この規格ページの目次
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X 25022 : 2019 (ISO/IEC 25022 : 2016)
a) IS X 25010:2013に規定するとおりに,明示する又は評価する利用時品質の品質特性及び/又は品質
副特性を選定する。
b) 選定した品質特性又は品質副特性ごとに,箇条8に規定している一般的な品質測定量(測定量の末尾
が“-G”のもの)の全てを利用することが望ましい。いずれかの品質測定量を除外する場合,その論
理的根拠を示す。
c) 関係のある特有の品質測定量(測定量の末尾が“-S”のもの)を任意に選定する。
d) 品質測定量を修正する場合,いかなる変更に対しても論理的根拠を示す。
e) この規格に含まれていないが使用することとした,追加された品質測定量を規定する。
f) 各品質測定量をどのようにして運用可能としたかを厳密に定義する(例えば,使用した測定方法又は
質問票の詳細)。
注記 比較を行うときには,同一の測定方法を使用することが重要である。
3 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。
JIS X 25000:2017 システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)−SQuaREの指針
注記 対応国際規格 : ISO/IEC 25000:2014,Systems and software engineering−Systems and software
Quality Requirements and Evaluation (SQuaRE)−Guide to SQuaRE(IDT)
JIS X 25010:2013 システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)−システム及びソ
フトウェア品質モデル
注記 対応国際規格 : ISO/IEC 25010:2011,Systems and software engineering−Systems and software
Quality Requirements and Evaluation (SQuaRE)−System and software quality models(IDT)
4 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS X 25000:2017及びJIS X 25010:2013によるほか,次による。
注記 SQuaREシリーズ及び他のISO規格の重要な定義をここで再掲載している。
4.1
利用状況完全性(context completeness)
明示されたそれぞれの利用状況において,要求された水準の有効性,効率性,満足性及びリスク回避性
で製品又はシステムが使用できる度合い(JIS X 25010:2013の定義を変更し,“要求された水準の”を追加
し,“全ての利用状況”を“それぞれの利用状況”に変更した。)。
注記 利用状況完全性は,利用状況網羅性の品質副特性である。
4.2
利用状況網羅性(context coverage)
明示された利用状況及び当初明確に識別されていた状況を超越した状況の両方の状況において,有効性,
効率性,満足性及びリスク回避性で製品又はシステムが使用できる度合い(JIS X 25010:2013の4.1.5)。
注記 利用状況は,利用時品質及び幾つかの製品の品質(副)特性(ここでは,“明示された条件下”
としている。)に関連している。
4.3
顧客(customer)
――――― [JIS X 25022 pdf 6] ―――――
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X 25022 : 2019 (ISO/IEC 25022 : 2016)
供給者との関係で,製品若しくはサービスを受けるか,又は使用する組織若しくは個人。
注記 その関係は,サービス取引条件に対する保証又は合意を含むことができる。
4.4
有効性(effectiveness)
明示された目標を利用者が達成する上での正確さ及び完全さの度合い(JIS X 25010:2013)。
4.5
効率性(efficiency)
利用者が特定の目標を達成するための正確さ及び完全さに関連して,使用した資源の度合い(JIS X
25010:2013)。
注記 関連する資源には,作業を完成するための時間(人的資源),材料又は資金面での使用費用を含
むことができる。
4.6
利用状況(context of use)
利用者,作業,装置(ハードウェア,ソフトウェア及び資材),並びにシステム,製品又はサービスが使
用される物理的環境及び社会的環境(JIS X 25010:2013の定義の“製品”を“システム,製品又はサービ
ス”に置き換えた。)。
4.7
柔軟性(flexibility)
要求事項の中で初めに明示された状況を逸脱した状況において,許容可能な水準の有効性,効率性,リ
スク回避性及び満足性で製品又はシステムが使用できる度合い(JIS X 25010:2013の定義を変更し,説明
のために“許容可能な水準の”を追加した。)。
注記 柔軟性は利用状況網羅性の品質副特性である。
4.8
形成的評価(formative evaluation)
特に評価対象がまだ開発途中であるとき,評価対象を改善するために設計し,使用する評価(ISO/TS
18152:2010の4.6)。
4.9
リスク回避性(freedom from risk)
製品又はシステムの品質が,経済状況,人間の生活,健康又は環境に対する潜在的なリスクを緩和又は
回避する度合い(JIS X 25010:2013の定義を変更し,説明のために“の品質”及び“又は回避する”を追
加した。)。
注記1 リスクは,所与の脅威の発生確率及びその脅威の発生による潜在的な悪影響の関数である。
注記2 SQuaREシリーズで考えられているリスクは,不十分な製品品質から発生するリスクである。
注記3 リスク回避性は,利用者,組織又はプロジェクトへの潜在的なリスクの削減を含む。
4.10
目標(goal)
意図している成果(JIS Z 8521:1999)。
4.11
測定量(名詞)[measure (noun)]
測定の結果として値が割り当てられる変数(JIS X 0141:2009を変更し,注記2を追加した。)。
――――― [JIS X 25022 pdf 7] ―――――
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X 25022 : 2019 (ISO/IEC 25022 : 2016)
注記1 “測定量”という用語は,基本測定量,導出測定量及び指標をまとめて参照するために使う。
注記2 この規格では,“測定量”という用語を品質特性又は品質副特性で適格であるとして使用する
とき,品質測定量のことを指す。
4.12
測定(measurement)
測定量の値を決定するという目的をもった操作の集合。
注記 測定は,ソースプログラムの言語(例えば,ADA,C,COBOLなど)の定性的分類を指定する
ことを含むことができる。
4.13
測定の関数(measurement function)
複数の品質測定量要素(QME)を結合するために実行するアルゴリズム又は計算(JIS X 25021:2014)。
4.14
計量心理学(psychometrics)
妥当で信用し得る心理学的測定量の開発のための理論及び技術に関係した研究分野。
4.15
利用時品質(quality in use)
特定の利用状況において,有効性,効率性,満足性及びリスク回避性で特定の目標を達成するという特
定の利用者のニーズを満たすために,特定の利用者が製品又はシステムを利用できる度合い(JIS X
25010:2013の定義を変更し,注記1及び注記2を追加した。)。
注記1 製品の利用時品質は,実装されたシステムの利用者が使用するとき,又はフィールドテスト
若しくはプロトタイプテスト期間中に,対象製品の効果によって測定し,かつ,評価するこ
とができる。
注記2 利用時品質を明示する場合,利用時品質は,明示された利用状況において,有効性,効率性,
満足性及びリスク回避性で明示された目標を達成するという利用者のニーズを,明示された
利用者が満たすことに関係する。
4.16
品質測定量(quality measure)
品質測定量要素(QME)の複数の値の測定関数として定義された導出測定量(JIS X 25021:2014の4.13)。
4.17
品質測定量要素,QME(quality measure element,QME)
属性及び属性を定量化するための測定方法に関して定義された測定量。数学的関数による任意の変換を
含む(JIS X 25021:2014)。
4.18
品質モデル(quality model)
品質要求事項の仕様化及び品質評価に対する枠組みを提供する,品質特性の定義された集合及び品質特
性間の関係の集合(JIS X 25000:2017の4.27)。
4.19
満足性(satisfaction)
製品又はシステムが明示された利用状況において使用されるとき,ユーザニーズが満足される度合い
(JIS X 25010:2013の定義を変更し,注記3及び注記4を追加した。)。
――――― [JIS X 25022 pdf 8] ―――――
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X 25022 : 2019 (ISO/IEC 25022 : 2016)
注記1 製品又はシステムと直接的に対話を行わない利用者に対して,目的の達成及び信用性だけが
関連している。
注記2 満足性は,製品又はシステムとの対話についての利用者の反応であり,製品の利用に対する
気持ちを含む。
注記3 利用者には,主目的を達成するためにシステムと対話する一次利用者,支援を提供する二次
利用者,及びシステムとは対話しないが出力を受け取る間接利用者が含まれる。
注記4 この規格では,ユーザニーズに,製品,システム又はサービスの使用に関わる利用者の要望
及び期待を含む。非常に大きな要望及び期待は,満足性を大いに増加させ,かつ,利用者経
験を改善する手段である。
4.20
利害関係者ニーズ満足性(stakeholder satisfaction)
製品又はシステムが明示された利用状況において使用されるとき,利害関係者ニーズを満足させる度合
い(JIS X 25010:2013を変更し,用語“満足性”の定義を,利害関係者を参照するよう変更した。)。
注記 製品又はシステムの利用者は利害関係者の一つであり,利用者の満足性は利害関係者の満足性
の一つである。
4.21
総括的評価(summative evaluation)
評価対象の利点又は価値に関する結論を提示するために設計された評価(ISO/TS 20282-2:2013の4.17)。
注記1 維持することが望ましいか,変更することが望ましいか,又は除外することが望ましいかに
関する推奨事項を作成するために,結果を使用することができる。
注記2 改善のための形成的評価と結論のための総括的評価とを組み合わせた評価を提供する方法を
設計することもできる。
注記3 総括的評価を実行するために総括的テスト方法を使用する。
4.22
システム(system)
一つ以上の明記された目的を達成するために組織された相互に作用する要素の組合せ(JIS X 0170:2013
の注記を変更した。)。
注記1 製品又はそれが提供するサービスをシステムとみなしてもよい。
注記2 実際には,複合名詞(例えば,航空機システム)の使用によって,その意味が明確に解釈さ
れることが多い。別の表現として,システムという言葉を使わずに,文脈が明らかな場合は,
例えば,“航空機システム”を“航空機”という用語に置き換えることができる。その場合は,
システムという捉え方の観点が曖昧になる。
4.23
タスク,作業(task)
目標を達成するために必要となる活動(JIS X 25023:2018)。
注記1 これらの活動には身体的なものも認知的なものもある。
注記2 職務上の責務は,目標及びタスク(作業)を決めることができる。
注記3 この規格での用語“task”は,1)“コンピュータが行う処理”を意味する場合には“タスク”,
2)“人間が行う活動の集合”を意味する場合には“作業”,と区別している。
――――― [JIS X 25022 pdf 9] ―――――
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X 25022 : 2019 (ISO/IEC 25022 : 2016)
4.24
使用性(usability)
明示された利用状況において,有効性,効率性及び満足性をもって明示された目標を達成するために,
明示された利用者が製品又はシステムを利用することができる度合い(JIS X 25010:2013)。
注記1 ISO 9241-210を変更した。
注記2 使用性を製品品質特性として品質副特性の観点から明示又は測定することができる。また,
利用時品質の部分集合である測定量によって,直接的に使用性を明示又は測定できる。
4.25
利用エラー(use error)
作り手の意図した応答又は利用者の期待した応答と異なるシステム応答という結果に至る,行動又は行
動の脱落(IEC 62366:2007の定義を変更し,“医療機器”を“システム”に置き換えた。)。
4.26
利用者(user)
システムを利用する間,システムからの恩恵を受ける個人又はグループ(JIS X 0141:2009)。
5 略語
この規格では,次の略語を使用する。
QME(Quality Measure Element) : 品質測定量要素
6 利用時品質の測定量の利用
6.1 利用時品質の適用
この規格は,JIS X 25010の利用時品質のモデル中の品質特性及び品質副特性に対し,推奨される測定量
を規定する。
− 有効性
− 効率性
− 満足性
− 実用性
− 信用性
− (利用者経験による)快感性
− 快適性(人間工学)
− リスク回避性
− 経済リスク緩和性
− 健康・安全リスク緩和性
− 環境リスク緩和性
− 利用状況網羅性
− 利用状況完全性
− 柔軟性
利用時品質は,特定の利用状況において,有効性,効率性,満足性及びリスク回避性で特定の目標を達
成するという特定の利用者のニーズを満たすために,特定の利用者が製品又はシステムを利用できる度合
いである。
――――― [JIS X 25022 pdf 10] ―――――
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JIS X 25022:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 25022:2016(IDT)
JIS X 25022:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS X 25022:2019の関連規格と引用規格一覧
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