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X 33001 : 2017 (ISO/IEC 33001 : 2015)
注記 アセスメント入力はアセスメントの過程で変更できる。
3.2.4
アセスメント出力(assessment output)
アセスメントで作成する全ての有形の結果(3.2.7参照)。
3.2.5
アセスメント参加者(assessment participant)
アセスメントの対象範囲内で責任をもつ個人。
注記 例としては,アセスメント依頼者,アセッサ,組織単位及びその要員などがある。
3.2.6
アセスメント目的(assessment purpose)
アセスメントを実施する理由で,アセスメント入力の一部として定義し提供する記述。
3.2.7
アセスメント記録(assessment record)
アセスメントに関する整理し文書化した情報の集まり。アセスメントで作成するプロセスプロファイル
の理解及び検証を助ける。
3.2.8
アセスメント範囲(assessment scope)
アセスメントを行う境界の定義。アセスメント入力の一部として提供するものであり,アセスメントの
組織上の範囲,対象として含めるプロセス,プロセスの品質水準及びそれらのプロセスを運用している背
景を含んでいる(3.2.16参照)。
3.2.9
アセスメント依頼者(assessment sponsor)
アセスメントの実施を要求し,そのために財政面の資源又はその他の資源を提供する,診断対象組織単
位の内部又は外部の,個人又は団体。
3.2.10
アセスメントチーム(assessment team)
共同してプロセスアセスメントを行う一人以上の人の集まり。
3.2.11
アセッサ(assessor)
プロセス属性の評定に参加する個人。
3.2.12
リードアセッサ(lead assessor)
アセスメントを指揮し,プロセスアセスメントの適合性を監視し検証する能力をもつアセッサ。
3.2.13
客観的証拠(objective evidence)
あるものの存在又は真実を裏付けるデータ。
注記 客観的証拠は,観察,測定,試験又はその他の手段によって得ることができる。
(JIS Q 9000:2006,3.8.1)
3.2.14
組織単位(organizational unit)
――――― [JIS X 33001 pdf 6] ―――――
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X 33001 : 2017 (ISO/IEC 33001 : 2015)
首尾一貫した事業目標の範囲で運用する一つ以上のプロセスを展開し,アセスメント範囲の基盤を形成
する,識別された組織の一部。
注記 組織単位は,小さな組織では組織全体もあり得るが,典型的には大きな組織の一部である。
3.2.15
プロセスアセスメント(process assessment)
プロセスアセスメントモデルを用いた,組織単位ごとのプロセスの統制のとれた評価。
3.2.16
プロセスの背景(process context)
プロセス属性評定の判断,理解及び比較可能性に影響を与える因子の集合。アセスメント入力として文
書化する。
3.2.17
プロセスインスタンス(process instance)
プロセスが具体的に識別できる1回の実行。
3.2.18
プロセスプロファイル(process profile)
診断対象プロセスのプロセス属性評定一式。
3.2.19
プロセス品質判定(process quality determination)
選択されたプロセスについての,ある目標プロセスプロファイルに照らした体系的なアセスメント及び
分析。
3.2.20
目標プロセスプロファイル(target process profile)
ある必要なプロセスに対して,どのようなプロセス属性が必要となるのかを示すとともに,その個々の
プロセス属性に必要な評定値を示す,プロセスプロファイル。
3.3 プロセスモデル関連用語
3.3.1
アセスメント指標(assessment indicator)
プロセス属性の評定時にアセッサの判断を支援するものとして使用する客観的証拠の出処。
注記 例としては,プラクティス,情報項目又は資源がある。
3.3.2
基本プラクティス(base practice)
首尾一貫して実行する場合,特定のプロセス目的の達成に貢献する活動。
3.3.3
基本成熟度(basic maturity level)
組織のプロセス成熟度の尺度上で,最も低い達成の水準。
3.3.4
基本プロセス集合(basic process set)
基本成熟度の達成を確実にするプロセス一式。
注記1 プロセス一式は,規定されたプロセスアセスメントモデルから導き出される。
注記2 基本プロセス集合は,最小のプロセス一式とアセスメント対象の組織背景によって決定され
――――― [JIS X 33001 pdf 7] ―――――
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X 33001 : 2017 (ISO/IEC 33001 : 2015)
る追加及び任意のプロセスとを含む。
3.3.5
拡張プロセス集合(extended process set)
関係するプロセスプロファイルの達成を確実にする,基本成熟度より高い成熟度によって特定されるプ
ロセス一式。
注記1 プロセス一式は,規定されたプロセスアセスメントモデルから導き出される。
注記2 拡張プロセス集合は,最小のプロセス一式とアセスメント対象の組織背景によって決定され
る追加及び任意のプロセスとを含む。
3.3.6
共通プラクティス(generic practice)
首尾一貫して実行する場合,規定されたプロセス属性の達成に貢献する活動。
3.3.7
成熟度モデル(maturity model)
組織プロセス成熟度の規定された尺度上の水準と関連するプロセスセットを識別する,一つ以上の規定
されたプロセスアセスメントモデルから派生するモデル。
3.3.8
プラクティス(practice)
プロセスの実行を助ける特定の活動。
(PMBOKガイド第4版)
3.3.9
プロセスアセスメントモデル(process assessment model)
一つ以上のプロセス参照モデルに基づく,規定されたプロセス品質特性を診断する目的に適したモデル。
注記 個別のプロセス品質特性を扱うプロセスアセスメントモデルは,タイトルにその特性が分かる
識別子を含めることができる。例えば,プロセス能力を扱うプロセスアセスメントモデルは,
“プロセス能力アセスメントモデル”と名付けられる。
3.3.10
プロセス軸(process dimension)
プロセスアセスメントモデルのプロセス要素の内で,適切なプロセス参照モデルで定義されたプロセス
群に明示的に関係するプロセス要素一式。
注記 例えば,ISO/IEC 33061では,プロセス軸の要素は,プロセス,プロセス目的,プロセス成果
及びプロセスパフォーマンス指標を含む。
3.3.11
プロセス成果(process outcome)
プロセス目的の達成によって観察できる結果。
注記 成果の説明文は,次の一つを記載する。
− 作成物の生産
− 顕著な状態変化
− 例えば,要求事項,目標などの規定された制約を満たしている。
(JIS X 0160:2012,4.27)
――――― [JIS X 33001 pdf 8] ―――――
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X 33001 : 2017 (ISO/IEC 33001 : 2015)
3.3.12
プロセスパフォーマンス指標(process performance indicator)
個別プロセスのプロセスパフォーマンスの判断を支援するアセスメント指標。
3.3.13
プロセス目的(process purpose)
プロセス実行の高位の目標及びプロセスの有効な実行によって見込まれる成果。
注記 プロセスの実行は,利害関係者への明らかなメリットを提供することが望ましい。
(JIS X 0160:2012,4.26)
3.3.14
プロセス品質軸(process quality dimension)
規定されたプロセス品質特性のためのプロセス測定フレームワークと明示的に関係する,プロセスアセ
スメントモデルの要素の集合。
注記 プロセス定義の要素の詳細な表記は,参考文献[16]を参照。
3.3.15
プロセス品質指標(process quality indicator)
プロセス品質特性の判断を支援するアセスメント指標。
3.3.16
プロセス参照モデル(process reference model)
プロセス間の関連を記述する体系と,プロセス目的及びプロセス成果という言葉で記載された適用分野
中のプロセス定義とからなるモデル。
3.4 プロセス測定関連用語
3.4.1
成熟度(maturity level)
利用されている成熟度モデルの範囲で評価される組織単位の成熟度を特徴付ける,組織プロセス成熟度
の順序尺度上の値。
3.4.2
組織プロセス成熟度(organizational process maturity)
組織単位が,その現在又は計画された事業ニーズの達成に寄与する定義された範囲内のプロセスを首尾
一貫して実行する程度。
注記 定義された範囲は,規定された成熟度モデルの範囲である。
3.4.3
プロセス属性(process attribute)
プロセス品質属性(process quality attribute)
プロセス品質特性の測定可能な性質。
3.4.4
プロセス属性成果(process attribute outcome)
規定されたプロセス属性の観察可能な達成結果。
3.4.5
プロセス属性評定(process attribute rating)
診断対象プロセスに対する,プロセス属性の達成度合の判断。
――――― [JIS X 33001 pdf 9] ―――――
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X 33001 : 2017 (ISO/IEC 33001 : 2015)
3.4.6
プロセス測定フレームワーク(process measurement framework)
実行したプロセスのプロセス品質特性を特徴付けるために用いる枠組み。
3.4.7
プロセスパフォーマンス(process performance)
プロセスの実行によって,プロセス目的が達成される程度。
3.4.8
プロセス品質(process quality)
指定された背景で使用されるときの,明示的な利害関係者のニーズ及び暗示的な利害関係者のニーズを
満足するプロセスの能力。
3.4.9
プロセス品質特性(process quality characteristic)
プロセス品質の測定可能な側面。プロセス品質に対して重要な意味をもつプロセス属性のカテゴリをい
う。
注記1 用語を簡潔にするため,例えば,3.2.19,3.3.14,3.3.15,3.4.10などのプロセス品質特性に関
連する箇所では,“プロセス品質”という用語を使用している。特定の背景において,個別の
プロセス品質特性の識別子が利用される。
注記2 プロセス品質特性は,プロセス能力,効率,有効性,セキュリティ,インテグリティ及び持
続可能性のような,プロセス属性を含む。
3.4.10
プロセス品質水準(process quality level)
診断対象プロセスのプロセス属性評定から導き出される,プロセス品質特性の達成尺度上の値。
4 規格類一式の構成
プロセスアセスメントの範囲をカバーするJIS X 330xx規格類は,次の三つの要素で構成する。
− アセスメントの対象とするプロセスを定義したプロセスモデル
− 規定されたプロセスの品質特性(例えば,能力)を評価するための尺度を規定するプロセス測定フレ
ームワーク
− アセスメントにおいて遵守するプロセスを規定する文書化されたアセスメントプロセス
各要素に対して,規格類一式は共通の用語,国際規格への適合性を定義する一式の規定要求事項,具体
的に特定された規格類の例(プロセスモデル,プロセス測定フレームワーク及びアセスメントプロセス文
書),及び各要素の様々な手引を提供する。規格類一式の構成を図1に示す。この図において,国際規格
の異なる階層を区別するために,ムーア[18]によって開発された方式を使用する。
− 用語 用語と語彙とを定義する文書
− 総合的なガイド JIS X 330xx規格類の構成及び全体的な手引を提供する一つの文書
− 基本規格 規格類を使用するための基本規格又は目的を記載する一つ以上の文書
− 要素規格 主に遵守の基礎となる規格類
− 適用のためのガイド及び補遺 様々な場面で規格類を使用するための助言を与える文書
――――― [JIS X 33001 pdf 10] ―――――
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JIS X 33001:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 33001:2015(IDT)