JIS X 5150-2:2021 汎用情報配線設備―第2部:オフィス施設

JIS X 5150-2:2021 規格概要

この規格 X5150-2は、単一又は複数のビルで構成されたオフィス施設で用いる汎用配線設備について規定。

JISX5150-2 規格全文情報

規格番号
JIS X5150-2 
規格名称
汎用情報配線設備―第2部 : オフィス施設
規格名称英語訳
Information technology -- Generic cabling for customer premises -- Part 2:Office premises
制定年月日
2021年5月20日
最新改正日
2021年5月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO/IEC 11801-2:2017(IDT)
国際規格分類

ICS

35.200
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2021-05-20 制定
ページ
JIS X 5150-2:2021 PDF [30]
                                                            X 5150-2 : 2021 (ISO/IEC 11801-2 : 2017)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[3]
  •  2 引用規格・・・・[4]
  •  3 用語及び定義並びに略語・・・・[4]
  •  3.1 用語及び定義・・・・[4]
  •  3.2 略語・・・・[5]
  •  4 適合性・・・・[5]
  •  5 汎用配線設備の構造・・・・[6]
  •  5.1 一般・・・・[6]
  •  5.2 機能要素・・・・[6]
  •  5.3 一般的な構造及び階層・・・・[6]
  •  5.4 サブシステムの相互接続・・・・[7]
  •  5.5 機能要素の収容設備・・・・[9]
  •  5.6 範囲及び構成・・・・[9]
  •  6 チャネル性能要件・・・・[14]
  •  6.1 一般・・・・[14]
  •  6.2 環境性能・・・・[16]
  •  6.3 伝送性能・・・・[16]
  •  7 リンク性能要件・・・・[17]
  •  7.1 一般・・・・[17]
  •  7.2 平衡配線設備・・・・[17]
  •  7.3 光ファイバ配線設備・・・・[17]
  •  8 基本配線構成・・・・[18]
  •  8.1 一般・・・・[18]
  •  8.2 平衡配線設備・・・・[18]
  •  8.3 光ファイバ配線設備・・・・[21]
  •  9 ケーブル要件・・・・[23]
  •  9.1 一般・・・・[23]
  •  9.2 平衡ケーブル・・・・[23]
  •  9.3 光ファイバケーブル・・・・[24]
  •  10 接続器具の要件・・・・[24]
  •  10.1 一般要件・・・・[24]
  •  10.2 平衡配線設備用接続器具・・・・[24]
  •  10.3 光ファイバ配線設備用接続器具・・・・[25]
  •  11 コードの要件・・・・[25]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS X 5150-2 pdf 1] ―――――

           X 5150-2 : 2021 (ISO/IEC 11801-2 : 2017)

pdf 目次

ページ

  •  11.1 ジャンパ・・・・[25]
  •  11.2 平衡コード・・・・[25]
  •  11.3 光ファイバコード・・・・[25]
  •  参考文献・・・・[26]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS X 5150-2 pdf 2] ―――――

                                                           X 5150-2 : 2021 (ISO/IEC 11801-2 : 2017)

まえがき

  この規格は,産業標準化法第14条第1項の規定に基づき,認定産業標準作成機関である一般財団法人
日本規格協会(JSA)から,産業標準の案を添えて日本産業規格を制定すべきとの申出があり,経済産業
大臣が制定した日本産業規格である。これによって,JIS X 5150:2016は廃止され,その一部を分割して
制定したこの規格に置き換えられた。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実用新案権に関わる確認に
ついて,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 3)

――――― [JIS X 5150-2 pdf 3] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
                                                                           X 5150-2 : 2021
                                                                     (ISO/IEC 11801-2 : 2017)

汎用情報配線設備−第2部 : オフィス施設

Information technology-Generic cabling for customer premises- Part 2: Office premises

序文

 この規格は,2017年に第1版として発行されたISO/IEC 11801-2を基に,技術的内容及び構成を変更す
ることなく作成した日本産業規格である。
  なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
  この規格は,JIS X 5150:2016で規定していた一般要件については,JIS X 5150-1に移すことによってオ
フィスに対する要件に特化した規格としている。
  この規格は,JIS X 5150-1と併せて読むことが望ましい。
  この規格は,オフィスビル内及びオフィスビル間の汎用配線設備,又はオフィスビル以外のビルのオフ
ィス空間における汎用配線設備について規定している。
  加えて,次の構内を含むこともある。
− ISO/IEC 11801-3で規定されている汎用配線設備の対象となる産業用施設
− ISO/IEC 11801-5で規定されている汎用配線設備の対象となるデータセンタ
  オフィス空間における分散型ビルサービスのための汎用配線設備は,ISO/IEC 11801-6に規定されてお
り,前記の全ての構内及びその中の空間に対応している。
  情報配線技術に関連する規格,すなわち,汎用配線設計のための規格であるJIS X 5150-1,この規格及
びISO/IEC 11801規格群,施工,運用及び管理に対する規格,並びに敷設された汎用配線設備の試験に関
する規格間の概略的及び文脈上の関係を図1に示す。

――――― [JIS X 5150-2 pdf 4] ―――――

           2
X 5150-2 : 2021 (ISO/IEC 11801-2 : 2017)
                               構内配線設計
                                                                                 配線試験規格
                                   規格
                                                        配線施工,運用
                                                          及び管理
                                                            規格
      JIS X 5150-1                 例
    汎用情報配線設備           JIS X 5150-2
    −第1部: 一般要件        ISO/IEC 11801-3              例                      例
   (ISO/IEC 11801-1)       ISO/IEC 11801-4         ISO/IEC 14763-2         ISO/IEC 14763-3
                              ISO/IEC 11801-5          (JIS X 5152)          (JIS X 5151)
                              ISO/IEC 11801-6          ISO/IEC 18598
                                                        ISO/IEC 30129
                                 配線設計
                               技術仕様書及び
                                 技術報告書
                                    例
                             ISO/IEC TR 11801-9901
                             ISO/IEC TR 11801-9902
                             ISO/IEC TR 11801-9903
                             ISO/IEC TR 11801-9904
                             ISO/IEC TR 11801-9905
                              ISO/IEC TR 24704
                              ISO/IEC TR 24750
                              ISO/IEC TS 29125
                                 図1−汎用配線設備文書間の関係
  この規格で規定している汎用配線設備は,利用者に次のものを提供する。
a) 様々な設備及び動作環境における幅広いアプリケーションをサポートすることが可能なアプリケーシ
    ョン独自のシステム
b) 変更が容易で,かつ,経済性のある柔軟な手順(スキーム)
c) 配線部材の公開市場内のマルチベンダサプライチェーン
  さらに,この規格は,次のものを提供する。
d) 関連業界の専門家に対して,特定の要件が分かる前に配線設備の収容を可能にするガイダンス,例え
    ば,建設又は改修の初期計画及び場所の要件が明確になることによる追加配置
e) 業界及び標準化団体に対して,現行製品をサポートし,かつ,将来の製品開発及びアプリケーション
    標準の基礎を提供する配線システム
  この規格で取り上げるアプリケーションは,IECの専門委員会(ISO/IEC JTC 1の小委員会を含む。)及
びITU-Tの研究グループによって開発されたアプリケーションを含んでいる。
  JIS X 5150-1:2021の附属書Eに記載されているアプリケーションの物理層の要件を分析して,この規格
で規定する配線性能との互換性を判断している。また,様々な国の施設の構造及び箇条6に示すモデルに
関する統計を用いて,配線部材の要件を開発し,配線システムへの配置を規定している。

――――― [JIS X 5150-2 pdf 5] ―――――

                                                                                             3
                                                            X 5150-2 : 2021 (ISO/IEC 11801-2 : 2017)
  その結果として,この規格は,次を規定又は採用している。
  1) 幅広いアプリケーションをサポートする汎用配線設備に対する構造を規定している。
  2)   IS X 5150-1に規定されているクラスE,クラスEA,クラスF及びクラスFAの平衡配線チャネル及
      び平衡配線リンクを採用している。
  3)   IS X 5150-1に規定されている光ファイバ配線チャネル及び光ファイバ配線リンクの要件を採用し
      ている。
  4)   IS X 5150-1に規定されている部材の要件を採用し,アプリケーションの特定グループ(クラスな
      ど)の要件に適合する又は上回る,パーマネントリンク性能及びチャネル性能を保証する配線設備
      の施工を規定している。
  汎用配線システムの平均寿命は,環境条件,サポートするアプリケーション,ケーブルで用いる材料の
経年劣化,配線経路へのアクセスなど,その他の要因によって異なる(構内の配線経路は,建物内の配線
経路よりもアクセスが困難である。)。部材を適切に選択することによって,この規格要件に適合する汎用
配線システムの平均耐用年数は,少なくとも10年になると予想されている。
  この規格は,JIS X 5150-1:2021の附属書Eに記載されたアプリケーション規格で規定されている要件を
考慮している。JIS X 5150-1:2021の附属書Eは,適切な規格が利用できる場合には,部材及び試験方法に
対する規格を引用している。

1 適用範囲

  この規格は,単一又は複数のビルで構成されたオフィス施設で用いる汎用配線設備について規定する。
この規格は,平衡配線設備及び光ファイバ配線設備を含む。
  この規格は,通信サービスを配信できる最大距離が2 000 mである施設に最適な内容になっている。こ
の規格の原則は,更に大きい施設に適用可能である。
  この規格で規定する配線設備は,音声,データ及び映像を含む幅広いサービスをサポートしており,電
力の供給も組み込むことが可能である。
  この規格は,直接に又はJIS X 5150-1の引用によって,次の事項を規定する。
a) オフィス施設内に対する汎用配線設備の構造及び最小構成
b) 通信アウトレット(TO)のインタフェース
c) 配線リンク及びチャネルに対する性能要件
d) 施工要件及びオプション
e) 配線部材に対する性能要件
f) 適合性要件及び検証手順
  安全(電気的な安全及び保護,火災など)要件及び電磁両立性(EMC)要件は,この規格の適用範囲外
とし,他の規格及び法律などの規制による。しかしながら,この規格に示す情報は,これらの要件に適合
させるための助けになる。
  注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
        ISO/IEC 11801-2:2017,Information technology−Generic cabling for customer premises−Part 2: Office
            premises(IDT)

――――― [JIS X 5150-2 pdf 6] ―――――

           4
X 5150-2 : 2021 (ISO/IEC 11801-2 : 2017)
          なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こと
        を示す。

2 引用規格

  次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。これらの引用規格のうち,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その
後の改正版(追補を含む。)は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)
を適用する。
    JIS X 5150-1:2021 汎用情報配線設備−第1部 : 一般要件
      注記 対応国際規格における引用規格 : ISO/IEC 11801-1,Information technology−Generic cabling for
             customer premises−Part 1: General requirements
    ISO/IEC 14763-2,Information technology−Implementation and operation of customer premises cabling−Part
        2: Planning and installation
      注記 JIS X 5152 情報配線システムの計画及び施工がISO/IEC 14763-2:2015に対応している。
    ISO/IEC 30129,Information technology−Telecommunications bonding networks for buildings and other
        structures
    IEC 61754-20 (all parts),Fibre optic interconnecting devices and passive components−Fibre optic connector
        interfaces−Part 20: Type LC connector family
      注記 JIS C 5964-20 光ファイバコネクタかん合標準−第20部 : LC形光ファイバコネクタ類が
            IEC 61754-20に対応している。

3 用語及び定義並びに略語

3.1 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS X 5150-1及びISO/IEC 14763-2による。
3.1.1
機器室(equipment room)
  配線盤及び特定アプリケーション向けの機器を収容するための室
3.1.2
フロア配線盤(floor distributor)
  水平ケーブルと他の配線サブシステム又は機器とを接続するために用いる配線盤
  注釈1 電気通信室(3.1.6)も参照する。
3.1.3
水平ケーブル(horizontal cable)
  分岐点(CP)がある場合には,フロア配線盤をCPに接続し,CPがない場合には通信アウトレットに
接続するケーブル
3.1.4
個別ワークエリア(individual work area)
  一人の利用者のために割り当てる最小の建物内のスペース

――――― [JIS X 5150-2 pdf 7] ―――――

                                                                                             5
                                                            X 5150-2 : 2021 (ISO/IEC 11801-2 : 2017)
3.1.5
複数利用者通信アウトレット組立品(multi-user telecommunications outlet assembly)
  幾つかの通信アウトレットを1か所にまとめたもの
3.1.6
電気通信室,配線室(telecommunications room)
  通信機器,ケーブル終端,インタコネクト及びクロスコネクトを収納する閉塞されたスペース
3.1.7
ワークエリア(work area)
  複数の利用者が通信端末機器を扱う建物内のスペース
3.1.8
ワークエリアコード(work area cord)
  通信アウトレットを端末機器に接続するコード

3.2 略語

  この規格で用いる主な略語は,次によるほか,JIS X 5150-1による。
FD      : フロア配線盤(Floor distributor)
MUTO  : 複数利用者通信アウトレット(Multi-user telecommunications outlet)
PBX     : 構内交換機(Private branch exchange)

4 適合性

  この規格に適合するために,配線設備は,次によって施工しなければならない。
a) 構成及び構造は,箇条5に規定する要件に適合しなければならない。
b) チャネルは,チャネルが箇条6の該当する環境クラスで定義している局所的な環境条件(注記参照)
    にさらされている場合,箇条6に規定する要件に適合しなければならない。
      これは,次の条件のうち,いずれかで達成しなければならない。
  1) 箇条6に規定するチャネル性能を確実に満足するチャネルの設計及び施工
  2) 箇条7に規定する性能クラスを満足するパーマネントリンク又はCPリンクへの適切な部材の取付
      け。チャネル性能は,箇条7の要件に適合したリンクの両端にこの規格に適合した複数のコードを
      取り付けることによってチャネルが作成される場合に保証される。
  3)   1環境において,性能モデルの統計的手法に基づいた箇条8の基本配線構成,並びに箇条9,箇条
      10及び箇条11の要件に適合し,互換性のある配線部材を用いる。
c)   Oにおける配線設備へのインタフェースは,箇条6の該当する環境クラスで定義しているように,
    接続器具が局所的な環境条件(注記参照)にさらされている場合,かん合しているインタフェース及
    び性能に関する箇条10の要件に適合しなければならない。
d) 配線設備構成の他の場所における接続器具は,箇条6の該当する環境クラスで定義しているように,
    接続器具が局所的な環境条件(注記参照)にさらされている場合,箇条10で規定する性能要件に適合
    しなければならない。
e)   SO/IEC 14763-2及びISO/IEC 30129の要件に適合しなければならない。
  この規格は,採用する試験及びサンプリング水準について規定していない。箇条6及び箇条7のチャネ

――――― [JIS X 5150-2 pdf 8] ―――――

           6
X 5150-2 : 2021 (ISO/IEC 11801-2 : 2017)
ル及びリンク要件への適合性を評価するための試験方法は,JIS X 5150-1による。
  測定する試験パラメータ,サンプリング水準及び特定の設備に適用する測定結果の取扱いは,ISO/IEC
14763-2の規定によって作成する,その配線設備の配線設備仕様及び品質計画で定義しなければならない。
  チャネルまでを提供しない場合は,リンクの適合性をもってこの規格への適合性を検証しなければなら
ない。
  注記 配線施設又は配線部材に局所的な,JIS X 5150-1:2021の6.2の環境性能に該当する環境区分は,
        配線施設又は配線部材に直接隣接する環境の区分である。

5 汎用配線設備の構造

5.1 一般

  箇条5は,汎用配線設備の機能要素を識別し,それらをどのように相互接続して配線サブシステムを形
成するかを規定し,アプリケーション固有の部材を汎用配線設備に接続するインタフェースを識別する。
  アプリケーションは,装置を通信アウトレット及び配線盤に接続することによってサポートする。

5.2 機能要素

  配線設備は,JIS X 5150-1の機能要素によるとともに,次の機能要素を満たさなければならない。
a) フロア配線盤(FD) : JIS X 5150-1の配線盤1に適合するもの。
b) 水平ケーブル : JIS X 5150-1の配線サブシステム1内の固定ケーブル(ケーブルZ)に適合するもの。
c) 分岐点(CP) : JIS X 5150-1の分岐点に適合するもの。
d) 分岐点ケーブル(CPケーブル) : JIS X 5150-1のケーブルYに適合するもの。
e) 通信アウトレット(TO)又は複数利用者通信アウトレット(MUTO) : JIS X 5150-1のTEアウトレッ
    トに適合するもの。
  これらの機能要素のグループは,相互接続されて配線サブシステムを形成し,端末機器に必要な接続を
提供するものとする。

5.3 一般的な構造及び階層

5.3.1 一般
  汎用配線システムは,構内幹線,ビル幹線及び水平配線の最大3種類の配線サブシステムで構成する。
配線サブシステムの構成は,5.3.2及び5.3.3による。配線サブシステムは,相互に接続し,図2に示す構
造の汎用配線システムを構成する。配線盤は,バス,スター,リングなどの様々なトポロジをサポートす
るために配線設備を構成する手段を提供する。
  汎用配線設備において,配線サブシステムの機能要素を相互接続して,図3に示すような階層構造を形
成する。
  複数の機能要素を単一の要素に統合することが可能である(5.6.1参照)。
  配線サブシステム間の接続には,アプリケーション固有の機器が必要な能動的なものと,そのような機
器を必要としない受動的なものとがある。アプリケーション固有の機器への接続は,インタコネクト又は

――――― [JIS X 5150-2 pdf 9] ―――――

                                                                                             7
                                                            X 5150-2 : 2021 (ISO/IEC 11801-2 : 2017)
クロスコネクトのいずれかを適用する(JIS X 5150-1参照)。配線サブシステム間の受動的な接続は,パッ
チコード又はジャンパのいずれかを用いたクロスコネクトを適用する。
                                  図2−汎用配線システムの構造
5.3.2 構内幹線配線サブシステム及びビル幹線配線サブシステム
  JIS X 5150-1:2021の5.3.3による。
5.3.3 水平配線サブシステム
  (JIS X 5150-1の配線サブシステム1に適合する)水平配線サブシステムは,フロア配線盤からそれに
接続された通信アウトレットまで拡張している。しかしながら,(JIS X 5150-1のTEコードに適合する)
ワークエリアコード及び機器コードは,それぞれ端末機器及び伝送装置をそれぞれ配線サブシステムに接
続するために用いられるが,それらはアプリケーション固有となることがあるため,配線サブシステムの
一部とはみなさない。水平ケーブルは,分岐点がなければフロア配線盤から通信アウトレットまで連続し
ていなければならない(5.6.6参照)。
5.3.4 設計目標
  水平配線設備は,既存及び新規のアプリケーションを最大限サポートでき,長期間使用可能なように設
計することが望ましい。これによって,ワークエリアの中断及び再配線によるコスト増を最小限に抑える
ことが可能である。
  ビル幹線配線設備は,汎用配線システムの全耐用期間に対して設計することが望ましい。しかし,特に
配線経路への物理的なアクセスが良好な場合は,現在及び予測可能なアプリケーション要件をサポートす
る短期的なアプローチを採用するのが一般的である。構内幹線配線設備の選択には,特に配線経路が制限
を受ける場合には,ビル幹線配線設備よりも長期的な対策が必要となる。

5.4 サブシステムの相互接続

5.4.1 一般
  汎用配線設備の階層構造を図3に示す。

――――― [JIS X 5150-2 pdf 10] ―――――

           8
X 5150-2 : 2021 (ISO/IEC 11801-2 : 2017)
                                  図3−汎用配線設備の階層構造
5.4.2 集中式配線設備の構造
  図4に示すような集中式配線設備の構造は,幹線チャネル及び水平チャネルの組合せで構成する。チャ
ネルは,配線盤の中の受動的な接続で形成する。接続は,クロスコネクト又はインタコネクトのいずれか
を用いて行う。さらに,集中式光ファイバ配線システムでは,配線盤でスプライスの方法で接続すること
も可能である。しかし,この方法は,配線設備の再構築の可能性を減少させる。
                               図4−集中式汎用配線設備の階層構造

――――― [JIS X 5150-2 pdf 11] ―――――

                                                                                             9
                                                            X 5150-2 : 2021 (ISO/IEC 11801-2 : 2017)

5.5 機能要素の収容設備

  機能要素がビル内にどのように収容されるかの例を図5に示す。
                                    図5−機能要素の収容設備
  配線盤は,機器室又は電気通信室に設置することが可能である。配線盤を収容するための要件は,
ISO/IEC 14763-2による。
  ケーブルは,配線経路を用いて敷設する。様々なケーブル管理システムを用いて,ケーブルダクト,配
管,ケーブルトレー(ケーブルラック)などの配線経路内のケーブルをサポート可能である。配線経路及
びケーブル管理システムについての要件は,ISO/IEC 14763-2による。
  通常,通信アウトレットは,ワークエリアに設置する。

5.6 範囲及び構成

5.6.1 配線盤
  汎用配線設備の施工に含まれるサブシステムの数及び種類は,構内又はビルの地形及び大きさ,並びに
利用者の計画によって決定する。通常は,構内に一つの構内配線盤,ビルごとに一つのビル配線盤,及び
フロアごとに一つのフロア配線盤が存在する。構内が,一つのビル配線盤で十分であるほど小さな一つの
ビルの場合,構内幹線配線サブシステムは必要ない。同様に,より大きなビル群では,構内配線盤を介し
て相互接続される複数のビル配線盤を用いる。
  フロア配線盤の設計は,パッチコード又はジャンパ,及び機器コードの長さを最小限に抑え,管理者は,

――――― [JIS X 5150-2 pdf 12] ―――――

           10
X 5150-2 : 2021 (ISO/IEC 11801-2 : 2017)
運用中に設計長さを維持することが望ましい。
  配線盤は,結果として得られるケーブル長さが箇条6のチャネル性能要件に適合するように設置しなけ
ればならない。
  箇条8に規定する基本配線構成の場合,配線盤は,表1にあるチャネル長さを超過しないように設置し
なければならない。しかし,1種類のケーブルを用いて,全てのアプリケーションが表1に規定する最大
長さを超えてサポートされるわけではない。
  表2及び表3は,敷設したチャネルで,特定のアプリケーションをサポートするために,必要な配線媒
体及び性能仕様の組合せが必要になる場合を示している。
                                     表1−最大チャネル長さ
                                 チャネル                     距離
                                                                m
                     水平配線                                  100
                     水平配線+ビル幹線+構内幹線            2000
                      注記 箇条8の水平配線システムのある施工例では,FDは示した
                           最大長さまでTOをサポートしないこともある。
  各フロアに最低1個のフロア配線盤を設置しなければならず,床面積が1 000 m2を超える場合,フロア
の床面積1 000 m2ごとに最低1個のフロア配線盤を設置することが望ましい。床面積当たりの人数が少な
い場合(ロビーなど),隣接階に設置されているフロア配線盤からその階にサービスを提供してもよい。複
数の配線盤の機能を一つに統合してもよい。図6に汎用配線設備の例を示す。前方にあるビルは,それぞ
れの配線盤が別々に設置されていることを示す。後方にあるビルは,フロア配線盤及びビル配線盤の機能
を,一つの配線盤に統合した例を示す。

――――― [JIS X 5150-2 pdf 13] ―――――

                                                                                            11
                                                            X 5150-2 : 2021 (ISO/IEC 11801-2 : 2017)
                       図6−BDとFDとが統合された汎用配線システムの例
  状況によっては,例えば,安全性又は信頼性のために,配線設計に冗長性を組み込むことが可能である。
図7は,配線基盤の1か所以上の障害に対する防御策として,体系的な構造内で機能要素を接続する一例
である。これは,ビルの汎用配線設計の基本となるものであり,火災による損傷,外部サービスへの接続
を提供するケーブルの障害などの危険に対してある程度の保護機能を提供する。

――――― [JIS X 5150-2 pdf 14] ―――――

           12
X 5150-2 : 2021 (ISO/IEC 11801-2 : 2017)
                        図7−冗長性のある設備における機能要素の相互関係
5.6.2 接続器具
  接続器具は,それぞれの導体に対して直接接続しなければならず,複数の入力導体又は出力導体の間に
いかなる接触もあってはならない(例えば,ブリッジタップは用いてはならない。)。
5.6.3 ワークエリアコード及び機器コード
  ワークエリアコードは,通信アウトレットを端末機器に接続する。機器コードは,配線盤において,機
器を汎用配線設備に接続する。いずれのコードも恒久的なものではなく,アプリケーションに依存する。
これらのコードの長さ及び伝送性能に関して仮定をしており,この仮定は,実際に用いるコードの長さ及
び伝送性能に応じて特定される。これらコードの性能への寄与は,チャネルの設計で考慮しなければなら
ない。箇条8は,汎用配線設備の基本配線構成として,コード長さに対する指針を示している。
5.6.4 パッチコード及びジャンパ
  パッチコード及びジャンパは,配線盤でのクロスコネクト施工で用いる。これらのコードの性能への寄
与は,チャネルの設計の中で考慮しなければならない。箇条8は,汎用配線設備の基本配線構成として,
コード又はジャンパ長さに対する指針を示している。
5.6.5 通信アウトレット
5.6.5.1 一般要件
  汎用配線設備の設計では,利用可能なフロア全体に通信アウトレットを設置することが望ましい。通信
アウトレットを高密度に配置すると,配線設備の変更に柔軟に対応可能である。通信アウトレットは,次
の要件に従って個別に又は1か所にまとめて設置してもよい。
a) それぞれの個別ワークエリアに,少なくとも二つの通信アウトレットを設置しなければならない。ま

――――― [JIS X 5150-2 pdf 15] ―――――

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JIS X 5150-2:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 11801-2:2017(IDT)

JIS X 5150-2:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 5150-2:2021の関連規格と引用規格一覧

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規格名称

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