JIS X 6323-2:2011 識別カード―非接触(外部端子なし)ICカード―近傍型―第2部:電波インタフェース及び初期化 | ページ 2

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X 6323-2 : 2011 (ISO/IEC 15693-2 : 2006)
よい。)。
− VCDの発生する無線周波数(RF)の動作磁界の中にVICCを置き,電力を供給する。
− VICCは,VCDからコマンドが送られてくるのを待機する。
− VCDは,コマンドを発生する。
− VICCは,それに反応して応答信号を返す。
これらの動作に必要な無線周波数(RF)の信号を用いた電力伝送及び信号インタフェースについて,次
に規定する。プロトコルは,JIS X 6323-3による。

6 電力伝送

  VICCへの電力伝送は,VCDとVICCとのアンテナの誘導結合によって無線周波数電力を伝送する。RF
動作磁界は,電力をVCDからVICCに供給するとともに,それを変調することによってVCDからVICC
への通信も行う。これについては,箇条7で規定する。

6.1 周波数

  RF動作磁界の周波数fcは,13.56 MHz±7 kHzとする。

6.2 動作磁界強度

  VICCは,HminHmaxの範囲で連続的に動作しなければならない。
最小動作磁界強度(Hmin)は,150 mA/m rmsとする。
最大動作磁界強度(Hmax)は,5 A/m rmsとする。
VCDは,その製造業者によって決められた範囲(動作空間)において,少なくともHminとHmaxとの間
の動作磁界を発生しなければならない。
さらに,VCDは,製造業者によって決められた範囲(動作空間)において,1枚の基準VICC(試験方
法に規定されている。)に電力を伝送する能力がなければならない。
VCDは,いかなる場所においても,JIS X 6323-1で規定する値より高い磁界を発生してはならない。
VCDが発生する動作磁界の測定方法は,JIS X 6305-7による。

7 VCDからVICCへの信号伝送

  幾つかのパラメータについては複数のモードが規定されており,これによって様々な電波の規制及びア
プリケーションの要求に対応することができる。データ符号化の各モードと変調方式の各モードとの任意
の組合せを使用することができる。

7.1 変調方式

  VCDからVICCへの通信は,ASKを用いる。変調度10 %の方式及び変調度100 %の方式を規定する。
VICCは,この2方式を復調できなければならない。VCDは,どちらか一方の変調度を採用する。
VCDの選択によって発生される変調波形を“ポーズ”と称し,図1及び図2に示す。

――――― [JIS X 6323-2 pdf 6] ―――――

4
X 6323-2 : 2011 (ISO/IEC 15693-2 : 2006)
t1 t3
Carrier
搬送波振幅
Amplitude
t4
105%
a
95%
60%
t2
5%
b t
最大値(μs)
最小値(μs)
Min (s) ax (s)
t1 t1 6.0 6,0 9,44
9.44
t2 t2 2.1 2,1 t1
t3 t3 0.0 0 4,5
4.5
t4 t4 0.0 0 0,8
0.8
搬送波をクロックとして使用する場合は,t4の最大値以後でなければならない。
図1−ASK100 %変調の波形

――――― [JIS X 6323-2 pdf 7] ―――――

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X 6323-2 : 2011 (ISO/IEC 15693-2 : 2006)
搬送波振幅
t1
t2 t3
y hf
a
b
hr
y
t
s
最小値(μs) s
最大値(μs)
最大値(μs)
最小値(μs)
t1 6.0
6.0 9.44
9.44
t2
t2 3.0
3.0 t1
t1 y 0.05(a-b)
t3
t3 0.0
0.0 4.5
4.5 hf,hr 0.1(a-b) max
変調度
変調度 10%%
10 30%%
30
VICCは,変調度が10 %30 %の間で動作しなければならない。
図2−ASK10 %変調の波形

7.2 データ伝送速度及び符号化

  データの符号化方式は,パルス位置変調(PPM)を用いなければならない。VICCは,2種類のデータの
符号化方式に対応しなければならない。VCDは,どちらかの方式を選択し,フレーム開始信号(SOF)の
中でVICCに指示しなければならない(7.3参照)。
7.2.1 データ符号化方式 : 256中1
この方式は,1バイトの値を一つの“ポーズ”の位置で表す。順に並んでいる幅256/fc(約18.88 の
256箇所の時間区間の中で一つだけで存在する“ポーズ”を含む区間の位置をバイトの値にする。1バイト
伝送するのに約4.833 msを要するために,伝送速度は,1.65 kbit/s(fc /8 192)となる。このパルス位置変
調方式を図3に示す。

――――― [JIS X 6323-2 pdf 8] ―――――

6
X 6323-2 : 2011 (ISO/IEC 15693-2 : 2006)
s
≒9.44μs
s
≒18.88μs
パルス変調
された搬送波
01234 2 2 2 2 2
2 5 5 5 5
5 2 3 4 5
≒4.833 ms
図3−256中1符号化方式
図3は,VCDからVICCにデータ“E1”=b“11100001”=225を伝送する場合を示す。
図4に示すように,バイト値によって規定された位置における時間幅の後半部分に,“ポーズ”を発生さ
せる。
s
≒18.88μs
s
≒9.44μs
パルス変調
された搬送波
224 225 226
1/256
周期
図4−“ポーズ”発生部分の拡大図
7.2.2 データ符号化方式 : 4中1
この方式は,同時に2ビットの値を一つのパルス位置で表す。最下位側から2ビットずつ伝送され,1
バイトは,連続する4組で構成される。
この結果,1バイト伝送速度は,26.48 kbit/s(fc /512)となる。
このパルス位置変調方式を図5に示す。

――――― [JIS X 6323-2 pdf 9] ―――――

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X 6323-2 : 2011 (ISO/IEC 15693-2 : 2006)
"00"のパルス位置
s
≒9.44μs s
≒9.44μs
s
≒75.52μs
"01"のパルス位置(1=LSB)
s
≒28.32μs s
≒9.44μs
s
≒75.52μs
"10"のパルス位置(0=LSB)
s
≒47.20μs s
≒9.44μs
s
≒75.52μs
"11"のパルス位置
s
≒66.08μs s
≒9.44μs
s
≒75.52μs
図5−4中1符号化方式
例として,VCDからVICCにデータ“E1”=b“11100001”=225を伝送する場合を図6に示す。
s
≒75.52μs s
≒75.52μs s
≒75.52μs s
≒75.52μs
b2b1="01" b4b3="00" b6b5="10" b8b7="11"
図6−4中1符号化方式の例

――――― [JIS X 6323-2 pdf 10] ―――――

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JIS X 6323-2:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 15693-2:2006(IDT)

JIS X 6323-2:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 6323-2:2011の関連規格と引用規格一覧