4
X 25000 : 2017 (ISO/IEC 25000 : 2014)
的環境(JIS Z 8521:1999)。
4.3
カスタムソフトウェア(custom software)
利用者の要求事項仕様に基づいて特定の用途のために開発されたソフトウェア製品。
4.4
データ(data)
情報の表現であって,伝達,解釈又は処理に適するように形式化され,再度情報として解釈できるもの
(JIS X 25012:2013)。
4.5
データ品質(data quality)
明示された条件下で使用するとき,明示的ニーズ及び暗黙のニーズをデータの特性が満足する度合い
(JIS X 25012:2013)。
4.6
開発者(developer)
システム又はソフトウェアライフサイクルプロセスを通して,開発作業(要求事項分析,設計及び受入
れテストを含む。)を遂行する個人又は組織(JIS X 0160:2012を変更)。
4.7
エンドユーザ(end user)
システム又はソフトウェアの結果から最終的な利益を得る人。
注記 エンドユーザは,製品の専任の運用者又は公共の一員のような一時的な利用者でもよい。
4.8
評価方法(evaluation method)
明示されたソフトウェア製品構成要素又はソフトウェア製品全体に対して,明示された測定の結果を得
るために,評価者によって実行される行為を記述した手続。
4.9
評価モジュール(evaluation module)
製品の品質特性,品質副特性又は属性を測定するための評価技術の組。
注記 評価モジュールは,評価方法及び技法,評価対象入力及び測定し収集すべきデータ,並びに支
援手続及びツールを含む。
4.10
評価者(evaluator)
評価を行う人又は組織。
4.11
システム又はソフトウェア品質の外部測定量(external measure of system or software quality)
明示された条件下で使用されるソフトウェアを含むシステムに対して,明示的ニーズ及び暗黙のニーズ
を満たすために,製品がどのくらい動作できるかを示す度合いの測定量。
注記 テスト及び運用操作中に製品を実行することによって,振る舞いの属性を検証及び/又は妥当
性確認を行うことができる。
例 テスト時に発見された故障の回数は,コンピュータシステムに存在する障害の数に関係するソフ
トウェア品質の外部測定量である。テストは全ての障害を発見できるわけではないので,二つの
――――― [JIS X 25000 pdf 6] ―――――
5
X 25000 : 2017 (ISO/IEC 25000 : 2014)
測定量は,必ずしも同じではない。障害は,異なる環境においては,明らかに異なる故障を引き
起こす可能性がある。
4.12
暗黙のニーズ(implied needs)
明示されていないが,事実上のニーズ。
注記 暗黙のニーズには,製品が特定の条件下で使用されて初めて明らかになるものがある。
例 暗黙のニーズには,次のものがある。
− 明示されていないが,他の明示的ニーズによって暗示されたニーズ
− 明らかで,いうまでもないとみなされているので明示されないニーズ
4.13
指標(indicator)
定義された情報ニーズに関するモデルから導出した明示された属性の見積り又は評価を示す測定量(JIS
X 0141:2009)。
注記 JIS X 0133では,この定義は,“他の測定値の見積り又は予測に使うことができる測定値”とさ
れている。
4.14
情報ニーズ(information need)
目的,目標,リスク及び問題点を管理するために必要となる見解(JIS X 0141:2009)。
4.15
中間システム又は中間ソフトウェア製品(intermediate system or software product)
システム又はソフトウェア開発プロセスの他の段階に入力として利用されるシステム又はソフトウェア
開発プロセスの製品。
例 中間ソフトウェア製品は,静的及び動的モデル,他の文書並びにソースコードを含んでいる。
4.16
ソフトウェア品質の内部測定量(internal measure of software quality)
明示された条件下で使用されるソフトウェア製品に対して,ソフトウェア製品の静的属性の集まりが明
示的ニーズ及び暗黙のニーズを満たす度合いの測定量。
注記1 静的な属性は,ソフトウェアアーキテクチャ,構造及びその構成部品に関係する属性を含む。
注記2 静的な属性は,レビュー,検査,シミュレーション及び/又は自動化ツールによって検証す
ることができる。
例 複雑さの測定量及びウォークスルーで発見した(現状で見つけられた)障害の数,障害の重大性
及び故障頻度は,ソフトウェア製品そのものに作り込まれたソフトウェアの内部品質の測定量を
いう。
4.17
保守者(maintainer)
保守活動を実施する個人又は組織。
注記 JIS X 0160:2012の定義に基づく。
4.18
測定量[measure(noun)]
測定の結果として値が割り当てられる変数。
――――― [JIS X 25000 pdf 7] ―――――
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X 25000 : 2017 (ISO/IEC 25000 : 2014)
注記 “測定量”という用語は,基本測定量,導出測定量及び指標をまとめて参照するために使う。
(JIS X 0141:2009)
4.19
測定する[measure(verb)]
測定を行う行為(JIS X 0133-1:1999)。
4.20
測定(measurement)
測定量の値を決定するという目的をもった操作の集合(JIS X 0141:2009)。
注記 測定は,ソースプログラムの言語(例えば,ADA,C,Javaなど)の定量的分類を指定する操
作を含むことができる。
4.21
測定プロセス(measurement process)
プロジェクト全体又は組織における測定の仕組みの中でシステム及びソフトウェアの測定を確立,計画,
遂行及び評価するためのプロセス(JIS X 0141:2009)。
4.22
プロセス(process)
インプットをアウトプットに変換する,相互に関連する又は相互に作用する一連の活動(JIS Q
9000:2015)。
4.23
製品(product)
生産され,定量化可能で,かつ,それ自身で最終製品又は構成要素品目となることができるもの。
[プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK)第4版:2008]
注記 JIS Q 9000:2006(廃止,ISO 9000:2005に対応)は,次に示す四つの同意できる一般的な製品分
類を定義している。
− ハードウェア(例 エンジン機械部品)
− ソフトウェア(例 コンピュータプログラム)
− サービス(例 輸送)
− 素材製品(例 潤滑剤)
ハードウェア及び素材製品は一般的に有形物であるが,ソフトウェア又はサービスは一般的
に無形物である。多くの製品は,異なる一般的な製品分類に属する要素から成る。製品をハー
ドウェア,素材製品,ソフトウェア又はサービスのいずれで呼ぶかは,その製品の支配的な要
素で決まる。結果は,コンポーネント,システム,ソフトウェア,サービス,ルール,ドキュ
メント,又はその他の多くの項目となり得る。その結果は,ある場合には,多くの関連する独
立した結果となり得る。
4.24
利用時の品質(quality in use)
特定の利用状況において,特定の利用者が特定の目標を達成するというニーズを満たすために,有効性,
効率性,リスク回避性及び満足性に関して,ソフトウェア製品又はシステムを使用できる度合い。
注記 ソフトウェア製品を引き渡す前に,対象利用者の目標及び利用状況に対して,対象利用者だけ
で設計され,かつ,使用されるテスト環境(例えば,利用者の受入れテスト環境)において,
――――― [JIS X 25000 pdf 8] ―――――
7
X 25000 : 2017 (ISO/IEC 25000 : 2014)
利用時の品質を仕様化し測定することができる。
4.25
利用時の品質測定量(quality in use measure)
特定の利用状況において,特定の利用者が特定の目標を達成するというニーズを満たすために,有効性,
効率性,リスク回避性,満足性及び利用状況網羅性に関して,製品を利用できる度合いの測定量。
4.26
品質測定量の要素(quality measure element)
定量化のための測定対象の特徴及びその特徴を定量化する測定法であって,数学的関数による任意の変
換を含む場合のある測定量(JIS X 25021:2014)。
注記 ある実体(システム又はソフトウェア)の品質特性又は品質副特性は,(対象実体の品質測定量
要素から)ソフトウェアの品質測定量を計算することによって,後に導出される。
4.27
品質モデル(quality model)
品質要求事項の仕様化及び品質評価に対する枠組みを提供する,特性の定義された集合及び特性間の関
係の集合。
4.28
評定(rating)
測定値を適切な評定水準に対応付ける行為。特定の品質特性に対して,製品に関連する評定水準を決定
するために使用される。
4.29
評定水準(rating level)
順序尺度上の点のことで,測定尺度を分類するために使用される。
注記1 評定水準は,明示的ニーズ又は暗黙のニーズに基づいて,ソフトウェア製品を分類(評定)
することを可能にする。
注記2 適切な評定水準は,例えば,利用者,管理者,開発者のような異なる品質の視点に関係付け
てもよい。
4.30
尺度(scale)
連続的な値の順序集合若しくは離散的な値の順序集合又は分類の集合で,それに属性を対応付けるもの
(JIS X 0141:2009)。
例 尺度の種別の例を,次に示す。
− 分類の集合に対応する名義尺度
− 尺度上の点の順序に対応する順序尺度
− 順序付けられた等間隔の点をもつ尺度である間隔尺度
− 順序付けられた等間隔の点と絶対値ゼロの点とをもつ尺度である比率尺度(比例尺度,比尺
度とも呼ぶ。)
測定量は,定性的なデータを扱う場合には,名義尺度又は順序尺度を使用し,定量的なデータを
扱う場合には,間隔尺度又は比率尺度を使用する。
4.31
ソフトウェア製品(software product)
――――― [JIS X 25000 pdf 9] ―――――
8
X 25000 : 2017 (ISO/IEC 25000 : 2014)
コンピュータプログラム,手続並びにその関連する文書及びデータを含めたまとまり(JIS X 0160:2012)。
注記1 ソフトウェア製品は,開発者,保守者などの利用者向けに作成されたソフトウェア製品及び
中間ソフトウェア製品を含む。
注記2 SQuaREシリーズでは,ソフトウェア品質はソフトウェア製品品質と同じ意味をもつ。
4.32
ソフトウェア製品評価(software product evaluation)
明示された手続に従って,ソフトウェア製品の一つ以上の特性の総合評価を行うことによって構成され
る技術的操作。
4.33
ソフトウェア品質(software quality)
明示された条件下で使用するとき,明示的ニーズ又は暗黙のニーズを満たすためのソフトウェア製品の
能力。
注記 この定義は,JIS Q 9000:2015の品質定義と異なる。主な理由は,ソフトウェア品質の定義が明
示的ニーズ又は暗黙のニーズの満足に言及しているのに対し,JIS Q 9000の品質定義が要求事
項の満足に言及していることによる。
4.34
ソフトウェア品質特性(software quality characteristic)
ソフトウェア品質に影響を及ぼすソフトウェアの品質属性の分類。
注記 ソフトウェア品質特性は,複数の階層の副特性及び最終的にはソフトウェアの品質属性に精緻
化してもよい。
4.35
ソフトウェア品質評価(software quality evaluation)
ソフトウェア製品が,明示的ニーズ又は暗黙のニーズをどれだけ満たすことができるかの程度を示すた
めの体系的な審査。
4.36
利害関係者(stakeholder)
ニーズ及び期待に合致するシステムに,権利,持分,請求権若しくは利害関係をもっている個人若しく
は組織,又は,ニーズ及び期待に合致する特性をシステムがもつことに,権利,持分,請求権若しくは利
害関係をもっている個人若しくは組織(JIS X 0170:2013)。
注記 利害関係者には,エンドユーザ,エンドユーザの組織,支援者,開発者,製作者,教育訓練者,
保守者,廃棄者,取得者,供給者組織及び規制団体を含むが,それだけには限定されない。
4.37
供給者(supplier)
取得者と契約を交わし,その条項に基づいてシステム,ソフトウェア製品又はソフトウェアサービスを
提供する組織(JIS X 0160:2012)。
4.38
システム(system)
一つ以上の明示された目的を達成するために編成された相互に影響する要素を組み合わせたもの(JIS X
0170:2013)。
注記1 システムとは,それが提供する製品又はサービスとみなしてもよい。
――――― [JIS X 25000 pdf 10] ―――――
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JIS X 25000:2017の引用国際規格 ISO 一覧
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