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備考1. 適用される制約集合が,許容される最大の水準及び弧長を制限することがある。
2. これらを図2に示す。ここでは,参考のため,節点をAからFまでの文字によって個別に識
別する。
トラバーサル順序は,木構造における特別の節点の順序であり,全体ファイルに対応する部分木をたど
ることによって決定する。部分木の根節点を,それまでに確立されているトラバーサル順序の終端に追加
する。部分木の各子について,出現順に部分木をたどる。
備考 アルゴリズムは,FADU識別を確立するために使用され,位置付け操作を定義し,伝送の順序
を決定する抽象的な順序構造を記述する。この規格では,アルゴリズムを実装する方法につい
ては規定しない。
図2 木構造としてのファイルアクセス構造
備考 次の木の性質が識別される。部分木は,その根節点で識別される。
木の根節点 : 節点 R
トラバーサル順序 : 節点 R,A,B,C,D,E,F
出現順 : 左から右
部分木と1対1の対応関係にあるファイルアクセスデータ単位 (FADU) は,部分木と同じ方法で,すな
わち,その根節点によって,識別することができる。同様に,データ単位には,必ず節点が関連し,節点
の識別によって識別することができる。はん(汎)用階層構造は,広範囲にわたる実際のファイル構造を
表現することができる。しかし,実システムは,限られた範囲の構造だけを支援し,ファイルを変更する
方法には制約が付く。これを表現するため,制約集合の概念を導入する。制約集合は,許容される構造の
範囲を示し,基本アクセス動作が構造を変更する方法を指定する。一般的なファイル型を反映した制約集
合を,この規格(附属書A参照)で定義する。しかし,今後,その他の標準制約集合を定義し,登録する
ことができる。
備考 制約集合の登録を行うための登録機関が設置されるであろう。
7.2 抽象構造の定義 階層ファイルモデルのアクセス構造を,ASN.1を使用して図4に示す。データ単
位コンテンツは,図3に示すようにASN.1によって又は他の抽象構文記法によって表現することができる。
――――― [JIS X 5722 pdf 6] ―――――
7
X5722-1991 (ISO 8571-2 : 1988)
ファイルは,はん(汎)用階層モデルの部分木と同じであるファイルアクセスデータ単位 (FADU) とし
てアクセスする。アクセスのため指定する最小のデータは,一つのデータ単位 (DU) とする。チェックポ
イント付きの転送のため,データ単位をデータ要素 (DE) という更に小さい部分に分けることができる。
この規格群で定義するファイルストア動作によって,データ単位の個々のデータ要素をアクセスすること
はできない。データ単位を,全体としてまとめてアクセスする。
図3 ファイルコンテンツのASN.1定義
1 _ISO 8571-コンテンツ DEFINIT10NS : : =
2
3 BEGIN
4
5 _ファイルコンテンツデータ要素 : : = ANY
6 --_ファイルコンテンツデータ要素の値は,FTAM PCIを転送するために用い
7 --るプレゼンテーションコンテキストとは異なったプレゼンテーションコン
8 --テキストで常に転送する。実際のプレゼンテーションデータ値は,ファイ
9 --ルのコンテンツ型ファイル属性に示すようにファイルコンテンツのための
10 --抽象構文の中に見い出す。
11
12 END
図4 ファイル構造のASN.1定義
1 _ISO 8571-FADU DEFINIT10NS : : =
2
3 BEGIN
4
5 _部分木 : : = SEQUENCE{
6 節点 _節点記述子データ要素,
7 データ [0] IMPLICIT _DU OPTIONAL,
8 --データ単位が節点に結びついているときにだけ存在する。
9 子供 [1] IMPLICIT _子供 OPTIONAL}
10 --葉節点は子供をもたないことを特徴とする。
11
12 _子供 : : = SEQUENCE{
13 部分木開始 _部分木開始データ要素,
14 SEQUENCE OF_部分木,
15 --部分木は,親節点の子供としての順番に従って正しい順序で現れなけ
16 --ればならない。
17 部分木終了 _部分木終了データ要素}
18
19 _DU : : =SEQUENCE OF _ISO 8571− コンテンツ.
_ファイルコンテンツデータ要素
20
21 _節点記述子データ要素 : : = [APPLICATION 0] IMPLICIT SEQUENCE{
22 名前 _節点名 OPTIONAL,
23 --部分木の根節点が名前付き節点のときだけ存在する。
24 弧長 [1] IMPLICIT INTEGER DEFAULT 1,
25 --部分木の親節点から根節点までの弧長を示すために使う。
26 --
27 データ存在 [2] IMPLICIT BOOLEAN DEFAULT TRUE}
28 --データ存在=TRUEは,データ単位が部分木の根節点に付いていること
29 --を示す。
――――― [JIS X 5722 pdf 7] ―――――
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X5722-1991 (ISO 8571-2 : 1988)
30
31 _節点名 : : CHOICE{
32 ftamコード [0] IMPLICIT GraphicString,
33 --ftamコードを使うとき,_節点名は構造化情報と同じ抽象構文に従う。
34 --節点名はFTAM FADU抽象構文を支援するために確立したプレゼンテー
35 --ションコンテキストによって転送する。
36 --この形の_節点名は,コンテンツ型ファイル属性にドキュメント型名
37 --があるときに限って許す。
38 --この代替を支援するには,少なくとも文字集合登録番号2に登録された
39 --GO文字集合を支援しなければならない。
40 利用者コード EXTERNAL}
41 --許される実際の型は,そのファイルのコンテンツ型ファイル属性に示さ
42 --れるとおり,ファイルコンテンツに対する抽象構文に見い出す。
43
44 _部分木開始データ要素 : : = [APPLICATION 1] IMPLICIT NULL
45
46 _部分木終了データ要素 : : = [APPLICATION 2] IMPLICIT NULL
47 --部分木開始データ要素と部分木終了データ要素は,先行する節点の子
48 --供である部分木の列をまとめてくくるのに使用する。
49
50 _FADU : : =_部分木
51
52 _構造化データ要素 : : = CHOICE{
53 _節点記述子データ要素,
54 _部分木開始データ要素,
55 _部分木終了データ要素}
56
57 --_データ要素は,次の2種の値のいずれかをもつ一つのはん(汎)用デ
58 --ータ型となるよう定義する。
59 -- (a) 抽象構文“FTAM FADU”中のASN.1型_構造化データ要素の値。
60 --
61 --
62 -- (b) コンテンツ型ファイル属性から派生した抽象構文のASN.1型
63 --_ISO 8571コンテンツ._ファイルコンテンツデータ要素の値。
64 END
7.3 抽象構文の定義 FTAM階層ファイルモデルにおけるファイルの構造へのアクセス手段を提供する
ために,この規格では,次のASN.1オブジェクト識別子値をプレゼンテーションデータ値集合の抽象構文
名として割り当てる。
{ iso 規格 8571 抽象構文 (2) tam-fadu (2)}
各々の値は,ASN.1型“_ISO 8571−FADU構造化データ要素”の値とし,対応するオブジェクト記述
子値は,“FTAM FADU”とする。
JIS X 5604で情報オブジェクトに割り当てられた次のASN.1オブジェクト識別子値及びオブジェクト記
述子値を,この抽象構文をもつ転送構文名として使用することができる。
オブジェクト識別子値{ iso-ccitt 共通 asn.1 (1) 基本符号化 (1)}
オブジェクト記述子値 “Basic Encoding of a single ASN.1 type”
――――― [JIS X 5722 pdf 8] ―――――
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X5722-1991 (ISO 8571-2 : 1988)
7.4 ファイル転送構造 ASN.1モジュールの“_ISO 8571−FADU”は,はん(汎)用階層モデルのアク
セス構造を定義する。ファイルコンテンツを転送する構文は,ASN.1モジュール“_ISO 8571−FADU”
から導き出し,型“_データ要素”の値で構成する。プレゼンテーションサービスは,型“_データ要素”
の値だけをFTAM送信側からFTAM受信側に転送する。しかし,これらの値は,構文上の順序どおりに転
送する。
備考 構文は,構文上の順序がトラバーサル順序に等しくなるよう構成する。
構造を規定する情報,すなわち,型“_構造化データ要素”の値は,FTAM FADU抽象構文(7.3参照)
に対応するFTAM FADUコンテキストで通信する。節点名は,同じコンテキスト又は埋込みコンテキスト
型の別のコンテキストのいずれかとする。“_ファイルコンテンツデータ要素”は,ファイルコンテンツプ
レゼンテーションコンテキストで通信する。
ファイル内容の一部又は全体を転送するのに使われる抽象構文は,コンテンツ型ファイル属性で示す。
各々の抽象構文は,異なるプレゼンテーションコンテキストに対応する。これは,次の二通りとする。
(a) コンテンツ型ファイル属性値が抽象構文及び制約集合を指定する方法。指定された抽象構文に対応し
てプレゼンテーションコンテキストを必要とする。このプレゼンテーションコンテキストは,“_節点
名”及びファイルの実際の内容の転送に使う。使用する制約集合がファイル構造を規定する情報を支
援する場合は,ファイル構造を規定する抽象構文(7.3参照)に対応する別のプレゼンテーションコン
テキストを必要とする。
(b) コンテンツ型ファイル属性値がドキュメント型を指定する方法。ドキュメント型登録で指定された各
抽象構文に対応するプレゼンテーションコンテキストを必要とする。ドキュメント型は,どのプレゼ
ンテーションコンテキストを“_節点名”の転送に使うかも規定する。これは,次の二つとする。
(1) ドキュメント型で規定された抽象構文の一つに対応したプレゼンテーションコンテキストによる
(利用者コード)。
(2) ファイル構造化情報と同じプレゼンテーションコンテキストによる(ftamコード)。
7.5 アクセスコンテキスト 転送のための対応する情報列を導くために,“_ISO 8571−FADU”モジュ
ールで定義した抽象構造を使用することによって,ファイルの完全な階層構造を構成する。すなわち,指
定したFADUのすべての構造を規定する情報及びすべてのデータを転送する。しかし,別のアクセスコン
テキストを使用して,構造の限定した見方によってファイルにアクセスすることも可能とする。いずれの
場合にも,転送されるこれらのデータ要素は,“_ISO 8571−FADU”で定義された順序とし,節点は,ト
ラバーサル順序の順序で転送する。
7.5.1 HA(階層全データ単位,Hierarohical All Data Units)アクセスコンテキスト HAアクセスコンテ
キストでは,指定したFADUの四つの型のデータ要素(“_節点記述子データ要素”,“_部分木開始デー
タ要素”,“_部分木終了データ要素”及び“_ファイルコンテンツデータ要素”)をすべて転送する。
7.5.2 HN(階層データ単位なし,Hierarohical No Data Units)アクセスコンテキスト HNアクセスコン
テキストでは,指定したFADUから型“_節点記述子データ要素”,“_部分木開始データ要素”及び“_
部分木終了データ要素”のデータ要素をすべて転送する。
7.5.3 FA(フラット全データ単位,Flat All Data Units)アクセスコンテキスト FAアクセスコンテキス
トでは,指定したFADUから型“_節点記述子データ要素”及び“_ファイルコンテンツデータ要素”の
データ要素を転送する。“_節点記述子データ要素”については,データが存在する“_節点記述子データ
要素”だけを転送する。
――――― [JIS X 5722 pdf 9] ―――――
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X5722-1991 (ISO 8571-2 : 1988)
7.5.4 FL(フラット単ー水準データ単位,Flat One Level Data Units)アクセスコンテキスト FLアクセ
スコンテキストでは,指定した水準に属する指定したFADUの節点から,型“_節点記述子データ要素”
及び“_ファイルコンテンツデータ要素”のデータ要素を転送する。“_節点記述子データ要素”について
は,データが存在する“_節点記述子データ要素”だけを転送する。
7.5.5 FS(フラット単ーデータ単位,Flat Single Data Units)アクセスコンテキスト FSアクセスコンテ
キストでは,指定したFADUの根節点に属する単一のDUから“_節点記述子データ要素”及びすべての
“_ファイルコンテンツデータ要素”を転送する。
7.5.6 UA(非構造全データ単位,Unstructured All Data Units)アクセスコンテキスト UAアクセスコ
ンテキストでは,指定したFADUから型“ファイルコンテンツデータ要素”のデータ要素だけを転送する。
7.5.7 US(非構造単ーデータ単位,Unstructured Single Data Units)アクセスコンテキスト USアクセ
スコンテキストでは,指定したFADUの根節点に属する単一のDUから型“_ファイルコンテンツデータ
要素”の全データ要素を転送する。
表1 アクセスコンテキストによる読出し結果
アクセスコンテキスト 結果
HA 単一部分木
HN 未定義型 データ存在が真の節点記述子データ要素がDUを
構成しているデータ要素なしで転送されるため
FA 各々単一節点の部分木群
FL 各々単一節点の部分木群
FS 単一節点の単一部分木
UA 単一DU
US 単一DU
7.5.8 アクセスコンテキスト要約 これらのアクセスコンテキストで,空でない階層部分木を読み出すと,
表1で示した結果となる。結果は,_ISO 8571−FADUで定義したデータ型で表現する。
7.6 識別構造 FADUは,対応する部分木の根節点を参照して識別する。FADUは,次の機構のいずれか
によって識別することができる。
(a) “最初” : ファイル構造についてのトラバーサル順序の最初のFADUを識別する。
(b) “最後” : ファイル構造についてのトラバーサル順序の最後のFADUを識別する。
(c) “前” : ファイルアクセス構造のトラバーサル順序で現在位置付けているFADUに先立つFADUを識
別する。
(d) “現” : ファイルの現位置を変えない(8.参照)。
(e) “次” : ファイルアクセス構造のトラバーサル順序で現在位置付けているFADUの次に位置するFADU
を識別する。
(f) “始端” : 始端の正確な意味は,使用している制約集合によって決まる。しかし“次”に位置付けると
“最初”を識別する。
(g) “終端” : 現在位置がないファイルの状態を設定するが,“前”を使用するとファイルアクセス構造に
ついてのトラバーサル順序の“最後”のFADUを識別する。
(h) “_節点名” : 位置付けるFADUの識別子を指定する。特定の節点名の探索は,現在位置付けている
節点の子に限定する。
(i) “_節点名”列 : ファイルの根節点から位置付ける節点までのFADU識別子の経路を指定する。最初
の“_節点名”は,そのファイルの根節点の子とし,根節点自身は空の“_節点名”列で識別する。
――――― [JIS X 5722 pdf 10] ―――――
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JIS X 5722:1991の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 8571-2:1988(MOD)
JIS X 5722:1991の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.100 : 開放型システム間相互接続(OSI) > 35.100.70 : アプリケーション層
JIS X 5722:1991の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX0211:1994
- 符号化文字集合用制御機能
- JISX5003:1987
- 開放型システム間相互接続の基本参照モデル
- JISX5601:1995
- 開放型システム間相互接続 ― プレゼンテーションサービス定義
- JISX5603:1990
- 開放型システム間相互接続の抽象構文記法1(ASN.1)仕様
- JISX5604:1990
- 開放型システム間相互接続の抽象構文記法1(ASN.1)の基本符号化規則仕様
- JISX5702:1991
- 開放型システム間相互接続―アソシエーション制御サービス要素のプロトコル仕様
- JISX5721:1991
- 開放型システム間相互接続―ファイルの転送,アクセス及び管理(FTAM)―第1部 通則
- JISX5723:1991
- 開放型システム間相互接続―ファイルの転送,アクセス及び管理(FTAM)―第3部 ファイルサービス定義
- JISX5724:1991
- 開放型システム間相互接続―ファイルの転送,アクセス及び管理(FTAM)―第4部 ファイルプロトコル仕様