JIS X 5709:1991 遠隔操作―第2部 プロトコル仕様 | ページ 3

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X 5709-1991 (ISO/IEC 9072-2 : 1989)
7.5.2 使用するAPDU 提供者拒否手順は,RO-REJECT (RORJ) PDUを使用する。更に利用者拒否手順
でも,このRORJ APDUを使用する。
提供者拒否手順で使用するRORJ APDUのフィールドを表6に示す。
表6 提供者拒否で使用するRORJ APDUのフィールド
フィールド名 有無 送信側 受信側
起動ID 必す sp 指示
問題
一般的な問題 必す sp 指示
7.5.3 提供者拒否手順 提供者拒否手順は,次の事象の発生によって開始する。
(a) 転送指示プリミティブの利用者データとして受諾不能なAPDU
(b) 転送指示プリミティブの利用者データとして問題パラメータが“一般的な問題”であるRORJ APDU
(c) PDUの転送の失敗(例えば,アソシエーションの異常終了)
7.5.3.1 受諾不能APDU 受信側ROPMは,その同位ROPMから転送指示プリミティブの利用者データ
としてAPDUを受信する。受信側ROPMは,RORJ APDU以外のAPDUのフィールドを受諾できない場合,
問題フィールドに“一般的な問題”を指定し,かつ,起動IDフィールドに拒否したAPDUの起動IDを指
定したRORJ APDUを生成し,転送要求プリミティブを発行する。転送要求プリミティブの利用者データ
は,RORJ APDUを含む。
受諾不能APDUがRORJ APDUの場合,新しいRORJ APDUを生成及び転送しない。受諾不能APDUが
RORJ APDUの場合又はAPDUを拒否した回数が局所的に指定した回数を超えた場合,応用アソシエーシ
ョンを異常解放する。
応用アソシエーションを異常解放しない場合,受信側ROPMは,転送サービス提供者からの転送指示プ
リミティブ又は要求者からの他のサービスプリミティブのいずれかを待つ。
7.5.3.2 RORJ APDU 受信側ROPMは,その同位ROPMから転送指示プリミティブの利用者データとし
てRORJ APDUを受信する。受信側ROPMは,RORJ APDUのフィールドを受諾できない場合,受諾不能
APDUに対する提供者拒否手順を実行する。
受信側ROPMは,RORJ APDUを受諾でき,かつRORJ APDUの問題フィールドが“一般的な問題”の
場合は,受諾者にRO-REJECT-P指示プリミティブを発行する。RO-REJECT-P指示プリミティブの起動ID
パラメタ及び拒否理由パラメタは,RORJ APDUから生成する。
受信側ROPMは,転送サービス提供者からの転送指示プリミティブ又は受諾者からの他のサービスプリ
ミティブのいずれかを待つ。
7.5.3.3 APDUの転送の失敗 送信側ROPMは,転送要求プリミティブによってAPDUを転送できない
場合(例えば,アソシエーションの異常解放の場合),転送されていないAPDUごとに要求者に
RO-REJECT-P指示プリミティブを発行する。
RO-REJECT-P指示プリミティブの返送パラメタは,RO-INVOKE要求,RO-RESULT要求,RO-ERROR
要求又はRO-REJECT-U要求のサービスプリミティブのパラメタを含む。
転送されなかったAPDUに対応する返送パラメタのすべてを要求者に発行した後に,応用アソシエーシ
ョンが存在する場合,この応用アソシエーションは,異常解放する。
7.5.4 RORJ APDUフィールドの使用方法 RORJフィールドの使用方法は,次のとおりとする。

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X 5709-1991 (ISO/IEC 9072-2 : 1989)
7.5.4.1 起動ID これは,拒否されたAPDUの起動IDフィールド及びRO-REJECT-P指示プリミティブ
の起動IDパラメタとする。拒否されたAPDUの起動IDフィールドが検出されない場合,このフィールド
の型及び値は,NULLとする。この場合,RO-REJECT-P指示プリミティブの起動IDパラメタは,省略す
る。
7.5.4.2 問題(一般的な問題) これは,RO-REJECT-P指示プリミティブの問題パラメタ値とする。提供
者拒否手順で使用する値は,次のとおりとする。
(a) 一般的な問題 APDUに対する提供者拒否は,次のいずれかの値とする。
(1) 認識不能APDU 型識別子によって示されるAPDUの型が,この規格で定義する四つ型のいずれで
もないことを示す。
(2) 型誤りAPDU APDUの構造がこの規格に適合しないことを示す。
(3) 構造不正APDU APDUの構造がJIS X 5603及びJIS X 5604で規定された記法及び符号化に適合し
ないことを示す。
8. 使用するサービスとの対応付け ここでは,ROPMが次のサービスのいずれかを使用してAPDUを転
送する方法を規定する。
(a) TSEサービス
(b) プレゼンテーションサービス
8.1ではRTSEサービスとの対応付けを規定し,8.2ではプレゼンテーションサービスとの対応付けを規
定する。
すべてのROSEサービスは,使用中の名前付き抽象構文を識別し,この識別情報を使用するRTSEサー
ビス又はプレゼンテーションサービスに対応付ける。しかし,この対応付けは,この規格では規定しない。
参考 ROSEの抽象構文は,ROSE利用者の抽象構文中に含まれる。したがって,ROSEは抽象構文名
をもたず,ROSE利用者の抽象構文名をそのROSE利用者及びROSEの組合せに対する抽象構
文名とする。
8.1 RTSEサービスとの対応付け ここでは,ISO/IEC 9066-1で規定されたRTSEサービスプリミティ
ブをROPMが使用する方法を規定する。
ROSEサービスプリミティブ及びAPDUとRTSEサービスプリミティブとの対応付けを表7に示す。
表7 RTSEサービスとの対応付け
ROSEサービス APDU RTSEサービス
RO-INVOKE要求/指示 ROIV RT-TRANSFER要求/指示/確認
RO-RESULT要求/指示 RORS RT-TRANSFER要求/指示/確認
RO-ERROR要求/指示 ROER RT-TRANSFER要求/指示/確認
RO-REJECT-U要求/指示 RORJ RT-TRANSFER要求/指示/確認
RO-REJECT-P指示 RORJ RT-TRANSFER要求/指示/確認
送信権の管理(要求) − RT-TURN-PLEASE要求/指示
(譲渡) − RT-TURN-GIVE要求/指示
8.1.1 送信権の管理 ROPMは,RT-TRANSFERサービスを使用する前に送信権をもたなければならない。
送信権をもたないROPMは,転送待機しているAPDUの優先順位の中で最も高い値を優先パラメタに指
定してRT-TURN-PLEASE要求プリミティブを発行できる。
送信権をもつROPMは,転送するAPDUがない場合,RT-TURN-GIVE要求プリミティブを発行できる。

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X 5709-1991 (ISO/IEC 9072-2 : 1989)
ROPMは,RT-TURN-PLEASE指示プリミティブで指示された以上の優先順位をもつAPDUがない場合,
RT-TURN-PLEASE指示の応答としてRT-TURN-GIVE要求プリミティブを発行しなければならない。ROPM
は,RO-TURN-GIVE要求プリミティブを発行後,より低い優先順位をもち転送待機しているAPDUがあ
る場合,そのAPDUの優先順位の中で最も高い値を優先パラメタに指定してRT-TURN-PLEASE要求プリ
ミティブを発行できる。
8.1.1.1 RT-TURN-PLEASEサービスの使用方法 ROPMは,送信権をもたない場合にだけ,送信権を要
求するためにRT-TURN-PLEASE要求プリミティブを発行できる。RT-TURN-PLEASEサービスは,非確認
型サービスとする。
RT-TURN-PLEASEサービスパラメータの使用方法は,次のとおりとする。
(1) 優先順位 転送待機しているAPDUの優先順位の中で最も高い値を指定する。
8.1.1.2 RT-TURN-GIVEサービスの使用方法 ROPMは,送信権をもつ場合にだけ,その同位ROPMに
送信権を譲渡するためにRT-TURN-GIVE要求プリミティブを発行できる。RT-TURN-GIVEサービスは,
非確認型サービスとする。
8.1.2 APDUの転送 APDUは,RT-TRANSFERサービスの利用者データとして転送する。ROPMは,送
信権をもち,かつ,未受信のRT-TRANSFER確認プリミティブがない場合にだけ,RT-TRANSFER要求プ
リミティブを発行できる。
8.1.2.1 RT-TRANSFERサービスの使用方法 RT-TRANSFERサービスは,確認型サービスとする。
RT-TRANSFER要求プリミティブのパラメタの使用方法は,次のとおりとする。
(1) PDU 転送されるAPDU。最大長の制限はない。
(2) 転送時間 送信側ROPMの実装で指定する。APDUの優先順位に関連付けてもよい。
RT-TRANSFER指示プリミティブのパラメタの使用方法は,次のとおりとする。
(1) PDU 転送されたAPDU。最大長の制限はない。
RT-TRANSFER確認プリミティブのパラメタの使用方法は,次のとおりとする。
(1) PDU 転送時間内に転送されなかったAPDU。結果パラメタの値が,“APDU未転送”の場合は,こ
のパラメタだけが通知される。この場合,ROPMは,返送パラメタをもつRO-REJECT-P指示プリミ
ティブを発行する。
(2) 結果 パラメタ値“APDU転送済み”は肯定確認を示し,パラメタ値“APDU未転送”は否定確認を
示す。
8.2 プレゼンテーションサービスとの対応付け ここでは,JIS X 5601で規定されたプレゼンテーショ
ンサービスプリミティブをROPMが使用する方法を規定する。ROSEサービスプリミティブ及びAPDUと
プレゼンテーションサービスプリミティブとの対応付けを表8に示す。
表8 プレゼンテーションサービスとの対応付け
ROSEサービス APDU プレゼンテーションサービス
RO-INVOKE要求/指示 ROIV P-DATA要求/指示
RO-RESULT要求/指示 RORS P-DATA要求/指示
RO-ERROR要求/指示 ROER P-DATA要求/指示
RO-REJECT-U要求/指示 RORJ P-DATA要求/指示
RO-REJECT-P指示 RORJ P-DATA要求/指示
8.2.1
参考 この箇条は,対応国際規格に合わせて欠番とする。
8.2.2 APDUの転送 APDUは,P-DATAサービスの利用者データとして転送する。

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X 5709-1991 (ISO/IEC 9072-2 : 1989)
8.2.2.1 P-DATAサービスの使用 P-DATAサービスは,非確認型サービスとする。
P-DATA要求及びP-DATA指示のプリミティブのパラメタの使用方法は,次のとおりとする。
(1) 利用者データ 転送されるAPDU。最大長の制限はない。
9. APDUの抽象構文定義 ここでは,JIS X 5603の抽象構文記法を使用し,ROSE APDUの抽象構文を
規定する。ROSE APDUの抽象構文仕様を図1に示す。
図1 ROSEプロトコルの抽象構文仕様

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X 5709-1991 (ISO/IEC 9072-2 : 1989)
図1 ROSEプロトコルの抽象構文仕様(続き)

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JIS X 5709:1991の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 9072-2:1989(IDT)

JIS X 5709:1991の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 5709:1991の関連規格と引用規格一覧