JIS T 9231:1995 収尿器

JIS T 9231:1995 規格概要

この規格 T9231は、排尿障害者が用いる成人男性用収尿器について規定。

JIST9231 規格全文情報

規格番号
JIS T9231 
規格名称
収尿器
規格名称英語訳
Urine collection systems
制定年月日
1995年10月1日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

11.040.60
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
高齢者・障害者等 2018
改訂:履歴
1995-10-01 制定日, 2003-05-20 確認日, 2008-03-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS T 9231:1995 PDF [7]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
T 9231-1995

収尿器

Urine collection systems

1. 適用範囲 この規格は,排尿障害者が用いる成人男性用収尿器(以下,収尿器という。)について規定
する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 6251 加硫ゴムの引張試験方法
JIS K 6252 加硫ゴムの引裂試験方法
JIS K 6257 加流ゴムの老化試験方法
JIS K 6381 天然ゴムラテックス
2. この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参
考として併記したものである。
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) 収尿器 排出された尿を一時的に蓄尿袋などにためておく補装具。身体に止める固定部,受尿部,接
続部,蓄尿部など一連の接続したシステム。
(2) 受尿部 体内から排出された尿を最初に受ける部分。コンドーム式で,再利用型と使い捨て型の2種
類がある。
(3) 固定部 身体(陰茎)と受尿部のずれや,はがれが起きないように固定する部分。
(4) ベルト固定式 身体に対してバンドやベルトで腰部固定を行う収尿器のシステム。
(5) 陰茎固定式 受尿部を陰茎で固定する収尿器のシステム。
(6) パンツ固定式 身体に対してパンツで固定する収尿器のシステム。
(7) 粘着テープ 身体(陰茎)と受尿部を固定し,抜け落ちを防止するための器具。
(8) 接続部 受尿部と蓄尿袋をつなぎ合わせ連結する部分。接続コネクタと連結チューブとに分かれる。
(9) 蓄尿部 尿を一時的にため,排出するための部分。入口チューブ,逆流防止弁,蓄尿袋,蓄尿袋固定
具とに分かれる。
(10) 入口チューブ 尿が蓄尿袋に入って行くとき通るチューブ。
(11) 逆流防止弁 排出された尿の逆流を防ぐための弁機構。
(12) 蓄尿袋 排出された尿を一時的にためておくための袋。再利用型と使い捨て型の2種類がある。
(13) 蓄尿袋固定具 蓄尿袋を大たい(腿)又は下たい(腿)に固定するための器具。
(14) 容量 許容可能な蓄尿袋の最大容積。
3. 種類及び記号 種類及び記号は,表1及び表2のとおりとする。

――――― [JIS T 9231 pdf 1] ―――――

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T 9231-1995
表1 固定部の種類
種類 記号
ベルト固定式 B
陰茎固定式 PE
パンツ固定式 PA
表2 蓄尿袋の種類
単位 ml
蓄尿袋の主材料 容量 記号
ゴム 3001 000 LAT-S
1 000以上 LAT-L
合成樹脂 3001 000 PF-S
1 000以上 PF-L
4. 性能
4.1 一般条件 一般条件は,次による。
(1) 受尿部は陰茎粘膜に障害を起こさず,かつ,陰茎からはずれて尿漏れを生じないこと。
(2) 固定部は使用者の体位交換時などに容易にはずれず,かつ,陰茎からはずれて尿漏れを生じないこと。
4.2 蓄尿袋の静的強度及び耐久性 蓄尿袋の静的強度及び耐久性は9.によって試験したとき,表3を満
足しなければならない。
表3 性能
項目 性能 適応試験箇条
容量測定試験 表示容量と誤差10 %以内の液体が注入でき,かつ漏れないこと。 9.2
流入速度試験 試験水の流入速度が10 ml/s以上であること。 9.3
無負荷漏れ試験 袋から試験水が漏れないこと。 9.4
負荷漏れ試験 袋から試験水が漏れないこと。 9.5
衝撃漏れ試験 袋が破れず,かつ,試験水が漏れないこと。 9.6
逆流防止機能試験 入口チューブからの試験水の漏れが10 ml/min以下であること。 9.7
引張試験(1) 引張強さ 1 000 N/cm2 [{100 kgf/cm2}] 以上。 9.8
引裂強さ 100 N/m [{10 kgf/m}] 以上。
老化試験(1) 引張強さ 500 N/cm2 [{50 kgf/cm2}] 以上。 9.9
引裂強さ 30 N/m [{3 kgf/m}] 以上。
注(1) 合成樹脂製の蓄尿袋には適用しない。
5. 容量及び寸法
5.1 容量 蓄尿袋の容量は,9.2によって決定するものとする。
5.2 寸法 受尿部,接続コネクタ及び連結チューブの寸法は,図1及び図2のように計測する。

――――― [JIS T 9231 pdf 2] ―――――

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図1 受尿部の寸法(例)
図2 接続コネクタ及び連結チューブの寸法(例)
6. 外観 収尿器の表面には著しい変色がなく,またピンホール,ひび割れ及び亀裂があってはならない。
7. 材料 材料は,人体に無害であって,不快な臭気がなく,また耐湿性・耐候性をもち,次の条件を満
たさなければならない。
(1) ゴム ゴムは,原則としてJIS K 6381に規定する天然ゴムラテックス,又はこれと同等以上のものを
用いなければならない。
(2) 合成樹脂 合成樹脂は,塩化ビニル及びナイロン,又はこれらと同等以上のものを用いなければなら
ない。
(3) その他の材料 収尿器固定部に用いる粘着テープは,使用箇所に十分耐えるものでなければならない。
8. 試験場所の状態 試験場所の状態は,温度23±2℃の室内とする。
9. 試験方法
9.1 試験器具及び試薬 9.29.7までの試験に用いる装置及び試薬は,次のとおりとする。
(1) 試験水は0.1 g/lのメチレンブルーを均等に加えた水溶液を用いる。
(2) 容量500 ml,目盛1 mlの測定用シリンダを用いる。
(3) 1秒 (s) まで測定できるストップウォッチ又はこれと同等の計測器を用いる。
9.2 容量測定試験
9.2.1 測定原理 蓄尿袋を図3に示すようにつり下げ,試験水を満たし,その容量を測定する。
9.2.2 試験手順 試験は,次の手順によって行う。

――――― [JIS T 9231 pdf 3] ―――――

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(1) タンク栓を蓄尿袋に取り付けるため,適当な長さに入口チューブを切る。
(2) 蓄尿袋を圧迫して,すべて空気を締め出す。
(3) タンク栓を止めておき,蓄尿袋の入口チューブとタンク栓を結合する。
(4) タンク栓を開け,蓄尿袋へ試験水を注ぐ。タンクに試験水を注入し,かつ,試験水の高さは常に500
±5 mmの高さになるようにする。注入が止まったらタンク栓を止める。
(5) 蓄尿袋又は容量測定装置から,試験水が漏れていないかどうかを調べる。もし漏れていれば,試験は
無効としやり直す。蓄尿袋及び入口チューブから漏れがある場合は,新しい蓄尿袋を使用する。
(6) 蓄尿袋から測定用シリンダに試験水を移し,試験水の容量を測定する。測定結果は,10 ml未満を四
捨五入して表す。
図3 容量測定試験装置
9.3 流入速度試験
9.3.1 測定原理 蓄尿袋を図3に示すようにつり下げ,表示容量の75 %の試験水が蓄尿袋に入る時間を
測定し,充満流入速度の平均を計算する。
9.3.2 試験手順 試験は,次の手順によって行う。
(1) 蓄尿袋を圧迫して,すべて空気を締め出す。
(2) タンク栓を止め,図4に示すように,タンクの底が蓄尿袋との結合線から150 mmより上になるよう
設定する。タンク栓を入口チューブに接続する。
(3) タンク栓を開け,表示容量の75 %の試験水が蓄尿袋に入る時間を測定する。タンク栓を開けたときス

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トップウォッチをスタートさせ,蓄尿袋に試験水が入り終わったときストップさせる。
(4) 蓄尿袋又は容量測定装置から,試験水が漏れていないかどうかを調べる。もし漏れていれば,試験は
無効としやり直す。蓄尿袋及び入口チューブから著しい漏れがある場合は,新しい蓄尿袋を使用する。
(5) 流入速度を計算する。
図4 流入速度試験装置
9.4 無負荷漏れ試験
9.4.1 測定原理 蓄尿袋に試験水を入れ,最初は蓄尿袋を水平位にしておき,次に製造業者が指定するつ
り下げ方法によって垂直位にして,蓄尿袋の漏れの有無を調べる。
9.4.2 試験手順 試験は,以下の手順によって行う。
(1) 測定用シリンダを使用して,容量の75 %に相当する試験水を蓄尿袋に注入し,すべての空気を締め出
す。
(2) 試験水の色を判別するために,蓄尿袋を白く吸湿性のある布,画用紙などを敷いた表面が平らな場所
に移し,17±1 h放置する。
(3) 目視によって,漏れから生じるしみや汚れがないかどうかを調べる。
(4) 蓄尿袋を,試験前の垂直位に戻し,4±1 h放置する。
(5) 目視によって,漏れから生じるしみや汚れがないかどうかを調べる。
9.5 負荷漏れ試験
9.5.1 試験装置 蓄尿袋加圧に用いる試験装置は,次による。
(1) 平らで硬く,蓄尿袋よりも長くて幅広い金属板を2枚用意する。
(2) 上に載せる金属板は,垂直方向には自由に動き,水平方向には±5°の傾きを生じないものとする。
(3) 負荷手段は,金属板を下方へ押す力による。
9.5.2 測定原理 試験水を表示容量の75 %満たした蓄尿袋を,2枚の平行な板の間に入れ圧迫負荷を加え,
その後蓄尿袋の漏れの有無を調べる。
9.5.3 試験手順 試験は,次の手順によって行うものとする。

――――― [JIS T 9231 pdf 5] ―――――

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