片・・・・[1]
- 4.2 採取方向・・・・[2]
- 4.3 試験片寸法・・・・[2]
- 4.4 試験片の調整・・・・[2]
- 5. 試験方法・・・・[2]
- 5.1 原理・・・・[2]
- 5.2 試験装置・・・・[2]
- 5.3 試験手順・・・・[3]
- 6. 試験報告書・・・・[4]
- 附属書A(参考)切創試験の詳細説明・・・・[6]
- 附属書B(参考)この規格に適合する装置・・・・[8]
- 附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[10]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS T 8052 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
T 8052 : 2005
防護服−機械的特性−鋭利物に対する切創抵抗性試験方法
Protective clothing - Mechanical properties - Determination of resistance to cutting by sharp objects
序文
この規格は,1999年に第1版として発行されたISO 13997,Protective clothing−Mechanical properties
−Determination of resistance to cutting by sharp objectsを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更して作
成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧
表をその説明を付けて,附属書1(参考)に示す。
1. 適用範囲
この規格は,防護服用に設計された材料及び組立て部品のナイフ,金属薄板部品,金属切
りくず,ガラス,刃のある工具,鋳造物などの鋭利な物に対する,切創抵抗性試験方法について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 13997:1999,Protective clothing−Mechanical properties−Determination of resistance to cutting
by sharp objects (MOD)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS L 0105 繊維製品の物理試験方法通則
備考 ISO 139:1973,Textiles−Standard atmospheres for conditioning and testingからの引用事項は,こ
の規格の該当事項と同等である。
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 カットスルー(cut-through) 試験用刃物の刃先が試験片を貫通し,その下の導電性材料に最初に接触
するときに起こる事象。
3.2 切創力(cutting force) 標準的な鋭さの試験用刃物を用い,20 mm長の1ストローク(1回,20 mm引
くこと。)によって,材料をカットスルーするのに必要とされる力として算出された値。
3.3 切創ストローク長(cutting stroke length) カットスルーが起こるまでの刃先が進む距離。
4. 試験片採取
4.1 試験片
試験片は,身体防護部位の各種の構成を代表している製品試料から,又は製品の様々な品
――――― [JIS T 8052 pdf 3] ―――――
2
T 8052 : 2005
質を代表している部位から採取する。
4.2 採取方向
機械編み,手編み,その他の伸縮性材料の試験片は,試験片がたて方向と45±10 の角度
になるように準備する。非伸縮性材料,又はたて方向が明確でない材料は,互いに45 をなす2方向で試
験する。特別な材料又は製品から得た試験片は,この規格に示す方向とは異なる方向で試験することも可
能である。
4.3 試験片寸法
特に明示されていない限り,試験片の寸法は25 mm 100 mmより大きく,切創方向は
長軸に対し90 になるようにする。1回だけの切創を行う試験片でも,25 mm 25 mmより大きいものとす
る。
4.4 試験片の調整
試験片は,JIS L 0105に従って調整する。試験は,試験片を調節した環境において,
又は調節した環境から回収後5分以内に行う。
5. 試験方法
(附属書A参照)
5.1 原理
材料の切創抵抗性とは,試験用刃物によるカットスルーに耐える能力である。切創抵抗性は,
試験片を横断して鋭利な試験用刃物を落とし,機械を用いて測定する。試験片表面に直角に向けた試験用
刃物に種々の大きさの力を加えて,試験用刃物を3 mm50 mm動かし,切創を作る。試料とする材料の
切創抵抗性は,標準的な鋭利さの試験用刃物を用い,20 mm長の1ストローク(1回,20 mm引くこと。)
によって,材料を単にカットスルーするのに必要とされる切創力として表す。切創力の数値は,材料の分
類に用いることができる。刃先と試験片との間に一定の力を保持でき,試験用刃物が試験片をカットスル
ーするまでに進む距離を正確に測定できる装置であればよい。附属書B(参考)にこの要件に適合する測
定機材を示す。
5.2 試験装置
試験装置は,次の部品で構成する。
5.2.1 フレーム 刃先と試験片との間に200 N以上の力が働いても,構成部品を支持できるもの。
5.2.2 加力システム このシステムは,試験用刃物を試験片上に移動させ,刃先と試験片との間に働く力
が一定(±5 %)に加えられるものとする。加える力は,1.0 Nと200 Nとの間で変えられる機能をもつ。
力は,試験用刃物ホルダ又は試験片ホルダのどちらに加えてもよい。
5.2.3 試験片ホルダ 試験片を固定する部位の表面は金属製で,試験片固定部位は,半径38±0.5 mmの
曲線状とし,固定部位の長さは110 mm以上,湾曲方向の幅は32 mm以上とする。試験片ホルダを固定す
ることによって,一つの試験片上に最低10 mm間隔で,複数の切創を作ることが可能である。
5.2.4 試験用刃物 試験用刃物は,45 HRC以上の硬度のステンレス鋼製で,厚さ1.0±0.5 mmとし,真
っすぐな刃先に沿って2.5±0.2 mmのベベル(刃の斜端で削られている部分)幅に研ぐ。これは,カッテ
ィングエッジでは約22 の刃先角になる。試験用刃物のカッティングエッジは65 mmを超え,幅は18 mm
を超えるものでなければならない (1) 。
注(1) ここに記述の試験用刃物は,American Safety Razor Co.(所在地 : Razor Blade Lane, Verona, VA
24482, USA)からブレードNo.88-0121,タイプGRU-GRUという製品として入手可能である。
この情報は,この規格の使用者の利便のために提供されるものであり,この製品を推奨するも
のではない。
5.2.5 試験用刃物ホルダ 試験用刃物の幅12.0±0.5 mmの部分が露出するように,かつ,ひずみが最小
限になるように試験用刃物を支えられるものとする。試験用刃物は,試験用刃物面と試験片ホルダの長軸
とが90±2 をなし,試験片ホルダの湾曲方向を指向できるように固定する。
――――― [JIS T 8052 pdf 4] ―――――
3
T 8052 : 2005
5.2.6 切創作動装置 この装置はねじ式駆動装置とし,刃先が試験片ホルダの長軸と90±2 を保ち,2.5
±0.5 mm/sの速度で試験片上を横断して移動する。この装置ではベアリングによって,側方移動を制御し
ながら滑らかに動く。また,カッティングエッジが静止状態で試験片と接触していないときの横方向への
最大移動距離は,5±0.5 Nの力が試験用刃物の長軸に90±5 の角度で加わった場合,0.5 mmとする。
5.2.7 切創ストローク長の測定 完全にカットスルーするために試験片を横断して引かれるカッティン
グエッジは,正確に0.1 mm単位で測定する。測定する距離は,試験用刃物が最初試験片と接触静止位置
からカットスルーが生じて,試験用刃物と試験片ホルダとの間に最初の電気的接触が起こる点までとする。
5.3 試験手順
5.3.1 試験片の固定 試験片は,試験片ホルダに幅50±2 mmの両面接着テープで固定させる。幅10±2
mmで厚さ0.03 mm以下の導電性材料(例えば,アルミニウム,銅)は接着テープの最上部中央に置き,
金属の試験片ホルダと接触させて電気的接触が良好に保てるようにする。試験片はホルダ上のテープの上
に置き,試験片を伸展させずに固定する。又は,試験片をホルダ上に縦方向に長い2本の両面接着テープ
で固定してもよい。切創用試験用刃物と接触が起きる中央の10±2 mmを残すようにして,テープをホル
ダ上には(貼)り付ける。
厚さ0.03 mm以下の低密度ポリエチレンなどのプラスチック製フィルムを用いて,電気伝導性の試験片
を試験片ホルダから絶縁する。多層材料は,試験前に縁に沿って縫うか,接着テープの中間層を用いるか,
又は他の適切な手法により安定した状態にする。緩く編んである材料は,ホルダ上にろ紙を置きその上に
固定してもよい。ろ紙は,面密度(坪量)が65 g/m2より小さいものでなければならない。
5.3.2 カッティングエッジの鋭利さの検定 試験用刃物の1組は,200本以上のロットから入手する。試
験は20枚目ごとに,ネオプレン製校正用標準物質を5±0.02 Nの力で切創する(5.3.4を参照)。
試験用刃物1試験分は,切創ストローク長が平均20 mm30 mmで,10回の測定の変動係数が10 %以
下を許容範囲とする。許容範囲内にある試験用刃物は,カッティングエッジに損傷を起こさないように,
使用するまで注意して保管する。
ネオプレン製校正用標準物質(2)は,厚さ1.57±0.05 mmでショアA硬度50±5とする。
注(2) このネオプレンの在庫品は,IRSST(Institut de Recherche en Sant et en Scurit du Travail du
Quebec,所在地 : 505 boulevard de Maisonneuve Ouest, Montreal, Quebec, Canada H 3 A 3 C 2)
から適合証明書付きで購入できる。この情報は,この規格の使用者の利便のために提供される
ものであり,この製品を推奨するものではない。
5.3.3 装置の設置 装置の設置は,次による。
a) 装置は水平に設置する。
b) 試験片を5.3.1に従いホルダ上に固定する。
c) 新しい試験用刃物を取り付け,試験用刃物ホルダ及び試験片ホルダは,切創ストロークの開始位置に
置く。変位測計はゼロにセットする。
d) 試験用刃物が試験片と接触するときに両者の間の力が0.01 Nより小さくなるように装置を調整する。
5.3.4 試験手順 試験手順は,次による。
a) 試験片と試験用刃物との間に,選択した大きさの力を徐々に加える。
b) 5秒以内に切創ストロークを開始する。
c) 切創ストローク長が5 mm50 mmになるよう力の設定を行い,試験的な切創を行う。この力と切創
ストローク長は記録する。
d) 切創ストローク長が5 mm50 mmの範囲内で少なくとも15回の読取り値が得られるまで,種々の大
――――― [JIS T 8052 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS T 8052:2005の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 13997:1999(MOD)
JIS T 8052:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.10 : 防護服
JIS T 8052:2005の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則