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W 0108 - 1976
(4) 着陸装置に関する用語
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
401 着陸装置 ちゃくりくそうち 航空機を地上又は水上で支持し,離着陸 landing gear,
又は離着水のときに使用される装置の総 alighting gear,
称。 undercarriage
備考 車輪式,フロート式,そり式,
スキー式着陸装置などがある。
402 主脚 しゅきゃく 地上で機体重量の大部分を支持する脚装 main landing gear
置。
403 前脚 ぜんきゃく 前輪式着陸装置で,機首に設けられた脚 nose landing gear
装置。
404 尾脚 びきゃく 尾輪式着陸装置で,胴体後部に設けられ tail gear
た脚装置。
405 脚室 きゃくしつ 引込式着陸装置を格納するために機体に landing gear well,
設けられた区画。 wheel well
406 脚とびら きゃくとびら 脚室のとびら。 landing gear door
407 引込装置 ひきこみそうち 着陸装置を機体内に引き込み又は引き出 retracting system,
すための装置。 retracting mechanism
408 アップ ロック 引込式の着陸装置を上げ位置に固定する up lock
金具。
409 ダウン ロック 引込式の着陸装置を下げ位置に固定する down lock
金具。
410 抗力支柱 こうりょくしちゅ 前後方向の荷重を受け持つ脚支柱。drag strut
う 備考 着陸装置の抗力支柱
411 緩衝支柱 かんしょうしちゅ 上下方向の荷重を受け持ち,かつ衝撃を shock strut
う 緩和するための機構を持つ脚支柱。
412 横支柱 よこしちゅう 側方荷重を受け持つ脚支柱。 side strut
413 トルク リンク ピストン式の緩衝支柱を持つ脚で,ピス torque link
トンの回転を拘束する結合リンク。
414 シミー ダンパ シミーの発生を防止する装置。 shimmy damper
415 主車輪 しゅしゃりん 車輪式着陸装置の主脚に用いられる車 main wheel
輪。
416 前車輪 ぜんしゃりん 前輪式着陸装置の前脚に用いられる車 nose wheel
輪。
417 尾輪 びりん 尾輪式着陸装置の尾脚に用いられる車 tail wheel
輪。
418 ブレーキ 航空機の離着陸及び地上走行のとき,車 brake
輪を制動する装置。
419 スキー 航空機が雪上又は氷上に離着陸できるよ ski
うに考慮されたスキー状の着陸装置。
420 スキッド 航空機を地上で支持し不整地でも離着陸 skid
できるように考慮されたそり状の着陸装
置。
421 テール スキッド 前輪式着陸装置を持つ航空機で,離着陸 tail skid
のとき,胴体尾部の保護のため,胴体尾
部下面に取り付けられたそり状の装置。
422 フロート 航空機を水上で支持し,離着水時に使用 float
される舟形又は円筒状の着陸装置。
423 ステップ 艇体又はフロートの底面に機体軸にほぼ step
直角に付けられた段。
――――― [JIS W 0108 pdf 6] ―――――
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番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
424 チャイン 艇体又はフロートの底面と側面とが交わ chine
るりょう線。
(5) 構造の形式·要素·基準などに関する用語
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
501 わく組構造 わくぐみこうぞう トラス,ラーメンなどのようにわく組で frame structure
荷重を受け持つ構造。
502 応力外皮構造 おうりょくがいひ 外板が荷重を受け持つ構造。 stressed-skin structure
こうぞう
503 モノコック構造 ものこっくこうぞ 縦通材がなく,外板及びフレームだけか monocoque structure
う らなる応力外皮構造。
504 セミモノコック構 せみものこっくこ 外板,フレーム及び縦通材からなる応力 semi-monocoque structure
造 うぞう 外皮構造。
505 組立構造 くみたてこうぞう 別々のいくつかの構造要素をリベット, built-up structure
接着,溶接などで結合して組み立てた構
造。
506 インテグラル構造 いんてぐらるこう インテグラルスキンなどのように,リベ integral structure
ぞう ット,接着,溶接などによる結合を持た
ない一体化された構造。
507 接着構造 せっちゃくこうぞ 接着剤を用いて結合して作られた構造。 bonded structure
う
508 サンドイッチ構造 さんどいっちこう 2枚のフェース プレートの間にコアを sandwich structure
ぞう はさんでフェース プレートとコアとを
接着,ろう付け又は溶接により結合した
構造。
509 ハニカム サンドイッチ構造のコアその他に用いら honeycomb
れるはちの巣状の構造。
510 コア サンドイッチ構造のフェース プレート core
間の心材。
備考 サンドイッチ構造のコア
511 フェース プレー サンドイッチ構造の両面の板。 face plate,
ト 備考 サンドイッチ構造のフェース facing,
プレート faces
512 外板 がいはん 機体の外形を形成するためにその表面に skin
取り付けられた板材。
513 インテグラル ス 厚板から削り出し又は押し出し形材を用 integrally stiffened skin
キン いてストリンガの機能をも含め一体に製
作された外板。
514 羽布 はふ トラス構造などの機体の外形を形成する fabric
ためその表面に張られた布。
515 縦通材 じゅうつうざい 長さ方向の部材。 longitudinal member
516 ロンジロン 胴体構造などで,一般縦通材より大きな longeron
断面積を持ち集中的な軸力を分担する縦
通材。
517 ストリンガ 板を区切ることによってせん断強度を向 stringer
上させるとともに,長さ方向の軸力をも
受け持てるようにしたスティフナ。
518 インターコスタル 板の座屈強度の向上又は横荷重の支持の intercostal
ため小骨,フレームなどの間に取り付け
られた短い部材。
――――― [JIS W 0108 pdf 7] ―――――
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番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
519 スティフナ 板の面に垂直な変位を拘束し,座屈強度 stiffener
の向上,変形の防止などのため取り付け
られた部材。
520 結合金具 けつごうかなぐ 部材の結合,取付けなどのとき,荷重を fitting
伝達するために使われる金具。
備考 機体の結合金具
521 継手 つぎて 二つ以上の部材を結合し,荷重を伝達す coupling,
る構造。 joint
522 ヒンジ金具 ひんじかなぐ 動翼,とびらなど可動部のヒンジに使わ hinge fitting
れる金具。
523 かく(殻) 荷重を受け持つ曲面の薄板構造。 shell
524 パネル 平面又は曲面の板状構造。 panel
525 片持翼 かたもちよく 付け根だけで胴体と結合されて荷重の伝 cantilever wing
達を行う形式の翼。
526 箱形はり はこがたはり 箱形のはり。 box beam
527 トーション ボッ ねじりモーメントを伝達させる閉断面の torsion box
クス 箱形の構造。
528 単けた構造 たんけたこうぞう 1本の主けたを持つ構造。 monospar structure
529 二本けた構造 にほんけたこうぞ 2本のけたを持つ構造。 two-spar structure
う
530 多けた構造 たけたこうぞう 3本以上のけたを持つ構造。 multispar structure
531 支柱 しちゅう 軸力を受け持つ柱状の部材。 strut
532 クリップ 部材間の荷重の伝達又は部材相互の変位 clip
の拘束のため取り付けられた小結合材。
533 フォーマ 板の形状を保持するための部材。 former
534 ビード 薄板に剛性増加の目的で付けられた型押 bead
しによるみぞ。
535 軽減孔 けいげんこう 強度に余裕のある部材にあけられた重量 lightening hole
を軽減するための穴。
536 ダブラ 板構造に局部的応力増加,剛性の不足な doubler
どを防ぐため部分的に追加された補強の
ための板。
537 シヤタイ 外板と,小骨又はフレームとの間を結合 shear tie
してせん断力を伝達させるための部材。
538 クラック ストッ き裂の成長を防ぐために設けた部材及び crack stopper,
パ ストップホール。 crack arrester
539 シーリング 与圧胴体の空気漏れ,インテグラル タ sealing
ンクの燃料漏れ,外部からの水の侵入な
どを防ぐ処置。
540 アライメント点 機体組み立て後の寸法及び角度を測るた alignment point
めに機体に設けられた基準点。
541 水平標点 すいへいひょうて 機体の水平方向を表すために,機体に設 leveling point
ん けられた基準点。
542 つり上げ点 つりあげてん つり上げ具を掛けるために機体に設けら hoist point,
れた箇所。 sling point
543 ジャッキ点 じゃっきてん ジャッキを当てるために機体に設けられ jack point
た箇所。
544 係留点 けいりゅうてん 機体を地上に係留するとき,索などを掛 moornig point
けるために機体に設けられた箇所。
――――― [JIS W 0108 pdf 8] ―――――
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番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
545 空力弾性 くうりきだんせい 空気力と構造の弾性力,慣性力などとの aeroelasticity
相互作用による諸現象及びその性質。
546 空力熱弾性 くうりきねつだん 特に空力加熱の影響をも考慮した空力弾 aerothermoelasticity
せい 性。
547 フラッタ 空気力と構造の弾性力,慣性力などとの flutter
相互作用によって起こる自励振動。
548 ダイバージェンス 外力が,弾性復元力より大きくなったと divergence
きに起こる静的不安定現象。
549 補助翼バズ ほじょよくばず 高亜音速及び遷音速域で,気流のはく離,aileron buzz
衝撃波の移動などが原因で補助翼のヒン
ジまわりに起こる振動
550 バフェッティング 航空機の一部が,かく乱気流によって起 buffeting
こす不規則な振動。
551 構造減衰 こうぞうげんすい 結合部の摩擦及び材料の内部減衰に起因 structural damping
する構造の振動減衰性。
552 疲労寿命 ひろうじゅみょう 繰返し荷重を受ける部材や構造が破壊す fatigue life
るまでの荷重の繰返し数又は時間。
553 熱疲労 ねつひろう 温度の変動の繰返しに起因する部材や構 thermal fatigue
造の疲労。
554 音響疲労 おんきょうひろう 音波によって生じる繰返し荷重に起因す acoustic fatigue,
る部材や構造の疲労。 sonic fatigue
555 フェール セーフ ふぇーる せーふ 一部の部材が壊れても構造全体は安全 fail-safe structure
構造 こうぞう で,その設計荷重の特定の比率の荷重を
一定の期間受け持つことができる構造。
556 制限荷重 せいげんかじゅう 常用運用状態で,航空機又はその構造部 limit load
分に働くと予想される最大の荷重。
557 終極荷重 しゅうきょくかじ 制限荷重に安全率を乗じた荷重。 ultimate load
ゅう
558 荷重倍数 かじゅうばいすう 航空機に働く荷重と航空機重量との比。 load factor
559 安全率 あんぜんりつ 制限荷重より大きな荷重が生じる可能 factor of safety
性,材料,製造及び使用中の劣化を含め
た構造強さの変動並びに設計の不確かさ
に備えて用いる設計係数。
――――― [JIS W 0108 pdf 9] ―――――
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航空部会 航空用語(機体構造)専門委員会 構成表
氏名 所属
(委員会長) 上 山 忠 夫 科学技術庁航空宇宙技術研究所
竹 内 和 元 科学技術庁航空宇宙技術研究所
古 賀 達 蔵 科学技術庁航空宇宙技術研究所
小 林 繁 夫 東京大学工学部
砂 川 恵 東京大学宇宙航空研究所
堺 司 通商産業省機械情報産業局
逢 坂 国 一 工業技術院標準部
藤 嶋 敏 夫 社団法人日本航空宇宙工業会
島 文 夫 日本航空機製造株式会社
金 田 安 雄 富士重工業株式会社
落 合 一 夫 日本航空株式会社
(専門委員) 井 田 孝 工業技術院標準部
(事務局) 矢 島 武 憲 工業技術院標準部機械規格課
JIS W 0108:1976の国際規格 ICS 分類一覧
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