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X 25040 : 2014 (ISO/IEC 25040 : 2011)
− 製品を出荷するタイミングを決定する。
− 当該製品と競合製品とを比較する。
− 代替製品の中から製品を選択する。
− 使用時に,製品の肯定的な影響と否定的な影響との両方を総合評価する。
− 調査において,故障の原因を決定する。
− 製品を強化又は置換するタイミングを決定する。
6.3.2 ソフトウェア製品品質要求事項の獲得
ソフトウェア製品の利害関係者を識別しなければならない。
注記1 利害関係者の全てを識別するために,評価依頼者からの情報が必要になることがある。
注記2 識別すべき利害関係者は,個人,関係者又は組織であり,評価に参加することがある。2種
類の利害関係者が識別される。一つは,ソフトウェア製品の利害関係者で,例えば,開発者,
取得者,独立した評価者,利用者,運用操作者,ソフトウェアの結果の受領者,保守者又は
供給者である。もう一つは,ソフトウェア品質に関する情報を必要とし,評価に出資し,評
価報告書を要求する評価依頼者である。
品質モデルを用いて明示されたソフトウェア製品の品質要求事項を提供しなければならない。
注記3 JIS X 25010は,品質特性及び品質副特性に関する品質モデルを規定している。
注記4 JIS X 25030は,ソフトウェア製品品質要求事項を明示するための要求事項及び推奨事項を提
供している。
注記5 既存のソフトウェア製品品質要求事項仕様が利用できる場合,それを再利用し,審査し,精
緻化してもよい。
ソフトウェア製品品質評価要求事項を作成するために,品質評価が明示されたソフトウェア品質要求事
項をどの範囲まで網羅するかを製品品質要求事項を考慮して定義しなければならない。この決定は,評価
予算,評価の目標期限,評価の目的,ソフトウェア製品の利用限界などの制約に基づくことが望ましい。
注記6 ソフトウェア製品品質要求事項仕様がその開発プロセス中又は取得プロセス中に改善される
と考えられるので,それが評価目的に合うように,ソフトウェア製品品質評価を厳密化する
必要があると考えられる。
6.3.3 評価に含まれる製品パーツの識別
評価に含まれる全ての製品パーツを識別し,文書化しなければならない。
評価されるソフトウェア中間製品又はソフトウェア最終製品の種類(例えば,要求事項仕様,設計図及
び試験文書)は,ライフサイクルの段階及び評価目的に依存する。例えば,評価目的が選択肢となる製品
群から一つの製品を選択することである場合,評価する製品は,主として,ソフトウェア最終製品又はそ
の構成要素である。評価プロセスの初期段階では,評価すべき製品の一覧を詳細に定めることはできない。
なぜなら,この一覧は,適用する測定量及びソフトウェア開発ライフサイクルの進行に応じて作成される
成果物にも依存するからである。したがって,評価アクティビティの進展につれて最初の一覧を改良でき
るよう,その時点で,評価対象となりそうなソフトウェア製品の構成要素を識別することが望ましい。
6.3.4 評価の厳密性の定義
評価の厳密性を定義しなければならない。
注記1 厳密性は,ソフトウェア製品の意図した用途及び評価の目的に従って,ソフトウェア製品品
質の確実性を提供するために定義される。
評価の厳密性は,適用する評価技法及び達成する評価結果を定義する期待評価水準を定める特性及び副
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X 25040 : 2014 (ISO/IEC 25040 : 2011)
特性の集合に関連していることが望ましい。
注記2 ISO/IEC 15026は,システム及びソフトウェアのインテグリティレベルを規定している。附
属書A参照。ソフトウェアの要求されたインテグリティレベルは,主として,評価の厳格さ
及び正式さを決定する。
注記3 あまり厳しくない水準から更に厳しい水準まで,評価水準の要求事項の違いに応じて,機能
性の特性に適用できる評価技法の事例を次に示す。
− 機能試験及びブラックボックス試験
− チェックリストを活用した開発文書類の検査
− 試験網羅基準を用いた単体試験
6.4 評価の明示
次の項目がこのアクティビティへの入力となることが望ましい。
a) ソフトウェア製品品質評価目的の仕様
b) ソフトウェア製品品質評価要求事項の仕様
c) 高水準のソフトウェア製品品質評価計画の仕様
次の項目がこのアクティビティの成果物となることが望ましい。
a) 選択された品質測定量の仕様
b) ソフトウェア製品品質測定量についての判定基準の仕様
c) ソフトウェア製品品質総合評価についての判定基準の仕様
d) 改定された高水準のソフトウェア製品品質評価計画の仕様
このアクティビティは,6.4.16.4.3に示すタスクからなる。
6.4.1 品質測定量(評価モジュール)の選択
評価者は,全てのソフトウェア品質評価要求事項を網羅するために品質測定量(評価モジュール)を選
択しなければならない。
ソフトウェア製品品質評価要求事項は,ソフトウェア製品品質の評価に使用する適切な品質測定量を定
義することができる方法で,評価要求事項が関連するソフトウェア製品構成要素に割り当てることが望ま
しい。
ソフトウェア製品品質評価方法は,評価結果を達成するために実施する活動を考慮して,文書化しなけ
ればならない。記述された評価方法がソフトウェアツールの使用に基づいている場合,このツールは,評
価計画の中で識別しなければならない。このような識別は,少なくともツール名称,その版の識別及びそ
の起源(例えば,供給者)を含まなければならない。評価方法の記述は,方法が適用される製品構成要素
の識別によって完成されなければならない。評価仕様の結果を解釈するために,測定の専門家の分析が必
要とされるような場合,説明手順を明示しなければならない。
注記1 (削除)
注記2 この段階では,評価方法は,それ自体が評価要求事項に関係する評価仕様の要素に関係して
いる。評価方法のそれぞれには,評価のために提示された様々な製品構成要素に適用するこ
とが計画されている。幾つかの評価方法は,同じ製品構成要素に適用されたり,又は共通の
手法の部分から構成されることもある。
注記3 評価要求事項が評価水準を参照する場合のために,附属書Aで評価水準及び考えられる品質
特性の関数として使用することが望ましい評価技法についての手引を提供する。
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X 25040 : 2014 (ISO/IEC 25040 : 2011)
注記4 ISO/IEC 25020は,ソフトウェア製品品質測定参照モデルを提供している。この規格をソフ
トウェア品質測定量の選択及び構築を取り扱うために適用してもよい。
注記5 ソフトウェア品質要求事項の仕様化プロセスで,JIS X 25030に規定するように,主として定
量的な目的に関連する品質要求事項を明示するための参照として品質測定量の使用が必要に
なるかもしれない。
製品と製品との比較,又は製品と基準値との比較を信頼できるものにするには,厳密な測定が要求され
る。測定手順は,ソフトウェア品質特性(又は品質副特性)を測定することが望ましく,設定した基準及
び実施すべき比較を意味のあるものにするため,十分な正確さで測定されていることを要求している。多
様な属性で製品を比較する場合,チェックリストからのデータ及び専門家の意見は信頼できるものにはな
らない。測定ツール又は人的エラーが原因で起こり得る測定誤差は許容することが望ましい。
注記6 ISO/IEC 25022,ISO/IEC 25023及びISO/IEC 25024は,そのままで使用できるか,又は特定
のニーズに適用できる測定量の事例を提供している。
注記7 要求される測定の型は,評価の目的に依存するかもしれない。主要な目的が不備を把握し,
訂正することである場合,改善を監視し制御するためにソフトウェアに幾つかの測定を実施
してもよい。広範囲な測定量が,チェックリスト及び専門家の意見を含めて,これらの目的
のために役立つことができる。主な要求事項は,ソフトウェア中の任意の変更が品質に与え
る影響を,測定が正しく識別することである。
評価仕様は,次のもので構成しなければならない。
− 製品記述の中で識別されるような製品構成要素を参照する評価の範囲
− 評価を実施するために必要な情報と製品記述の中に一覧表記された製品構成要素及びその他の関連す
る文書との相互参照
− 実施する測定及び検証の仕様,並びに測定及び検証を実施する製品構成要素への参照
− 規格への参照又は一覧表記された各測定若しくは検証の正当性を伴った,測定及び検証の仕様と評価
要求事項との写像(マッピング)
6.4.2 品質測定量の判定基準の定義
選択された独立した測定量に対して,判定基準を定義しなければならない。
注記 判定基準は,活動若しくは更なる調査に対するニーズを決定するため,又は与えられた結果の
確かさの水準を説明するために使用する数的なしきい(閾)値又は目標である。これらは,品
質要求事項及び対応する評価基準に関して,しばしば設定される。利用者は,ベンチマーク,
統計的管理限界,履歴データ,顧客要求事項又は判定基準を設定するためのその他の技法を使
用してもよい。例えば,受容可能なしきい(閾)値を超える不具合が推定される場合,追加の
不具合検出及び除去アクティビティを実施する。この情報は,他の場所で文書化されている。
その場所を参照するのが適切である(ISO/IEC 25020参照)。
6.4.3 評価の判定基準の定義
評価者は,別の品質特性に対し独立した基準で,更なる要約のための手順を用意することが望ましい。
それらの各々が独立した品質副特性及び品質測定量,又は品質副特性及び品質測定量の重みを付けた組合
せであってもよい。要約結果をソフトウェア製品品質総合評価の基礎として使用することが望ましい。
注記1 総合評価基準,要約した品質は,時間,費用などの他の側面と比較できるので,経営上の決
定を支援するためにより一層,使用できる可能性がある。
注記2 製品の品質を総合評価するために,別の特性の評価結果を要約する必要がある。
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X 25040 : 2014 (ISO/IEC 25040 : 2011)
注記3 ISO/IEC 25020は,ソフトウェア製品品質測定参照モデルとして,品質特性,品質副特性及
び品質測定量の間の関係を示している。
6.5 評価の設計
次の項目がこのアクティビティへの入力であることが望ましい。
a) ソフトウェア製品品質評価要求事項の仕様
b) ソフトウェア製品品質要求事項の仕様
c) 選択された品質測定量(評価モジュール)の仕様
d) ソフトウェア製品品質測定量の判定基準の仕様
e) ソフトウェア製品品質総合判定の判定基準の仕様
f) 改定された高い水準のソフトウェア製品品質評価計画の仕様
次の項目がこのアクティビティの成果物であることが望ましい。
a) ソフトウェア製品品質評価計画の仕様
b) ソフトウェア製品品質評価方法の仕様
このアクティビティは,6.5.1のタスクからなる。
6.5.1 評価アクティビティの計画
要員,ソフトウェアツール,コンピュータなどの資源の利用可能性を考慮して,識別されたソフトウェ
ア製品品質評価アクティビティの日程を決めなければならない。
注記1 評価方法の日程を計画するとき,様々な評価方法の間に高い相互依存性があることを理解す
ることが重要である。すなわち,ある方法で得られた情報は,他の方法が評価の焦点とする
ことに影響するかもしれない。評価は本質的に反復性があるので,情報の獲得に伴い,課題
は見直されるかもしれない。したがって,評価の実施に伴い,評価計画も,同様に見直され
る。例えば,評価が進むにつれ,より詳しい水準の評価を,不要な要求とみなしたり,追加
要求とみなしたりすることがしばしばあってもよい。
注記2 開発ライフサイクルの異なる時点における段階で,又はライフサイクルの一つの時点で,ソ
フトウェア製品の評価を一斉に実施してもよい。個々人又は個々のグループが異なる部分の
評価の実施に責任をもってもよい。複数の段階で評価を実施する場合,評価アクティビティ
のステップは,追加作業の必要がなくなるまで各段階で繰り返される。
評価計画は,評価の中で重複するタスクがないことが望ましい。評価プロセスにおいて,何時及び何故,
評価が完了した(すなわち,受入れ又は拒否の基準)と考えるべきか,並びに評価を中止した方がよいか
を決定する判定時点を,測定計画で定義することが望ましい。エラーのリスクを減らすため,及び計画し
た評価の負荷を軽減するため,少なくとも次の項目を考慮して,これを実施することが望ましい。
− 評価予算
− 評価方法及び適用規格
− 評価ツール
− 日程及び関係する資源を含めた,評価アクティビティ
評価計画は,評価の目的を含まなければならない。評価計画は,組織[JIS X 25001の評価支援グループ
の役割及びJIS X 25001の附属書A(品質評価プロジェクト計画書のテンプレート)参照]内の評価を行
う背景を考慮することが望ましい。評価計画には,次の項目を含むことが望ましい。
− ソフトウェア製品品質評価の目的
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X 25040 : 2014 (ISO/IEC 25040 : 2011)
− 評価に含まれる組織,例えば,独立した評価組織,ソフトウェア製品開発者及び取得者の所属部署
− 評価予算
− 評価から期待される情報製品
− 評価のマイルストーン(節目)の日程
− 評価に参加する関係者の責任
− 評価の環境
− 評価方法及びツール
− ソフトウェア製品品質測定量の判定基準
− ソフトウェア製品品質総合評価の判定基準
− 適用規格
− 評価アクティビティ
初期評価の間に,高い水準で定義できるのは評価計画の幾つかの項目だけである。したがって,計画の
訂正又は詳細な追加情報が提供される場合には,評価計画は評価アクティビティの進展に伴って,改定さ
れなければならない。
注記3 高い水準の評価計画は,一連の評価アクティビティ及びタスクにおいて,少しずつ詳細化さ
れた水準の計画に改定される。
6.6 評価の実施
次の項目がこのアクティビティへの入力であることが望ましい。
a) 詳細なソフトウェア製品品質評価計画の仕様
b) ソフトウェア製品品質評価要求事項の仕様
c) ソフトウェア製品品質要求事項の仕様
d) 選択された品質測定量の仕様
e) ソフトウェア製品品質測定量の判定基準の仕様
f) ソフトウェア製品品質総合判定の判定基準の仕様
g) ソフトウェア製品品質評価方法の仕様
h) 中間製品を含め評価されるソフトウェア製品
次の項目がこのアクティビティの成果物であることが望ましい。
a) ソフトウェア製品品質測定量の結果
b) 評価結果
このアクティビティは,6.6.1及び6.6.2に示すタスクからなる。
6.6.1 測定の実施
測定尺度上の値をもたらす,選択されたソフトウェア製品品質測定量を,評価計画に従って,ソフトウ
ェア製品及び構成要素に適用しなければならない。
6.6.2 品質測定量への判定基準の適用
ソフトウェア製品品質測定量の判定基準を測定値に適用しなければならない。
6.6.3 評価への判定基準の適用
一連の判定基準を副特性及び特性に要約し,ソフトウェア製品が品質要求事項を満たしている度合いの
報告として総合評価結果を作成しなければならない。評価結果の作成では,次のことを行うことが望まし
い。
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JIS X 25040:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 25040:2011(IDT)