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X 0806 : 1999 (ISO 23950 : 1998)
えば,説明機能群は,サービスをもたず,探索サービス及び表示サービスを使用する。
ao) (レコードの)最終断片 (final fragment) レコードの終わりで終了する断片[ap)(レコードの)断
片 (fragment) も参照]。
ap) (レコードの)断片 (fragment) レコードの真の部分列(この定義は,3.3.3に示すレベル2セグメ
ント化の文脈でだけ意味をもつ。当該の箇条ではレコードは,バイトの列として考える。)。
aq) RS 共通レコード構文。
操作を開始する要求。
ar) 起動要求 (initiating request)
as) (レコードの)中間断片 (intermediate fragment)レコードの終わりでも開始でもない断片[ap)(レ
コードの)断片 (fragment) も参照]。
at) R 情報検索
au) 項目 (item)(1)検索集合項目 (result set item)。(2)書誌項目 (ISO 10160) 参照。
av) 最大セグメント長 (maximum segment size) 集合的表示応答(セグメント化が有効な場合)のセグメ
ントの許される最大長。
aw) 名前 (name) ある言語で表された言語的構成要素で何らかの実体に対応するもの。名前は,それに
結び付けられた実体を示す(識別する)。
発信元又は受信側からの要求に対応する応答がないもの
ax) 応答なしサ−ビス (non-confirmed service)
として定義されるサービス。例えばセグメントサービスは,受信側から起動される応答なしサービス
である。[ab)応答付サービス (confirmed service) も参照]。
大域的に一意に認知され,登録機関によって登録されるデー
ay) オブジェクト識別子 (object identifier)
タ実体を示す識別子。
az) ID オブジェクト識別子 (object identifier) の略[ay)参照]。
ba) 操作 (operation) 起動要求及びそれに対応する終了応答,並びにその間にはさまれる関連のメッセー
ジ。例えば,探索操作は,常に探索要求及び探索応答を含み,更にアクセス制御及び資源制御メッセ
ージを含んでもよい。一つの (Z) アソシエーション内には複数の並行操作を含んでもよい。
bb) 操作型 (operation type)その操作を起動する要求の名前。例えば,探索要求は,“探索”型の操作を
起動する。
bc) 発信元 (origin) (Z) アソシエーションを起動し (Z) アソシエーション中で操作を起動する実体。
bd) 発信元サービス利用者 (origin service-user)発信元で要求を発行するクライアントの部分。[by)サ
ービス利用者 (service-user) も参照]。
be) SI 開放型システム間相互接続。
bf) コンテキスト (P-context)プレゼンテーションコンテキスト (presentation context) の略[bh)参照]。
セグメント化が有効でないときの探索応答又は表示応答
bg) 要望メッセージ長 (preferred message size)
の最大長。プロトコル制御情報を含まない応答レコードの長さの和(バイト数)で表される。
抽象構文を応用アソシエーションの中で使
bh) プレゼンテーションコンテキスト (presentation context)
用するためにプレゼンテーション層で取り決められた抽象構文と転送構文との組合せ。
サービスプリミティブ (service primitive) と同義[bw)参照]。
bi) プリミティブ (primitive)
bj) 基本名 (primitive name)その内部構造の理解を必要としない,又は利用者にとって理解が重要でな
いような名前。基本名は,プリミティブとは関係がないことに注意。
bk) レコード構文 (record syntax) 検索レコードを表現するため発信元又は受信側によって要求される
抽象構文。完全な定義については,3.6.3参照。
――――― [JIS X 0806 pdf 6] ―――――
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X 0806 : 1999 (ISO 23950 : 1998)
bl) 応答レコード (response record)データベースレコードを表す探索応答又は(集合的)表示応答での
検索レコード,若しくは代替診断レコード。
bm) 検索集合 (result set) 転送レコードの選択機構として局所的に用いられるデータ構造。その論理的構
造は,順序づけられた検索集合項目の名前付きのリストであり,更にその検索集合を作成した探索を
代表する何らかの情報をもちうる。
bn) 検索集合項目 (result set item) データベース名,データベース中のレコードに対するポインタ,及び
場合によってはレコードに関連づけられた何らかの情報。
bo) 検索集合レコード (result set record)検索集合項目で表されるデータベースレコードをさす慣用的
な言い方。[bm)検索集合 (result set) も参照]。
bp) 検索レコード (retrieval record)レコード構文をある抽象データベースレコードに適用することによ
って定義される送出可能な構造。
bq) PN問合せ (RPN query) 逆ポーランド表記法 (RPN) 形式で表現された探索問合せ。
br) スキーマ (schema) データベーススキーマ (database schema) と同義[ae)参照]。
bs) セグメント (segment)集合的表示応答,すなわちセグメント要求又は表示応答の一部分として受信
側によって送られる(又は送出のために準備中の)メッセージ。
bt) サーバ (server)受信側を含む応用。すなわちデータベース供給側。
bu) サーバシステム (server system) サーバの存在するシステム。
bv) サービス (service)(1)“探索”サービスのようなZ39.50サービス。(2)“持続性検索集合拡張サービ
ス”のような拡張サービス。(3)サービス提供者。
サービス利用者とサービス提供者との間における相互動
bw) サービスプリミティブ (service primitive)
作の抽象的で実装から独立した表現。サービスプリミティブの四つの型は,要求,指示,応答,確認
である。
bx) サービス提供者 (service-provider) 同位のサービス利用者にサービスを提供するエンティティ(発信
元と受信側)全体の抽象概念。サービス提供者の概念は,プロトコル手続の仕様を容易にするために
使われる。これは,プロトコルモデルを示すために4.2.2の中でだけ使用される。
備考 サービス提供者は,データベース提供者又は通信サービスの提供者とは関係ない。
by) サービス利用者 (service-user)発信元サービス利用者又は受信側サービス利用者。クライアント又は
サーバで発信元又は受信側に要求を行う部分。サービス利用者の概念は,プロトコル手続の仕様を容
易にするために使われる。これは,プロトコルモデルを示すために4.2.2の中でだけ使用される。
備考 サービス利用者は,データベース利用者とは関係ない。
bz) 単純表示応答 (simple present response) 一つのセグメントからなる集合的表示応答。すなわち,表示
応答だけからなり,セグメント要求を含まないもの。
ca) (レコードの)開始断片 (starting fragment)レコードの先頭で開始する断片[ap)(レコードの)断
片 (fragment) も参照]。
cb) 提供選択可能形 (supportedVariant)選択可能形仕様の三つの使用法の一つで,特定の要素に対して受
信側が利用可能なものを提示する選択可能形仕様[n)適用選択可能形 (applied Variant) 及びcr)選択可
能形要求 (variantRequest) も参照]。
cc) 代替診断レコード (surrogate diagnostic record) データベースレコードを表す検索レコードの代わり
に供給される診断レコード。
cd) タグ (tag)要素(又は要素を表すタグ系列のノード)の識別子。タグ型及びタグ値からなる。
――――― [JIS X 0806 pdf 7] ―――――
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X 0806 : 1999 (ISO 23950 : 1998)
ce) タグ系列 (TagPath) (レコードの要素が,階層的に木として表現されている場合)木の最上位から
そのタグが表現するノードまでのノードの連り。タグ系列の各ノードは,タグで表される。最終ノー
ドが最下位ノードの場合,タグ系列は,要素を表現する。そうでない場合,タグ系列は,最上位ノー
ドがそのノードであるような部分木を表現する。
cf) タグ集合 (tagSet) 要素の集合に対するタグ値(及び推奨されるデータ型)の集まり。
cg) タグ集合識別子 (tagSetId) タグ集合に対する持続的な識別子として働くオブジェクト識別子。
ch) タグ型 (tagType) タグ集合の略式(整数)識別子。スキーマ定義は,(スキーマ定義の文脈中で)特
定のタグ集合を識別するために,タグ型をタグ集合識別子に与えてもよい。
ci) タグ値 (tagValue)要素(又は要素を表すタグ系列のノード)の識別子。整数であっても文字列であ
ってもよく,タグ型によって修飾される。
cj) 受信側 (target) (Z) アソシエーションを受け入れるエンティティ。
受信側で要求を発行するサーバの部分[by)サービス利用
ck) 受信側サービス利用者 (target seryice-user)
者 (service-user) も参照]。
操作を終了させる応答。
cl) 終了応答 (terminating response)
cm) 転送構文 (transfer syntax) 抽象構文と組になってレコード構文をなす構文。
cn) 三つ組 (triple)三つの組(n=3のn-組)。
co) タイプ1問合せ (type-1 query) RPN問合せ (RPN query) と同義[bq)参照]。
cp) 選択可能形 (variant) 要素を検索する際に利用可能な幾つかありうる形のうちの一つ。発信元は,特
定の選択可能形を要求してもよく,受信側は,特定の選択可能形で表示する。受信側は,ある要素に
ついてどのような選択可能形が利用可能かを指示することもできる。
受信側によって供給される特定の要素に対する提供選択可能形のリ
cq) 選択可能形リスト (variant list)
スト。
cr) 選択可能形要求 (variantRequest)選択可能形仕様の三つの使用法の一つで,要素要求の中で使われ
る選択可能形仕様[n)適用選択可能形 (appliedVariant) 及びcb)提供選択可能形 (supportedVariant) も参
照]。
cs) 選択可能形集合 (variant set) クラスの集合の定義。それぞれのクラスについて型の集合,及びそれ
ぞれの型について値の集合。選択可能形仕様は,特定の選択可能形集合の選択可能形指定子の集合か
らなる。
選択可能形集合を識別するOID。
ct) 選択可能形集合識別子 (variant set identifier)
選択可能形要求,適用選択可能形又は提供選択可能形。選択
cu) 選択可能形仕様 (variant specification)
可能形仕様は,それぞれが選択可能形指定子である三つ組の列とする。
cv) 選択可能形指定子 (variant specifier)選択可能形仕様の構成要素。クラス,そのクラスのために定義
された型及びその型のために定義された値からなる。
Z39.50アソシエーション (Z39.50-association) の略[cx)参照]。
cw) (Z) アソシエーション (Z-association)
発信元によって明示的に確立され,発信元若しくは受
cx) 39.50アソシエーション (Z39.50-association)
信側によって明示的に,又は (A) アソシエーションの終了によって暗黙的に終了するセション。発信
元と受信側との間の通信は,応用アソシエーション中のZ39.50アソシエーションを通して行われる。
一つの (A) アソシエーション中には幾つかの連続した (Z) アソシエーションが存在してよい。
――――― [JIS X 0806 pdf 8] ―――――
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X 0806 : 1999 (ISO 23950 : 1998)
3. 情報検索サービス 情報検索サービス定義は,起動側応用であるクライアント及び応答側応用である
サーバの,二つの応用間の動作を規定する。サーバは,一つ以上のデータベースに対応している。
クライアントとサーバとの間の通信は,4.に規定されるZ39.50プロトコルによって実行される。プロト
コル仕様は,論理的にクライアントに属する手続とサーバに属する手続とに分けられる。クライアント及
びサーバのZ39.50プロトコル手続を実行する部分を,それぞれZ39.50発信元及びZ39.50受信側と呼ぶ。
3.1 情報検索サービスのモデルと特徴 発信元と受信側との間の通信は,応用アソシエーション[(A) ア
ソシエーション]内のZ39.50アソシエーション[(Z) アソシエーション,4.2.1.2参照]を介して行われる。
(Z) アソシエーションは,発信元によって明示的に確立され,発信元若しくは受信側によって明示的に,
又は (A) アソシエーションの終了によって暗黙的に終了する。
一つの (A) アソシエーション内に,複数の連続した (Z) アソシエーションが存在してもよい。一つの
(Z) アソシエーション内に,複数の連続した並行操作(3.5参照)が存在してもよい。
(Z) アソシエーション内での発信元及び受信側の役割を逆転させることは,できない。(Z) アソシエー
ションは,再始動することができず,したがって,一度終了すると明示的に保存したものを除いて状態情
報は,保持されない。
サービス定義は,サービス及び操作を規定する。それらのモデルは,3.1.1及び3.1.2に示す。サービス
は,機能群にグループ分けされる。Z39.50機能群及びサービスは,3.2で定義する。
3.1.1 Z39.50サービス Z39.50サービスは,発信元と受信側との間のメッセージ交換によって実行され
る。メッセージは,要求又は応答のいずれかとする。サービスは,応答付,応答なし,条件応答付のいず
れかとして定義される。
応答付サービスは,(発信元又は受信側からの)要求に(同位からの)応答が続くものとして定義される。
例えば,探索サービスは,発信元によって起動される応答付サービスの一つである。探索サービスは,発
信元からの探索要求に受信側からの探索応答が続くものとして定義される。アクセス制御サービスは,受
信側から起動される応答付サービスの一例である。
応答なしサービスは,発信元又は受信側からの要求に対応する応答がないものとして定義される。例え
ば,資源制御トリガサービスは,発信元によって起動される応答なしサービスである。また,セグメント
サービスは,受信側によって起動される応答なしサービスである。
条件応答付サービスは,応答付又は応答なしとして呼び出されうるサービスであり,(発信元又は受信側
からの)要求に(同位からの)応答が続きうるものとして定義される。例えば,資源制御サービスは,受
信側によって起動される条件応答付サービスである。
3.1.2 Z39.50操作 この規格は,8種の操作型を規定する。すなわち開始 (init),探索 (search),表示
(present),削除 (delete),走査 (scan),並び替え (sort),資源報告 (resouce-report),及び拡張サービス
(extended-services) である。
発信元からの要求のある種の操作型のものは,その型の操作を起動し(例えば,探索要求は,探索操作
を起動する),その操作は,受信側からの対応した応答によって終了する。操作を起動することができるの
は,発信元だけであるが,すべての発信元要求が操作を起動するわけではない(3.4参照)。
操作を起動する要求は,起動要求と呼ばれ,操作を終了させる応答は,終了応答と呼ばれる。発信元か
らみれば,操作は,起動要求を出したとき始まり,終了応答を受けたときに終わる。受信側から見れば,
操作は,起動要求を受けたときに始まり,終了応答を出したときに終わる。操作は,起動要求及び終了応
答,並びにこの間にはさまれる関連したメッセージによって構成される(3.4参照)。
――――― [JIS X 0806 pdf 9] ―――――
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X 0806 : 1999 (ISO 23950 : 1998)
3.1.3 データベースのモデル この規格は,クライアントがサーバのデータベースから情報を探索,検索
する応用のため,クライアントとサーバとの間の開放型接続を容易にすることを目的とする。データベー
スを実装する手段は,多様である。システムが異なれば,データの記憶を記述する方式も,アクセスする
ための手段も異なる。このため,データベースを記述する共通の抽象的モデルを用いる。個々のシステム
は,このモデルに対してその実装を写像することができる。これによって,異なるシステムが標準的で相
互に理解できる用語で通信し,データベースから情報を探索,検索することが,可能になる。探索と検索
のモデルは,3.1.4及び3.1.5に示す。
データベースという用語は,この規格で定義しているように,レコードの集まりをさす。各レコードは,
一つの単位として扱われる関連した情報を集めたものである。データベースレコードという用語は,レコ
ード中の情報を表す局所的なデータ構造を示す。一つのデータベースには,データベースレコードの探索
に指定できる一つ以上のアクセスポイント(3.1.4参照)の集合,及びデータベースレコードから検索でき
る一つ以上の要素(3.1.5参照)の集合が,結び付けられている。アクセスポイントは,レコードの探索に
単独で又は他のアクセスポイントと組み合わせて指定できるキーであり,一意でも一意でなくてもよい。
アクセスポイントは,要素と関連していてもよい。要素と等価であってもよく,一つ以上の要素の集合か
ら作成してもよく,またいかなる要素とも関係なくてもよい。
3.1.4 データベースの探索 データベースに対し,そのアクセスポイントに一致すべき値を指定すること
によって問合せが,行われる。問合せに対して得られたレコードからなるデータベースの部分集合を検索
集合と呼ぶ(3.1.6参照)。検索集合は,それに続く問合せによって参照されて新しい検索集合を形成する
ため利用されることもある。
探索要求は,一つ以上のデータベースを指定し,また問合せを含む。この規格に定義するタイプ1問合
せ(3.7参照)は,一つのアクセスポイント句,又は論理演算子によって結ばれた複数のアクセスポイント
句からなる。
例 “Books” という名称のデータベースの中で,アクセスポイント “title word” が “evangeline” で,
かつアクセスポイント “author” が “longfellow” という値を含む,すべてのレコードを探す。
アクセスポイント句は,一つの探索語と属性群からなる。属性群は,探索語を修飾する。通常,属性の
一つが,正規化されたアクセスポイントに対応しており,このアクセスポイントに対して(他の属性によ
って修飾された)探索語との照合が行われる。各属性は,属性型とその型の値との対である(例えば,型
“access point” と値 “author” であったり,型 “truncation” と値 “left” であったりする。)。
各属性は,その属性が属している属性集合を識別する属性集合識別子によって修飾される。属性集合は,
属性型の集合であり,その各属性型は,属性値のリストをもつ。
3.1.5 データベースからのレコード検索 受信側は,探索処理の後,検索集合を発信元からの検索要求に
対して利用可能とする。発信元は,検索集合からのレコードの検索要求にあたって,データベーススキー
マ識別子,要素仕様,レコード構文識別子を指定することができる。
検索集合からレコードを検索するために,それぞれのデータベースには,一つ以上のスキーマが,結び
付けられている。スキーマは,データベースのレコードに含まれる情報についての発信元と受信側の共通
理解を表現する。これによって,要素指定を通してその情報の一部を選択することが,可能となる。
スキーマは,データベースレコードに適用されて抽象データベースレコードとなる抽象レコード構造を
定義する。抽象データベースレコードは,レコード中の情報の抽象的表現である。要素指定は,抽象デー
タベースレコードに適用されて,別の抽象データベースレコードを生み出す(これは,無変換でもよい。)。
要素指定は,抽象データベースレコードから幾つかの要素を選択する。それらの要素に対して選択可能形
――――― [JIS X 0806 pdf 10] ―――――
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JIS X 0806:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 23950:1998(IDT)
JIS X 0806:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.30 : 情報,ドキュメンテーション及び出版業務におけるITの応用
JIS X 0806:1999の関連規格と引用規格一覧
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- 規格名称