JIS X 4153:1998 文書スタイル意味指定言語(DSSSL) | ページ 50

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X 4153 : 1998 (ISO/IEC 10179 : 1996)
表行 (row) では衝突を避けるため特質column-number : を指定する。
b) 特質n-columns-spanned : は正の整数であって,このセルがこの列から始まって列 (column) 進行方向
に抜く列の数を指定する。この特質は継承しない。無指定時値は1とする。
c) 特質n-rows-spanned : は正の整数であって,このセルがこの行 (row) から始まって行 (row) 進行方向
に抜く行の数を指定する。この特質は継承しない。無指定時値は1とする。
d) 特質cell-before-row-margin : は型lengthであって,行 (row) 進行方向の前余白を与える。初期値は0
とする。
e) 特質cell-after-row-margin : は型lengthであって,行 (row) 進行方向の後余白を与える。初期値は0と
する。
f) 特質cell-before-column-margin : は型lengthであって,列 (column) 行方向の前余白を与える。初期値
は0とする。このセルの内容の行外サイズは,セルの幅から特質cell-before-column-margin : 及び特質
cell-after-column-margin : の合計を引いたものとなる。
g) 特質cell-after-column-margin : は型lengthであって,列 (column) 進行方向の後余白を与える。初期値
は0とする。
h) 特質cell-row-alignment : は,シンボルstart,シンボルend,又はシンボルcenterのいずれかであって,
セルの内容の行 (row) 進行方向におけるそろえを指定する。初期値はシンボルstartとする。
i) 特質cell-background・ : は型booleanであって,セルが背景をもつか否かを指定する。背景をもつ場合,
特質background-color : がその背景として用いる色を指定する。初期値は#fとする。
j) 特質background-color : は#f又は型colorのオブジェクトであって,流し込みオブジェクトの背景のた
めに生成されるマークのカラーを指定する。初期値は#fとする。この特質は,特質cell-background・ : が
#tの場合だけ適用する。
k) 特質background-layer : は整数であって,流し込みオブジェクトの背景の結果とする領域のマークのレ
イヤを指定する。初期値は−1とする。この特質は,特質cell-background・ : が#tの場合だけ適用する。
l) 特質cell-before-row-border : はラベルなしsosofoであって,行 (row) 進行方向に沿って前にある辺の
境界として用いる,一つの流し込みオブジェクトtable-borderを含む。値として#t又は#fも指定可能と
する。これは,特質border-present・ : にそれぞれ#t又は#fを値にもつ流し込みオブジェクトtable-border
を指定するのと等価で,その他の特質は流し込みオブジェクトtableから継承したものを用いる。初期
値は#fとする。
m) 特質cell-after-row-border : は特質cell-before-row-border : と同じ方法で指定するが,適用する辺は行
(row)進行方向に後の辺となる。
n) 特質cell-before-column-border : は特質cell-before-row-border : と同じ方法で指定するが,適用する辺は
列 (column) 進行方向に前の辺となる。
o) 特質cell-after-column-border : は特質cell-before-row-border : と同じ方法で指定するが,適用する辺は
列 (column) 進行方向に後の辺となる。
p) 特質starts-row・ : は型booleanであって,このセルが行 (row) を開始するか否かを指定する。この特
質は,流し込みオブジェクトtable-row内にない流し込みオブジェクトtable-celだけに適用可能とする。
無指定時値は#fとする。この特質は継承しない。流し込みオブジェクトtable-rowの一部ではない流し
込みオブジェクトtable-cellは,特質starts-row・ : が真の場合,直前に流し込みオブジェクトをもたな
い場合,直前の流し込みオブジェクトが流し込みオブジェクトtable-cellでない場合,又は直前の流し
込みオブジェクトが流し込みオブジェクトtable-cellであって,その特質ends-row・ : が真の場合に,

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X 4153 : 1998 (ISO/IEC 10179 : 1996)
表行を開始する。
q) 特質ends-row・ : は型booleanであって,このセルが表行 (row) を終了するか否かを指定する。この特
質は,流し込みオブジェクトtable-cellが流し込みオブジェクトtable-rowの中にない場合だけ適用可
能とする。無指定時値は#fとする。この特質は継承しない。
r) 特質cell-crossed : は,#f又は次のシンボルのいずれかを値とする。
1) シンボルwithは1本の斜め線を,表行 (row) 進行方向及び表列 (column) 進行方向の両方で前にな
る角から,対角線を引くことを指定する。
2) シンボルagainstは1本の斜め線を,表行 (row) 進行方向に最初で,表列 (column) 進行方向で最後
の角から,対角線を引くことを指定する。
3) シンボルbothは,セルの各角から斜めに対角に,2本の対角線を引くことを指定する。
初期値は#fとする。線の外観は,流し込みオブジェクトtable-cellの次の特質の値によって決定する。
s) 特質line-cap : はシンボルであって,シンボルbutt,シンボルround又はシンボルsquareのいずれかの
値をとり,線端スタイルを指定する。初期値はシンボルbuttとする。この特質は,特質cell-crossed : が
真の場合だけ適用する。
t) 特質line-dash : は一つ以上の型lengthのリストであって,線の破線パターンを指定する。最初の長さ
はJIS X 4154が定義するグラフィック状態変数CurrentDashPatternの構成要素numberを指定する。残
りの長さは,グラフィック状態変数CurrentDashPatternの構成要素vectorを指定する。初期値は,長さ
0ptを含むリストとする。この特質は,特質cell-crossed : が真の場合だけ適用する。
u) 特質line-thickness : は長さであって,線の太さを指定する。初期値は1ptとする。この特質は,特質
cell-crossed : が真の場合だけ適用する。
v) 特質line-repeat : は正の整数であって,平行に引く線の数を指定する。例えば,値2は二重線を示す。
初期値は1とする。この特質は,特質cell-crossed : が真の場合だけ適用する。
w) 特質line-sep : は長さであって,平行に引く線の中心間の距離を指定する。初期値は1ptとする。この
特質は,特質cell-crossed : が真の場合だけ適用する。
x) 特質float-out-sidelines・ : は型booleanであって,真であれば,セルの内容の側線添付領域をセルから
外して,代わりに表に添付させることを指定する。初期値は#fとする。
y) 特質float-out-marginalia・ : は,真であれば,セルの内容の余注添付領域をセルから外して,代わりに
表に添付させることを指定する。初期値は#fとする。
z) 特質float-out-line-numbers・ : は,真であれば,セルの内容の行番号添付領域をセルから外して,代わ
りに表に添付させることを指定する。初期値は#fとする。
備考 表列 (column) 進行方向における表セルの内容のそろえ(つまり右向き,下向きの表記方向に
おける水平方向のそろえ)は,表セルの内容の特質display-alignment : 又は特質quadding : によ
って制御する。

12.6.27.7 表けい(罫)線流し込みオブジェクト (table-border)

  流し込みオブジェクトtable-borderは原子流し込みオブジェクトであって,表セル又は表全体の境界線を
指定するために用いる。流し込みオブジェクトtable-borderは,流し込みオブジェクトの内容とはならない。
次の特質を適用可能とする。
a) 特質border-priority : は整数であって,境界線間の競合をどのように解決するか指定する。二つの流し
込みオブジェクトtable-borderが特定の境界線の一部として適用された場合,より大きい優先度をもつ
ものを使用する。二つの同一ではない表けい線が同じ優先度をもつ場合エラーとする。初期値は0と

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X 4153 : 1998 (ISO/IEC 10179 : 1996)
する。
備考 この特質は,表の境界線指定とセルの境界線の指定の競合を解決すると同時に,隣接するセル
間の境界線の指定の競合も解決する。
b) 特質border-alignment : はシンボルであって,境界線のそろえを境界の位置相対で次のとおり指定する。
1) シンボルcenterは,線は境界位置に対して中央にそろえることを指定する。
2) シンボルstart,表行 (row) 進行方向又は表列 (column) 進行方向において線の最初の辺を境界位置
にそろえることを指定する。
3) シンボルendは,表行 (row) 進行方向又は表列 (column) 進行方向において線の最後の辺を境界位
置にそろえることを指定する。
4) シンボルoutsideは,表の外側の辺となる線の辺を境界の位置にそろえることを指定する。この特質
は表の辺となる境界だけに指定可能とする。
5) シンボルinsideは,表の外側の辺とならない線の辺を境界の位置にそろえることを指定する。この
特質は表の辺となる境界だけに指定可能とする。
初期値はシンボルcenterとする。
c) 特質border-present・ : は型booleanであって,境界が存在するか否かを指定する。初期値は#tとする。
d) 特質border-omit-at-break・ : は型booleanであって,この境界が表の分割に隣接している場合に無視す
ることを指定する。境界はこの特質又は特質border-present・ : が#fの場合無視される。この特質は,
表行(row)進行方向に平行な境界だけに指定可能とする。初期値は#fとする。
e) 特質color : は型colorのオブジェクトであって,流し込みオブジェクトを生成するカラーを指定する。
初期値は,色空間device-grayの無指定時カラーとする。
f) 特質layer : は整数であって,その流し込みオブジェクトの結果とする領域のマークのレイヤを指定す
る。領域はそのレイヤ値が低い領域から可視化される。初期値は0とする。
g) 特質line-cap : はシンボルであって,シンボルbutt,シンボルround又はシンボルsquareのいずれかの
値をとり,線端スタイルを指定する。初期値はシンボルbuttとする。
h) 特質line-dash : は一つ以上の型lengthのリストであって,線の破線パターンを指定する。最初の長さ
はJIS X 4154が定義するグラフィック状態変数CurrentDashPatternの構成要素numberを指定する。残
りの長さは,グラフィック状態変数CurrentDashPatternの構成要素vectorを指定する。初期値は,長さ
0ptを含むリストとする。
i) 特質line-thickness : は長さであって,線の太さを指定する。初期値は1ptとする。
j) 特質line-repeat : は正の整数であって,平行に引く線の数を指定する。例えば,値2は二重線を示す。
初期値は1とする。
k) 特質line-sep : は長さであって,平行に引く線の中心間の距離を指定する。初期値は1ptとする。
l) 特質line-miter-limit : は数であって,線のマイタ接続限界を示す。マイタ接続の意味は,JIS X 4154で
定義する。初期値は10とする。
m) 特質line-join : はシンボルであって,シンボルmiter,シンボルround又はシンボルbevelのいずれか
の値をとり,線の接続スタイルを指定する。初期値はシンボルmiterとする。
境界の幅はセルの幅に影響せず,セルの内容の位置決め,表の幅,表によって生成される領域の大きさ
にも影響しない。特に表の幅は流し込みオブジェクトtableの特質table-width : で指定されており,セルの
幅の合計に等しい。

12.6.28 オンライン表示用流し込みオブジェクトクラス

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X 4153 : 1998 (ISO/IEC 10179 : 1996)
この12.6.28で記述する機能を利用するためには,機能onlineを必要とする。

12.6.28.1 スクロール流し込みオブジェクト (scroll)

  流し込みオブジェクトscrollは,オンライン表示の最上位レベルの流し込みオブジェクトとして用いる。
流し込みオブジェクトscrollは主ポートをもち,主ポートは行外流し込みオブジェクトを受け付ける。
流し込み方向に直交する方向の大きさは,表示環境によって決定される。
この流し込みオブジェクトは,次の特質をもつ。
a) 特質filling-direction : はシンボルであって,シンボルtop-to-bottom,シンボルleft-to-right又はシンボ
ルright-to-leftをとる。この特質は領域コンテナの流し込み方向を指定する。領域コンテナの流し込み
方向は,配置方向と直交してよい。初期値はシンボルtop-to-bottomとする。
b) 特質writing-mode : はシンボルであって,シンボルleft-to-right,シンボルright-to-left又はシンボル
top-to-bottomのいずれかを値とする。表記モードの決定する方向は,配置方向に直交する。初期値は,
シンボルleft-to-rightとする。この特質は,流し込みオブジェクトのどちらの側に特質start-margin : 及
びend-margin : を適用するかを決定する。
c) 特質background-color : は#f又は型colorのオブジェクトであって,流し込みオブジェクトの背景のた
めに生成されるマークのカラーを指定する。初期値は#fとする。
d) 特質background-layer : は整数であって,流し込みオブジェクトの背景の結果とする領域のマークのレ
イヤを指定する。初期値は−1とする。
e) 特質background-tile : は#f又は公開識別子文字列であって,スクロールの背景を覆うために繰り返さ
れる画像を示す。初期値は#fとする。
f) 特質start-margin : は型length-specであって,結果領域の表記方向において最初の領域の辺から,最も
近いテキスト領域までの距離を指定する。初期値は0ptとする。
g) 特質end-margin : は型length-specであって,結果領域の表記方向において最後の領域の辺から,最も
近いテキスト領域までの距離を指定する。初期値は0ptとする。

12.6.28.2 複数モード流し込みオブジェクトクラス (multi-mode)

  流し込みオブジェクトmulti-modeは,二つ以上の提示モードをもつ流し込みオブジェクトとする。この
流し込みオブジェクトは,提示モード間を処理系依存の方法で切り替えることができる。
備考 実装はメニューを,異なる複数モードとして表示してよい。フォーマット済み流し込みオブジ
ェクトをクリックすることによって,それらのモード間を巡回してもよい。
この流し込みオブジェクトは,その内容及び提示モードに応じて行内でも行外でもよい。
この流し込みオブジェクトは,次の特質をもつ。
a) 特質multi-modes : は次に示す形式のリストとする。リストの要素の数は,提示モードの数を与える。
リストは少なくとも二つの要素をもつ。リストの各要素は,ポート指定又はポート指定及びモードの
記述を与える文字列から成るリストとする。ポート指定は,主ポートを示す#f又は名前付きのポート
を指定するシンボルとする。ポート指定はリスト内で2回以上出現してはならない。リストには#fの
ポート指定が一つ存在する。対応するモードは主モードとする。
備考 文字列はメニュー内に表示してもよい。
この特質は継承されず,指定しなければならない。
b) 特質principal-mode-simultaneous・ : は型booleanであって,主モードが他のモードと同時に提示される
かを指定する。この特質が真であれば,現提示モードが主モード以外の場合に,主モードのポート内
容及び現モードのポート内容の両方が表示される。初期値は#fとする。

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X 4153 : 1998 (ISO/IEC 10179 : 1996)
流し込みオブジェクトはモードごとに一つのポートをもつ。ポートの内容は,対応するモードの提示を
指定する。最初に流し込みオブジェクトは,主モードを用いて表示される。
備考 例えば,クリックするとウィンドウをポップアップするアイコンは,二つのポートをもち,最
初のポートにはアイコンを表す流し込みオブジェクトcharacterを含み,第2のポートにはスク
ロール流し込みオブジェクトを含む,流し込みオブジェクトmulti-modeで表現できるかもしれ
ない。この場合には,特質principal-mode-simultaneous・ : は真となるだろう。

12.6.28.3 リンク流し込みオブジェクト (link)

  流し込みオブジェクトlinkはハイパテキストリンクを表し,流し込みオブジェクト及びその内容を表す
領域を,典型的にはクリックすることによって対話的にたどることができる。流し込みオブジェクトlink
は一つの主ポートをもち,主ポートは行内及び行外の両方の流し込みオブジェクトを含む。流し込みオブ
ジェクトlinkは入れ子にでき,最も内側のリンクが有効となる。
流し込みオブジェクトlinkは,次の特質をもつ。
a) 特質destination : は#f,型addressのオブジェクト又は一つ以上の型addressのオブジェクトから成るリ
ストを値とする。12.5.8を参照のこと。値#fは入れ子のリンクに用い,流し込みオブジェクトの内容
はその流し込みオブジェクトを含むリンクの一部とはみなさないことを指定する。

12.6.28.4 余注流し込みオブジェクト (marginalia)

  流し込みオブジェクトmarginaliaは,流し込みオブジェクトmarginaliaが出現した行に対して,その結
果領域が添付領域となる流し込みオブジェクトを含む。12.3.4を参照のこと。流し込みオブジェクト
marginaliaは,一つの主ポートをもち,行内流し込みオブジェクトだけを含む。流し込みオブジェクト
marginaliaは,流し込みオブジェクトクラスparagraphに属する流し込みオブジェクトを先祖にもたなけれ
ばならない。
一つの行に二つ以上の余注領域が添付された場合の動作は,処理系依存とする。
流し込みオブジェクトmarginaliaは,次の特質をもつ。
a) 特質marginalia-sep : は型length-specであって,添付する余注領域との分離を指定する。初期値は0pt
とする。
b) 特質marginalia-side : はシンボルであって,シンボルstart又はシンボルendを値とし,余注領域を行
のどちら側に添付するかを指定する。初期値は,シンボルstartとする。
c) 特質marginalia-keep-with-previous・ : は,余注領域が直前の流し込みオブジェクトの最後の領域と関連
し,直後の流し込みオブジェクトの最初の領域と関連はしないことを指定する。初期値は#fとする。

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JIS X 4153:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 10179:1996(IDT)

JIS X 4153:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 4153:1998の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称