JIS X 6323-3:2011 識別カード―非接触(外部端子なし)ICカード―近傍型―第3部:衝突防止及び伝送プロトコル | ページ 2

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X 6323-3 : 2011 (ISO/IEC 15693-3 : 2009)
exchange between systems−High-level data link control (HDLC) rocedures(IDT)
JIS X 6320-6:2006 ICカード−第6部 : 交換のための産業間共通データ要素
注記 対応国際規格 : ISO/IEC 7816-6:2004,Identification cards−Integrated circuit cards−Part 6:
Interindustry data elements for interchange(IDT)
JIS X 6323-1 識別カード−非接触(外部端子なし)ICカード−近傍型−第1部 : 物理的特性
注記 対応国際規格 : ISO/IEC 15693-1,Identification cards−Contactless integrated circuit cards−
Vicinity cards−Part 1: Physical characteristics(IDT)
JIS X 6323-2:2011 識別カード−非接触(外部端子なし)ICカード−近傍型−第2部 : 電波インタフ
ェース及び初期化
注記 対応国際規格 : ISO/IEC 15693-2:2006,Identification cards−Contactless integrated circuit cards
−Vicinity cards−Part 2: Air interface and initialization(IDT)
ISO/IEC 15418:2009,Information technology−Automatic identification and data capture techniques−GS1
Application Identifiers and ASC MH10 Data Identifiers and maintenance

3 用語及び定義・略語・記号

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS X 6323-1及びJIS X 6323-2によるほか,次による。

3.1 用語及び定義

3.1.1
衝突防止処理(anticollision loop)
VCDと動作磁界内に存在する一つ以上のVICCとの間で扱うアルゴリズム。
3.1.2
バイト(byte)
b1b8の8ビットで構成されるビット列。最上位ビット(MSB)をb8,最下位ビット(LSB)をb1と
する。

3.2 略語

  AFI             応用分野識別子(application family identifier)
CRC 巡回冗長検査(cyclic redundancy check)
DSFID データ記憶形式識別子(data storage format identifier)
EOF フレーム終了信号(end of frame)
LSB 最下位ビット(least significant bit)
LSByte 最下位バイト(least significant byte)
MSB 最上位ビット(most significant bit)
MSByte 最上位バイト(most significant byte)
RFU 将来使用するために留保(reserved for future use)
SOF フレーム開始信号(start of frame)
UID 固有識別子(unique identifier)
VCD 近傍型結合装置(vicinity coupling device)
VICC 近傍型ICカード(vicinity integrated circuit card)

3.3 記号

  fc             搬送波の周波数[frequency of operating field(carrier frequency)]

――――― [JIS X 6323-3 pdf 6] ―――――

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X 6323-3 : 2011 (ISO/IEC 15693-3 : 2009)

4 データ要素の定義

4.1 固有識別子(UID)

  複数のVICCは,64ビットのUIDによって個々に認識される。UIDは,衝突防止処理の間にVICCを個々
に特定し,その後,VCDとVICCとが一対一でデータを送受するために使う。
ICチップの製造業者は,図1に示すように,UIDを不変に設定しなければならない。
MSB LSB
64 57 56 49 48 1
“E0” IC製造業者コード IC製造業者シリアル番号
図1−UIDの形式
UIDの構成は,次のとおりとする。
− MSByte(ビット6457)は,“E0”とする。
− ICの製造業者コード(ビット5649)は,JIS X 6320-6による。
− 同じ値でないシリアル番号(ビット481)は,IC製造業者が決定し書き込む。

4.2 応用分野識別子(AFI)

  AFI(応用分野識別子)は,VCDがターゲットとするアプリケーションのタイプを表し,磁気フィール
ド内にある複数のVICCの中から,要求されるアプリケーションの基準を満たすVICCを見つけるために
使用する。
AFIは,相当するコマンドによって,使用可能に設定したり,使用停止に設定したりしてもよい。
AFIは,1バイトで符号化され,4ビットごとに二つの部分からなる。
AFIの上位4ビットは,特別のコード又は応用分野識別子であり,表1に示す。
AFIの下位4ビットは,特別のコード又は小分類を表す。小分類コードは,“0”でない場合は,製造業
者専用とする。

――――― [JIS X 6323-3 pdf 7] ―――――

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X 6323-3 : 2011 (ISO/IEC 15693-3 : 2009)
表1−AFIのコード表
AFIの上位 AFIの下位
VICCの応用分野 例/参考
4ビット 4ビット
“0” “0” 全分野 分野を特定しない。
X “0” X分野 広範囲に選択する。
X Y X分野のY小分類
製造業者専用のY小分類に限定す
“0” Y
る。
“1” “0”,Y 交通機関 大量輸送交通,バス及び航空機
“2” “0”,Y 金融 銀行
“3” “0”,Y 認識 アクセスコントロール
“4” “0”,Y 電気通信 公衆電話及びGSM
“5” “0”,Y 医療
“6” “0”,Y マルチメディア インターネット
“7” “0”,Y ゲーム
“8” “0”,Y データ記憶 可搬型ファイル
“9” “0”,Y EAN-UCCが使用する。 ISO/IEC JTC1 /SC 31が管理する。
ISO/IEC 15418で規定する
“A” “0”,Y ISO/IEC JTC 1/SC 31が管理する。
データ識別子
“B” “0”,Y UPU(万国郵便番号) ISO/IEC JTC 1/SC 31が管理する。
“C” “0”,Y IATA ISO/IEC JTC 1が管理する。
“D” “0”,Y RFU ISO/IEC JTC 1/SC 17が管理する。
“E” “0”,Y RFU ISO/IEC JTC 1/SC 17が管理する。
“F” “0”,Y RFU ISO/IEC JTC 1/SC 17が管理する。
注記 X=“1”“F”,Y=“1”“F”
VICCがAFIを採用することは,任意選択とする。
AFIを採用しないVICCにAFIフラグが設定されている場合,たとえ受付コマンドのAFI値が設定され
たAFIであったとしても,VICCは応答してはならない。
AFIを採用するVICCは,表1に示されるコード規則に従って応答しなければならない(図2参照)。

――――― [JIS X 6323-3 pdf 8] ―――――

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X 6323-3 : 2011 (ISO/IEC 15693-3 : 2009)
受付コマンド受信
AFIフラグが設定 いいえ
応答する。
されているか?
はい
AFIフラグを いいえ
応答しない。
利用可能か?
はい
いいえ
AFI値 = 0か?
はい
応答する。 いいえ
AFI値 = VICC
の利用可能値? 応答しない。
はい
応答する。
注記 “応答”は,VICCが受付コマンドに対して応答することを意味する。
図2−VICCのAFI検出流れ図

4.3 データ記憶形式識別子(DSFID)

  データ記憶形式識別子は,VICCのメモリの中でデータがどのように構成されているかを示す。
DSFIDは,相当するコマンドによって,使用可能に設定したり,使用停止に設定したりしてもよい。DSFID
は,1バイトで符号化する。これによってデータの論理構成を知る。
DSFIDを採用しない場合,VICCは,“00”を応答しなければならない。

4.4 CRC

  CRCは,JIS X 5203の規定によって計算する。

――――― [JIS X 6323-3 pdf 9] ―――――

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X 6323-3 : 2011 (ISO/IEC 15693-3 : 2009)
初期値は,全ビット“1”の“FFFF”とする。
2バイトのCRCは,各要求コマンド及び各応答に付加するものであり,各フレームのEOFの前に置く。
CRCは,SOFの次からCRCの前のバイトまでのデータについて計算する。
VCDから要求コマンドを受信すると,VICCは,CRCの値が正しいかどうかを確認する。無効の場合,
そのフレームを廃棄し,応答(変調)は行わない。
VICCからの応答を受信すると,VCDは,CRCの値が正しいかどうかを確認する。無効の場合,その後
の動作仕様は,VCDの設計者依存とする。
CRCは,最下位バイトから送出する。各バイトデータも最下位ビットから送出する(図3参照)。
LSByte MSByte
LSB MSB LSB MSB
CRC 16(8ビット) CRC 16(8ビット)
↑CRCの最初に送出するビット
図3−CRCビット及びバイトの伝送規則

5 VICCのメモリ構成

  VICCのメモリは,物理的に固定長のブロック(ページ)で構成する。
− 256ブロックまでアドレスすることを可能とする。
− 各ブロックは,256ビットまでで構成する。
− 全メモリ容量は,8kバイト(64kビット)まで可能とする。
注記 将来,メモリの最大容量を拡張してもよい。
この規格で規定するコマンドは,ブロック単位でアクセス(読取り及び書込み)するものに限定する。
その他のアクセス方法に関しては制限するものではない(例えば,将来の規格改正又は製造業者設定コマ
ンドによってバイト単位又は論理オブジェクト単位のアクセスなど。)。

6 ブロックセキュリティ状態

  VICCは,箇条10に規定されるようなVCDのコマンド(例えば,単一ブロック読取りコマンド)の応
答の中にあるパラメタとして,ブロックセキュリティ状態を送り返す。ブロックセキュリティ状態は,1
バイトとする。
ブロックセキュリティ状態は,プロトコル要素とする。必ずしもVICCの物理的メモリの中に8ビット
で構成する必要はない(表2参照)。
表2−ブロックセキュリティ状態
ビット番号 フラグ名 状態 内容
b1 Lockflag 0 施錠していない。
(施錠フラグ) 1 施錠している。
b2b8 RFU 0

――――― [JIS X 6323-3 pdf 10] ―――――

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JIS X 6323-3:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 15693-3:2009(IDT)

JIS X 6323-3:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 6323-3:2011の関連規格と引用規格一覧