JIS T 8131:2015 産業用ヘルメット

JIS T 8131:2015 規格概要

この規格 T8131は、飛来物・落下物,転倒・転落時保護用に対する産業用ヘルメットの物理的及び性能的な要件,試験方法及び表示の要件について規定。

JIST8131 規格全文情報

規格番号
JIS T8131 
規格名称
産業用ヘルメット
規格名称英語訳
Industrial safety helmets
制定年月日
1977年12月1日
最新改正日
2015年10月26日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 3873:1977(MOD)
国際規格分類

ICS

13.340.20
主務大臣
経済産業,厚生労働
JISハンドブック
溶接 II(製品) 2021, 労働安全・衛生 2019
改訂:履歴
1977-12-01 制定日, 1985-06-01 確認日, 1990-12-01 改正日, 1997-12-20 確認日, 2000-03-20 改正日, 2005-11-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-26 改正
ページ
JIS T 8131:2015 PDF [23]
                                                                                   T 8131 : 2015

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  3A 種類・・・・[3]
  •  4 構造・・・・[3]
  •  4.1 構造一般・・・・[3]
  •  4.2 材料・・・・[3]
  •  4.3 帽体・・・・[4]
  •  4.4 設計及び仕上げ・・・・[4]
  •  4.5 着装高さ・・・・[4]
  •  4.6 内側垂直隙間・・・・[4]
  •  4.7 水平隙間・・・・[4]
  •  4.8 あごひも・・・・[4]
  •  4.9 通気・・・・[4]
  •  5 性能要件・・・・[4]
  •  5.1 必須要件・・・・[4]
  •  5.2 選択要件・・・・[5]
  •  6 試験・・・・[5]
  •  6.1 試料・・・・[5]
  •  6.2 試験試料の処理・・・・[6]
  •  6.3 人頭模型・・・・[6]
  •  6.4 着装高さ,内側垂直隙間及び水平隙間の測定・・・・[7]
  •  6.5 衝撃吸収性試験・・・・[8]
  •  6.6 耐貫通性試験・・・・[10]
  •  6.7 耐側圧性試験(選択要件)・・・・[13]
  •  6.8 難燃性試験(選択要件)・・・・[13]
  •  6.9 耐電圧性試験(選択要件)・・・・[14]
  •  7 表示・・・・[15]
  •  7.1 ヘルメットの表示・・・・[15]
  •  7.2 その他の情報・・・・[16]
  •  附属書JA(参考)木製人頭模型の構成方法及びヘルメットの通気孔・・・・[17]
  •  附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[18]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS T 8131 pdf 1] ―――――

T 8131 : 2015

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本
保安用品協会(JSAA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)
を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が改正
した日本工業規格(日本産業規格)である。これによって,JIS T 8131:2000は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の
特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS T 8131 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
T 8131 : 2015

産業用ヘルメット

Industrial safety helmets

序文

  この規格は,1977年に第1版として発行されたISO 3873を基とし,対応国際規格が古く実態に合って
いないことから安全性など実情に合わせ,かつ,厚生労働省の“保護帽の規格”と整合性を図るため,技
術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。

1 適用範囲

  この規格は,飛来物・落下物,転倒・転落時保護用に対する産業用ヘルメット(以下,ヘルメットとい
う。)の物理的及び性能的な要件,試験方法及び表示の要件について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 3873:1977,Industrial safety helmets(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
ISO 6487,Road vehicles−Measurement techniques in impact tests−Instrumentation

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
産業用ヘルメット(industrial safety helmet)
使用者の頭部の傷害を防止又は軽減することを目的とした作業用帽子(図1参照)。
3.2
帽体(shell)
使用者の頭部を覆い,ヘルメットの外形を形づくるもの。
3.3
ひさし(peak)
目の上方にあるヘルメットの突き出した部分。帽体と一体となっているものと,取り外しができるもの

――――― [JIS T 8131 pdf 3] ―――――

2
T 8131 : 2015
とがある。
3.4
つば(brim)
帽体の下端全周にわたって,帽体と一体となって張り出している部分。
3.5
着装体(harness)
ヘルメットの内部に装着して,ヘルメットを頭部に保持し,ヘルメットに衝撃が加わったときに,使用
者の頭部に伝わる衝撃の運動エネルギーを吸収緩和するために組立完成されたもの。例えば,次に示すも
のからなる。
a) ヘッドバンド(head band) 頭蓋骨の下端部を取り巻く着装体の一部。
b) ハンモック(cradle) ヘッドバンドを除く頭と接触する着装体の一部。
3.6
防護パッド(protective padding)
衝撃の運動エネルギー吸収に寄与する部材。防護パッドには衝撃吸収ライナーを含む。
注記 衝撃吸収ライナーとは,ヘルメットに衝撃のエネルギーが加わったときに,使用者の頭部に伝
わる衝撃の運動エネルギーを吸収するために帽体内部に挿入する着装体以外の部品を指す。
3.7
通気孔(ventilation holes)
ヘルメットの内部の通気をするため,帽体にあけた孔。
3.8
(ヘルメットの)附属品(helmet accessories)
首筋防護物,キャップランプ及びその電線用の取付装置,顔面防護装置,聴覚防護装置などの特別な目
的のためのヘルメットに附属する部品。
3.9
着装高さ(wearing height)
ヘルメットを人頭模型に装着したときの,ヘッドバンドの下縁と人頭模型の最高点との垂直距離。
3.10
内側垂直隙間(internal vertical distance)
人頭模型の頂点と帽体内側との垂直隙間。
3.11
水平隙間(horizontal distance)
ヘッドバンドと帽体内側又は帽体内側の突出部との間の水平隙間。
3.12
あごひも(chin strap)
ヘルメット使用者の頭部から脱落することを防止するための,あごの下を通って,ヘルメットを適切な
位置に保持するひも(紐)及び耳ひもからなる構成部品。
なお,えり首ひもを含む場合もある。
注記 えり首ひもとは,脱落及びぐらつき防止のための後頭部にあてがう,固定又は調節可能な構成
部品を指している。

――――― [JIS T 8131 pdf 4] ―――――

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T 8131 : 2015
記号 名称
a 帽体
b ひさし
c つば
d 着装体 (1)ヘッドバンド
(2)ハンモック
e 防護パッド
f あごひも
図1−ヘルメット

3A 種類

  種類は,用途によって区分し,表1による。また,選択要件の性能による区分は,表2による。
表1−種類
種類 主な用途 適用箇条
飛来物・落下物用 5.1.1 a)
足場の組立,港湾荷役など飛来物又は落下物の
おそれがある場所に使用するもの 5.1.2 a)
転倒・転落時保護用 5.1.1 b)
高所作業などにおける転倒保護又は転落時保護
用として用いるもの 5.1.2 b)
表2−選択要件による区分
区分 適用箇条
超低温性 5.2.1
耐側圧性 5.2.2
難燃性 5.2.3
耐電圧性 5.2.4

4 構造

4.1 構造一般

a) 飛来物・落下物用 ヘルメットは,少なくとも帽体,着装体及びあごひもを備えなければならない。
b) 転倒・転落時保護用 ヘルメットは,帽体,着装体,あごひも及び防護パッドを備えていなければな
らない。

4.2 材料

  皮膚に接触する部分は,皮膚を刺激する及び健康に有害な影響を及ぼすおそれがある材料を使用しては
ならない。

――――― [JIS T 8131 pdf 5] ―――――

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