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X 7363 : 2010 (ISO/IEC 29363 : 2008)
それぞれの要件は,ちょうど一つの要件レベルキーワード(例えば,"MUST")と適合性対象キーワー
ド(例えば,"MESSAGE")とをもつ。補足の文章(根拠,例など)が要件を明確にするために付け加え
られることもあるが,要件記述そのものだけが適合性を判定するときに考慮されなければならない。
このプロファイルの用語定義は,適合性を決定するという用途において権威あるものとみなされる。
このプロファイルの要件はいずれも,適合性レベルに関係なく,現実の脅威又は想定される脅威[例え
ば,サービス妨害攻撃 (denial of service attack)]に対応して,それ以外の点では適合している実装がセキュ
リティ対策を講じる能力を制限するものと解釈しない方がよい。
2.2 適合性の対象
適合性対象 (conformance target) は,どの対象物 (artifact)(例えば,SOAPメッセージ,WSDL記述,UDDI
レジストリデータ)又はどの主体 (party)(例えば,SOAP処理系,エンドユーザ)に要件が適用されるか
を識別するのに使われる。
これによって,異なる文脈における適合性の定義であっても,要件の適用可能性をあいまい(曖昧)性
なく解釈されることが保証され,さらに,対象物(例えば,SOAPメッセージ,WSDL記述)及び各種の
Webサービスの主体(例えば,クライアント,サービスのインスタンス)の動作に対する適合性試験が可
能となる。
試験を単純にし,あいまい(曖昧)性を排除するため,要件の適合性対象は可能な限り物理的な対象物
である。
このプロファイルでは,次の適合性対象を使用する。
・ ENVELOPE−soap:Envelope要素及びその内容をシリアライズしたもの及びその内容 [JIS X
7361:2010 (ISO/IEC 29361:2008) ]
・ MESSAGE−ENVELOPEを伝送する,プロトコル構成要素(例えば,SOAP/HTTP メッセージ)[JIS X
7361:2010 (ISO/IEC 29361:2008) ]
・ DESCRIPTION−データ型の記述,メッセージの記述,インタフェース及びそれらの具体的なプロト
コル・データ形式へのバインディングの記述,並びにWebサービスに関連付けられたネットワーク上
のアクセスポイントの記述(例えば,WSDL記述)[JIS X 7361:2010 (ISO/IEC 29361:2008) ]
・ INSTANCE−wsdl:port要素又はuddi:bindingTemplate要素を実装するソフトウェア [JIS X 7361:2010
(ISO/IEC 29361:2008) ]
・ RECEIVER−関連付けされたプロトコルに基づき,メッセージを受信 (consume) するソフトウェア
(例えば,SOAP 処理系)[JIS X 7361:2010 (ISO/IEC 29361:2008) ]
2.3 適合性の適用範囲
このプロファイルは,既存の技術を採用(引用)し,その明確化を行う。言い換えれば,このプロファ
イルは,その適用範囲の中での相互運用性を向上することだけを図っている。一般的には,このプロファ
イルの適用範囲は,その引用規格によって限定される。
このプロファイルの適用範囲は,拡張点 (extensibility point) によって更に詳細化される。引用規格は拡
張メカニズム,及び未規定の又は未確定の構成パラメタを提供していることがある。このプロファイルで
拡張点と認識された場合,そのようなメカニズム又はパラメタはこのプロファイルの適用範囲外であり,
それを使っても使わなくてもこのプロファイルに対する適合性において意味をもたない。
このプロファイルは,さらに,拡張点の使用について,その範囲を制限することなく,要件を課すこと
がある。また,拡張点の特定の使用方法について,このプロファイルが他のプロファイルと組み合わせて
使われた場合に,相互運用性を向上するために,他のプロファイルで制限されることがある。
――――― [JIS X 7363 pdf 6] ―――――
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拡張点の使用は相互運用性を損なうことがあるので,その使用は Webサービスの関係者によって何ら
かの形で個別協議するか,文書化するのが望ましい。例えば,これは個別合意 (out-of-band agreement) の
形をとるかもしれない。
このプロファイルの適用範囲は,附属書Aの引用規格によって定義され,附属書Bの拡張点によって詳
細化される。
2.4 適合性の表示
このプロファイルに対する適合性の表示は,Conformance Claim Attachment Mechanisms
(http://www.ws-i.org/Profiles/ConformanceClaims-1.0.html,適合性表示添付メカニズム)の記述に従い,次
に示す各メカニズムを使って行うことができる。この場合,各メカニズムが列挙する対象物に関連付けら
れた,このプロファイルの適用可能要件が満足されていることが条件となる。
・ Webサービスインスタンスに対するWSDL 1.1適合性表示添付メカニズム−MESSAGE
DESCRIPTION INSTANCE RECEIVER
・ WSDL記述の構造に対する WSDL 1.1適合性表示添付メカニズム−DESCRIPTION
・ Webサービスインスタンスに対するUDDI適合性表示添付メカニズム−MESSAGE DESCRIPTION
INSTANCE RECEIVER
このプロファイルの適合性表示URIは,"http://ws-i.org/Profiles/SimpleSoapBinding/1.0"である。
3 メッセージ送受信
プロファイルのこの箇条では次の規格を引用し,その中での拡張点を定義する。
・ Simple Object Access Protocol (SOAP) 1.1 (http://www.w3.org/TR/2000/NOTE-SOAP-20000508/)
・ Extensible Markup Language (XML) 1.0 (Second Edition)
(http://www.w3.org/TR/2000/REC-xml-20001006)
・ Namespaces in XML 1.0(JIS X 4158:2005 XML名前空間)
(http://www.w3.org/TR/1999/REC-xml-names-19990114/)
・ RFC2616: Hypertext Transfer Protocol−HTTP/1.1(http://www.ietf.org/rfc/rfc2616.txt)
3.1 メッセージシリアライゼーション
SOAP 1.1は,メッセージを伝送するためのXML構造(エンベロープ)を定義している。このプロファ
イルは,この構造を使用することを必す(須)としており,その利用方法について,次の制約を定める。
3.1.1 XMLエンベロープシリアライゼーション
R9700 MESSAGEは,エンベロープをHTTP実体本体の排他的ペイロードとしてシリアライズ
しなければならない (MUST)。
R9701 MESSAGEは,エンベロープを XML 1.0としてシリアライズしなければならない
(MUST)。
R9702 MESSAGEは,HTTPヘッダフィールド"Content-Type"をもたなければならない
(MUST)。
R9703 MESSAGEのHTTPヘッダフィールド"Content-Type"は,メディア型が "text/xml"のフ
ィールド値をもたなければならない (MUST)。
3.1.2 XML名前空間宣言
公開された正誤表NE05(http://www.w3.org/XML/xml-names-19990114-errata 参照)ではこの名前空間宣
――――― [JIS X 7363 pdf 7] ―――――
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言が現れてもよいことになっているが,以前の処理系の中にはこうした宣言をエラーとみなすものもある。
この要件は,適合対象物ができるだけ広範囲の相互運用性をもてるようにしている。
R9704 ENVELOPEは,名前空間宣言xmlns:xml="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"を含ま
ないほうがよい (SHOULD NOT)。 〔明確化〕
3.1.3 Unicodeのバイト順マーク
XML 1.0ではUTF-8エンコーディングにバイト順マークを含めてもよいことになっているため,エンベ
ロープの受信側はそれを受け入れるように用意されていなければならない。UTF-16としてエンコードされ
たXMLの場合,バイト順マークは必す(須)である。
R4001 RECEIVERは,Unicodeのバイト順マーク (BOM) を含むエンベロープを受け入れなけ
ればならない (MUST)。〔明確化〕
3.1.4 XML宣言
XML宣言の有無は相互運用性に影響しない。ある種の実装は,XMLシリアライゼーションの前に常に
XML宣言を置くかもしれない。
R1010 RECEIVERは,XML宣言を含むエンベロープを使用したメッセージを受け入れなけれ
ばならない。〔明確化〕
3.1.5 文字エンコーディング
このプロファイルは,相互運用性を促進するために,XML処理系が"UTF-8"及び"UTF-16"の文字エンコ
ーディングをサポートすることを要求する。
したがって,エンベロープに"text/xml"メディア型(デフォルトの文字エンコーディングは"us-ascii")を
使用するというSOAP 1.1の要件に合わせ,エンベロープのコンテンツ型には,必ず"charset"パラメタが存
在しなければならない。さらに,この結果として,メッセージ内のXML宣言のエンコーディング擬似属
性は,XML 1.0及びRFC3023 "XML Media Types"の両方の要件に基づいて常に無視される。
メッセージの正しい文字エンコーディングを判断するには,HTTPヘッダフィールドContent-Typeの
"charset"パラメタが使用されなければならない。"charset"パラメタがない場合は,文字セットのデフォルト
値 ("us-ascii") が使用されなければならない。
R1012 MESSAGEは,UTF-8又はUTF-16のいずれかの文字エンコーディングを使用してエン
ベロープをシリアライズしなければならない (MUST)。
R1018 MESSAGEの"Content-Type"HTTPヘッダフィールド値は,"charset"パラメタを使用し
て正しい文字エンコーディングを示さなければならない (MUST)。〔明確化〕
R1019 RECEIVERは,メッセージ内のエンベロープのXML宣言のエンコーディング擬似属性
を無視しなければならない (MUST)。
4 記述
プロファイルのこの箇条では,次の規格を引用し,その中での拡張点を定義する。
・ WSDL 1.1の3 (http://www.w3.org/TR/2001/NOTE-wsdl-20010315#soap-b)
――――― [JIS X 7363 pdf 8] ―――――
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X 7363 : 2010 (ISO/IEC 29363 : 2008)
WSDL 1.1は,SOAPエンベロープとしてシリアライズされたメッセージを記述するためのSOAPバイン
ディング拡張を定義している。このプロファイルは,この構造を使用することを必す(須)としており,
その利用方法について,次の制約を定める。
4.1 バインディング
4.1.1 SOAPバインディング拡張
このプロファイルは,WSDLバインディングの選択肢を,十分に定義され,最も一般的に利用されてい
る WSDL SOAPバインディングに限定している。WSDL 1.1で定義された,HTTP GET/POST及びMIME
に対するバインディングの拡張仕様,並びにその他の添付データに関する技術は,このプロファイルでは
許可されない。
R9802 DESCRIPTIONの中のwsdl:binding要素は,WSDL 1.1の3で定義されたWSDL
SOAPバインディングだけを使用しなければならない (MUST)。
R9800 DESCRIPTIONの中では,伝送時のメッセージがプロファイルに適合しない原因となる
WSDLバインディング拡張の要素及び属性が使用されてはならない (MUST NOT)。〔明
確化〕
R9801 DESCRIPTIONの中では,WSDLのMIME及びHTTP GET/POST,並びにDIMEバイン
ディング拡張が,SOAPバインディングに現れてはならない (MUST NOT)。 〔明確化〕
ここでは,適合するwsdl:binding要素の構築についての要件を課していることに注意する。これは,
記述 (description) 全体に対する要件を課しているわけではない。特に,WSDL文書が,適合しない
wsdl:binding 要素をもつことを禁止しているわけではない。
4.1.2 バインドされていない portType 要素の内容
WSDL 1.1では,wsdl:binding要素がwsdl:portType要素で定義された内容の一部分に対するバイ
ンディングを指定しないことについて,それが許容されるかどうかが明記されていない。
R2209 DESCRIPTIONの中のwsdl:binding要素は,そのバインディングが参照する
wsdl:portType要素に属するwsdl:message要素の各wsdl:part要素を,
soapbind:body要素,soapbind:header要素,soapbind:fault要素,又は
soapbind:headerfault要素のいずれかにバインドすることが望ましい (SHOULD)。
portTypeは,operation要素の組とそれに関連付けられた抽象的なmessage要素群とをもつ抽象的なイン
タフェース仕様 (abstract contract) に名前を付けたものである。禁止されているわけではないが,portType
の中の抽象的なinput要素,output要素及びfault要素から参照されるmessage要素内のそれぞれのpart要
素は,SOAP バインディングを使用するときには,WSDL 1.1の3に定義されているように,
soapbind:body要素,soapbind:header要素などに適切にバインドされることが想定されている。バ
インドされていないwsdl:part要素は無視されるのが望ましい。
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附属書A
(規定)
引用規格
次の規格の要件は,このプロファイルで置き換えられたものを除き,引用することでこのプロファイル
に取り込まれている。
・ Namespaces in XML 1.0 (http://www.w3.org/TR/1999/REC-xml-names-19990114/)
注記 JIS X 4158:2005 XML名前空間は,Namespaces in XML 1.0
(http://www.w3.org/TR/1999/REC-xml-names-19990114/) に対応している。
・ Simple Object Access Protocol (SOAP) 1.1 (http://www.w3.org/TR/2000/NOTE-SOAP-20000508/)
・ Extensible Markup Language (XML) 1.0 (Second Edition) (http://www.w3.org/TR/2000/REC-xml-20001006)
注記 JIS X 4159:2005 拡張可能なマーク付け言語 (XML) 1.0は,Extensible Markup Language
(XML) 1.0 (Third Edition) (http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204) に対応している。
・ RFC2616: Hypertext Transfer Protocol−HTTP/1.1 (http://www.ietf.org/rfc/rfc2616.txt)
・ WSDL 1.1の3 (http://www.w3.org/TR/2001/NOTE-wsdl-20010315#soap-b)
――――― [JIS X 7363 pdf 10] ―――――
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JIS X 7363:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 29363:2008(IDT)
JIS X 7363:2010の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.100 : 開放型システム間相互接続(OSI) > 35.100.05 : マルチレイヤアプリケーション