JIS T 9291:2022 車椅子試験用ダミーの仕様 | ページ 4

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T 9291 : 2022
記号説明
1 : バックサポート基準平面
2 : シート基準点
3 : シート基準平面
4 : 胴セグメントの重心
5 : 大たい(腿)セグメントの
重心
6 : 下たい(腿)セグメントの
重心
7 : 腰回転軸
8 : 膝回転軸
9 : 足首回転軸
図6−セグメントの重心及び回転軸の位置

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T 9291 : 2022
附属書A
(規定)
全体重心の位置測定
警告 次に示す試験は,危険を伴う。適切な安全対策を行い,試験実施者を保護しなければならない。
A.1 平衡法
A.1.1 原理
平衡法は,全体重心の位置決定のための決定方法である。重心の位置は,重心計測用椅子(5.1参照)の
二つの平衡点から求める。すなわち,重心計測用椅子の重心が,その底部の前縁を支点に安定している平
衡点,及び後縁を支点に安定している平衡点の二つである。まず,重心計測用椅子単体の質量及び質量の
中心(重心)の位置を測定する。次に,試験用ダミーを重心計測用椅子に装着し,試験用ダミーと重心計
測用椅子との複合体の質量及びその重心の位置を測定する。試験用ダミーの全体重心の位置は,複合体の
重心の位置,試験用ダミーの質量,並びに重心計測用椅子単体の質量及び重心の位置から計算する。
A.1.2 手順
A.1.2.1 lthigh及びllegを呼び寸法±15 mmに調節し,次に,調節手段を固定する。フットサポートの高さを
調節するか,適切な剛性スペーサーを(必要な枚数だけ)取り付け,試験用ダミーの足部が支持されるよ
うにする。次に,A.1.2.3に従って重心計測用椅子に試験用ダミーを装着する場合,フットサポートの高さ
を調節するか,適切な剛性スペーサーを(必要な枚数だけ)取り付け,試験用ダミーの足部が支持される
ようにする。
A.1.2.2 A.1.3に規定する手順によって,重心計測用椅子単体の質量及び重心の位置を測定する。
A.1.2.3 試験用ダミーを重心計測用椅子に搭載する。各試験用ダミーセグメントを取り付ける。このとき,
負荷パッド内のフォームクッションの厚さが無負荷時の厚さの半分以下になっていることを確認し,かつ,
フォームクッションの変形弾性以外の原因によって,試験中に試験用ダミーのいかなる部分も重心計測用
椅子に対して動かないようにする。胴セグメント及び大たい(腿)セグメントを取り付けてから,下たい
(腿)セグメントを取り付ける前に足部の位置を調節し,xankleがxknee±15 mmに等しくなるようにする。
A.1.2.4 A.1.3に規定する方法を使用して,試験用ダミーと重心計測用椅子との複合体の質量及び重心の
位置を測定する。
A.1.2.5 重心計測用椅子の寸法を用いて,シート基準点に対する,重心計測用椅子単体の重心の位置,重
心計測用椅子及び試験用ダミーの複合体の重心の位置を書き表す。式(A.3)及び式(A.4)を用いて,全体重心
の前方位置及び高さを計算する。
A.1.3 重心位置の決定
a) 質量計(5.3参照)を用いて,重心計測用椅子(試験用ダミーを装着している場合も)の質量を測定し,
それを0.2 kgの精度で記録する。
b) 重心計測用椅子を試験床面(5.4参照)に置く。
c) 重心計測用椅子を後方に傾斜させ,その底部の後縁を支点として平衡を保つ(図A.1参照)。傾斜計又

――――― [JIS T 9291 pdf 17] ―――――

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T 9291 : 2022
は測鉛線(5.2参照)を使用して重心計測用椅子の傾斜角θrを0.2°の精度で測定し,記録するか,又
は重心計測用椅子の側面に,その底部の後縁を通る測鉛線の印を付ける。傾斜計又は測鉛線が落ち着
くまでの十分長い時間,重心計測用椅子の平衡位置を維持する。重心計測用椅子を支持するために,
ブロックなどの適切な手段を適用してもよい。
d) 重心計測用椅子を前方に傾斜させ,その底部の前縁を支点として平衡を保つ(図A.2参照)。重心計測
用椅子の傾斜角θfを0.2°の精度で測定し,記録するか,又は重心計測用椅子の側面に,その底部の
前縁を通る測鉛線の印を付ける。
e) 傾斜計を使用する場合はc)及びd)を更に2回繰り返し,θf及びθrの平均値を0.2°の精度で計算し,
記録する。
f) 重心計測用椅子の側面に測鉛線の印を二つ付けた場合は,重心の位置はそれらの交点となる。
g) 傾斜計を使用する場合は,式(A.1)及び式(A.2)によって重心計測用椅子の底部に対する重心の位置を計
算する(図A.3参照)。
図A.1−後方に傾斜させた単体の重心計測用椅子
図A.2−前方に傾斜させた単体の重心計測用椅子

――――― [JIS T 9291 pdf 18] ―――――

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T 9291 : 2022
a) 重心計測用椅子の重心 b) 複合体の重心
記号説明
1 : 重心計測用椅子の重心
2 : 複合体の重心
3 : 試験用ダミーの重心
図A.3−平衡法による計算値
A.1.4 計算式
b
h (A.1)
tan r tan f
ここで, h : 重心計測用椅子の底部に対する重心の高さ(mm)
b : 重心計測用椅子の底部の前縁から後縁までの距離(mm)
θr : 後方平衡角(°)
θf : 前方平衡角(°)
b r=h tan θr (A.2)
ここで, br : 重心計測用椅子の後縁に対する重心の前方距離(mm)
c(
xm a mf ) xm
f f
xa (A.3)
ma
ここで, xa : 試験用ダミーの重心の前方位置(mm)
xc : 複合体の重心計測椅子後縁からの重心の前方位置測定値
(mm)
ma : 試験用ダミーの質量測定値(kg)

――――― [JIS T 9291 pdf 19] ―――――

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T 9291 : 2022
mf : 重心計測用椅子の質量測定値(kg)
xf : 重心計測用椅子単体の質量中心の重心計測椅子後縁からの
前方位置測定値(mm)
c(
ym a mf ) ym
f f
ya (A.4)
ma
ここで, ya : 試験用ダミーの重心の高さ(mm)
yc : 複合体の重心の重心計測椅子底部からの高さ測定値(mm)
yf : 重心計測用椅子単体の重心の重心計測椅子底部からの高さ
測定値(mm)
A.2 質量計法
A.2.1 原理
重心計測用椅子は2台の質量計の上で支持されている。二つの支点に対する重心の位置は,モーメント
を用いて計算する。1回の測定で一つの方向について重心の位置を確定するため,測定は2回行う。まず,
重心計測用椅子を縦に立てた状態で行い,次に,重心計測用椅子の背部を下にして置いた状態で行う。
まず,参照用として重心計測用椅子単体の質量及び重心の位置を測定する。次に,試験用ダミーを重心
計測用椅子に装着し,試験用ダミーと重心計測用椅子とからなる複合体の総質量及び重心の位置を測定す
る。全体重心の位置は,複合体の重心位置,試験用ダミー質量,並びに重心計測用椅子単体の質量及び重
心位置から計算する。
A.2.2 手順
A.2.2.1 A.1.2.1による。
A.2.2.2 A.2.3に記載した手順を適用して,重心計測用椅子単体の質量及び重心の位置を測定する。
A.2.2.3 A.1.2.3による。
A.2.2.4 A.2.3に規定した方法を使用して,試験用ダミー及び重心計測用椅子の複合体の質量及び重心の
位置を測定する。
A.2.2.5 A.1.2.5による。
A.2.3 重心位置の決定
a) 重心計測用椅子(試験用ダミーを装着している場合も)を2台の質量計(5.3参照)の上に載せる。こ
のとき,重心計測用椅子の前部が片方の質量計に,重心計測用椅子の後部が他方の質量計に水平に載
るようにする(図A.4参照)。重心計測用椅子を質量計の上に支持する手段には接触面の幅が狭いもの
を使用して,重心位置を1 mmの位まで決定可能なようにする。
b) 各質量計の測定値及びその合計を0.2 kgの精度で記録する。各支持部の中心間の距離を測定し,数値
を1 mmの位まで記録する。
c) 重心計測用椅子を,背部を下にして質量計に載せ,a)及びb)を繰り返す(図A.5参照)。
d) 式(A.5)を使用して支点に対する重心の位置を計算する(図A.6参照)。

――――― [JIS T 9291 pdf 20] ―――――

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JIS T 9291:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7176-11:2012(MOD)

JIS T 9291:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 9291:2022の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JIST9201:2016
手動車椅子
JIST9203:2016
電動車椅子