JIS X 0138-1:2004 CASEデータ交換形式-CDIF転送形式-第1部:構文及び符号化の一般規則 | ページ 2

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X 0138-1 : 2004 (ISO/IEC 15475-1 : 2002)
メタモデル (metamodel)
メタオブジェクト (meta-object)
メタ関係 (meta-relationship)
モデル (model)
非終端記号 (non-terminal symbol)
生成規則 (production rule)
対象分野 (subject area)
構文 (syntax)
SYNTAX.1 (SYNTAX.1)
終端記号 (terminal symbol)
転送 (transfer)
転送形式 (transfer format)

4.1.2 ISO/IEC 13238-1からの定義

 この規格は,ISO/IEC 13238-1で定義された次の用語を使用する。
転送ファイル (transfer file)
移出者 (exporter)
移入者 (importer)

4.2 (削除)

    参考 原国際規格では,この規格に対する新規用語をここで定義すると規定しているが,この規格で
は新規用語を定義していないので,この項目を削除した。

5. 記号

5.1 命名法及び図式記法

 CDIFにおけるすべてのメタオブジェクト及びメタメタオブジェクトの名称
は,メタオブジェクト及びメタメタオブジェクトを構成する単語をつなげたものとする。そして,各単語
の最初の文字を大文字とし,残りの文字を小文字とする(例えば,MetaAttribute,AttributeDerivation,
IsDrawnUsing,IsOptional)。
参考 この命名記法は,次期国際規格見直し時に,多バイト文字に対応する修正を実施する予定であ
る。
メタモデル及びメタメタモデルで用いられるCDIF図記法は,フレームワーク規格(JIS X 0137-2)で規
定する。

5.2 BNFの規則

 転送ファイル内のデータの構造を規定し,データの並びを規定するため,拡張バッカ
スナウア形式(Backus Naur Form)(BNF)を使用する。
次に示す記号及び空白類文字は,JIS X 3005-1の6.1で規定するとおりに使用する。
シンボル
<>
::=
[ ]
[{}]
|
...
!!

――――― [JIS X 0138-1 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
X 0138-1 : 2004 (ISO/IEC 15475-1 : 2002)
(空白)
参考 空白類文字は,JIS X 0138-3 の6.3 で規定するように,空白,水平タブ,垂直タブ,復帰,改
行及び頁送りがあり,ここで決められたものだけを対象とする。
次に示す規則は,この規格に限定する。
<TokenName> 非終端記号を表す。太字を使用し,山括弧で囲まれた任意の文字列(ここでは
TokenName)は,構文要素であり,構文の中で規定されていないBNF非終端記号を表す。
この構文要素の詳細な表現は,符号化で規定する。
Terminal 終端記号を表す。太字を使用し,山括弧で囲まれていない任意の文字列(ここでは
Terminal)は,リテラル値(すなわち,文字列そのものを表現する。)とする。
x .. y 範囲演算子を表す。xからyまでの範囲の任意の記号を参照する。例えば,0..255は,0
以上255以下のすべての整数を参照する。

5.3 略語

 この規格で用いる略語を次に示す。
BNF バッカスナウア形式 (Backus Naur Form)
CDIF CASEデータ交換形式 (CASE Data Interchange Format)

6. CDIF転送の概念及び機能

6.1 構文及び符号化の分離

 CDIF転送は,異なる伝送機構(例えば,ファイル,プロセス間リンクなど)
によって扱われることを意図しているので,転送形式の構文の規定と構文の符号化との規定を分離する。
構文は,文法及び交換形式の構造を規定する。符号化は,構文を物理的にどのように表現するかを示す記
述とする。この分離は,共通の構文の使用を許すとともに,使用する伝送機構に対して最適な符号化の選
択を許す。構文と符号化との境界は,任意性が存在するため,一方の設計が他方の設計に影響を与えても
よい。

6.2 アーキテクチャ構成要素の独立性

 CDIF規格群は,各転送形式が一つの構文とそれに対応する符号
化からなる多重転送形式の概念を支援する。一つの転送構文に対して,複数の符号化を使用できる。意味
(すなわち,メタモデル)は,転送形式の規定から完全に分離されている。メタモデルは,メタメタモデ
ル内で規定した概念を使用することによってだけ規定する。一般的に,メタメタモデルによって規定する
モデル化の概念のすべてを表現することができる任意の転送形式は,メタモデル内で規定するすべての情
報を交換することができ,メタモデルに適合する任意のモデルを転送できる。
CDIF規格群は,少なくとも一つの転送構文とその構文に対する一つの符号化とを与える。この規格は,
あるCDIF転送に対して規定され得る任意の構文と符号化のための一般規則とを規定する。

6.3 データ型

 メタ属性は,与えられたデータ型の値をもつ。関係するメタ実体又はメタ関係のメタモ
デル記述は,そのメタ属性各々に対するデータ型を規定する。
CDIF内にはメタ属性データ型のある決められた集合が存在する。これらの型は,JIS X 0137-2の中で規
定する。CDIF転送を支援する任意の構文及び符号化は,これらのデータ型の各々が転送中にいかに現わ
れるかに対する規定を与える。

6.4 文字集合

 任意の構文解析系で解釈可能とするため,転送ヘッダ(後述する7.2で規定する構文要素
<TransferHeader>)は,JIS X 0221-1の表1に示す文字だけを含む。個々の構文は,ある転送の中の文字
列又はテキストメタ属性の値に対して,転送ヘッダ内で指定された文字集合(CODESET)に含まれる文字
の使用を支援する。転送ヘッダ内に文字集合の規定がない場合は,JIS X 0221-1の基本多言語面(BMP)
の使用を前提とし,JIS X 0221-1のUCS-2符号化を文字コードとして用いる。

――――― [JIS X 0138-1 pdf 7] ―――――

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X 0138-1 : 2004 (ISO/IEC 15475-1 : 2002)

7. CDIF転送の一般構造

7.1 導入

 CDIF転送は,次に示す項目の転送を支援することを目的とする。
− 転送で使用するCDIF対象分野に対する参照
− 転送で使用するCDIFメタモデルに対する拡張
− 転送のメタモデル部の中で規定するメタ実体,メタ関係及びメタ属性
すべての転送は,一つの構文及び一つの符号化を使用して表現する。
図2にすべてのCDIF転送(CDIF transfers)の一般構造を示す。CDIF転送(CDIF transfer)は,次に示
すとおりに転送ヘッダ及び転送内容からなる。
転送ヘッダ
転送内容
ヘッダ部
メタモデル部
モデル部
CDIF
転送
図 2 CDIF転送の一般構造
CDIF転送の一般構文を次に示す。
<CDIFTransfer> ::= <TransferHeader>
<TransferContents>

7.2 転送ヘッダ

7.2.1 導入

 転送ヘッダは,CDIF署名,構文識別子,符号化識別子及び任意選択の文字集合識別子から
なる。転送ヘッダの構文を次に示す。
<TransferHeader> ::= <CDIFSignature> <TransferHeaderComma> <SyntaxIdentifier>
<TransferHeaderComma> <EncodingIdentifier>
[ <TransferHeaderComma> <CharacterSetIdentifier> ]
転送ヘッダは,CDIF転送構文,符号化及び文字集合のすべての組合せに対して全く同一の形式をもつ
唯一の部分とする。転送ヘッダは,転送の残りの部分の中で使われる構文,符号化及び文字集合を識別す
るために使用する。転送ヘッダの形式は,例えば,転送ヘッダの中のいかなるところにも空白類文字を置
くことが許されないというように規定され,制限されている。転送ヘッダの形式を図3に示す。

――――― [JIS X 0138-1 pdf 8] ―――――

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X 0138-1 : 2004 (ISO/IEC 15475-1 : 2002)
CDIF署名
構文識別子
転送ヘッダ 符号化識別子
文字集合識別子
図 3 転送ヘッダ

7.2.2 CDIF署名

 CDIF署名は,その転送がCDIF転送であることを識別するための目印とする。CDIF
署名の構文を次に示す。
<CDIFSignature> ::= CDIF

7.2.3 構文識別子

 構文識別子の構文を次に示す。
<SyntaxIdentifier> ::= SYNTAX <TransferHeaderSpace> <SyntaxID> <TransferHeaderSpace>
<SyntaxVersion>
<SyntaxID> ::= <TransferHeaderString>
<SyntaxVersion> ::= <TransferHeaderString>
<TransferHeaderString> ::= <TransferHeaderSingleQuote>
[ <TransferHeaderPrintableCharacter> ] ...
<TransferHeaderSingleQuote>
<TransferHeaderComma> ::= ,
!! A comma character defined in ISO 10646-1 Table 1 as row C column 002.
<TransferHeaderSpace> ::=
!! A space character defined in ISO 10646-1 Table 1 as row 0 column 002.
<TransferHeaderSingleQuote> ::=
'
!! A single quote defined in ISO 10646-1 Table 1 as row 7 column 002.
<TransferHeaderPrintableCharacter> ::=
0|1|2|3|4|5|6|7|8|9|-|.|:
|A-B|C-D|E-F|G-H|I-J|K-L|M-N|O-P|Q-R|S-T|U-V|W-X|Y-Z
!! These characters are as defined in ISO 10646-1 Table 1.
構文識別子の例を次に示す。
SYNTAX 'SYNTAX.1' '15475-2:2002'

7.2.4 符号化識別子

 符号化識別子の構文を次に示す。
<EncodingIdentifier> ::= ENCODING <TransferHeaderSpace> <EncodingID>

――――― [JIS X 0138-1 pdf 9] ―――――

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X 0138-1 : 2004 (ISO/IEC 15475-1 : 2002)
<TransferHeaderSpace> <EncodingVersion>
<EncodingID> ::= <TransferHeaderString>
<EncodingVersion> ::= <TransferHeaderString>
符号化識別子の例を次に示す。
ENCODING 'ENCODING.1' '15475-3:2002'

7.2.5 文字集合識別子

 文字集合識別子の構文を次に示す。
<CharacterSetIdentifier> ::= CODESET <TransferHeaderSpace> <CharacterSetID>
<CharacterSetID> ::= <TransferHeaderString>
文字集合識別子の例を次に示す。
CODESET 'ISO-8859-1'
CODESET 'ISO-2022-JP'
転送ヘッダに続く転送内容は,指定した構文,符号化及び文字集合に従って符号化する。各転送構文は,
複数の符号化をもつことができる。符号化は,転送ヘッダ中の符号化識別子と文字集合識別子とによって
一意に決定する。転送構文と符号化との対は,複数の文字集合をもつことができる。

7.2.6 転送ヘッダの例

 ここまでで規定した構文規則を使った完全なヘッダ記述の例を,次に示す。
CDIF,SYNTAX 'SYNTAX.1' '15475-2:2002',ENCODING 'ENCODING.1' '15475-3:2002',CODESET 'ISO-2022-JP'
参考 転送ヘッダは,一行で記述しなければならない(改行してはならない。)。また,構文に示すと
おりに必要な箇所には空白(<TransferHeaderSpace>)を挿入する(SYNTAXと'SYNTAX.1'との
間,'SYNTAX.1'と'15475-2:2002'との間など)。

7.3 転送内容

7.3.1 導入

                                                           ヘッダ部
メタモデル部
転送内容
モデル部
図 4 転送内容
転送内容は,ヘッダ部,メタモデル部及びモデル部からなる。図4に転送内容を示す。転送内容の構文
は,すべての構文規定に対して同一でなければならない。
<TransferContents> ::= <HeaderSectionClause>
<MetaModelSectionClause>
[ <ModelSectionClause> ]

7.3.2 ヘッダ部

 ヘッダ部は,転送についての情報を含む。たとえ次の情報を転送することが必す(須)
ではなくても,すべての構文規定は,少なくとも次の情報を表現するための機構を備えなければならない。
− CDIF移出ツールを識別する名称及び版

――――― [JIS X 0138-1 pdf 10] ―――――

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JIS X 0138-1:2004の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 15475-1:2002(IDT)

JIS X 0138-1:2004の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 0138-1:2004の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称