JIS X 6323-2:2011 識別カード―非接触(外部端子なし)ICカード―近傍型―第2部:電波インタフェース及び初期化 | ページ 3

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X 6323-2 : 2011 (ISO/IEC 15693-2 : 2006)

7.3 VCDからVICCへの伝送フレーム

  ここで規定するフレーム化は,プロトコルによらずに,同期が簡単に取れるようにできている。フレー
ムは,フレーム開始信号(SOF)とフレーム終了信号(EOF)とによって区切られ,他のコードを使用し
たものとの混乱を避けるようにしている。ここで使用していないフレーム(任意選択)は,将来使用する
ために留保する。
VICCは,一度フレームをVCDに伝送した後,300 獎 内に,次のVCDからのフレームを受信可能な
状態でなければならない。
VICCは,電力供給磁界が立ち上がった後,1 ms以内に,VCDからのフレーム信号を受信する状態にな
ければならない。
7.3.1 256中1符号化方式のSOF
256中1符号化方式の場合のSOFを図7に示す。
s
≒9.44μs s
≒9.44μs
s
≒37.76μs s
≒37.76μs
図7−256中1符号化方式のSOF
7.3.2 4中1符号化方式のSOF
4中1符号化方式の場合のSOFを図8に示す。
s
≒9.44μs s
≒9.44μs s
≒9.44μs
s
≒37.76μs s
≒37.76μs
図8−4中1符号化方式のSOF
7.3.3 両データ符号化方式のEOF
両データ符号化方式の場合のEOFを図9に示す。
s
≒9.44μs s
≒9.44μs
s
≒37.76μs
図9−両データ符号化方式のEOF

――――― [JIS X 6323-2 pdf 11] ―――――

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X 6323-2 : 2011 (ISO/IEC 15693-2 : 2006)

8 VICCからVCDへの信号伝送

  幾つかのパラメータについては複数のモードが規定されており,これによって異なる雑音環境及びアプ
リケーションの要求に対応することができる。

8.1 負荷変調方式

  VICCは,搬送波を副搬送波の周波数(fs)で負荷変調することによって,磁気結合を介して,VCDに
通信できなければならない。副搬送波は,VICCにおいて負荷をオンオフすることによって発生しなけれ
ばならない。
負荷変調の振幅は,試験方法に定める方法によって測定したとき,10 mV以上でなければならない。
VICCの負荷変調の試験方法は,JIS X 6305-7による。

8.2 副搬送波

  単一副搬送波又は双副搬送波を使用する方式があり,どちらの方式を採用するかは,JIS X 6323-3に規
定するプロトコルヘッダの第1ビットで,VCDによって選択される。VICCは,この両方式に対応しなけ
ればならない。
注記 プロトコルヘッダは,JIS X 6323-3の7.3(要求コマンド形式)のフラグを指す。
単一副搬送波を使用する場合の周波数fs1は,fc /32(423.75 kHz)でなければならない。
双副搬送波を使用する場合は,一方の周波数fs1はfc /32(423.75 kHz)とし,他方の周波数fs2はfc /28(484.28
kHz)でなければならない。
双副搬送波を使用するとき,その接続点の位相は,連続的に変化しなければならない。

8.3 伝送速度

  伝送速度は,高速モード及び低速モードの二通りある。どちらを選択するかは,JIS X 6323-3に規定す
るプロトコルヘッダの第2ビットでVCDによって選択される。VICCは,この両伝送速度に対応しなけれ
ばならない(表1参照)。
表1−伝送速度
伝送速度 単一副搬送波 双副搬送波
低速 6.62 kbit/s(fc /2 048) 6.67 kbit/s(fc /2 032)
高速 26.48 kbit/s(fc /512) 26.69 kbit/s(fc /508)

8.4 ビットの表現及び符号化方式

  ビットの符号化方式は,次に示すマンチェスタ符号化方式とする。
次に示すタイミングは,高速伝送速度の場合で,低速伝送速度の場合は,それぞれの副搬送波のパルス
数を4倍にし,全ての時間をこの倍数で増やす。
8.4.1 単一副搬送波の符号化方式
論理値“0”は,前半にfc /32(約423.75 kHz)の8パルスを発生し,後半の256 /fc(約18.88 は変調
しない。この状態を図10に示す。

――――― [JIS X 6323-2 pdf 12] ―――――

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X 6323-2 : 2011 (ISO/IEC 15693-2 : 2006)
s
≒18.88μs
s
≒37.76μs
図10−単一副搬送波の論理値“0”
論理値“1”は,前半の256/fc(約18.88 は変調しないで,後半にfc /32(約423.75 kHz)の8パルス
を発生する。この状態を図11に示す。
s
≒18.88μs
s
≒37.76μs
図11−単一副搬送波の論理値“1”
8.4.2 双副搬送波の符号化方式
論理値“0”は,前半にfc /32(約423.75 kHz)の8パルスを発生し,後半にfc /28(約484.28 kHz)の9
パルスを発生する。この状態を図12に示す。
s
≒18.88μs
s
≒37.46μs
図12−双副搬送波の論理値“0”
論理値“1”は,前半にfc /28(約484.28 kHz)の9パルスを発生し,後半にfc /32(約423.75 kHz)の8
パルスを発生する。この状態を図13に示す。

――――― [JIS X 6323-2 pdf 13] ―――――

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X 6323-2 : 2011 (ISO/IEC 15693-2 : 2006)
s
≒18.58μs
s
≒37.46μs
図13−双副搬送波の論理値“1”

8.5 VICCからVCDへの伝送フレーム

  ここで規定するフレーム化は,プロトコルによらずに,同期が簡単に取れるようにできている。
フレームは,フレーム開始信号(SOF)とフレーム終了信号(EOF)とによって区切られ,他のコード
を使用したものとの混乱を避けるようにしている。ここで使用しないフレーム(任意選択)は,将来使用
するために留保する。
次に示すタイミングは,高速伝送速度の場合で,低速伝送速度の場合は,それぞれの副搬送波のパルス
数を4倍にし,全ての時間も4倍に増大させる。
VCDは,フレームをVICCに送信した後,300 獎 内に,VICCからのフレームを受信可能な状態でな
ければならない。
8.5.1 単一副搬送波のSOF
SOFは,三つの部分からなる。
− 768/fc(約56.64 は変調しない。
− fc /32(約423.75 kHz)の24パルスを発生する。
− 論理値“1”と同じで,前半の256/ fc(約18.88 は変調しないで,後半にfc /32(約423.75 kHz)の
8パルスを発生する。
単一副搬送波を使用した場合のSOFを図14に示す。
s
≒56.64μs s
≒56.64μs s
≒37.76μs
図14−単一副搬送波のSOF
8.5.2 双副搬送波のSOF
SOFは,三つの部分からなる。
− fc /28(約484.28 kHz)の27パルスを発生。
− fc /32(約423.75 kHz)の24パルスを発生。
− 論理値“1”と同じで,前半にfc /28(約484.28 kHz)の9パルスを発生し,後半にfc /32(約423.75 kHz)
の8パルスを発生する。

――――― [JIS X 6323-2 pdf 14] ―――――

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X 6323-2 : 2011 (ISO/IEC 15693-2 : 2006)
双副搬送波を使用した場合のSOFを図15に示す。
s
≒55.75μs s
≒56.64μs s
≒37.46μs
図15−双副搬送波のSOF
8.5.3 単一副搬送波のEOF
EOFは,三つの部分からなる。
− 論理値“0”と同じで,前半にfc /32(約423.75 kHz)の8パルスを発生し,後半の256 /fc(約18.88
は変調しない。
− fc /32(約423.75 kHz)の24パルスを発生。
− 768/fc(約56.64 は変調しない。
単一副搬送波を使用した場合のEOFを図16に示す。
s
≒37.76μs s
≒56.64μs s
≒56.64μs
図16−単一副搬送波のEOF
8.5.4 双副搬送波のEOF
EOFは,三つの部分からなる。
− 論理値“0”と同じで,前半にfc /32(約423.75 kHz)の8パルスを発生し,後半にfc /28(約484.28 kHz)
の9パルスを発生する。
− fc /32(約423.75 kHz)の24パルスを発生。
− fc /28(約484.28 kHz)の27パルスを発生。
双副搬送波を使用した場合のEOFを図17に示す。
s
≒37.46μs s
≒56.64μs s
≒55.75μs
図17−双副搬送波のEOF

――――― [JIS X 6323-2 pdf 15] ―――――

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JIS X 6323-2:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 15693-2:2006(IDT)

JIS X 6323-2:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 6323-2:2011の関連規格と引用規格一覧