JIS X 0019:1994 情報処理用語―アナログ計算

JIS X 0019:1994 規格概要

この規格 X0019は、情報処理におけるアナログ計算に関する用語,定義及び対応英語について規定。

JISX0019 規格全文情報

規格番号
JIS X0019 
規格名称
情報処理用語―アナログ計算
規格名称英語訳
Glossary of terms used in information processing -- Analog computing
制定年月日
1987年11月1日
最新改正日
2019年10月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 2382-19:1989(MOD)
国際規格分類

ICS

01.040.35, 35.020
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
情報基本 2016
改訂:履歴
1987-11-01 制定日, 1993-02-01 確認日, 1994-03-01 改正日, 1999-03-20 確認日, 2004-11-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS X 0019:1994 PDF [4]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
X 0019-1994

情報処理用語−アナログ計算

Glossary of terms used in information processing−Analog computing

1. 適用範囲 この規格は,情報処理におけるアナログ計算に関する主な用語,定義及び対応英語につい
て規定する。
備考1. 対応国際規格を,次に示す。
ISO 2382-19 : 1989 Information processing systems−Vocabulary−Part 19 : Analog computing
2. この規格は,番号の右肩に星印*が付いている用語を除き,1989年5月に発行されたISO
2382-19 (Information processing systems−Vocabulary−Part 19 : Analog computing) を翻訳し,そ
の技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。番号の右肩に星印*が付いて
いる用語は日本工業規格(日本産業規格)独自の用語であり,その対応英語は参考とする。
なお,この規格で下線(点線)を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
2. 分類 用語は,次のとおり分類する。
(1) 演算器(19.01参照)
(2) モード及び動作(19.02参照)
3. 表記法 この規格は,各用語を番号,用語,定義及び対応英語の四つの欄に分けて規定する。それぞ
れの欄における表記法及び解釈を,次に示す。
(1) 番号
(1.1) 番号は,6個の数字によって表す。最初の2けたの数字は,情報処理用語の規格番号の末尾2けた
を示す。次の2けたの数字は,この規格での分類を示す。最後の2けたは,同一分類内の一連番号
を示す。
(1.2) 番号の右肩の星印*は,その用語が日本工業規格(日本産業規格)独自のものであることを表す。
(2) 用語
(2.1) 同一の意味を表す用語が二つ以上ある場合は,表記した順に従って優先使用する。
(2.2) 用語の使用分野を限定する場合には,用語に引き続く丸括弧 ( ) 内にそのことを示す。
例 “比較器(アナログ計算における)”(19.01.14参照)
(2.3) 用語が省略形である場合は,用語に引き続く丸括弧 ( ) 内に示す。
例 “ADC(省略形)”(19.01.18参照)
(3) 定義
(3.1) 文中で下線の引いてある語は,情報処理用語に関する日本工業規格(日本産業規格)に規定されていることを示す。
(3.2) 丸括弧 ( ) の使い方については,(2)と同様とする。
(4) 対応英語

――――― [JIS X 0019 pdf 1] ―――――

2
X 0019-1994
(4.1) この欄の英語は,対応国際規格に規定されている用語であって,規定されている定義と対応する。
ただし,右肩に星印*が付いているものを除く。
(4.2) 丸括弧 ( ) の使い方については,(2)と同様とする。
4. 情報処理用語−アナログ計算 次のとおり定める。
19.01 演算器
番号 用語 定義 対応英語
19.01.01アナログ変数 数式の変数又は物理量に対応する連続信号。 analog variable
19.01.02演算増幅器 operational amplifier
各種の演算器を構成するために外部素子を付加して使用する増
幅器。
19.01.03アナログ加算器 summer,
複数の入力 アナログ変数を単に加算又はそれぞれの入力 アナ
analog adder
ログ変数を加重加算した出力 アナログ変数を得る演算器。
参考 単に加算器ともいう。
19.01.04符号変換器 inverter
入力 アナログ変数と大きさが等しく,かつ符号が反対の出力 ア
ナログ変数を得る演算器。
19.01.05係数器 coefficient unit,
入力 アナログ変数を定数倍した出力 アナログ変数を得る演算
器。 scale multiplier
19.01.06アナログ乗算器, analog multiplier
二つの入力 アナログ変数の積に比例した出力 アナログ変数を
アナログ掛算器 得る演算器。
備考 この用語は,サーボ乗算器のように二つ以上の乗算
ができる装置にも適用する。
参考 単に乗算器又は掛算器ともいう。
19.01.071/4自乗乗算器 quarter-squares multiplier
XY= [(X+Y) 2− (X−Y) 2] /4の関係式に基づいて乗算出力 アナ
ログ変数を得る演算器。
19.01.08アナログ除算器, analog divider
二つの入力 アナログ変数の商に比例した出力 アナログ変数を
アナログ割算器 得る演算器。
参考 単に除算器又は割算器ともいう。
19.01.09積分器 integrator
入力 アナログ変数を時間に関して積分した出力 アナログ変数
を得る演算器。
備考 積分器によっては時間以外を積分変数とみなすこと
ができる。
19.01.10加算積分器 summing integrator
入力 アナログ変数を加重加算し,時間に関して積分した出力 ア
ナログ変数を得る演算器。
19.01.11関数発生器 function generator
入力 アナログ変数のある関数に等しい出力 アナログ変数を得
る演算器。
19.01.12固定関数発生器 fixed function generator
発生する関数が固定されており,利用者によって変更が不可能な
関数発生器。
19.01.13可変関数発生器 variable function generator
発生する関数が計算する前又は計算途中に利用者によって設定
できる関数発生器。
19.01.14比較器(アナログ計二つの入力 アナログ変数を比較し,その比較結果を示す演算器。 comparator (in analog
算における) computing)
19.01.15リミタ(アナログ計 limiter (in analog
アナログ変数が規定域を超過するのを制限する演算器。
算における) computing)
19.01.16不感帯要素 dead zone unit
出力 アナログ変数が入力 アナログ変数の特定範囲内では一定
である演算器。
19.01.17リゾルバ resolver
極座標で与えられた入力 アナログ変数を,直角座標の出力 アナ
ログ変数に変換する演算器。又はその逆変換を行う演算器。
備考 リゾルバは,PR(極座標から直角座標へ)又はRP
(直角座標から極座標へ)と呼ばれる。

――――― [JIS X 0019 pdf 2] ―――――

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X 0019-1994
番号 用語 定義 対応英語
19.01.18アナログ−ディジタ analog-to-digital converter,
データをアナログ表現からディジタル表現に変換する演算器。
ル変換器, A/D converter,
A/D変換器, ADC (abbreviation)
ADC(省略形)
19.01.19ディジタル−アナロ digital-to-analog coverter,
データをディジタル表現からアナログ表現に変換する演算器。
グ変換器, D/A converter,
D/A変換器, DAC (abbreviaton)
DAC(省略形)
19.01.20追従保持要素, track and hold unit,
外部論理 信号によって,入力 アナログ変数又はその標本値に等
トラックホールドユしい出力 アナログ変数を得る演算器。 track and store unit
ニット 備考 この演算器の出力は,追従状態では入力 アナログ変
数に従って変化し,保持状態では外部論理信号で動
作状態が切り換えられた瞬間の入力 アナログ変数
値を保持する。
19.01.21* 演算器(アナログ計
入力に対して特定の演算を施した出力を得る装置。 functional unit (in analog
算における) computing)
19.01.22* アナログスイッチ analog switch
外部論理 信号で入力 アナログ変数を選択した出力を得る演算
器。
19.02 モード及び動作
番号 用語 定義 対応英語
19.02.01係数設定モード potentiometer set mode
アナログ計算機の動作モードであって,問題の係数値を設定する
モード。
19.02.02テストモード static test mode
アナログ計算機の動作モードであって,演算器相互間の接続状態
を調べるために特定の初期条件を与え,更に積分器以外のすべて
の演算器の正常な動作を確認するモード。
19.02.03初期条件モード, initial condition mode
アナログ計算機の動作モードであって,積分器は動作させないで
リセットモード 初期条件を設定するモード。
19.02.04演算モード compute mode,
アナログ計算機の動作モードであって,演算を実行し解を求める
モード。 operate mode
19.02.05保持モード hold mode
アナログ計算機の動作モードであって,積分が停止しすべての変
数をこのモードに入った時の値に保持するモード。
19.02.06時間変換係数 time scale (factor)
解く問題の時間軸を計算機の時間軸に変換するのに使う係数。
19.02.07実時間演算(アナロ時間変換係数が1で行われる演算。 real-time operation (in
グ計算における) analog computing)
19.02.08繰返し演算 repetitive operation
初期条件と他のパラメタの決まった組合せに従い,自動的繰返し
によって方程式の解を求める演算。
備考 繰返し動作によって同一の解波形を表示するのに用
いる。一つ以上のパラメタの手動調整,最適化等に
も利用できる。
19.02.09反復演算, iterative operation,
初期条件又は他のパラメタの組合せ順序に従い,自動的にパラメ
自動設定繰返し演算 automatic sequential
タを設定する機構によって方程式の各解を求める演算。
operation
備考 反復演算は,境界値問題又はシステムパラメタの最
適化問題の解を自動的に求めるのに使用する。

――――― [JIS X 0019 pdf 3] ―――――

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X 0019-1994
情報処理用語アナログ計算JIS原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 黒 川 一 夫 東京理科大学基礎工学部
荒 井 実 日本バーブラウン株式会社厚木テクニカルセンター
岡 村 総一郎 東京理科大学理学部
加 納 賢 次 三菱電機株式会社北伊丹製作所
小 林 克 己 フロンティア・コンピュータ・システムズ株式会社技術部
西 田 武 彦 日立電子株式会社特機本部
長谷川 博 一 日本電気株式会社コンシューマ半導体販売事業部
古 橋 中 具 電子技術総合研究所知能システム部
丸 川 章 工業技術院標準部
ロバート・ディー 上智大学理工学部
ターズ
(事務局) 及 川 清 社団法人情報処理学会情報規格調査会

JIS X 0019:1994の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2382-19:1989(MOD)

JIS X 0019:1994の国際規格 ICS 分類一覧