JIS X 0014:1999 情報処理用語―信頼性,保守性及び可用性 | ページ 2

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X 0014 : 1999 (ISO/IEC 2382-14 : 1997)
番号 用語 定義 対応英語
14.02.02 平均故障間動作時間 mean operating time between
与えられた条件下での機能単位の,引き続く二つの故障間の平
均動作時間。 failures
備考1. この定義は,修復アイテムとして明示的に言及し
ているJIS Z 8115 : 1981 (HR10) 中の定義とJIS Z
8115 : 1981 (R15) 中の定義とを結合したもので
ある。
2. JIS Z 8115 : 1981では, “MTBF” をこの用語の略
語と定めている。
14.02.03 プログラム依存型障害 program-sensitive fault
ある一連の命令を実行した結果として検出される可能性のある
障害。
14.02.04 データ依存型障害 data-sensitive fault
ある特定のパターンのデータを処理した結果として検出される
可能性のある障害。
14.03 保守性
番号 用語 定義 対応英語
14.03.01 事後保守, corrective maintenance
要求される機能を実行できる状態に機能単位を戻すために,故
事後保全 障の発生後又は障害の検出後に実施される保守。
備考 JIS Z 8115 : 1981の定義は,“障害”(14.01.10参照)
と“フォールト”の観点の相違があるが,この定義
と本質的に同一である。
14.03.02 繰延べ保守, deferred maintenance
故障の発生又は障害の検出後直ちに開始されず,規定の保守規
繰延べ保全 則に従って,時期を繰り延べて遂行される事後保守。
備考 JIS X 8115 : 1981の定義は,“障害”(14.01.10参照)
と“フォールト”の観点の相違があるが,この定義
と本質的に同一である。
14.03.03 管理保守, controlled maintenance
要求されるサービス品質を最小又はより少ない保守努力で維持
管理保全 するような管理の仕組に基づいて行われる保守。
備考 JIS Z 8115 : 1981で定義されている概念は,本質的
に同一であるが,主にJIS X の規格内で要求され
る一貫性及び想定する読者層を考慮して,この規格
では異なった表現を使用した。
14.03.04 予防保守, preventive maintenance
機能単位の故障又は機能劣化の確率を低減するために,あらか
予防保全 じめ定められた間隔で,又は定められた基準に従って行われる
保守。
備考 この定義は,JIS Z 8115 : 1981の定義と本質的に同
一である。
14.03.05 定期保守, 定められた時間計画に従って遂行される予防保守。 scheduled maintenance
定期保全, 備考1. 時間計画は,経過時間,運転時間又は使用回数に
時間計画保守, 従って定められる。
時間計画保全 2. この定義は,JIS Z 8115 : 1981の定義と本質的に
同一である。
14.03.06 遠隔保守, remote maintenance,
遠隔地にある保守設備の支援又は管理の下で通信回線を介して
遠隔保全, 提供される機能単位の保守。 telemaintenance,
オンライン保守, 備考1. online maintenance
ここでは,通信回線は,機能単位の設置場所のロ
オンライン保全 ーカルエリアネットワークを含まない。
2. JIS Z 8115 : 1981では,アイテムに対して要員が
物理的に接近することなく遂行される保守を遠
隔保守と定義している。
14.03.07 ストレス試験, stress test,
潜在的な障害を検出又はその位置を特定するために,何らかの
限界試験, 操作条件をそれらの定格値周辺で変化させる試験。 marginal test,
限界検査 marginal check

――――― [JIS X 0014 pdf 6] ―――――

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X 0014 : 1999 (ISO/IEC 2382-14 : 1997)
番号 用語 定義 対応英語
14.03.08 障害追跡, fault trace
モニタが取得する機能単位の内部動作の記録,これは,障害を
障害トレース 検出する直前の状態の経過を反映したものである。
14.03.09 診断(形容詞), diagnostic(形容詞)
障害,故障又は間違いの検出,解析又は記述に関する用語。
診断の(形容詞)
14.03.10 マイクロ診断 microdiagnostics
機能単位内に組み込まれた又は必要に応じて外部から呼び込ま
れる専用マイクロプログラムを使用する診断手法。
14.03.11 試験・保守プログラム test and maintenance
保守又は検証を主目的として,機能単位を試験するために設計
されたプログラム。 program
14.03.12 ログアウト(動詞)(信 journalize(動詞),
保守を容易にする目的で,障害が検出された時に,機能単位の
内部状態を記憶装置に記録すること。
頼性,保守性及び可用 log out(動詞)(信頼性,保
性における) 守性及び可用性におけ
る)
14.04 可用性
番号 用語 定義 対応英語
14.04.01 運用性, servability,
利用者の要求に応じてサービスを提供し,かつ,与えられた条
サービス性 serveability,
件下で特定の許容範囲のサービスを,要求される期間提供し続
ける能力。 serviceability
14.04.02 ホットスタンバイ, hot standby
現用の機能単位が故障した際,冗長な機能単位が,直ちに稼動
熱待機, 状態に入る冗長待機構成。
熱予備
14.04.03 コールドスタンバイ, cold standby
現用の機能単位が故障した際,冗長な機能単位が,ある遅延時
冷待機, 間の後,稼動状態に入る冗長待機構成。
冷予備
14.04.04 再構成(信頼性,保守 reconfiguration(信頼性,保
障害又は誤りを検出した後,故障に至るのを未然に防止するこ
性及び可用性におけ 守性及び可用性におけ
と又は要求された機能を遂行できる状態に戻すことを目的とし
る) て,機能単位の構成を変更すること。 る)
14.04.05 フェールソフト(形容 failsoft(形容詞)
障害発生又は限界を超えた操作状態にあるにもかかわらず,機
詞) 能を縮退しながら,機能単位が稼動を継続する性質に関する用
語。
備考 フォールトトレランスは,フェールソフトな動作を
達成するための一つの手段である。
14.04.06 フォールトトレランス fault tolerance,
障害又は誤りが存在しても,要求された機能を遂行し続けるこ
とのできる,機能単位の能力。 resilience
14.04.07 誤り回復, error recovery
機能単位が要求された機能を遂行し続けることを可能にするた
エラーリカバリ めに,障害又は誤りの影響を是正したり,回避したりする処理。
14.04.08 回復不能誤り irrecoverable error,
影響を受けた機能単位の外部にある手段又は資源を使わずに
は,誤り回復をすることができない誤り。 unrecoverable error
14.04.09 致命的誤り fatal error
プログラムを更に実行すると無意味な結果を生むような誤り。
14.04.10 監視タイマ, watchdog timer
信号又は機能単位の状態が,一定の時間を超えて不活性であっ
たり,応答が遅延したりすることがないかを監視する計時機構。
ウォッチドッグタイマ
備考 一定の期間の経過に際し,監視タイマは,警告を発
するか,又は監視されている機能単位を引き継ぐた
めに冗長な機能単位を起動することもある。
14.04.11 平均修復時間 mean time to recovery,
与えられた機能単位に関し,故障後の復元操作に必要な平均時
間。 mean time to restoration
備考 JIS Z 8115 : 1981は,同じ概念ながら別の形の定義
を与えている。また, “MTTR” をこの用語の略語
と定めている。

――――― [JIS X 0014 pdf 7] ―――――

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X 0014 : 1999 (ISO/IEC 2382-14 : 1997)
番号 用語 定義 対応英語
14.04.12 バーンイン(1)(名詞) burn in(1)(名詞)
あらかじめ指定された環境において操作し,可能な限り多くの
初期障害を検知し,事後保守によって除去することによって新
しい修理可能な機能単位又は修理された機能単位の信頼性を向
上する過程。
備考 この定義は,修理系について,JIS Z 8115 : 1981が
与えている定義と本質的に同じである。
14.04.13 バーンイン(2)(名詞) burn in(2)(名詞)
修復不可能な機能単位の機能操作を用いて行うスクリーニング
試験。
備考1. スクリーニング試験(JIS Z 8115 : 1981を参照)
は,欠陥のある機能単位又は初期故障を起こしそ
うな機能単位を検出し除去することを意図して
実行される。
2. この定義は,非修理系についてJIS Z 8115 : 1981
が与えている定義と本質的に同じである。

――――― [JIS X 0014 pdf 8] ―――――

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X 0014 : 1999 (ISO/IEC 2382-14 : 1997)
a)に示すように,機能単位は,複数の階層から構成されるものとみなすことができる。各階層に更に幾
つかの機能単位が存在する。いま,第i階層で何らかの“原因”が,この第i階層機能単位の中で誤り(正
しい値又は正しい状態からの逸脱)として現れたとする。この誤りは,訂正又は回避されない限り,この
機能単位に故障を引き起こし,その結果この機能単位は,もはや要求された機能を実行できない状態[b)
の “F” 状態]に陥る。第i階層のこの機能単位の “F” 状態は,同様に,上位の第i-1階層の機能単位の誤
りを引き起こし,これが訂正又は回避されないとこの第i-1階層の機能単位の故障をもたらす。
この原因−結果の連鎖関係においては,同一のもの(図で “X” として示される)が,自らの故障の結
果として第i階層機能単位が陥る状態(“F” 状態)とみなすこともできると同時に,第i-1階層機能単位の
故障の原因とみなすこともできる。図で “X” として示されるものが,この規格−図c)に示すように,原
因の側面を強調している−で定義している障害と,JIS Z 8115−図d)に示すように,状態の側面を強調し
ている−で定義しているフォールトの二つの概念を統合しているものといえる。この図でいう “F” 状態の
ことをJIS Z 8115ではフォールトと呼ぶが,この規格には対応する用語がない。
備考 故障又は誤りは,内部的な障害ではなく,雷・静電気雑音等の外部的事象によって引き起こさ
れることもある。同様に,障害 (JIS X 0014) 又はフォールト (JIS Z 8115) は,設計障害又は
設計フォールトのように,故障なしに存在している場合がある。
図1 故障モデル

――――― [JIS X 0014 pdf 9] ―――――

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X 0014 : 1999 (ISO/IEC 2382-14 : 1997)
付表1 JIS X 0014 関連規格
JIS X 0014の関連規格を次に示す。
1. JIS
JIS X 0001 : 1994 情報処理用語−基本用語
備考 ISO /IEC 2382-1 : 1993 Information technology−Vocabulary−Part 1 : Fundamental termsが,こ
の規格と一致している。
JIS X 0002 : 1987 情報処理用語(算術演算及び論理演算)
備考 ISO 2382-2 : 1976 Data processing−Vocabulary−Part 02 : Arithmetic and logic operationsが,こ
の規格と一致している。
JIS X 0129 : 1994 ソフトウェア製品の評価−品質特性及びその利用要領
備考 ISO/IEC 9126 : 1991 Information technology−Software product evaluation−Quality
characteristic and guidelines for their useが,この規格と一致している。
JIS Z 8115 : 1981 ディペンダビリティ用語
備考 IEC 50 (191) : 1990 Intenational Electrotechnical Vocabulary−Chapter 191 : Dependability and
quality of serviceが,この規格と対応している。
2. 国際規格
ISO 8402 : 1994 Quality management and quality assurance−Vocabulary

――――― [JIS X 0014 pdf 10] ―――――

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JIS X 0014:1999の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 2382-14:1997(IDT)

JIS X 0014:1999の国際規格 ICS 分類一覧