5
X 0013 : 1998 (ISO/IEC 2382-13 : 1996)
番号 用語 定義 対応英語
13.02.15 表示要素,図形基本 display element,
表示画像を構成するために使用する基本的な図形要素。
要素,出力基本要素 例 点,線分 graphic primitive,
output primitive
13.02.16 格子 grid
表示面上で2次元的に位置を指示するために使用する座
標線の集合。
13.02.17 輪郭 contour
与えられた属性に関して同じ値をもち,区域の境界として
機能しうる線を形成する点の集まり。
備考 輪郭は,強調表示された点の集まりとして表示
することができる。
13.02.18 隠線, hidden line
3次元物体のビューにおいて,視点から見えなくすること
隠れ線 のできる線又は線分。
備考 隠線は,視点からは見えない物体の形状を示す
ために,視点から見える部分の像を示す線とは
別の形式で表示される。
13.02.19 隠面, hidden surface
3次元物体のビューにおいて,視点から見えなくすること
隠れ面 のできる表面。
13.02.20 ワイヤフレーム表 wireframe representation
物体があたかも針金で構成されているかのように,3次元
現, 物体をすべて線で構成する表現方式。
針金細工表現 備考 この表示では,実際の物体では隠れて見えない
ものも含めて,りょう(稜)線又は面の輪郭線
を表現することがある。
13.02.21 レンダリング, rendering
場面の幾何学的構成,色,テクスチャ,照明効果などの特
描画 徴を表示画像に変換すること。
13.02.22 ラスタ化 画素で構成される表示画像を作成するレンダリング技法。 rasterization
13.02.23 きめ(肌理), texture
物体表面の肉眼で見える外観を,照明の明るさ及びその色
テクステャ とは無関係に特徴づける属性の集まり。
13.02.24 きめ(肌理)写像, texture mapping
物体の2次元表現に対して,モデル化した表面のテクスチ
テクスチャ写像 ャを画像の対応領域上に写像することによって,3次元の
外観を与えるレンダリング技法。
13.02.25 陰影付け処理, shading
光源の位置と,対象物体及び隣接物体への光の当たり具合
シェーディング とを解析し,物体の表面上の輝度を計算することによって
物体にレンダリングを施す技法。
参考 処理内容を明確に区別するときは“陰付け
(shading)”と“影付け (shadowing)”とを使い分
ける。
13.02.26 滑らかな陰影付け処 smooth shading
ワイヤフレーム表現から作成した立体的な物体の曲面に
理, 対して,滑らかな外観を与えるための陰影付け処理。
スムーズシェーディ
ング
13.02.27 グローシェーディン Gouraud shading
頂点の輝度の各辺に沿った線形補間,及び補間された辺の
グ 輝度の内部に渡る線形補間による,多角形区域の滑らかな
陰影付け処理。
備考 図2参照。
参考 “グロー (Gouraud)”の由来は人名であり,異
なる表記の場合もある。
――――― [JIS X 0013 pdf 6] ―――――
6
X 0013 : 1998 (ISO/IEC 2382-13 : 1996)
番号 用語 定義 対応英語
13.02.28 フォンシェーディン Phong shading
頂点の法線ベクトルの各辺に沿った線形補間,及び補間さ
グ れた辺の法線ベクトルの内部にわたる線形補間による,多
角形区域の滑らかな陰影付け処理。
備考 図2参照。
参考 “フォン (Phong)”の由来は人名であり,異な
る表記の場合もある。
13.02.29 光線追跡法, ray tracing
観察者の視点からある場面の物体へと向かう想像上の光
視線逆探索法, 線を追跡することによって,結果の表示画像に表示すべき
レイトレーシング 場面の各部分を決定する技法。
備考 追跡には,光の反射と屈折とを含む場合もあ
る。
13.02.30 島 island
輪郭によって区切られ,塗りつぶしパターンで囲まれた区
域。
番号 用語 定義 対応英語
13.02.31 輪郭表現,アウトラ隠線消去を行った物体のワイヤフレーム表現。 outline representation
イン表現
13.02.32 多角形塗りつぶし, polygon fill
プログラムで定義された面の多角形区域内を塗りつぶし
多角形充てん(), パターンによって塗りつぶすこと。
多角形フィル
13.02.33 入力基本要素 input primitive
キーボード,選択値入力装置,位置入力装置,実数値入力
装置などの入力装置から得られる基本的な図形要素。
13.02.34 仮想空間(図形処理 virtual space (in computer
表示要素の座標が,装置に依存しない形で表現される空
における) 間。 graphics)
備考 世界座標(13.02.10)及び図1参照。
13.02.35 走査線 連続して走査される,通常は水平方向の画素の列。 scan line,
scanning line
13.02.36 4分木 quadtree
2次元物体を4分長方形の木構造として表現したものであ
って,すべての4分長方形が,指定された特性に関して同
質になるまで,又は事前に決められた打切りレベルに到達
するまで,同質でない4分長方形を再帰的に細分すること
によって形成される。
備考1. 4分木技法によって,通常,2次元物体に関す
る記憶データ量が削減される。
2. 図3参照。
13.02.37 8分木 octree
3次元物体を8分直方体の木構造として表現したものであ
って,すべての8分直方体が,指定された特性に関して同
質になるまで,又は事前に決められた打切りレベルに到達
するまで,同質でない8分直方体を再帰的に細分すること
によって形成される。
備考1. 8分木技法によって,通常,3次元物体に関す
る記憶データ量が削減される。
2. 図4参照。
13.02.38 ビュー(図形処理に view (in computer
3次元物体に関してとらえることのできる表現の一つ。
おける) graphics)
13.03 画像の表示
番号 用語 定義 対応英語
13.03.01表示 データの視覚表現。 display
13.03.02表示する データを視覚的に表現する。 <to> display
――――― [JIS X 0013 pdf 7] ―――――
7
X 0013 : 1998 (ISO/IEC 2382-13 : 1996)
番号 用語 定義 対応英語
13.03.03ソフトコピー(図形表示空間上での永続性のない表示画像。 soft copy
処理における) 例 液晶表示上の画像
備考 この定義は,01.06.05での定義を図形処理に適
合するように変更したものである。
13.03.04装置空間 device space
表示装置のアドレス可能点の全集合によって定義される
空間。
13.03.05アドレス指定能力 装置空間におけるアドレス可能点の数。 addressability (in computer
(図形処理におけ graphics)
る)
13.03.06表示空間 画像表示に使用可能な範囲に対応する,装置空間の部分。 display space,
備考 図1参照。 operating space
13.03.07表示面 表示装置において,表示画像を表示する媒体。 display surface
例 陰極線管の画面,作図装置の用紙
13.03.08画素, 色,輝度などの属性を,独立に割り当てることができる, pixe,
ピクセル, 表示画像の最小の2次元要素。 picture element,
pel(省略形) pel(省略形)
13.03.09ボクセル,体素 voxel,
色,輝度などの属性を独立に割り当てることができる,立
体モデリングにおける最小の3次元要素。 volume element
備考 ボクセルは,内部構造をもたず,一般に,3次
元空間を等距離に分割することによって得ら
れる。
13.03.10画素値, 画素の色,輝度などの属性を表現する離散的な値。 pixel value
ピクセル値
13.03.11ボクセル値, ボクセルの色,輝度などの属性を表現する離散的な値。 voxel value
体素値
13.03.12ピクセルマップ 画素値の2次元配列。 pixel map,
pixmap
13.03.13ビットマップ, ある属性の有無を示すビットの2次元配列。 bitmap,
ビット面 bitplane
備考 属性を一般的に表現する場合は,用語“ピクセ
ルマップ”を使用するほうがよい。
13.03.14領域(図形処理にお表示空間内の連続する部分。 region (in computer
ける) graphics)
13.03.15カラーマップ, color map
画素値を実際の表示色に変換する際に使用する色値の集
色マップ 合。
13.03.16グリフ 欧字形状,アイコン形状などの図形文字の形状。 glyph
13.03.17アイコン, icon,
画面上に表示される図記号であって,特定の機能又はソフ
図像 pictogram
トウェア適用業務を選択するために,利用者がマウスなど
の装置を使用して指し示すことができるもの。
備考 図記号は,通常,絵入りで表現される。
13.03.18グリフフォント glyph font
個々のグリフの寸法,太さ,傾きなどの特性の記述及び検
索手段を備えたグリフの集合。
13.03.19濃淡階調 白色と黒色との間の輝度の範囲。 gray scale
備考 濃淡階調における濃淡は,同輝度の原色の組合
せによって生成される場合もある。
13.03.20ホットスポット, hotspot
ポインタの指し示す座標に対応する (x, y) の位置。
指示位置 例 矢印の先端の位置
13.03.21絶対ベクトル 始点と終点とが絶対座標で指定されるベクトル。 absolute vector
13.03.22相対ベクトル 終点が始点からの変位として指定されるベクトル。 relative vector
13.03.23増分量 表示面上の隣接するアドレス可能点間の距離。 increment size
――――― [JIS X 0013 pdf 8] ―――――
8
X 0013 : 1998 (ISO/IEC 2382-13 : 1996)
番号 用語 定義 対応英語
13.03.24ラスタ raster
走査によって表示空間を一様に覆う,事前に決められた線
のパターン
13.03.25ラスタ単位 隣接する画素間の距離。 raster unit
13.03.26空白化, 表示要素の表示を抑止すること。 blanking
ブランキング
13.03.27明滅, 表示要素の輝度を,意図して周期的に変化させること。 blinking
ブリンキング
13.03.28ちらつき, flicker
表示画像の輝度,色などの特性の一つの,望ましくない周
フリッカ 期的な変動。
13.03.29回り込み(図形処理 wraparound (in computer
表示空間の一端からはみ出した表示画像の部分を,その表
における) 示空間の反対側に表示すること。 graphics)
13.03.30エイリアシング(図 aliasing (in computer
不十分なサンプリング間隔又は不適当なフィルタ処理に
形処理における) graphics)
よって引き起こされた望ましくない視覚効果。通常は,物
体の境界又は線に沿ったぎざぎざの縁又は階段状の縁と
して観測される。
13.03.31アンチエイリアシン antialiasing
エイリアシングを補正する技法であって,表示画像の線及
グ び縁を表示面上で滑らかに見せること。
13.03.32ディザ法, dithering
画素の集まりに対して,限定された範囲から値をパターン
ディザリング の形で割り当てることによって,ラスタの色又は輝度を変
動させる技法。
例 黒色及び白色だけが表示可能なとき,白黒画素の
集まりを使って,疑似的に濃淡階調を表現する。
備考 ディザ法は,中間調を生成したり,エイリアシ
ングを補正したりするだけでなく,背景,塗り
つぶし又は陰影付け処理用として使われる各
種のパターンを生成するのにも使用する。
13.03.33ラスタ走査 表示空間全域にわたって走査線を掃引することによって, raster scan
表示画像の要素を生成又は記録するための技法。
13.03.34ラスタ表示, raster display,
ラスタ走査を使用する表示装置によって生成された表示
ラスタ画像 画像。 raster image
13.04 機能単位
番号 用語 定義 対応英語
13.04.01表示操作卓 display console
少なくとも一つの表示面をもつ操作卓。入力装置をもつ場
合もある。
13.04.02表示装置 データを目に見える形で表す出力装置。 display device
備考 データは,通常,一時的に表示されるだけであ
るが,ハードコピーが得られるような機能をそ
なえたものもある。
参考 JIS X 0012 : 1990と重複 (12.08.12)
13.04.03画面, 永続性のない表示画像が現れる表示面。 screen
スクリーン
13.04.04グラフィクスワーク graphics workstation
図形及び図形文字データの表示及び処理が可能なワーク
ステーション ステーション。入力装置をもつ場合もある。
13.04.05有向ビーム表示装 calligraphic display device,
表示要素を生成する順番をプログラムで制御する表示装
置, 置。 directed-beam display
カリグラフィック表 device
示装置
――――― [JIS X 0013 pdf 9] ―――――
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X 0013 : 1998 (ISO/IEC 2382-13 : 1996)
番号 用語 定義 対応英語
13.04.06ベクトル表示装置, vector display device,
表示画像が,点から点へと系統的な順番に描かれる一連の
ベクトルリフレッシベクトルとして生成される表示装置。 vector-refresh display
ュ表示装置 備考 表示画像は,映像を持続するために再表示され
たりリフレッシュされたりする。
13.04.07プラズマパネル, plasma panel,
表示装置の部分であって,平面状のガス封入パネルの中に
ガスパネル グリッド電極があるもの。 gas panel
備考 表示画像は,リフレッシュしなくても長時間保
持することができる。
13.04.08能動マトリックス表 active matrix display
表示装置の一種であって,画面の制御精度を高めるために
示装置, device,
画面上の各画素に駆動トランジスタが対応付けられてい
アクテイブマトリッるもの。 active matrix display
クス表示装置 備考 この表示装置では,コントラスト比を大きくで
き,残像を少なくすることができる。
13.04.09受動マトリックス表 passive matrix display
表示装置の一種であって,トランジスタ1個を用いて1
示装置 行分の画素を制御するもの。 device,
passive matrix display
備考 この表示装置は,能動マトリックス表示装置よ
りも低価格であるが,表示品質が劣る。
13.04.10ドラム作図装置, drum plotter
回転するドラムの表面に取り付けられた表示面の上に表
ドラムプロッタ 示画像を描く作図装置。
13.04.11平面作図装置, flatbed plotter
平面に取り付けられた表示面の上に表示画像を描く作図
平面プロッタ 装置。
13.04.12ラスタ作図装置, raster plotter
走査線ごとに掃引する技法を用いて,表示面の上に表示画
ラスタプロッタ 像を生成する作図装置。
13.04.13静電作図装置, electrostatic plotter
表示画像を静電気的に作成し,次にそれを紙の上に転写し
静電プロッタ て定着させるラスタ作図装置。
13.04.14描画ヘッド, plotting head
作図装置の部分であって,表示面上に描画するのに使用す
プロッティングヘッるヘッド。
ド
13.04.15文字発生器, character generator
文字のコード要素を,その文字の表示用の図形表現に変換
キャラクタジェネレする機能単位。
ータ
13.04.16線分文字発生器, 線分で構成された文字の表示画像を生成する文字発生器。 stroke character generator
ストローク文字発生
器
13.04.17ドットマトリックス dot matrix character
碁盤の目状に並んだドットで構成される文字の表示画像
文字発生器 を生成する文字発生器。 generator
13.04.18画像反転 reverse video,
通常は強調表示のために,表示画像の全体又は部分に対
inverse video
し,前景及び背景の色,又は明暗を入れ替える修正。
13.04.19曲線発生器 curve generator
曲線の符号化表現を表示用の図形表現に変換する機能単
位。
13.04.20モーフィング morphing
特殊効果を作り出すために二つ以上の画像を連結し併合
することができる計算機アニメーション過程。
備考 この過程は,動画,ビデオクリップ,広告など
の視覚媒体においてよく使用される。
13.04.21モーフ モーフィングによって生成した動的な表示画像。 morph
13.04.22ベクトル発生器, 有向線分を生成する機能単位。 vector generator
ベクトルジェネレー
タ
13.04.23位置入力装置, 位置座標を表現するデータを与える入力装置。 locator device,
ロケータ 例 タブレット,ポインティング装置 locator
――――― [JIS X 0013 pdf 10] ―――――
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JIS X 0013:1998の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 2382-13:1996(MOD)
JIS X 0013:1998の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.140 : コンピュータグラフィックス
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.35 : 情報技術.事務機械(用語集)